専門家YouTuber、神経毒のあるジャンボタニシの卵を軍艦巻きにして実食「ドブ臭い、ちょっとね、ほんのり」

ジャンボタニシの卵を採取しよう

通称「ジャンボタニシ」として知られる貝、標準和名「スクミリンゴガイ」は卵に「PV2」と呼ばれる神経毒が含まれています。平坂はジャンボタニシ自体は食べたことがあるものの、卵は食べたことがないといい、神経毒「PV2」の症例が見つからなかったことから、自分で食べてみようと思ったのだとか。

ちなみにジャンボタニシの危険性は、先日「水辺にある『ピンクのつぶつぶ』に絶対触らないで。その理由とは…」というタイトルでYahoo!ニュースにも取り上げられています。平坂も「みなさんは絶対に真似しないでください！」と警告します。

平坂が卵の採取のために訪れたのは田園地帯の水たまり。そこには大量のジャンボタニシの姿がありました。普段は素手で生物を触っている平坂が、ビニール手袋を装着しジャンボタニシを捕まえて観察します。これについて平坂は「ジャンボタニシは体内に『広東住血線虫』という寄生虫を宿している場合があります。これが人体に入ると有害なんですね」と説明しました。

平坂は草の茎にピンク色のつぶつぶした塊状のジャンボタニシの卵を発見します。平坂は「スクミリンゴガイはこうして陸上の植物だとか、木の杭なんかに卵を産み付けるんです」と解説します。卵を採取した平坂は「いちご味の駄菓子って感じですね」「スイーツ的な目で見れば案外食べられないこともなさそうな」「毒々しいよね。いやまぁ本当に毒があるんだけど」と感想を述べます。平坂は、手のひら一杯分（約10グラム）の卵を持ち帰りました。

ジャンボタニシの卵で軍艦巻きを作る

平坂は持ち帰ったジャンボタニシの卵を調理していきます。まず汚れをよく洗い流した卵を茹でていきます。これは殺菌と寄生虫の駆除を目的としているとのこと。卵の粒は意外と頑丈なようで、茹でても破裂したりする気配はありません。しかししばらく茹でるとお湯に粘り気が出てきて泡が消えなくなってきました。平坂は「怖いぞ」「何らかの粘液が出ているのか」と考察します。

卵に火が通ったら水気をきり、よく洗ってシャリの上に盛り付け、ジャンボタニシの卵の軍艦巻きを作っていきます。平坂は「もっとイクラみたいないい感じの赤さになると思ったけど決してそんなことはないね」「完全に駄菓子の色合いですね」とコメントします。こうしてついに「ジャンボタニシの卵塊軍艦」が2貫完成します。平坂は「これで味と毒性についてはちゃんとレポートできそうです」と意気込みました。

ジャンボタニシの卵を食べてみよう

素材の味を確かめるために、醤油を少しだけつけて実食します。食べた瞬間、平坂は顔をしかめ「ゲオスミン（川魚の泥臭さの原因物質）の臭いがします。要はドブ臭い、ちょっとね、ほんのり」と感想を述べます。そして口腔粘液への影響を確かめるために長めに咀嚼していきます。平坂は「すごいシャリシャリしてる、殻が」「そして中身がネバネバですね」「あんまり気持ちの良い食感じゃないね・・・」と美味しくないようですが、1分半ほど咀嚼し飲み込みました。

平坂は「特に痺れとかは感じません。口腔内に」「その点オオヒキガエルとはちょっと違いますね」と過去の動画で食べた神経毒を持つカエルと比較します。食感は、小さく薄い貝を嚙んでいるようだといい、卵の殻は貝殻を構成している「炭酸カルシウム」でできているのだろうと考察します。また、卵の中身に関しても「（卵の中から）ネバっとしたピンク色の液体が口の中にあふれ出てきているなってのが分かるくらい、デロデロ、ニチャニチャした食感が広がります」と顔をしかめました。しかし味はほぼないようで、「酢飯と海苔の味しかしない」「ウエッと吐き出すほどのものではない」と感想を述べました。

しばらく様子を見ても体調に変化がないので、もう一つ食べることに。不快な食感を我慢して飲み込み、症状がでないか注意していきます。食後24時間経つまで経過を観察しましたが、特に影響は見られませんでした。平坂は「成人男性が10グラム食べた程度では即座に影響が出るような毒性ではなさそう」と結論づけましたが、絶対に真似しないように視聴者に注意を呼びかけました。

コメント欄では「身体を張るだけでなく、誤認や例外を防ぐ慎重なコメントができる所がすごくいい」「平坂さんすごい！特に何も症状出ずでホッとしました。食レポもわかりやすいし、今日も勉強になりました。応援しています」「素手で触るのもダメってのに食うのまじ狂ってて好きやな」など平坂の体を張った実験に対する驚きの声が多く寄せられました。