清原果耶、過酷なロケを回顧「心が潰れるんじゃないか」<マンゴーの樹の下で~ルソン島、戦火の約束~>
2019.07.22 16:20
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女優の清原果耶が22日、東京・渋谷のNHK放送センターで行われた特集ドラマ「マンゴーの樹の下で~ルソン島、戦火の約束~」(8月8日よる10:00~、総合テレビ)の記者会見に、主演の岸惠子、共演の渡辺美佐子、山口まゆ、伊東四朗らとともに出席した。
太平洋戦争の中でもっとも凄惨を極めたフィリピン攻防戦の渦中に、6000人以上の民間の日本人女性がいた。昭和19年、米軍の猛攻が開始されると、帰国の途を閉ざされた彼女たちらは軍の指示に従いルソン島内を北へと向かったが、その多くはその旅の途中で命を落とした。本作は、辛くも生き残った女性たちが書き残した戦争体験をもとにドラマ化したもので、戦後の昭和・平成を生き抜いたヒロイン・奥田凛子を岸と清原がリレーで演じる。
加えて、8月21日にBSプレミアム、8月24日にBS4Kで放送される拡大版では、飢えに苦しむ凛子が洞窟で虫を炒って食べるというシーンがあるそうで「実際に生きている虫の中から動かないものを取って、針で糸を通してという作業を本当にしたんですけど、私自身、虫がすごく苦手なので、心が潰れるんじゃないかと思いながら撮影をしていたんですけど、あとあと考えたら、凛子もきっと虫なんか食べたことがない生き方をしてきた中で、ああいう状況に直面したときに、同じ精神状態になったんじゃないかなと少し考えて、そこの気持ちがもしリンクしていたなら、それはそれでこの撮影で体験したことも全部いい方向につながっていくんじゃないかなって思えたのが、私の中で救いになった部分ではありました」と感慨深げに語り、「話し始めるとキリがないのでこの辺で(笑)。同世代の方にも見ていただきたいと思う作品に出来上がっていると思います」とアピールした。
また、印象に残っているシーンを尋ねられると、清原は終戦後にフィリピン人から非難されるシーンを挙げ「戦争が終わって、軍人の方に連れられて街を歩くシーンがあったと思うんですけど、撮影も終盤に差しかかっている中で、なかなか重い一撃を感じましたね」と回顧し、「凛子は日本が食料を奪ったり、ほかの国に何かをしているという状況を知らない中で、直接的に外国の方から非難を受けるというシーンは、(物を投げられて)物理的に痛かったというのもあるんですけど、それ以上に街の人たちの目線だったり、投げるものの痛みだったり、それ以上の気持ちをすごく感じたシーンだったので、あのシーンを撮っている最中は全部が敵に見えたような感じがしました…。思い出して悲しくなっちゃうのでやめます(笑)」と目を赤くした。(modelpress編集部)
清原果耶、過酷なロケを回顧
昭和19年に商社のタイピストとしてマニラに赴任し、そこで第二次世界大戦の激しい戦火に巻き込まれていくという、戦時パートの凛子を演じた清原は「つい先日、完成したものを見させていただいたんですけど、タイロケの6日間は本当に毎日体と精神が世界の果てにあるような感覚で、山口まゆちゃんと一緒に戦時パートを生きていたんですけど、撮影をしているときは、このまま朽ち果ててしまうのではないかと思いながら撮っていたので、無事に完成したということがすごく嬉しいでしたし、達成感もありました」と晴れやかな表情を浮かべ、「現代パートとの比較で見たときも、戦時パートがあるから現代につながるものがあって、生きている人がいて、その時代の流れをことごとく感じましたね」とニッコリ。加えて、8月21日にBSプレミアム、8月24日にBS4Kで放送される拡大版では、飢えに苦しむ凛子が洞窟で虫を炒って食べるというシーンがあるそうで「実際に生きている虫の中から動かないものを取って、針で糸を通してという作業を本当にしたんですけど、私自身、虫がすごく苦手なので、心が潰れるんじゃないかと思いながら撮影をしていたんですけど、あとあと考えたら、凛子もきっと虫なんか食べたことがない生き方をしてきた中で、ああいう状況に直面したときに、同じ精神状態になったんじゃないかなと少し考えて、そこの気持ちがもしリンクしていたなら、それはそれでこの撮影で体験したことも全部いい方向につながっていくんじゃないかなって思えたのが、私の中で救いになった部分ではありました」と感慨深げに語り、「話し始めるとキリがないのでこの辺で(笑)。同世代の方にも見ていただきたいと思う作品に出来上がっていると思います」とアピールした。
また、印象に残っているシーンを尋ねられると、清原は終戦後にフィリピン人から非難されるシーンを挙げ「戦争が終わって、軍人の方に連れられて街を歩くシーンがあったと思うんですけど、撮影も終盤に差しかかっている中で、なかなか重い一撃を感じましたね」と回顧し、「凛子は日本が食料を奪ったり、ほかの国に何かをしているという状況を知らない中で、直接的に外国の方から非難を受けるというシーンは、(物を投げられて)物理的に痛かったというのもあるんですけど、それ以上に街の人たちの目線だったり、投げるものの痛みだったり、それ以上の気持ちをすごく感じたシーンだったので、あのシーンを撮っている最中は全部が敵に見えたような感じがしました…。思い出して悲しくなっちゃうのでやめます(笑)」と目を赤くした。(modelpress編集部)
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