『Nizi Project Season 2』 Part 1 第2話より

予想以上の逸材続々登場で、J.Y. Park「今夜はぐっすり眠れそう」<Nizi Project Season 2>

2023.09.17 17:00
『Nizi Project Season 2』 Part 1 第2話より

2PMを筆頭にTWICE、Stray Kidsなどワールドワイドな人気グループが多数所属する、JYPエンターテインメントと、日本のソニーミュージックが手を組んだ日韓合同オーディション・プロジェクト「Nizi Project」のシーズン2(以下、S2)。S1で誕生し、国民的ガールズグループとなったNiziUに続き、今回はボーイズグループを作るべく、日本、アメリカ、韓国の3ヶ国11都市で地域予選を開催。予選通過者は、東京での合宿、韓国のJYPセンターでのトレーニングを経て、デビューメンバーを目指す事になる。デビューメンバーが決まるまでの過程を追ったオーディション番組『Nizi Project Season 2』が現在、Huluにて独占配信中だ。今回はその2回目を考察と共にレポートする。

“小さな巨人”登場

第2回は、神戸予選2日目の様子からスタート。1人目は、西山裕貴、14歳。あどけない外見とまだ声変わりしていない幼い声に、プロデューサーのJ.Y. Parkの顔がほころぶ。幼い頃からダンスを習い、ステージで踊る楽しさを感じ、もっと多くの人に見てもらいたい、もっと大きなステージに立ちたい、と思い、参加した。

「実力より可能性を見ているので、気楽にやってください」とJ.Y. Parkに言われ、Stray Kidsの「神メニュー -Japanese ver.-」でダンスを披露。エントリーシートに「身長が小さくても、誰よりも大きく踊ります。見てください」と書いていたように、クラスでは常に一番小さいという彼が、ひとたび踊り出すと大迫力で、J.Y. Parkもビックリ。一気に魅きつけられた様子だ。

パフォーマンスを見終えたJ.Y. Parkは「フフフフフフ」と笑った。そして、モニターの西山をいったん見やり、「芸術というものは、ある人の見えない部分を見えるようにする事です。でも、ほとんどの参加者は、その見えない部分―性格やキャラクターが見えないです」と告げ、西山に緊張が走る。J.Y. Parkは続けて「裕貴くんは、歌う時、踊る時に、自分のキャラクターがそのまま表れています」と言い、「歌やダンスが西山裕貴という人の魂を通っていく中で、小さな変化を起こして、見えるようになる」と説明。Stray Kidsの歌だが、西山の個性が合わさって起きた変化がとても不思議だ、と彼の音楽に対する解釈能力を絶賛した。

「声や実力はともかく、この年齢の参加者の中で小さな変化を起こす人材を見つけるのは難しい」と、逸材の登場に興奮した様子を見せるJ.Y. Park。「身長は小さいですけど、動きは本当に大きく見えました。ダンスのラインも本当にきれいです」とスキルもベタ褒め。「自信が無いとできない事で、すごくまっすぐに育ってきたんだなという印象。情熱も溢れているし、心配も無い感じ。今まで見た参加者の中で最高だと思います」と最上級の評価をされ、西山は晴れやかな笑顔で「ありがとうございます」と何度もお礼を述べた。彼が去った後もJ.Y. Parkは「次のステージがもう見たい。優れた人材」と、彼の才能に魅了されまくっていた。

神戸では西山以降、「アイドルの素質が無い」「上手いけど魅力的じゃない」と厳しい評価の参加者が続き、これ以上の合格者は出ないまま終了した。

才能ある参加者の「ある問題」とは…?

J.Y. Parkは審査の基準として「実は、すべての人が特別。だから、自分の特別なところを自分だけのスタイルで表現できる人が高い評価を受ける」と説明。そんな“特別”な参加者に出会えることを期待して、神戸予選3日目が始まった。まずは、渡祥恵(恵は恵の右上に“、”)、15歳。3歳から習っている空手では優勝や上位入賞の常連で、また、幼稚園の頃からミュージカルに何度も出演経験がある。そんな場数を踏んできた彼は、2PMのジュノのソロ曲「キミの声」でボーカル審査に臨んだ。情感たっぷりで歌う彼を、足でリズムを取りながら笑顔で見守るJ.Y. Park。続くダンス審査では、2PMの「My House -Japanese ver.-」を自作の振付で披露した。

パフォーマンスが終わった後、笑顔のJ.Y. Park。高評価かと思いきや「歌は悪すぎです」と、いきなり辛辣な一言。発声ができていないのがその理由。だが、「発声を習ったら、すぐ伸びる可能性が高いと思います」と言い、ダンスに関しては「とっても良かった」と高評価。「力強くて、スピードも速く、ラインもきれい」と褒め、渡もやっと笑顔に。そして「何よりもいいのは、歌う時も踊る時も自分自身の姿を維持していた事。まるで歌詞の内容が実際に自分に起きた出来事のようで、本当に自然だった」と、彼が求める才能である事を告げた。

だが、エントリーシートを見て、彼は言った。「でも、問題がありますね」。渡は、同時に別のオーディションにも応募していたのだった。「両方合格したら、どっちを選びますか?」と尋ねられ、即答できない渡。「他の事務所は違うかもしれないが、JYPは単にビジネスの為に集まっているわけではない。社員もアーティストも、我々が追及する価値に共感して“必ず我々と一緒にやりたい”と言う人たちと働いているので、その価値を求めていない人に、才能があるから、と一緒にやろうとは言えない」と、シビアな話をするJ.Y. Park。「まず受けておいて(どっちに行くか)考えるつもりなら、JYPとしてはキミを選べない」と告げられた渡は、「J.Y. Parkさんと何かを作っていく事は、ぜひ僕もしたいです」と答え、もしここで選ばれたら、もう一方を諦めると言い、合格を勝ち取った。

ソウルでは、練習生歴の浅い参加者が大健闘

そして、再びソウル予選に。ソウルの3次審査にはJYP練習生8人が臨み、既に2人が合格している。3人目の合格を目指し、練習生歴7ヶ月目の河嶋星太、15歳が登場した。Stray Kidsに影響を受けてアイドルの夢を抱いたそう。練習生としては駆け出しだが、モデル歴は7年。その経験が表現力に生かされていると思う、と語る河嶋は2PMの「Without U -Japanese ver.-」でダンスを披露。

J.Y. Parkは「関節の使い方がまだわかってない」と指摘。そして「モデルをしてきた、と聞いて、本当に心配しました」と告げた。その理由は、モデルは自分自身をなくして別の人物として感情表現をするが、アーティストは自分自身を表現しなくてはいけないので、真逆なのだ、と。だが、河嶋は“自分”が表現できていて、それが自然だった、と、J.Y. Parkは評価。「外見とパフォーマンスが合わさって、漫画の主人公のようだった」と褒め、「まだ(練習生期間が)7ヶ月なのに印象的だった」と、合格のペンダントを与えた。

続いてやってきた井上陽は、4年間習ってきたポッピンダンスをしながら自己紹介。練習生歴は半年だが、コロナ禍の為に最初の2ヶ月は日本でオンライン。韓国での実際のレッスンはまだ4ヶ月だ。ポッピンダンスとK-POPのダンスは全く違うので、身に付いたクセを取る為に1からやり直さなければならず、毎日自分に課題を与えレッスンに励んできた井上。披露した「神メニュー -Japanese ver.-」のダンスは、努力の甲斐があってとてもしなやかだった。

パフォーマンスを見たJ.Y. Parkは、「立っている姿が典型的なダンサーの姿勢」とまず一言。それがいいのか悪いのかわからず戸惑う井上に、彼は「ダンサー出身の人は、ダンスは上手くても観客との共感が上手くできない。でも、キミは完全にアーティストのように上手く共感できている」と感心。そして、ポッピンのクセも全然残っていない、と、彼の努力を褒め讃えた。J.Y. Park曰く、ポッピンをやってたのに、井上のように踊る事は普通は不可能だそうだ。そして、「参加者の中で、ダンスは一番」と、井上にとって最高に嬉しい一言を贈った。

Rainの再来?の参加者登場

そして、最大規模の応募があった東京予選へ。人数が多い分、実力者も多く、激しい戦いが予想される。1人目は伊藤瑛史、14歳。中止になった名古屋からやってきた参加者だ。ダンスは4歳から習ってきて自信はあるが、歌いながら踊るレッスンは受けていない為、同時にやるとどちらかがおろそかになって、上手くやるコツを教えてほしい、と言う伊藤に、J.Y. Parkは「胸から力を抜いて、下っ腹にだけ力を入れる。だから、空気も下っ腹だけに溜まっているべき」とアドバイス。そして「すべてのテクニックは、しっかり理解して練習したら、全部(実現)可能です」と、笑顔で励ました。

手の震えが治まらないほど緊張しながらも、「頑張って練習してきたので自信がある」と、Creepy Nutsの「かつて天才だった俺たちへ」を歌い、続けてStray Kidsの「ソリクン -Japanese ver.-」で得意のダンスを披露。見終わったJ.Y. Parkは、まいった、という表情をしてうつぶせた。そして、「いつも“どんな才能を探してるのか”ときかれると、“自分のもともとの姿を自由に自然に表現できる人”と答えます。キミがまさにそうです」と告げた。

伊藤の緊張はJ.Y. Parkに伝わっていなかったようで「どうしてそんなに余裕があるんですか?」と尋ねたるJ.Y. Park。それに対して、「自分はたくさん練習できるのが特別だと思うので、たくさん練習してきた分、本番でもできたのかな、と思います」と答えた伊藤。その言葉を満面の笑みで聞いていたJ.Y. Parkは「体の条件が本当に良い。歌う時も踊る時もリズム感が感じられた。テクニックもフィーリングも全部良かった」と言い、S2で優れた人材が来なかったらどうしようかと心配していたが、今夜はぐっすり眠れそう、と、S2の手ごたえを感じていた。

伊藤が去った後、J.Y. Parkは「Rainに初めて会った時の感じ」と言い、スタッフをどよめかせた。「彼は教えられない要素を全部持っている」と、心から感嘆していた。

次回は、残りの会場での3次審査の様子と、予選通過者たちの5泊6日の日本合宿に突入。実力者が一堂に会した合宿で何が起きるのか、楽しみでしかたない。

オーディション番組『Nizi Project Season 2』は毎週金曜日22時に新エピソードが追加され、Huluにて独占配信中。また「Nizi Project Season 2」の特集は、朝のTV情報番組『DayDay.』(日本テレビ系)で毎週水曜に放送中だ。

◆文=鳥居美保/構成=ザテレビジョン編集部

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