石原さとみ/「アンナチュラル」第5話より(C)TBS

「アンナチュラル」第5話は挑戦「主人公に止められたら刺さないのが普通」 伝えたかったこととは?今後に繋がる重要な回に

2018.02.15 06:00

女優の石原さとみが主演を務めるTBS系ドラマ『アンナチュラル』(毎週金曜よる10時~)。脚本は、大ブームを巻き起こしたドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』の野木亜紀子氏。制作には、湊かなえ作品『リバース』『Nのために』『夜行観覧車』(いずれもTBS)のドラマ化を手がけた新井順子プロデューサー、同じく湊作品のドラマで演出を担当した塚原あゆ子氏など、今ノリに乗っている女性スタッフたちが揃い、1話完結の法医学ミステリーを展開する。今回、脚本の野木氏と新井プロデューサーが、取材会に出席し、ドラマ制作の裏側、視聴者からの反響、さらには今後の展開について語った。<4>


視聴率も好調 ドラマ『アンナチュラル』

石原さとみ、窪田正孝、飯尾和樹/「アンナチュラル」第6話より(C)TBS
石原さとみ、窪田正孝、飯尾和樹/「アンナチュラル」第6話より(C)TBS
ドラマの舞台となるのは、日本に新設された死因究明専門のスペシャリストが集まる「不自然死究明研究所(UDIラボ)」。石原演じる法医解剖医・三澄ミコトらが、そこに運び込まれる“不自然な死”(アンナチュラル・デス)」の怪しい死体と向き合い、死因を究明していく。

石原のほか、法医解剖医・中堂系を演じる井浦新、記録員・久部六郎を演じる窪田正孝ら豪華キャスト陣が繰り広げるリアリティのある会話劇、見応えのある展開が好評を得ている。

第5話は「挑戦だった」今後に繋がる重要な回

井浦新、石原さとみ/「アンナチュラル」第5話より(C)TBS
井浦新、石原さとみ/「アンナチュラル」第5話より(C)TBS
法医解剖医が主人公ではあるが、時間帯も考え「食事しながら見る方もいるだろうと想定し、綺麗なご遺体は顔を撮りますが、基本的にご遺体も内臓も映さないようにしています」という新井プロデューサー。そんな中でも、第5話は「挑戦だった」と明かした。

第5話「死の報復」は、男性(泉澤祐希)がUDIラボに持ち込んだ妻の遺体が、実は葬儀場から盗んだものだったため、ミコトが死体損壊罪を疑われる…という物語。自殺による溺死と特定されたが、それに納得がいかなかった男性は、極秘で死因を調べた中堂から他殺であるという新事実を聞き、犯人の元へと報復に向かう。

そこで描かれたのは、犯人を男性が包丁で刺すシーン。ミコトから「やめて」と声をかけられるも、男性はさらに刺す…というその行為に新井プロデューサーは「(ドラマなら)主人公に止められたら刺さないのが普通。許されない行為だけど、それだけ殺人というものが人を傷つけ狂わせてしまうと伝えたかった」と意図を語った。

そして、野木氏は「ドラマ自体が報復殺人をよしとしているわけではなく、どうしたら止められるのか、大切な人が殺されるという不条理に彼らは立ち向かうことができるのか…という、最終話までの道程を位置づけるための5話でした」と重要な回であったことを振り返った。

事件が現実とリンク

市川実日子、石原さとみ/「アンナチュラル」第6話より(C)TBS
市川実日子、石原さとみ/「アンナチュラル」第6話より(C)TBS
視聴率も好調の『アンナチュラル』。実際の視聴層については、新井プロデューサーが「ドラマを観ている方は女性がほとんど。今回平均視聴率が二桁取れているのは、F3(50歳以上の女性)がかなりとれているのと、M3(50歳以上の男性)がものすごく高いんです。夫婦で観て頂いているのか。全体だとF1(女性20~34歳)、F2(35歳~49歳の女性)、F3、M3がとれています」と説明。

また、第2話では集団自殺に見せかけた他殺事件が描かれたが、昨年、神奈川県座間市のアパートで男女9人の遺体が発見された「座間の事件」を彷彿とさせると話題に。しかし、脚本は事件発生前に書かれたもので「偶然なんですけど、現実に類似した事件が起こってしまった」(新井プロデューサー)。野木氏は「半年ほど前に書きました。実際に人が亡くなっている事件なので、複雑な心境です」という。一方で、今後も「最近話題になった事件と似たお話もある」(新井プロデューサー)と、偶然ながらも現実とリンクする部分があることを明かした。

『アンナチュラル』第6話「友達じゃない」

窪田正孝、石原さとみ、市川実日子/「アンナチュラル」第6話より(C)TBS
窪田正孝、石原さとみ、市川実日子/「アンナチュラル」第6話より(C)TBS
16日放送の第6話では、UDIラボの一員・東海林(市川実日子)が殺人事件の容疑をかけられる。

市川実日子、石原さとみ/「アンナチュラル」第6話より(C)TBS
市川実日子、石原さとみ/「アンナチュラル」第6話より(C)TBS
高級ジム主催の合コンパーティーに参加した東海林は、翌朝見覚えのないホテルのベッドで目を覚ますと、昨夜のパーティーに参加していた権田原(岩永洋昭)の死体が隣に。権田原には、中堂と六郎が解剖した突然死の男性と意外なつながりがあり…。ミコトらUDIメンバーは、東海林の容疑を晴らすべく死因究明に奔走する。(modelpress編集部)

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