

ダウ90000・蓮見翔が音楽アーティストに感じた共通点「“アイデアが降ってくる”なんてことはなく、みんな生々しく努力している」<ダウ★ツーマン>

テレビ朝日が平日深夜に放送しているバラエティーゾーン『バラバラ大作戦』枠で4月からスタートした、8人組ユニット・ダウ90000が音楽フェスを開催するべく、マンスリーゲストとして音楽アーティストを迎えてトークする “実験的”音楽ショー「ダウ★ツーマン」(毎週月曜深夜2:34-2:54、テレビ朝日/ABEMA・TVerで無料配信/TELASAでは過去の放送回を配信)。Chilli Beans.や離婚伝説といった今話題のアーティストが登場する本番組の魅力や音楽と芸人の関係性について語ってもらった。
事前準備なしで話したいことがあふれてくる
――自然にアーティストと話しているのが印象的ですが、トーク番組への気負いなどはありましたか?
実はこの番組を始める前に、「本当に好きな人でないと興味を持って聞けない可能性が高いです」とお話しさせてもらったんですよ。なので僕が本当に好きで聞きたいことがたくさんある方ばかりに登場していただいているので、あまり意識せずに話しています。知っていることも多いし、その場で話してあふれ出ることがたくさんあるので事前準備とかもしていないです。あと仕切りは大西(洋平)アナウンサーにお任せできるので、ただただ楽しい時間を過ごしていますね。
――実際にアーティストの方と接して印象は変わりましたか?
才能があふれているのでもっと難しい人たちなのかも?と勝手に思っていたのですが、みなさん優しかったです。当たり前ですが人間だなと感じます。
――出演されているアーティストは蓮見さん推薦の方ばかりなんですね。
ありがたいことに今のところそうです。最初に好きなアーティストを教えてといわれて30組ほど書いて渡したら、その中から選んでいただいているようで。ありがたいです。たまたま夜更かししていた高校生がこの番組で音楽と出合って、人生が狂ってしまえばいいなと思っています(笑)。それくらい魅力的な方ばかり出ていただいています。
――最初のゲストのChilli Beans.さんは、「さまぁ~ずライブ13」を見に行ったときにエンディング曲で流れていて好きになったとのことですが…。
Chilli Beans.さんとの出会いはかなりレアです。基本、僕はコントの設定などを考えているときに音楽を流していて、そこで気になったらプレイリストに追加して…みたいな感じで音楽と出合うことが多いです。ずっと音楽が流れているから気に留めない曲も多いけど、なんか引っかかるときがあるんですよ。そこから意識してそのアーティストの曲を聴き始めて、好きが広がっています。
漫才師さんと出囃子の関係性にはちょっと憧れる
――これまでの音楽遍歴を教えてください。
音楽遍歴ってほどではないですが、音楽を聞くようになったのは小学3年生のとき。お年玉でiPod nanoを買ったのがきっかけでした。初めはギタリストで音楽講師をしている父親に頼んで学校にあるCDをダウンロードしてきてもらっていたのですが、これがなかなか絶妙で…。BUMP OF CHICKENやMr.Children、ポルノグラフィティといった好きなアーティストの名前を渡しているけど、あくまでも父親が選んだアルバムが入ってくるので、今聴きたい曲と違ったりするんですよ。なので途中から父親を頼らず、自分で中古ショップに行って知っているアーティストの名前を見つけたら格安のCDを購入するようになりました。当時はBUMP OF CHICKENが好きで、そこから邦ロックにハマって…。高校生になると周りも音楽を聴く人が多く、くるりとか教えてもらったり…。それが今につながっている感じです。
――芸人さんといえば出囃子で音楽を使用することが多いですが、ダウ90000さんの出囃子は蓮見さんが選んでいるのですか?
実はあまり固定していないのですが、女子4人と僕とで漫才をするときはポケットビスケッツの「YELLOW YELLOW HAPPY」、コントのときは東京60WATTSの「昇天」にしています。共通して言えるのは、イントロがカッコイイところ。あとコントだと準備も多いのでイントロが長いのも決め手です。でも基本僕たちはコントなので、出囃子に意味があるとちょっと困ってしまうんですよ。音楽って空気を作るので、影響が出ちゃうというか…。なので漫才師さんと出囃子の関係性にはちょっと憧れます。ママタルトさんの「サザエさんのテーマ」とか、ママタルトさんらしくて最高ですから。
同じ創作者として共感する部分
――アーティストの方と話していて共感する部分はありますか?
創作する側の人間なので、結構同じだと感じます。みんな嫌がりながらモノを作っているというか(笑)。よく“アイデアが降ってくる”なんて言われますけど、そんなのはない。みんな努力していますよ。だから生々しくていいんですが。本当に過程は同じで出力だけが違う、それくらいの感覚です。
――蓮見さんはどのようにしてコントを作っているのですか?
まずはセリフからです。ボケとして面白いセリフが生まれたら、そこから会話をどう広げていくか…。これはちょっと特殊な気もしますが、僕らの場合は人数も多いので会話をどう広げていくことが大事で。どうやっても7人しか出せないときは諦めて、脚本提供があるときに生かしたりしています。
――設定などより、セリフを大事にされているんですね。
日常会話のテンポで話しているコントが好きなんですよ。どこか本人の色が残っているとスッとキャラクターが入ってくるというか。例えば男性ブランコさんは、浦井(のりひろ)さんは毎回どこか似ているようで全然違う人物を演じていて、平井(まさあき)さんも奇抜なキャラを演じるけどどこか平井さんらしさが残っている…。キャラクターに演じている芸人さんを感じることができるので不思議なんですよ。あとロングコートダディさんも面白い。キャラクターはちゃんと作られているのにどこか本人たちが見え隠れしていますから。2人が作り出す空気が変わらないからなのか? その芸人さんしかできないコントに魅力を感じます。
この番組だから追求できる音楽とコントの融合
――「ダウ★ツーマン」でも最終週はコントを披露されていますが、いつものコントと意識的に変えている部分はありますか?
特にないですが、スタジオで演奏してもらう曲は分かっているのでそれに合せたり、アーティストの方に関係のあるセリフを入れたりはしていますね。あとは密室でやっているので極力動きを出さずに会話劇にしたいとは思っています。実は最初、字幕のようにテロップを入れたいと考えていたんですよ。今回は音楽番組なので、異常にカッコイイを意識していたんです。他とは違うものを見せたいという気持ちもあって。
けど今の形がいい感じなので、コントを含めて楽しんでいただきたいです。
――3月までは「バラバラ大作戦」で「週刊ダウ通信」を放送していましたが、そこでやってきたことが影響されていますか?
どうですかね。「ダウ通信」はバラエティー番組で結構難しかったんですよ。自分が見ている番組の方が面白いときがあると感じることもあったので、悔しさもあって…。なので、せっかく今回は音楽番組でコントをするならバラエティーらしいものよりも、カッコよさを乗せた面白いものを…という意識があるのかな?と思います。
――芝居とも違う新たなジャンルのコントのようにも感じられます。
この番組ならではの笑いと音楽を融合したコントという気がするので、これからも曲を邪魔しない、でも笑えるコントを作っていきたいです。
――この番組は音楽フェスを開催することを目指しているのですが、どのようなフェスになりそうですか?
まったく見えてはいないですが、音楽とお笑いが入り混じるパターンになればいいなと思います。音楽とお笑いがあるフェスだと音楽とお笑いの間に休憩15分とか入ったりするのですが、意外とその時間に気持ちがフラットに戻ってしまうのがもったいないなと思っていて…。なのでこの番組のように音楽と笑いが融合した形のフェスにしたいです。それが、この番組らしいフェスだと思います。
取材・文=玉置晴子
撮影=宮川朋久
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