「みなと商事コインランドリー」に出演する草川拓弥、西垣匠にインタビューを実施

草川拓弥×西垣匠、注目のBL作品出演で願う事「もっともっと自由に、自分にうそをつかずに」<「みなと商事コインランドリー」インタビュー>

2022.07.05 05:00
「みなと商事コインランドリー」に出演する草川拓弥、西垣匠にインタビューを実施

超特急・草川拓弥がドラマ初主演を務める「みなと商事コインランドリー」(毎週水曜深夜0:30-1:00、テレビ東京系)が7月6日(水)よりスタートする。同作は、漫画・缶爪さわ、原作・椿ゆずによる同名作を基に描く、恋に臆病なアラサー男子とピュア過ぎるイケメン高校生の年齢を超えたラブストーリー。

WEBザテレビジョンでは、コインランドリー「みなと商事」の管理人・湊晃役の草川と、イケメン男子高校生・香月慎太郎(シン)役の西垣匠にインタビューを行い、ドラマへの思いやお互いの印象、撮影現場でのエピソードなどを聞いた。

事務所に呼び出されて…

――まずは草川さん、初主演が決まった際のお気持ちはいかがでしたか?

草川:いつも作品が決まった際には、マネジャーさんからメールで連絡がくるのですが、この作品が決まった時だけ「話したいことがあるから」と事務所に呼ばれたんです。

なかなか事務所に呼ばれることもないので、ソワソワしていて。「何があったんだろう?」「何かやっちゃったかな?」と思って行ったら、資料をポンと出されて「主演決まりました!」と言われました。あの衝撃は忘れられないですね。

今(取材時)撮影を約2週間くらいさせてもらっている段階で、いまだに自分が主演をやっているという感覚がないというか…。ないのもどうなんだって感じですけど(笑)。そのことを意識しすぎるとうまく芝居に集中できなかったり、プレッシャーを感じてしまうので、そこまで意識せずにやっています。

もちろん初めて聞いたときはうれしかったですし、たくさん成長できる年になりそうだなと感じています。

――それぞれが演じる役はどのようなキャラクターですか?

草川:湊はとにかく弱くて、脆く、今にも壊れてしまいそうな人物だなという印象がありました。自分の秘密や過去にもがいている部分を隠していて、いろいろなことから逃げている姿がすごく印象深くて、そういう部分を大切に演じさせてもらっています。

西垣:シンは、湊さんに一直線な男の子です。ずっと大好きだった人で、初めて好きになった人だから、どうやって距離を詰めていいかも分からず、彼なりに、思ったまま素直に気持ちを伝えていく姿がすごく印象的です。とにかく余計なことをしないように、自分の感情をそのまま相手にぶつけていくということを意識して演じています。

また、シンの喜怒哀楽という感情は、全て湊さんが原因なんです。それが例え湊さんがいないシーンであったとしても、感情が湧き出てくる源には、必ず“湊晃”という人物がいるようにしています。

リュックを背負ってきて「すごくかわいいなぁ」

――お互いの印象を教えてください。

草川:初めてお会いしたのはこの作品のオーディションの時で、すごくスラっとしている印象でした。会議室にリュックを背負って来られたんですね。リュックを背負っている子ってかわいらしさを感じる部分があって、個人的にポイントが高いんですよ(笑)。すごくかわいいなぁという印象がありました。

撮影が始まってからは、いつでもシンでいてくれるし、人とのコミュニケーションをすごく大切にしている人だなという印象です。

西垣:最初は静かな方という印象でした。「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」(以下「チェリまほ」)では、明るく元気なお芝居をされている姿を見ていたので、「実際はこういう方なんだ!」と知って、そのギャップがすてきだなと思いました。

でも、始まってからは、“湊さんだな”と思う部分がすごくあります。最近はカメラが回っていないところで喋っていても、お互いに役が混ざってきているようなところもあって、草川くんの印象がそのまま湊さんになっていっているイメージです。

――現場では、どのようなコミュニケーションを取っていますか?また、役作りについて何か話し合われましたか?

草川:演じるとか以前の問題で(笑)、僕自身が人見知りなのと、初めての主演という立場もあり、「どう関わっていけばいいんだろう?」という戸惑いが正直ありました。

年上年下関係なくなかなか自分から行きづらい性分なので、「匠くんがどんな人なのかな?」と現場に入る前からワクワクとドキドキがあったのですが、クランクインの初日、いざ現場に入ったら、シンとしてその場にいてくれて安心しました。

(ストーリー上でも)最初は、立場的には僕のほうが年齢も上だし、“お兄ちゃん感”というのがすごく出ているのですが、とあるシーンを経て、急に立場が逆転して関係性がガラッと変わる部分はすごく大切なポイントです。シンの攻めにドキドキしています。

西垣:見てくださる方にドキドキしてもらいたいなという気持ちがあるので、そのためにはまずは湊さんを本気でドキドキさせなきゃいけないなと思っています。迫るシーンなどは恥ずかしさや遠慮は一切捨ててやらせていただいてます。

あとは、話数が進んでいくごとに徐々に仲良くなっていくので、日を追って草川くんとのコミュニケーションもどんどん増えてきていて、シンと湊さんと同じように関係性を作っていけているんじゃないかなと思っています。

「その人が好き」というその気持ちだけで生きていける

――BL作品ということで、参考にした作品や俳優を教えてください。

草川:作品はいくつか見て、BL作品の醍醐味は映像美だと感じています。細かいカットのカメラワークや色味というものをすごく大切にしているんだなと思います。

過去に「チェリまほ」に出演した際に、僕は恋愛に絡む役ではなかったですが、その世界観を間近に見ていたので、(実際に演じる際には)そこまでBLを強く意識していないかもしれません。変に意識しすぎない方がいいかなと。

現実でも、「その人が好き」というその気持ちだけで生きていけるんだろうなと思ったので、自分の中では「これはBLだ」と特別意識して演じているわけではないです。

西垣:勉強として、それこそ「チェリまほ」など、いろいろと作品を見させていただきました。湿っぽさなどの質感や作品のテイスト的にはだいぶ違いますが、「窮鼠はチーズの夢を見る」の成田凌さんの役が、大まかに見たときのキャラクターは似ているんじゃないかなと感じています。

年下で、相手にすごく執着して、重ための愛情を持って何度も何度もアタックする役なので、とても参考になりました。

――BL作品が持つ魅力や、ご自身がそのようなテーマの作品を発信する意義についてどう捉えていますか?

草川:最初にお話をいただいたときは衝撃的でしたし、監督(3話・4話担当:湯浅弘章)とは「チェリまほ」の作品を一緒に作っていた仲だったので、すごくプレッシャーも感じました。

今は“多様性”という言葉がどんどん使われるようになっていますし、こういったLGBTQに限らず、僕は“否定から入る”ことはあまりしたことがなくて、人が何かを好きになるとか、心が動く瞬間はすごく大切なことだと思うので、変に意識せず、見てくださる方に届くように、という気持ちをすごく大切にしています。

多様性をうたう世の中で、もっともっと自由に、皆さんが自分にうそをつかずに、いろいろなところでいろいろな愛が生まれる世の中になってほしいなと思います。

西垣:同性愛を描くことで、純粋さや人に気持ちを伝える大切さ、その人たちの真っすぐさというものが、これまでの恋愛物語よりも、より濃く届きやすくなる部分もあるのかなと感じています。

王道の胸キュンシーンにも注目して

――撮影の中で印象に残っているシーンや、視聴者の反応が楽しみなシーンはありますか?

草川:とにかく一つ一つのシーンが大切で、僕たちもギアを上げながら演じないと乗り越えられないシーンだらけなので、どのシーンも楽しみにしていてほしいです。

今原作が3巻まで出ていて、台本もかなり原作に寄り添っているので、原作ファンの方々にも「このせりふが使われている!」と感じてもらえるシーンもあると思いますし、ドラマで見せる良さもあるので、その違いも楽んでいただけたらなと思います。

あとは、やっぱりあれじゃないですか?プールですよね、匠くん?

西垣:今朝(撮ったばかり)ですからね(笑)!ものすごくきれいな画になっていたらしいので、すごく楽しみです。また、“壁ドン”“顎クイ”などなど、胸キュンシーンの王道が詰まっているので、そういうところで盛り上がっていただけるんじゃないかなと思っています。

あとは、やっぱりシンが真っすぐであるが故に、気持ちをオブラートに包まず言っちゃうんですよね。そのせいで湊さんが照れたりするんですけど、それは誰が見ても「おぉ、すごいこと言うなぁ!」と思えるようなシーンになっていると思います。そういう部分も楽しんでいただきたいです。

草川:シンみたいな高校生は現実世界にはいません、絶対に(笑)。あんな攻めてくるタイプの人はどこを探してもいないと思う(笑)。すごく貴重な存在だと思います。

西垣:僕も演じていて「こんなことできるか!?」と思いながらやっているので、見ていただけるのが楽しみです(笑)。

――コインランドリーが舞台ですが、コインランドリーにまつわる思い出などありますか?

草川:この話題、匠くんとも話していたんですけど、あまりなくて…(笑)。でも最近のコインランドリーって、スニーカーも洗えるところがあって、さらに乾燥もできるんですよね。それは僕もプライベートで一回やったことがあって、すごくきれいになったのを覚えています。

家では洗えない大きな布団を持って行ったりして、ふわっふわな状態で仕上がるのもテンションが上がりますし、特別感を感じますね。

西垣:僕もあまりエピソードが記憶にないのですが、母に聞いたら、小さい頃雨の日によく行っていたみたいです(笑)!

日々感謝を忘れずに、距離感を大事に

――Uターンして家業を継ぎ地元の人に愛される湊、大家族で兄妹の面倒をよく見るシンと、家族や周囲の人間との関わりも丁寧に描かれますが、お二人が、人との関わりの中で大切にしていることがあれば教えてください。

草川:僕は、初対面の方からの印象があまり良くないみたいで(笑)。自分の中では全然そんなつもりはなく、ただ朝に弱くてテンションが低いだけなんです。メークしてから「よし」とスイッチが入るというか。今回の現場でも、「最初すごく怖かったです」と言われたので、この歳にしてそういうのは良くないなと、心から改善したいと思っています(笑)。

あとは、やっぱり日々感謝を忘れずに人と接していきたいですし、思いやりが全てだと思うので、そういうところを大切にしていきたいなと思います。

西垣:とにかく距離感を大事にしなきゃと意識しています。プライベートでもそうですが、こういう現場とかでも、仲の良い役だったら実際にも仲が良い方が、カメラを通してより伝わると思いますし、逆に敵対する役なら、実際にその人が嫌いなわけではないけど適度な距離感を保つのが大事だなと思っています。

あとは、自分も周りの人も含めてお芝居しやすいようにスタッフさんとも積極的にコミュニケーションを取っていって、自分が100%のパフォーマンスをできるような土台や環境を自分で作るようにしています。お仕事の現場でもプライベートでも話しかけやすい人を目指しています。

――今後目指す俳優像や、やってみたい役などがあればお聞かせください。

草川:いろいろな役を幅広く演じられたらなと思います。カメレオン俳優とまでは言えないですけど、なんでもできる役者になりたいと思います。

西垣:僕は、先生役をやりたいんです!というのも、僕の父も叔父も祖父も教師で、西垣家には先生が多いのと、生徒たちに何かを届ける先生と、作品のメッセージや脚本家さんの意図を誰かに届けるこのお仕事には通ずるものがあるなと思っていて。当分先になるかもしれないですけど、挑戦したいです。

――最後に、視聴者へメッセージをお願いします。

草川:いまBL作品がすごくブームになっていて、いろいろな作品があると思いますが、どの作品にも負けない強いメッセージ性のある作品になっていますので、ぜひたくさんの方に愛してもらえればなと思います。見てください!

西垣:この作品は、胸キュン要素だけではなく、2 人の気持ちのすれ違いや、うまくいかないことへのもどかしさといったモヤモヤする部分もきちんと描かれていますし、登場人物の優しさや温かさも丁寧に描写されているので、そういったところも皆さんに見ていただきたいなと思います。

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