久住小春&佐藤大樹、天性の才能とひたむきな努力で役作り…ドラマPが明かすキャスト陣の素顔<瓜を破る>
深夜ドラマ枠「ドラマストリーム」の12作品目として『瓜を破る~一線を越えた、その先には』(毎週火曜深夜0:58-1:28、TBS※一部地域を除く)が現在放送中。30代処女、ルッキズム、ノンセクシャルなど、登場人物たちが抱えるリアルな悩みは大きな共感を呼び、SNS上では「刺さりまくる」「自分と全く同じ考えのキャラクターがいる」「このドラマは待ち望んでいた内容」などといった声が上がっている。このたび、WEBザテレビジョンでは田中美幸プロデューサーと岩上貴則プロデューサーに独占インタビューを実施。同作が実写化に至った経緯や、原作者・板倉梓氏とのやり取り、またW主演を務める久住小春と佐藤大樹 (EXILE /FANTASTICS)のキャスティング理由や現場での様子についても聞いた。
久住小春×佐藤大樹がW主演の群像ラブストーリー
同ドラマは、シリーズ累計発行部数400万部を突破した板倉梓による同名コミック「瓜を破る」が原作。誰にでも心当たりがありそうな、言葉にならない思いをあぶり出す現代のリアルな群像ラブストーリー。
ごく普通のどこにでもいるような会社員だが、30歳を超えても性体験がないことに悩む香坂まい子を久住、人と関わることが苦手なOA機器管理会社の契約社員・鍵谷千里を佐藤が演じる他、土村芳、石川瑠華、泉澤祐希、酒井若菜ら個性豊かな面々がドラマを彩る。
登場人物たちはピュアで、自分の周りにもいるような人たち
――『瓜を破る』を実写ドラマ化した経緯を教えてください。
田中美幸プロデューサー(以下、田中P):常々企画の種と言いますか、どういった題材の作品があるのかなと見ている中で、電子コミック版で『瓜を破る』の存在を知りました。
女性から読まれている傾向にあると知り、どんな内容なのか気になって電子コミック版を読んだのですが、とても良かったので『瓜を破る』をご提案させていただいたという流れです。
――原作を読んで田中プロデューサーはどのような部分に魅力を感じましたか?
田中P:題材的にエキセントリックと言いますか、一見“処女”というワードが強く取られがちなのですが、登場人物たちはすごくピュアで、我々の周りにもいるような人たち。まい子だけでなく、登場人物たちがそれぞれ悩みを抱えているという部分に対して共感性が持てるなと思いました。
このドラマはきっと女性の視聴者の方が多いんじゃないかなと想定していたので、皆さんが誰かしらに心を寄せることができる、そこが魅了的だなと感じました。
働く女性の子育ての悩み、非正規雇用の悩みなど、今のリアルな社会的な問題とリンクしている作品だからこそ、今やるべきだなと思ったんです。
編集者から聞いた3つのポイントを軸に映像化
――本作を実写ドラマ化する上で特に気を付けていることを教えてください。
田中P:出版社の方はもちろん、プロットを作っていく中で原作者の板倉さんともお会いしてお話をさせていただいたときに、映像化する上でドラマチックじゃない物語の“ささやかさ”と言いますか、その“ささやかさ”のトーンは丁寧にすくい上げていかなければいけないなと思いました。
この作品でフォーカスされているのは、それぞれが抱える悩みのささやかさだったり、一歩踏み出すことができない、ささやかな感情の揺れなので、それを丁寧に描くべく気を付けています。
――事前の打ち合わせ段階で印象に残っていることはありますか?
田中P:板倉さんにお会いする前段階で、作品を映像化したいとご提案しに行った際に、編集者の方が「この連載を先生と作っていくときに3つのポイントを大切にしてきたんです。気まずさと、自己嫌悪、そしてささやかな救い。この3つを丁寧に描くように気を付けてきました」と教えてくださったんです。
それを聞いたときに“なるほどな、たしかにその3つがしっかり描かれているな”と納得感があって。なので、編集者の方から聞いた、この3つのワードがとても印象に残っていますし、実写化をする上でも、この3つのポイントは外さずに脚本作りを行いました。
――まい子を演じる久住さんのキャスティング理由を教えてください。
田中P:まい子ってすごく難しくて。原作で描かれているまい子は本当に普通の女の子なんです。ですが、それを映像化するときにただ普通の女の子というだけじゃない、華みたいなものは大切にしたいと思っていたのですが、久住さんはそのバランスを上手に体現してくれたなと感じています。
彼女自身が持ち合わせているオーラの部分もありつつ、ふとした瞬間に素の表情を見せてくれる魅力があり、久住さんにまい子をお願いさせていただきました。
――実際に久住さんがまい子を演じてみての印象や、どのように役と向き合われていたかお聞かせください。
岩上貴則プロデューサー(以下、岩上P):久住さんご自身が持っている、人の良さみたいなものはすごくまい子と重なる部分があって。そういった部分を生かしながら、コンプレックスを持っていることによって、内面的に彼女が傷ついているということは原作でもモノローグなどで描かれているので、せりふのないところの表情を意識して、話し合いながら演じてくださっていた印象です。
田中P:久住さんご本人はすごくナチュラルというか、自然体なんです。役作りをするときも変に作り込むことはなく、フラットにいらしてくださるので、まい子を作り上げる上で助けられたなと思います。
岩上P:久住さんっていい意味で媚びが一切なく、純粋に良い人なんです。先輩たちにもかわいがられていて、それに対して下心やあざとさがないところが、いい方向に出たなと思います。久住さんがいるだけで現場がカラッと明るくなるんです。
ラブシーンも含め、安心して撮影できる環境づくりを徹底
――それでは、鍵谷を演じる佐藤さんのキャスティング理由は?
田中P:鍵谷のビジュアルって、前髪で顔が隠れているけれど、実はちょっとした表情がすごくかっこいいという部分が重要だと思っていて。誰か良い人がいないかと話し合っている中で「佐藤さんがいいんじゃないか」という意見が出たんです。
佐藤さんはパフォーマーとしてキラキラ輝いている印象があったのですが、ふとした瞬間の素の表情みたいなものが、原作の鍵谷がもつ印象に近いものがあるなと感じて、一回ご相談に行こうという話になりました。
面白いなと思ったのが、衣装合わせのタイミングでは他のお仕事の都合で佐藤さんが金髪でいらっしゃって、何を着せても“これは鍵谷じゃない…これは佐藤さんだ!”となっていたんです。でも後日黒髪で同じ衣装を着ていただいたら“まぎれもなく鍵谷だ…”と。原作者の板倉さんも現場で「鍵谷だ!」と驚いていました。
――佐藤さんは撮影直前まで原作を見て細かな動きもこだわったとお話されていましたが、現場での様子はいかがでしたか?
田中P:俳優という職業に対して真摯(しんし)に向き合っているなと思います。すごく勉強熱心ですし、監督ともしっかりとコミュニケーションを取りながら撮影を進めていて、こんなに真面目で良い人いるのか?と思うくらいで。
もちろんアーティストとしての活動もそうですが、これから俳優としてのお仕事もいろんな経験を積んで、伸びていかれる方なんだろうなと思います。
岩上P:佐藤さんご自身がインタビューでお話されていたのですが、鍵谷という役は普段の佐藤さんと真逆な性格ということで、どうすれば鍵谷のように見えるかを考え、現場に入った瞬間から表でも裏でも自分が持つ鍵谷のイメージを常に崩さないように過ごしていました。
そして、控室に戻ると原作を読み返し、本当に細かく見ていらっしゃいました。かつ、鍵谷というキャラクター自体をすごく愛していらっしゃって。映像を見る方にも鍵谷というキャラクターを愛してもらいたいということを真剣に考えて演じられていた印象です。
――ラブシーンを撮影する上で気を付けていたことはありますか?
田中P:まい子にとって、セックスをするということは、彼女が抱える課題だし、彼女が一つ乗り越えた上での行為というか、そこに対する尊さはちゃんと表現したいと思っていました。
セックスという行為自体を見せるというよりも、まい子が課題を一つ乗り越える過程と、その結果の尊さを描きたいと思っていたので、ドラマ化にあたって性描写のところを不自然に省くことはできないなと。
原作者の板倉さんとも最初にディスカッションさせていただいたときに「ドラマだからその表現ができなくて、セックスのシーンが始まったと思ったらすぐに朝、という展開は不本意」というお話があったんです。
監督の坂下(雄一郎)さんも枝(優花)さんも、こちら側の意図を丁寧に汲み取ってくださる方々なので信頼してお任せできましたし、インティマシーコーディネーターの西山(ももこ)さんにも参加いただけたので、みんなが安心して撮影できる環境づくりも徹底しました。
「幸福感で満たされる結末をちゃんと描けた」
――終盤戦に向けての見どころと、読者へのメッセージをお願いします。
岩上P:今作ではいろんなキャラクターが持つ悩みを描いていますが、第7・8話では蓮(石川瑠華)のエピソードが出てきます。外見にとらわれていた蓮がどう一歩踏み出すのか、そしてまい子と鍵谷はどうやって心が通じ合うのか。
連載が続いている作品なので、ドラマの中でどのようなエンディングを迎えるのか考えながら走り続けてきました。ぜひ最終話のラストまで楽しんで見ていただいて、相手と向き合い前に進もうと行動を起こしていくことで訪れる“ささやかな救い”のようなものから何か受け取っていただけたらと思います。
田中P:第1話からの積み重ねを経て、幸福感で満たされる結末をちゃんと描けたなと思っています。まい子や鍵谷、他のキャラクターたちも全て愛らしく思える、人が生きることの尊さみたいなものが感じられるはずです。
最終話を見たときに、幸福感といいますか、包まれる感覚が味わっていただけるとうれしいなと思います。
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