「となりのチカラ」出演の清水尋也にインタビューを実施

「となりのチカラ」清水尋也が主演・松本潤の印象や難しい役へのアプローチの仕方を語る<インタビュー>

2022.03.03 15:00
「となりのチカラ」出演の清水尋也にインタビューを実施

松本潤が主演を務める「となりのチカラ」(毎週木曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系)の第5話が3月3日(木)に放送される。

本作は、思いやりと人間愛だけは人一倍、だけど何をしても中途半端で半人前(=中腰な男)、中越チカラ(松本)が、同じマンションに住む住人たちの悩みを解決し、やがてそのマンションが一つのコミュニティーとなって強いつながりを持っていく姿を描く社会派ホームドラマとなっている。

第5話のメインとなるキャラクター・上条知樹を演じる清水尋也にインタビューを実施。主演の松本の印象や演じる上条などについて語ってもらった。

清水尋也が「となりのチカラ」について語る!

――出演が決まった際のお気持ちを教えてください。

純粋にありがたい気持ちと、初めて遊川和彦監督の作品に出させていただくので、「遊川さんの世界観に自分が入ったらどうなるんだろう?」という楽しみもありつつ、いい作品にするために何か協力できればなと意気込んでいました。

――台本を読んだ率直な感想を教えてください。

毎話毎話、マンションの住人の抱えるトラブルや事情がクローズアップされているので、飽きがないです。いろいろなドタバタや、性質や人柄の違ういろいろな人間で描かれているのが、さまざまな境遇の人に刺さると思いました。すごくほっこりした部分もありますし、純粋にドラマとして毎回新鮮な楽しみがあるという部分でもすごくすてきなお話だなと思います。

――「となりのチカラ」というタイトルを初めて聞いた時の感想を教えてください。

なじみやすいし、覚えやすいし、全部を説明しているわけでもなく、でもキャッチ―で、なんとなく内容も伝わっていて、ワクワクしました。

――遊川和彦監督はどういう印象でしょうか?

本を読むと、いい抜け感を感じます。映画と違って、テレビは人の生活に組み込まれているものだと思うんです。(遊川さんの作品は)もちろんシリアスな内容も面白いのですが、どこかすっと人の生活になじめるというか、どんな状態でも頭に入ってくるような受け入れられやすいお話でもあると思っています。トラブルも起きるけどほっこりするし、絶妙なですよね。他の作品を見させていただいてもそういう印象があります。

――思い出に残っているご近所エピソードはありますか?

小さい時に団地に住んでいたことがあって、団地の真ん中に公園があって、学校終わりや休日にサッカーをしに行っていました。他の棟に住んでいる子たちもいて、そこで仲良くなって、名前も知らないけど一緒にサッカーをして遊んで、2、3日遊んだ後に「そういえば名前はなに?」「どこの棟なの?」と話したり、そんなことはありましたね。

役作りや共通点についても明かす

――清水さん演じる上条知樹(かみじょう・ともき)は、どのようなキャラクターですか?

一言で言うとミステリアスです。第1話では、底が知れないような出方をしているので、そういった部分が後々生きてくるように、後につながっていくようなお芝居ができればいいなと思っています。

――上条は10年前に世間を震撼させた凶悪少年犯罪事件の真犯人「少年A」といううわさのある青年という役どころですが、演じるうえで心掛けたことや意識したことを教えてください。

遊川さんに「もっと棒読みで良いです」「もっと無機質な感じで、不気味な雰囲気が出るように」と言われていてあまりにも抑揚や感情という成分を抜いてお芝居をしているので、最初は「これでいいのかな?」と少し不安でした。

基本的にはどんなせりふにも感情というものがあるわけで、そこに気持ちを乗せてお芝居をするのですが、そこをカットするのですごく難しいです。どういうあんばいがいいかというのは、毎回モニターチェックをさせてもらって、その日に監督ともお話をさせてもらって現場で作っていっているという感じですね。

――ご自身と、役との共通点はありますか?

中身で言うとそんなに共通点はないかもしれないです。僕は、一見クールに見えるようで全然そんなことはなく普段は結構ヘラヘラしていますし(笑)。

――役柄に説得力を持たせるためにしていることはありますか?

通して見てもらってこその役だと思っているので、後半にいくにつれて、彼の背景にどんなものがあるのかという部分がより伝わるようにと考えています。視聴者の方が見たときに、前半の部分のお芝居が効いてくるようにしていきたいと思っているので、なるべくあまり逸脱した行動をしないように、流れはすごく意識して演じています。常に先を考えた上でお芝居をしています。

――初登場シーンが重要だったかと思いますが、どのような演技プランで臨みましたか?

そうですね…。ずっと顔が動かないので(笑)、「こんなことをしてやろう」とか「ドーンと出てやろう」というのは考えませんでした。本当に感情を一切前に出していないです。既に「少年A」とうわさされているという前振りがあるので、いろいろな見え方をしていいなと思っていて、「本当に怪しいな」と見える人もいれば、「案外若いんだな」というような印象を持つ人もいる。人によってどう受け取ってくれるんだろうというのは今から楽しみではあります。

――難しい役柄ですが、カットがかかってから、どのように気持ちを切り替えて現場の方々とコミュニケーションを取られていますか?

僕、皆さんよりクランクインが少しが遅かったんですよ。わりと空気が出来上がっていた状態に途中から参加させてもらって。しかも役どころも結構浮いている役なので、最初は実際も浮いていたと思います(笑)。

――普段から、積極的にコミュニケーションを取るタイプではないですか?

僕自身は人とコミュニケーションを取るのは好きですね。ただ今回においては特に子役の子たちとか、急に来たデカい無表情なやつに急に話し掛けられても怖いだろうなと思うんですよ(笑)。これからの撮影でで徐々に皆さんとお話していけたらいいなと思っています。

――ちなみに現場ではどのような雰囲気が出来上がっていたのですか?

松本さん上戸(彩)さんはじめ、ご家族の方たちが、空き時間もラフにお話しされていて、冗談を言い合ったり、笑い合ったりしています。見ていてすごくほほ笑ましいというか、子役の子たちとも仲良くお話されています。子どもたちも変に気を遣いすぎているわけでもなく楽しくお芝居しているなと見ていて思うし、「すごくすてきな絵面だな~」とちょっと離れたところから見ていました(笑)。

主演・松本潤の印象とは?

――主演の松本潤さんの印象を教えてください。

大大大先輩なので、失礼のないようにという気持ちが前提としてありますけれど、すごく気さくに話し掛けてくださるし、現場で冗談を言って和ませてくださいます。それでいてやるときは、座長という立場としてビシッと現場の空気を引っ張ってくださり、すごく「プロだな」というふうに思っています。そういう環境を作っていただいているので、先輩の胸を借りる思いで、自分はできることを精いっぱいやっていこうと思っています。

――実際に共演されてみてどんなお気持ちですか?

僕は世代でもありますし、小さい時からずっと見て育ってきたので、同じ画角に映らせていただけるというだけで恐縮な思いではあります。まさか自分がこの仕事をするなんていうことは、小さなとき、テレビで松本さんを拝見していたときは思ってもいなかったので、人生っていろいろなことがあるなと思いましたし、ご一緒させていただける機会をいただけたので、たくさん勉強させていただきたいなと思っています。

――松本さんの座長ぶりはいかがですか?

これ以上ない座長だと思います。お芝居の動きや、お芝居以外の部分でも、現場全体のことを見てらっしゃるんだなと毎日感じています。ど真ん中にいる方に気を配っていただき、僕たち後輩としては、すごくやりやすい環境を作っていただいているなと思います。頭が上がらないというか、毎日「ありがとうございます」という気持ちでお芝居させてもらっています。

――清水さんの世代から見た松本さんはどんな存在ですか?

カリスマ! 僕はもう本当に、道明寺司がすごく好きだったんですよ。「花より男子」を全部見ていたので、「うわぁ、道明寺だ…」とひそかに思っていました。バラエティーでもいろいろチャレンジされていつもクールにこなされるじゃないですか。格好いいですよね。

――松本さんとはどんなお話をされましたか?

撮影初日に、遊川さんと「もうちょっと声のトーンを上げましょう」とか「しゃべるスピードこうしましょう」などモニターチェックしていたときに、「やっぱり難しい役だよね」と話し掛けていただいて、お芝居についても少しお話させていただきました。

――清水さん演じる上条と、松本さん演じるチカラはどんな関係になっていくと思いますか?

お楽しみにしていただきたい部分が大半ですけど(笑)、上条のまだ見えていない部分と絡めて、チカラさんとの関係性も出来上がってくるので、そこを注目して見ていただけたら楽しめるのではないかなと思います。

清水が明かす目指すべき俳優像「毎回新鮮な顔を見せたい」

――「東京リベンジャーズ」の半間修二役など、個性の強いキャラクターを演じることが多い印象がありますが、そういった役を演じる際はどのようなアプローチを心掛けていますか?

自分じゃない人間を演じるという部分は変わらないので、どんな役でもフラットに、アプローチとしては変わらずという感じです。役柄によって何かを変えるということや、特別何かをしてということはないです。

――前々から役を作りこんでいくのでしょうか?

どんな空間で何が使えて、どう動けて、という部分はその日にならないと分からないので、基本的には、現場で監督とお話ししながら作り上げていきますね。いざ行ってみて「どうしたら面白いかな」と考えることはありますけど、相手がいてのお芝居であり、会話なので、その相手の役者さんがどういうアプローチでお芝居してくるかという部分も大事にしています。

――今後、どのような俳優になっていきたいですか?

飽きられないように、頑張るしかないなと思っています。「あいつもういいや」と言われたらおしまいなので、そういう意味では、毎回新鮮な顔を見せたいです。自分自身、本当に役にも恵まれているなと思っているので、毎回違う顔を見せて、いい意味で期待を裏切っていければなと。人によって僕のイメージが違うようなことも、役者としてはうれしいことだと思うので、そういうふうにやっていきたいなと思っています。

――2022年はどんな年にしたいですか?

仕事に関しては、変わらず、いただける仕事は全力でいい作品にしていきたいなと思っています。去年一年で、新しく清水尋也という名前を知っていただけた機会が多かったのでそういった皆さんに抱いてもらった期待を裏切らないように、次の動きをしていきたいなと思っています。まずは2022年一発目のこのドラマを楽しんでいただいて、さらにいろいろな顔を見せていければいいなと思っています。

――ドラマ撮影期間に行っているリフレッシュ方法や撮影を頑張るためのご褒美があれば教えてください。

ご飯(笑)!

――何が好きなんですか?

なんでも好きですけど、「今日は何を食べようかな」と考えている時間が幸せだったりするので、撮影が終わって帰って、ご飯を食べてるときは本当に幸せです。たまに自分で作ったりもします。何を食べるかお昼くらいには決めて、本当に夜それを食べられた時の幸せ、達成感がたまらないです。

――最後に、読者にメッセージをお願いします。

ドタバタしている内容ではありつつも、ほっこりする話でもあるし、本当にいろいろな人間が出てくるので、どの世代の方が見ても共感できる部分や刺さる部分があると思います。身近にある感情がたくさんちりばめられているので、共鳴していただけたらなと思っています。ぜひ、ご覧ください。

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