日向亘＆大倉空人、BLドラマ撮影の裏側＆互いの印象を語る「いつも褒めてくれるんです」＜君となら恋をしてみても＞

日向亘と大倉空人(原因は自分にある。)がW主演を務める新ドラマ「君となら恋をしてみても」(MBS毎週木曜深夜0:59-1:29　tvk毎週木曜夜11:30-12:00ほか)が、10月5日(木)よりMBSドラマ特区枠でスタートする。その放送に先駆け、今作が初共演となる2人にインタビューを実施した。

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江ノ島を舞台に描かれる男子高校生たちのまばゆい恋の物語を実写化

今作は、窪田マルによる人気BL漫画が原作。世話焼きの高校生・山菅龍司(日向)と、転校生・海堂天(大倉)が神奈川・江の島で出会い、少しずつ引かれ合っていくさまを描く。日向が演じる龍司は、江の島で実家の食堂を手伝う世話焼きの高校生で、誰にでも優しく、真っすぐなキャラクター。大倉が演じる天は、過去のトラウマを抱えた転校生で、龍司と出会い過ごしていくうちに次第に心を引かれ、前を向いていく。

――初めに、原作を読んだ感想を教えてください。

大倉：2人のピュアさやかわいさ、尊さに心が動かされて、展開も面白くてとても面白い作品だなと思いました。こんなにも純粋なキャラクターは、他の作品ではなかなか描かれていないと思うので、貴重な作品だなと感じました。

日向：本当にピュアで爽やかな作品です。見る人皆が幸せになれる漫画だと思っています。

日向、大倉に感謝「現場で毎日褒めてくれていた」

――お互いが演じるキャラクターについての印象を教えてください。大倉さんは、日向さんが演じる龍司についてどのような印象を持ちましたか。

大倉：日向くんが演じる龍司は笑顔がすてきで、龍司がちらっと見せる笑顔に、大倉空人としても海堂天としても心が動かされた瞬間がたくさんありました。あと、日向くんは感情をナチュラルにせりふに乗せるのが本当に上手なんです。日向くんの自然なお芝居のおかげで、僕は海堂天という役をやり通せたので、そこは見てくださる方にも伝わってほしいなと思います。

日向：いつも褒めてくれるんです。現場で毎日褒めてくれていたのでモチベーションに繋がりましたし、自分のお芝居に自信を持つことができて、このままやっていけばいいんだという気持ちにもなれました。

龍司は集団の中で先頭に立って明るく振る舞うタイプではないけれど、誰かに引っ張られることで自分も乗っかっていける性格。そういうキャラクターを演じるときは、自分から行きたくても行けなくなってしまうんですが、空人くんが演じる天が積極的に明るく引っ張ってくれたので、空人くんのお芝居にうまく乗っかっていくことができました。空人くんが現場を明るくしてくれたり、現場全体に気配りができたりする部分は、天とすごく共通する点だなと思いましたし、僕自身も空人くんの明るさにすごく助けられました。

――お二人は初共演とのことですが、最初の印象はいかがでしたか。

大倉：最初は、とても身長が高い方だなと思いました。端正なお顔立ちなので、クールな性格だったらどうしようと思っていたんですが、本読みで初めて会ったときに、すごい笑顔で「お願いします！」と言って入ってきてくれました。年齢は僕より二歳下になるのですが、話してみると無邪気な部分が垣間見える瞬間もあって、そこにクールな見た目とのギャップを感じましたし、第一印象から印象がガラッと変わりました。

――日向さんは、大倉さんの最初の印象はいかがでしたか。

日向：最初は、アーティスト活動もされているし、結構イケイケな感じの方かなと思っていたんです。でも、実際にお会いしてみると、すごく腰の低い方で。大倉くんは僕より歳上ですが、話すときも僕に合わせてくれて、同級生みたいに接してくれました。そのおかげで、本当に天と龍司みたいな関係でいられたんじゃないかなと思っています。

――撮影の合間に盛り上がった話題はありますか。

大倉：僕のグループ・原因は自分にある。の話をしていました。日向くんは、EBiDANメンバーに友達がいて、原因は自分にある。のメンバーの杢代和人とも仲が良いので、そこからどんどん話の輪が広がっていきました。それに、僕たちのライブにも来てくれたので、ツアーの話もしました。「(武藤)潤くん、かっこよかったね」とメンバーのことも褒めてくれて、うれしかったです。

江の島ロケの思い出＆松本花奈監督の撮影を明かす

――今作は江の島が舞台となっていますが、江の島ロケの思い出や、印象に残ってることを教えてください。

大倉：ロケーションがめちゃくちゃ綺麗でした。

日向：綺麗でしたね～。僕は、朝日のシーンが印象に残っています。深夜2時に起きて撮ったシーンなんですが、スタッフさんもキャストもみんなヘトヘトで。前日も夜遅くまで撮影していたので、大丈夫かな？と不安だったんですが、現場に行ったら最高の景色が広がっていて…！ 「うわ、綺麗…」と思ったら一瞬で目が覚めました。完成した映像を見るのがすごく楽しみです！

大倉：僕は、撮影や休憩時間に江の島グルメを堪能できたことが印象に残っています。しらす丼を食べたり、たこせんべいを食べたりして、ロケーションだけではなく、江の島の食も楽しむことができてうれしかったです。

――今作の監督を務める松本花奈さんの印象も教えてください。

日向：どんな場面においても妥協を許さない監督だったので、監督がこれだと思うまで、時間をかけて撮影していた印象です。

大倉：特に天のモノローグのシーンは、表情や間をこだわっていて何回も撮影を重ねました。

日向：監督が特にこだわっていた、2人が思いを語り合うシーンや、距離が縮まってからのやりとりなど、2人の心が動くシーンや分岐点となるシーンはすごく時間かけて撮影しました。

日向「別人を演じているような感覚になることも」

――2人の心が動くシーンを演じる上で意識したところは何でしょうか。

大倉：僕は声です。天は自分を偽るために明るく振る舞っているキャラクターなので、本音を話すときのせりふは、いつもより声のトーンを少し低めにしました。天が普段話すときは声を少し明るめにしようと意識していたので、その分、本音を話すときの声が際立つといいなと思いながら演じました。

日向：僕が1番気を付けていたのは、天との距離感の変化です。天は常に龍司に寄り添おうとしているので、龍司が近づいたり離れたりするという演じ分けが大事なのではないかと思っていました。冒頭から順を追って撮影を進めるわけではないので、この出来事の後はこれくらいの距離感で、その前はこのくらいで…という様に、友達としての距離感、恋人としての距離感など、各シーンの前後の気持ちを考えながら演じました。

大倉：龍司を演じるのは結構大変だったのではないかと思います。順撮りではなかったので、天のことを「天」と呼ぶこともあれば、「海堂さん」と呼ぶこともあって。そういう部分も含めて難しかったのではないかなと思っていました。

日向：さっきまで、「おい、天ふざけんなよ！」と言っていたのに、その次の撮影では「海堂さん…」みたいに、別人を演じているような感覚になることがありました(笑)。それと、龍司が天に対して敬語をやめるシーンがあるんですが、そのシーンの撮影がクランクアップ日の最後の撮影だったんです。それまで敬語とタメ語のシーンを順を追わずに撮っていたので、物語の転機となるシーンを最後に演じることも難しかったです。

大倉、ロケ中に小学生時代の友人を目撃

――今作では夏祭りのシーンが描かれますが、夏祭りの撮影はいかがでしたか。

日向＆大倉：楽しかったです！

大倉：実際にお祭りに来ている方々が撮影に注目してくれて。

日向：せりふをまねされたりしました(笑)。「あまね！」というせりふを言ったら、「あまね！」と聞こえてきて。

大倉：山びこみたいで楽しかったです！

――ご自身の夏祭りの思い出はありますか。

大倉：家族でお祭りに行くと、父が必ず焼きそばを食べていたので、それ以来屋台の焼きそばの魅力に気付いてしまい、屋台の焼きそばが好きになりました。なので、お祭りに行ったら、絶対に焼きそばとじゃがバターを買うと決めています。今回の撮影でも、焼きそばを食べられるかなと思っていたんですが、僕ではなく、日向くんが焼きそばを食べる設定だったのでちょっと残念でした(笑)。あとは、地元が湘南なので、湘南のお祭りの思い出はたくさんあります。

日向：お祭りの撮影中に、知り合いっぽい人が何人かいたよね？

大倉：江の島の橋のシーンの撮影で、撮影を中断して歩行者の方が通るのを待っているときに、小学校が一緒だった友達を見つけたりして、友達探しみたいで楽しかったです。

日向：地元だもんね。僕の地元は大規模なお祭りがあって、家族と行ったり、小中学生の頃は友達とよく一緒に行ったりしていました。浴衣を着てお祭りに行くことが無かったので、学生のうちに浴衣を着てお祭りに行っておけばよかったなと思っています。僕は賑やかなところが好きなので、お祭りのシーンはワクワクしながら撮影しました。

――好きな屋台の食べ物はありますか？

日向：「落書きせんべい」が好きです。せんべいにシロップで絵を描いてカラフルなお砂糖をふりかけて食べるおせんべいなんですが、撮影現場でも好きな屋台の食べ物の話になって、僕が「落書きせんべい」と言ったら誰も知らなかったんです(笑)。ローカルなのかジェネレーションギャップなのかよくわからないんですが…僕は「落書きせんべい」が大好きなんです。

――大倉さんは「落書きせんべい」はご存知でしたか？

大倉：全然知らなかったです！ 僕は焼きそばとじゃがバターしか知らない(笑)。

日向：それは知らなすぎだろ！(笑)

――最後に、見どころをお願いします。

大倉：原作のファンの皆さんにも楽しんでいただけるような作品にしたかったので、原作を読んで僕らなりの龍司と天という2人のピュアなキャタクターを演じさせていただき、本作ならではのエモい世界観を全力で表現しました。色々な方に観ていただいてこの世界観に浸っていただきたいですし、登場するキャラクターたちの優しさにも触れていただけたらと思っています。ぜひともよろしくお願いします！

日向：主演2人のピュアで明るいキャラクターや心情が鮮明に描かれていて、心洗われる作品に仕上がっているのではないかと思います。2人の気持ちが繊細に描かれていますし、江の島のロケーションがとても綺麗なので、たくさんの方に見ていただきたいです！