凸凹な2人の青春ラブストーリーが熱い…渥美駿さんの『小さい僕の春』が話題

【漫画】気になるあの子は分不相応…諦め癖のある少年がバレーも恋も前向きに奮闘する姿を描いた物語が「ラブコメに見せかけてかなりアツい」と話題

2023.08.15 10:00
凸凹な2人の青春ラブストーリーが熱い…渥美駿さんの『小さい僕の春』が話題

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、格差だらけの2人が魅せるバレーボールを通じた青春ラブストーリーを描いた渥美駿さんの『小さい僕の春』をピックアップ。

サンデーうぇぶり(小学館)にて連載中の本作。作者が5月23日に第1話、24日に第2話をTwitterに投稿したところ、あわせて7.9万以上の「いいね」が寄せられた。この記事では渥美駿さんにインタビューを行い、創作の背景やこだわりについて語ってもらった。

格差だらけの2人、諦め癖のある少年が奮闘する姿に応援の声続々

中学時代、身長のせいで憧れのスパイカーになれなかった少年・草太はそれ以降身の丈に合わないものからは目をそらす性格になってしまっていた。そのため高校生になって立ち上げた男子バレーボール部の目標も「健康第一」を掲げ、高望みしない人生を送っていた。

そんな中、草太が家でゲームをしながらくつろいでいると、窓から部屋の中に「角砂公園にて待つ」と書かれたバレーボールが飛び込んできた。ゲームを壊された草太が一言文句を言ってやろうと公園に向かうとそこには同じ高校の女子バレーボール部でエースの朝日がいたのだった。

朝日は草太のバレーボールの腕を見込んで練習に付き合ってほしいと言うが、草太は分不相応さにあまり納得していない様子。バレーもうまく、モテている朝日に対し"そもそも俺なんかが関わっていいような人間じゃない"と感じていた草太だったが、いつでも前向きな朝日の言動に少しずつ草太の心が動き始め…。

朝日とは何もかもが釣り合わない草太がバレーボールの練習を通じて成長していく様子が描かれた本作。Twitter上では「キュンキュンした!」「これ、絶対に次に来る漫画」「ラブコメに見せかけてかなりアツい」「内容も絵もキャラも全部好きです!」「主人公がリベロなのが良い!」「応援したくなる。」「尊い」など多くのコメントが寄せられ、大きな反響を呼んでいる。

「感情を直接描かなくとも読者に伝わるようなバランスで」作者・渥美駿さんが語る創作の背景とこだわり

――『小さい僕の春』を創作したきっかけや理由についてお聞かせください。

元々は身長が4~5mくらいある女の子の話を描いていたのですがそれがボツになってしまい、どうにかでかい女の子を自分が描ける範囲に落とし込めないかと色々設定をいじった結果、自分が学生時代にバレー部でリベロをやっていたこともあり今の形になりました。

――本作では、バレーボールがうまくて背も高い少女・朝日と低身長のせいでバレーボールでも高望みをしなくなった少年・草太の対比が印象的ですが、創作する上でこだわった点や意識した点があればお聞かせください。

草太から見て分不相応の象徴みたいな朝日を、草太にとっても読者にとっても魅力的に見えるように描こうと意識しました。

――本作(第1・2話)の中で渥美駿さんが特に気に入っているシーンやセリフがあればお聞かせください。

二話最後の「リベロとか。」です。

感情を直接描かないひねりと、それでもちゃんと伝わるというバランスを(自分としては)うまく取れたと思うからです。

――本作の中で箭坪さんにとって特に思い入れのあるシーンやセリフはありますか?理由と共に教えてください。

草太はどんどん熱くなり、朝日は色んな新しい表情を見せてくれると思います。ぜひ読んで欲しいです!

――渥美駿さんは本作以外にも『イケ田くん』や『ばかと天才』(ともに小学館)など青春をテーマに描かれた作品が多いようにお見受けしますが、理由があればお聞かせください。

学生時代何かに心から打ち込めたという実感がないので、青春コンプレックスみたいなものがあるんだと思います。

あと自分は高専に通っていたため普通の高校生活を送ったことがなく、尚更という感じですね。

――最後に作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。

頑張って良いものにしていきますので、今後も『小さい僕の春』をどうぞよろしくお願いします...!

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