葵乃まみ、セーリングが題材の舞台「風を切れ2020」出演!『精いっぱい最後まで駆け抜けたい』
山本タクが主宰を務める演劇企画ユニット・劇団山本屋による舞台「風を切れ2020」が、5月26日(水) ~6月1日(火)に神奈川・ラゾーナ川崎プラザソルで上演。同作が約1年ぶりの舞台出演となる葵乃まみに、作品の見どころなどを聞いた。
「風を切れ2020」は、「貴方が知らない世界を繋げる舞台」を目的としたCUWTプロジェクトの第1弾となる“青春マリンスポーツドラマ”。セーリング競技を題材とし、2019年の再演では日本セーリング連盟(JSAF)から公式に応援を受けて公演を終えた。
舞台は、ある過疎化が進んだ街。セーリングをメジャースポーツにするという大役を与えられ、「アイドルセーリングチーム」を通じて街興しに奔走する1人の女性と、マリンスポーツを巡る男たちの奮闘を描いていく。
舞台を見てくださって、セーリングに興味を持ってくれる方がいたらなって思います!
――今回、久しぶりの舞台となりますが、決まったときのお気持ちをお聞かせいただけますか?
すごくうれしかったです。セーリングっていうスポーツの舞台だということを聞いて、私自身も初めてセーリングというスポーツを知りました。
マイナースポーツと言われているセーリングを、演劇を通じて広く知ってもらうということにすごく引かれたし、セーリングがどうやって舞台上で表現されるんだろうっていうワクワク感がありました。
久しぶりの舞台だったので不安はあったんですけど、スポーツものっていうのも初めてだったので、挑戦したいっていう思いの方が強かったです。
――稽古に向けて楽しみにしていたこと、本番に向けて楽しみにしていることはありますか?
顔合わせ前に台本を頂いたんですけど、読んだときに「これは絶対に面白い!」って思って、稽古をしていく中で少しずつ見えてくる部分もあって。私自身もまだ探ってる途中ではあるんですけど、お客さんに見てもらうまでに、どういうふうに仕上がっていくのかが楽しみです。
――セットとしてヨットがあるなど、現時点だとなかなかイメージするのが難しいですね。
そうですね。でも、セーリングを知らない人にもすごく分かりやすいように作られていて。舞台上に船があって、1番前に来た人が先頭を走っているっていう演出で、分かりやすい構成になってるので、試合を見ているかのような臨場感が味わえると思います。
――セーリング=舞台が海っていうことで、スケールが大きそうですね。
セーリングって風を捕まえてとか、自然ありきというか、自然と一体になってやるスポーツなので、スケールは本当に壮大だと思います!
――久しぶりということで、逆に不安だった部分はありましたか?
コロナ禍でなかなか舞台ができなくて、かなり久しぶりなのでそういう面で不安な部分もありました。でも今は、こういう時期、こういう状況だからこそ見てほしい舞台だなって思うようになりました。
――演技に関しては、あまり不安はなかったですか?
いや、不安はあります! めちゃくちゃあります!!(笑)
――現状、うまくやれてる感じですか?
まぁ…うまくやれてるかは怪しいですけど。まだまだ、ちょっと探ってます。私はつかむのが遅くて…稽古中にみんなが役をつかんでいく中、私はいつも一歩遅れちゃうので、早くみんなに追いついて、みんなの熱量に負けないように頑張りたいと思います。
――そして、葵乃さんの役どころも教えていただけますか。
セーリング部のマネジャー・レモンっていう役で、性格は明るくて前向きな子です。初めは部員たちが練習をサボってばっかりで、本当にダメダメなんですけど、心の底から海が大好きっていう部員たちに、もっとセーリングで活躍してほしくて。
あるとき、セーリングをPRする会社の人たちとの出会いがあって、そこからいろんな苦難を乗り越えながらも選手たちがどんどん活躍していく姿を見守りながら、自らもさらにセーリングに入り込んでいくっていう役です。
スポーツの世界ってすごい不思議で、選手同士の空気感とか、選手じゃないと分からないような会話とかがあると思うので、そこはマネジャーの立場から見守って、応援して、一緒に喜んで、選手同士の仲がうらやましかったりしながら、ずっとそばにいるっていう役どころになります。
――ストーリー的な注目点、その中で葵乃さんが演じる役の注目点は何ですか?
マイナースポーツって言われるセーリングなんですけど、物語の中でセーリングをPRする役を任されるヒロインのアザミ(船岡咲)を中心に、周りの人たちが興味を持って少しずつセーリングが盛り上がっていったりとか、主人公の葵翔(橘龍丸)と選手たちがいろんなことを乗り越えながらスポーツマン精神で活躍していくところとか。
レモンに関しては、それを見守りながら一緒になって動かされていくところを見ていただけたらなと思います。セーリングっていうスポーツが自然と一体となっていくっていう、すごい奥深くて面白いスポーツだと思うので、物語の中でアザミたちがセーリングに興味を持っていくように、舞台を見てくださった方にもセーリングに興味を持ってくれる方がいたらなって思います。
セーリングを知らない人でも分かるような内容で、舞台セットも実際に船が動いたり、選手たちが船で駆け回るシーンもすごく迫力があって圧巻だと思うので、見ていただけたらなと思います。
――稽古場の雰囲気はどうでしょうか?
若いエネルギーにあふれてて、そこに支えてくれる先輩たちがいて、部活みたいな感じです。私自身とても先輩方に支えられています。稽古場の雰囲気も「みんなで駆け抜けよう!」っていう青春感があります。
なので、そういう稽古場の良い雰囲気が、本番でも伝わればいいなって思います。あと今回、子役の子もいて、すごいかわいいんです(笑)。
――では最後に、上演を心待ちにしている皆さんへメッセージをお願いします。
こういう状況下で、暗い話題が多い最近ですが、この舞台でみんなのエネルギーとか、私が最初に台本を読んだときに感じた臨場感みたいなものが見てくださった方に伝わって、少しでも前向きに、元気になってくれたらいいなって思うので、私もみんなの熱量に負けないように精いっぱい最後まで駆け抜けたいと思います!
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