撮影/松山勇樹

グラビア16年目・桐山瑠衣「グラビアをやっていてよかった、今もバストサイズは成長中です」

2024.02.18 06:03
提供:ENTAME next

2007年、高校2年生でグラビアアイドルとして芸能界入りし、デビュー16年目の今もコンスタントにイメージDVDをリリース、今年1月にはデビュー15周年記念写真集『Applause』(徳間書店)を刊行するなど、常にグラビア界の第一線を走り続ける桐山瑠衣。20代のときに一度は「辞めようかと悩んだ」というが、それでも続けることでグラビア界で唯一無二のポジションを築いてきた。現在はフリーランス、“緩く頑張る”と語る彼女に、15年のグラビア人生を振り返ってもらった。

――今回は桐山さんにグラビアアイドルとして16年のキャリアを振り返っていただきたいんですが、もともと芸能界に興味はあったんですか。

桐山 それが全くなかったんです。だから幾つかスカウトを受けていたんですけど、詳しい話を聞くこともなくて。でも16歳のときに、ちょうど次のアルバイトを探していて、軽い気持ちでやってみようかなと思って。

それまでいただいた名刺の中から、当てずっぽうで上野のABABに行く途中にスカウトしてくれた方の名刺を選んで連絡しました。今思えばスカウトと言ってもいろいろありますし、本当に危ないことですが、それがきっかけでグラビアアイドルの活動が始まりました。

――最初からグラビアアイドルでデビューするというお話だったんですね。

桐山 そうです。すぐにお会いして、カフェでお話したんですけど、「どうして私に話しかけてくれたんですか?」と聞いたら、その方はグラビアのできる子を探していたみたいで、「上京したばかりの子で胸の大きい子を探していた」と言われて。「ちょっと待ってください! 私、東京生まれ東京育ちです」と(笑)。

ただ、そう見られたのもしょうがないんですよね。いまだに私はファッション雑誌を買ったことがないぐらいなので、それほどファッションに興味がなかったですし、一応メイクはしていましたけど、クレンジングやウォータープルーフの存在も、この仕事を始めてから知りましたから。

――桐山さんはグラビアデビュー時からHカップということで話題になりましたが、胸が大きくなったのは、いつ頃からですか?

桐山 小学4年生から1カップずつ大きくなりました。もう過ぎた話なので言いますが、デビュー当時はGカップだったんですけど、「瑠衣ちゃんは今日からHカップね」と言われて(笑)。でも言霊でしょうか。その後、実際にHカップになって、今ではKカップです。

――ずっと成長を続けているんですね。胸が大きいことにコンプレックス等はなかったですか。

桐山 それがデビューするまで胸が大きいという自覚がなくて。よく姉の服を借りて着ていたんですが、普通にタンクトップで犬の散歩をしていたら、母から「どうして瑠衣はこんなに淫らな着方をするんだ。ちゃんと服を着なさい!」と怒られていたんです。

私としては普通の感覚だったんですが、母のほうが先に「こんなに胸が大きかったの」と気づいて。一応、胸が大きい家系ではあるんですけど、私は特別で、家族からは一時期、「おっぱいオバケ」と呼ばれていました(笑)。ただ、学校の友達から胸について言われることもなかったので、コンプレックスはなかったですね。――この世界に入る前からグラビアアイドルの存在は知っていましたか?

桐山 当時はイエローキャブの方々がテレビで活躍していたので、なんとなくの存在は知っていましたけど、詳しくは知りませんでした。

――グラビア文化に触れてなかったとしたら、当初、水着になることに戸惑いはなかったですか。

桐山 この世界に入る前に、海の家でアルバイトをしていたんですけど、「水着姿で売ってください」と言われて。ビキニの上にパーカーを着て、下はホットパンツという姿で接客をしていたんですが、それに何の疑問も感じず、むしろ自由な格好でいいんだとプラスに捉えていました。自分の胸の大きさが分かっていなかったので、水着になることへの恥ずかしさもあまりなかったんですよね。

――とはいえ撮影となると、また緊張感も違います。

桐山 撮影も平気でしたね。自分が思っていたよりも小さい水着を着ることもありましたけど、カメラマンさんの指示通りにポーズを取ることに抵抗感もなかったですし、事務所にも守られていましたからね。それに目の前の仕事をこなしていくことに精一杯すぎて、恥じらう余裕もなかったです。そういう素直な性格だったからこそ、今もこうやって続けられていると思います。

――この世界に入ることに、ご家族も賛成だったのでしょうか。

桐山 父も母も「瑠衣がやりたいことなら」と賛成してくれました。父にはそこまで詳しい活動は伝えていなかったですけどね。実家に住んでいたときに、イメージDVDのポスターが自宅に届いたことがあって。そのままリビングに置いといたら、父が帰ってきて、「何だこのちっちゃい水着は」と言われました(笑)。

ただ、だからと言って反対するでもなく、最近は分からないですけど、母はイメージDVDをリリースするたびに買ってくれていました。

――早くからバラエティや映画にも出演していますが。タレントや俳優になりたい気持ちもあったのでしょうか。

桐山 何も考えていなかったです(笑)。事務所の方に言われるがままオーディションを受けたら合格して、テレビや映画のお仕事をいただいて。楽しく活動していたら、コンスタントにお仕事が入ってきて、みたいな。

――デビュー当時から順風満帆だったんですね。

桐山 ただ23歳ぐらいのときに、「本当にこのままでいいのかな……」と思い始めて。当時は二十代半ばでグラビアをやっている人も少なかったですし、そのぐらいから「年も年だから」みたいなことを言われるようになったんです。事務所とも馬が合わなくなってきたなと感じる部分もあって、誰にも相談できないし、毎日のように枕を涙で濡らしていました(笑)。――仕事自体は順調だったんですか。

桐山 その頃はあまり順調ではなかったです。雑誌、DVD、撮影会と、定期的に入るお仕事はあったんですけど、新規の仕事は少なく、もう私の需要はなくなっちゃったんだなという気持ちでした。

――それでも続けようと思ったのは?

桐山 悩んでいた時期に、友達が外食に連れて行ってくれて。そしたら、たまたまお店の店長さんかオーナーさんが私のファンで、「大好きなんです!」と笑顔で言ってくださったんです。イベントや撮影会以外で、そういうことを言われた経験がなくて。私に会っただけで、こんなに笑顔になってくれる人がいるんだということに感動して、もう少し続けようと思いました。

――フリーランスになってからは一度も芸能界を辞めようと思ったことはないんですか。

桐山 ないですね。いつまでとか期間を決めずに、年末に1年間を振り返ったときに「また来年も頑張るか!」みたいな。桐山瑠衣を応援してくれる人がいる限りは続けていきたいですね。

――グラビアに関しては16年間、ずっと楽しいという感覚ですか。

桐山 楽しいですね。もちろん泣くほど辛いお仕事もありましたし、好きだけじゃやっていけない世界ですけど、振り返ってみると、「グラビアをやっていて良かった」と思える人生を送らせていただいているなって。ちょっと『情熱大陸』みたいですね(笑)。

本当に私はラッキーなんですよ。なぜなら、自分のやりたい仕事ができているから。私は車が大好きで、過去には「D1グランプリ」のイメージガールを務めさせていただいたり、今もダンロップさんのレーシングチームのブースに立たせてもらったり。そうやって車のお仕事ができているのも、グラビアアイドル・桐山瑠衣があってこそです。

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