

ハリウッドザコシショウが語る芸人人生で最大の危機「精神的にやられて舞台で足が震えるように」
誇張モノマネやマニアックな時事ネタで人気を博すハリウッドザコシショウが、芸歴30年、いま全盛期を迎えつつある。毎夏恒例となっている単独ライブツアーは瞬く間にチケットがソールドアウト。急遽、9月17日(日)に東京・四谷区民ホールでの追加公演が決まったほどだった。アナーキーな芸風と捉えられているが、お笑いに関しては緻密な計算に裏付けされており、周囲からの信用も厚い。ベールに包まれた男の最深部に、5つのキーワードで迫る!(前後編の後編)>>前編は関連記事からご覧ください。
4・芸人人生で最大の危機
1992年に吉本興業の大阪NSCに11期生として入学したハリウッドザコシショウは、翌93年にコンビ「G★MENS」でデビュー。今年で芸歴30年となるベテラン芸人だ。しかしその道のりは決して平坦なものではなく、一時は転職も真剣に考えていたという。
「振り返ってみると、やっぱり一番のピンチはコンビが解散したときです。2002年の話です。それまでは2人でやっていてツッコミがあったんだけど、急に間ができたことで耐えられなくなったんです。精神的にもやられちゃって、舞台に立つと本当に足が震えてくるんです。もうお笑いは無理だなと当時は思いました。
そこからは真剣に漫画家を目指すことにして、実際に出版社へ持ち込みもしたんです。ところが担当の編集者からは『こんなに面白くない漫画は見たこともない』って散々にこき下ろされまして……。内容はコンビのときに作ったネタを4コマに落とし込んだものだったんです。だけど、担当編集者は言うに事欠いて『よくこんなつまらないものが描けるね。君さ、もっとお笑いのDVDとか観たほうがいいよ』だって(苦笑)。こっちも芸人ということを隠して持ち込みしていましたから。
まぁ今となっては感謝していますけど。あのダメ出しがなかったら、今はこうやって芸人なんてやっていなかったでしょうし。ただ感謝はしているものの、その編集者が目の前に現れたら『てめぇ、この野郎!』と怒りのあまり我を忘れてしまうかもしれない(笑)。
漫画は今でも自分にとってすごく重要な要素です。『賭博黙示録カイジ』(著・福本伸行/講談社)とかはネタにもしていますし。あと好きなのは『ジョジョの奇妙な冒険』(著・荒木飛呂彦/集英社)、『キン肉マン』(著・ゆでたまご/集英社)、『魁!!男塾』(著・宮下あきら/集英社)、『ハイスクール!奇面組』(著・新沢基栄/集英社)、『北斗の拳』(作・武論尊、画・原哲夫/集英社)、『激烈バカ』(著・斉藤富士夫/講談社)、『やるっきゃ騎士』(著・みやすのんき/集英社)、『ベルセルク』(著・三浦建太郎/白泉社)……。わりと昔の『ジャンプ』系が多いかもしれない。
今の漫画がダメというわけではないんです。完成度は高いと思う。だけど俺が個人的にグッとくるのは、昔の大味で設定が雑な作品なんです。『キン肉マン』とか『魁!!男塾』なんてツッコミどころ満載じゃないですか。これはゲームにも同じことがいえて、昔のファミコンソフトって細かいところが適当でデタラメだったりするんだけど、そこが面白かったりするんです。結局、みんなに語り継がれるのって“隙”があるものなんでしょうね。少なくても、お笑い的にはツッコミどころが残っていたほうがおいしいかな」
5・私生活の変化と変わらない芸風
30年も芸人をやっていれば、様々な変化がプライベートでも生じた。結婚もしたし、2人の子供にも恵まれた。金銭的にもデビュー当時とは比べものにならないほど余裕が出たはずだ。果たしてそれらの変化はハリウッドザコシショウの芸風にどのような影響を与えたのか?
「たしかに後輩の芸人に奢ったりするようにはなったし、家族と食事に行っても財布の中身をいちいち気にするような感じではなくなりましたけど。でも芸人としては、それで何かが変わったということはないと思う。根本的に、ずっと昔から同じことばかりやっているような感じなので。
よく取材とかで聞かれるんです。『売れるまで時間がかかって大変でしたよね』みたいな感じで。たぶん向こうは浪花節みたいな感動ストーリーにしたいんでしょうけど。大変と言われたら大変だったのかもしれないけど、張本人の自分としてはあまり『大変だな……』とは感じていなかったんです。生活は苦しかったけど、『つらい』と『しんどい』という思いとは無縁で。毎日、芸人仲間とわけのわからない話をしながら盛り上がっていて、生活の中では笑いが絶えなかったですから。
あと僕の場合、他の芸人がYouTubeとかを始めるかなり前から『1日1個は動画を上げる』というのをノルマにしていたんです。カネもないし、仕事も入っていないようなときでも、ダラダラとパチンコに行くくらいなら動画のネタを考える、そんな日々を送っていました。おそらく今後も基本的には変わらないと思うんです。ずっとバカバカしいことを考えているだけの毎日。でも、それを継続していくのが大事だと僕は思っていますから。自分にしかできない笑いをこれからもずっと追求していきたいです」
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