【モデルプレス独占オフショット】『山本周五郎時代劇 武士の魂』最終話で主演をつとめる水田航生(提供写真)

水田航生、初の本格時代劇で主演「覚悟を持って」一ヶ月殺陣稽古<山本周五郎時代劇 武士の魂>

2017.08.14 18:00

俳優の水田航生(26)が自身初となる本格時代劇で主演をつとめることがわかった。時代小説の巨匠・山本周五郎の「武家モノ」に焦点を当てた1話完結物語『山本周五郎時代劇 武士の魂』(BSジャパン)の最終話(9月12日 20時~20時54分放送)にて、若い武士のプライド、友情、そして移り行く時代の流れへの葛藤を色濃く演じている。


「失蝶記」で主演

山本周五郎ならではの哀感あふれる町人・庶民の人生物語を、「武士とその家族」に焦点を当てた『山本周五郎時代劇 武士の魂』。武士として生きる以上、藩命に従い、時には犬死にをも覚悟しなければならず、「武士の矜持を守ること」とは「死と隣り合わせで生きること」…そうした厳しさを正面から描いた山本周五郎の原作の中でも、人気の高い「失蝶記(しつちょうき)」が全12話のラストを飾る。

『山本周五郎時代劇 武士の魂』第12話「失蝶記」より(提供写真)
『山本周五郎時代劇 武士の魂』第12話「失蝶記」より(提供写真)

一ヶ月の殺陣稽古を経て撮影へ

『山本周五郎時代劇 武士の魂』第12話「失蝶記」より(提供写真)
『山本周五郎時代劇 武士の魂』第12話「失蝶記」より(提供写真)
その第12話の主演に抜擢されたのが、ドラマ・舞台など幅広い活躍が目立つ水田。青年藩士・谷川主計(たにがわ・かずえ)役として、山本周五郎の世界に臨む。水田は今作の出演が決まると、一ヶ月に及ぶ殺陣稽古に取り組み、立ち回りだけでなく、武士の矜持をも自身にたたきこむ勢いで撮影に挑んだ。江戸ワンダーランド 日光江戸村での撮影は長時間に及び、丁寧な撮影とスタッフ陣の熱意、役者たちの気合と、まさにそれぞれ矜持をもった作品作りで完成度も含めて重厚な内容に。

『山本周五郎時代劇 武士の魂』第12話「失蝶記」より(提供写真)
『山本周五郎時代劇 武士の魂』第12話「失蝶記」より(提供写真)
ファンにとっても見慣れない、水田の髷姿・二本差し侍の格好。かっこいい容姿だけではなく、青年藩士・谷川を通して、水田自身が心身ともに成長していく姿にも注目。“今までにない水田航生”を感じられるだろう。

第12話は映画『トモダチゲーム』の永江二朗氏が監督をつとめる。

<モデルプレス独占コメント>水田航生、侍だけでなくてるてる坊主になる

【モデルプレス独占オフショット】水田航生は晴れ男や!(提供写真)
【モデルプレス独占オフショット】水田航生は晴れ男や!(提供写真)
― 今作への出演が決まった時の率直な感想をお聞かせください。

水田:本当に有難い機会をいただけて、感謝そして責任感。準備出来る事を懸命に、現場に入ったら共演者のみなさん、監督と話し合った上で役の人物を素直に演じようと思いました。

― 今回演じる役について教えてください。

水田:役所は、佐幕か倒幕かで揺れる藩を纏めようと日々仲間の藩士達と激論を繰り返している若き藩士、谷川主計(たにがわ・かずえ)という役です。藩士の中でもいつも中心的な存在で責任感が人一倍強く仲間想いなのですが、事故によって身体のある部分の機能を失ってしまいます。機能を失ってからの様々な葛藤の中で見出した覚悟、自分の存在価値さえも時代の終焉に飲み込まれてしまう悲しき侍です。

― 撮影前に準備したことは?

水田:今回武士という事で刀を使うシーンなども勿論あって、殺陣の稽古に行ったり、基本的な所作などを事前に学ばせてもらいました。あとは、山本周五郎作品という事で原作の書籍も読んだり、時代背景の似ている映画を見たりとイメージを膨らませました。

― 日光での撮影はいかがでしたか?

水田:やはり江戸村の村内での撮影は自分が想像力を働かせなくとも、江戸の街が目の前に広がっていて、細やかな美術などもスタッフさん方がこだわって造ってくださっており、とても入り込み易い環境でした。

あいにく天気予報は梅雨時ということもありずっと雨だったのですが、ほぼ晴れまして…今回で水田航生は晴れ男やとほぼ確信に変わりました(笑)。

しかも自分が撮影されているシーンが終わって現場を離れると大雨が降り、また自分が現場に戻ると雨があがるという…なので撮影終盤辺りにはシーンがなくてもスタッフさんに「雨降るから水田くん現場にいて!」と冗談を言われ、侍からてるてる坊主にもなってました。

「自分の中で何かが変わる、開けるキッカケになる」と水田航生(提供写真)
「自分の中で何かが変わる、開けるキッカケになる」と水田航生(提供写真)
― 楽しみにしているファンの皆さまへメッセージをお願いします。

水田:初の時代劇主演ドラマ、という事もあり自分では覚悟を持ってこの役を演じました。その覚悟は武士として生きた谷川の覚悟にも反映されたと思いますし、キャストスタッフさん全員の熱い想いで武士の終焉の時代を創れたと思います。

幕末の細やかな時代背景など知識がたとえなくとも、人間が何かを失ってでも必死に存在価値を見出しそれぞれの信念の為に生きようとする武士の魂は純粋に今を生きる僕たちの心を打つと思いますし、自分の中で何かが変わる、開けるキッカケになると思います。実際僕がそうでした。

「武士の魂」最終話の12話に武士の終焉の時代を描いた熱く儚い「失蝶記」是非とも楽しみに待っていてください!

(modelpress編集部)

水田航生(みずた・こうき)プロフィール

1990年、大阪府生まれ。2005年、約5000人の応募者の中から「第1回アミューズ王子様オーディション」のグランプリを受賞。以降、ミュージカル『テニスの王子様』(2009、2010年)出演。また、舞台だけでなく、TVドラマやCM、映画作品などその活躍は多岐に渡る。近年の主な出演作には、<映画>『カノジョは嘘を愛しすぎてる』(2013年)、『太陽』(2016年)<TV>NHKドラマ10『さよなら私』、ドラマ『クズの本懐』『ファイブ』(フジテレビ)<舞台>『金閣寺』(2013年)ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』(2013年)、ミュージカル『マイ・フェア・レディ』(2016年)、『お勢登場』(2016年)など。また、2017年11月に『モテリーマン講座』への出演が控えている。

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