「サブスク彼女」最終話が放送

紺野彩夏“トモ”と寺本莉緒“なーちゃん”が直接対決 面倒臭くて愛おしい、こじらせ男女の恋の結末<サブスク彼女>

2023.06.26 17:30
「サブスク彼女」最終話が放送

紺野彩夏が主演を務めるドラマ「サブスク彼女」(毎週日曜深夜0:55~/ABCテレビ、DMM TV独占配信)が6月25日(日)放送・配信の第8話でついに最終回を迎えた。誰かの一番になりたくて遠回りしてきた男女5人の恋の結末が反響を呼んでいる。

それぞれのこじらせた恋愛観の行方は?

本作は、突飛な設定に現代の若者観を盛り込み、SNSを中心に話題を呼ぶ山本中学の同名漫画を実写ドラマ化。月額定額制のサブスクリプションと恋愛をモチーフに、今を生きる若者たちの恋に揺れる心情を瑞々しくもリアルに描いたサブスク×ラブストーリーとなっている。

本命として選ばれない虚しさと、恋愛感情を搾取され続けてきた苦い体験から脱しようとする女子大生のトモを紺野彩夏が演じるほか、高校時代からトモのことを一途に思う同級生のコースケを望月歩、好きな男性に尽くしすぎてしまうなーちゃんを寺本莉緒、そんななーちゃんをセフレにする役者志望のヨリを内藤秀一郎、トモの取り組みに興味を持つバリキャリOLのスミレを逢沢りなが演じる。

レコードやCDのように誰か一人に所有されて大切にされたいと願いながらも、それが叶わないのであればいっそ……とサブスクみたいに便利で都合が良い彼女になることを決めたトモ。コースケから向けられる愛情を信じられず突き放すも、彼が自分以外のなーちゃんやスミレと一緒にいれば気が気でない。ついに迎えた最終回では、そんなこじらせにこじらせたトモがたくさんの人を巻き込んで、ようやく自分の気持ちに素直になれた。

トモとなーちゃんの直接対決

サブスク彼女を終わりにすると決めたトモが向かった先は、なーちゃんが待つ夜の公園。なーちゃんから「コースケくんからひどいことされた」と衝撃的なメッセージが届いたのだ。慌てて事情を聞くと、なーちゃんはコースケが自分を選んでくれないことへの不満を零す。

これまで”誰かのモノ”を手にするために行動してきたなーちゃん。ヨリもまた元々は誰かの彼氏だったが、男性はみんな誘惑に負けてなーちゃんを選んできたという。だけどもらったはずの人をつなぎとめられないでいた。「もらえないんなら、コースケくんに会わせないでほしかった!」と泣き叫ぶ彼女はまるで駄々をこねる子供だ。なーちゃんはコースケが純粋に好きなわけじゃなく、心は“トモのモノ”であるコースケが欲しかったのだろう。それは歪んだ感情ではあるが、トモがコースケに思われているという事実に甘んじて隙を見せたのもまた事実だ。

なーちゃんを巻き込んだことを謝罪しながらも、「コースケは絶対にあげません!」と声を荒げるトモ。なーちゃんはそんなトモに一発ビンタを食らわせ、その場を去っていく。二人は袂を分かってしまったが、結果的に彼女たちは不毛な恋愛ゲームからついに抜け出すことができた。

所有される勇気と所有する勇気

サブスク彼女を終わらせたトモを待ち受けていたのは、もちろんコースケ。たくさんの人を巻き込んで傷つけてしまったことへの自己嫌悪で涙が溢れて止まらないトモを、コースケは厳しくもあたたかい態度で受け止める。

これからどうしたいかを問われ、「普通に愛されたい」という素直な気持ちを、いつかコースケに裏切られるんじゃないかという恐怖とともに打ち明けるトモ。でもその恐怖はコースケが好きだからこそ生まれるもの。好きであればあるほど、小さなことが不安で不安でたまらなくなる。コースケのTシャツの、なーちゃんにつけられた血がどうしても気になっちゃうように。だけど洗濯するみたいに、不安になったらその度に確認すればいい。サブスク彼女なんて突拍子もないサービスに付き合ってくれたコースケのことだ。きっとトモのためなら、とことん向き合ってくれることだろう。

「めちゃくちゃ大事にさせてください!」と街中でコースケに向かって叫ぶトモ。所有される勇気と所有する勇気の両方を手に入れて、彼女は幸せを掴んだ。

それぞれが幸せを掴んだラストに絶賛の声相次ぐ

一方、ヨリとスミレの関係はサブスク彼女が終わってもなお続いていた。「ヨリくんに振り回された女の子の、仕返ししてあげようかなと思って」と言いながらもスミレの顔は穏やかだ。ヨリも憑き物が落ちたように、優しい眼差しをスミレに向ける。素直じゃない二人の最大限の素直な気持ちのやりとりが愛おしい。

なーちゃんはなーちゃんで、自分を大事にしてくれる人が見つかったようだ。無理しているのではなく、とびきりの笑顔を浮かべるなーちゃん。幸せになる一番の方法は、幸せになっていいと自分自身を許すことなのかもしれない。人間は都合よく使われたり、ポイ捨てされるような“モノ”なんかじゃなく、感情を持った生き物だから。

だからこそ、面倒臭くて愛おしいと感じさせてくれたドラマ「サブスク彼女」。最終回放送後には、SNSで「遠回りしたけど、それぞれ前に進めてよかった」「それぞれの結末は彼らが悩み拗らせた分清々しく感じられました」「それぞれのキャラクターがちゃんと生きていて、観ていてすごく引き込まれました」「毎週楽しい時間をありがとうございました!!」と絶賛の声が相次いだ。

■文/苫とり子

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