「ゆとりですがなにか」SPドラマ化決定<岡田将生らキャスト陣&宮藤官九郎氏コメント到着>
2017.03.14 19:25
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2016年春に放送された日本テレビ系連続ドラマ「ゆとりですがなにか」が、2017年の夏にSPドラマ「純米吟醸純情編」として帰ってくることが決定した。
目次
宮藤官九郎氏「芸術選奨 放送部門 文部科学大臣賞」受賞
脚本を宮藤官九郎氏(「池袋ウエストゲートパーク」「木更津キャッツアイ」)、演出を水田伸生氏(「Mother」「Woman」「Dr.倫太郎」)がつとめ、岡田将生、松坂桃李、柳楽優弥、安藤サクラ、吉田鋼太郎が出演した同作。14日、宮藤氏が同作で「芸術選奨 放送部門 文部科学大臣賞」を受賞。その席上で、連続ドラマの1年後を描く「SPドラマ」を製作中であることを明かした。
連ドラから1年後を描く<ストーリー>
1987年生まれの主人公・坂間正和(岡田)と、恋人の宮下茜(安藤)が紆余曲折を経て結婚式を迎え、登場人物たちは祝福ムードの中、それぞれの未来へ踏み出していった連続ドラマ版。お嫁さんの茜(既に鬼嫁の気配アリ!?)、そして兄夫婦には念願の第一子が誕生!と、現代の「寺内貫太郎一家」さながらに、ますます賑やかになる坂間家。
脱サラした正和は兄とともに、亡き父が残した酒蔵を切り盛りしていけるのか?切なくもドーテイ卒業ならなかった山路(松坂)に、いよいよ春は来るのか?11浪目にして悲願の大学合格を果たした、元おっぱいパブ客引き・まりぶ(柳楽)は今?坂間家に嫁入りした茜が、旦那の正和に隠しているある秘密とは…?
さらに、平成生まれの<ゆとりモンスター>たちも次のステージへ…正和のあとを継ぎ「鳥の民」店長とエリアマネージャーを兼ねるも相変わらずの山岸。就職活動を終え、まりぶとの不倫関係も断ち切って無事社会人となった妹・ゆとり。「おっぱいいかがっすかー?」と叫ぶ客引きを卒業し、坂間酒造で働くまりぶの舎弟。
友情に、恋に、家族に、人生に…様々な壁にぶつかり七転八倒しながらも、“社会”のなかでたくましく成長していく主人公たちの姿を描く、涙あり笑いありの人間ドラマがさらにパワーアップして戻ってくる。
「手癖を封印して書きました」“苦手な続編”に挑む
宮藤氏は、今回の受賞について「芸術選奨を頂いたそうで大変光栄です。『木更津キャッツアイ』で新人賞を頂いたのが14年前だそうで、あの時から自分が成長したとも後退したとも思ってないので、気持ちはまだ新人です」とコメント。「『ゆとりですがなにか』は、放送当時『社会派ドラマ』と言われましたが、自分では『社会ドラマ』というつもりでした。“派”の有無は自分にとっては大問題で、いわゆる世相を斬るシャープなドラマが社会派だとしたら、社会を肯定も否定もせず、ただありのまま見たまま感じたままにたれ流す、そんな煮え切らない『社会ドラマ』が性に合っているなと。だから過剰な演出や、自分の得意技、手癖を封印して書きました」と作品への思いを語り、SPドラマ制作にあたっては「続編というのは苦手なのですが、彼等のような、定点観測に向いているキャラクターならば、時々思い出してみるのも悪くないかなと思い、さしあたって1年後の彼等の成長や後退を描こうと思っています」と明かした。
キャスト陣も歓喜「4人で本当に喜びました」
また、水田氏やキャスト陣もコメントも寄せており、主演の岡田は「今回スペシャルドラマが決まりました。本当にこんなに嬉しいことはありません。ゆとり世代と括られる事に反発しながら、自分の道筋を迷いながら探している、正和、山路、まりぶの3人を、そして茜ちゃんをまた観て頂きたいですし、本当に僕自身、正和を演じられる事がなにより嬉しいです」と歓喜。「桃李くん、柳楽くん、安藤さんとは、このドラマが終わっても繋がりが出来ていて、またドラマの続きができる事という話を聞いたときは4人で本当に喜びました。またゆとり世代の力を見せつけられるように頑張りたいです!」と意気込んでいる。(modelpress編集部)
脚本・宮藤官九郎氏コメント
宮藤です。この度は『ゆとりですがなにか』で芸術選奨を頂いたそうで大変光栄です。『木更津キャッツアイ』で新人賞を頂いたのが14年前だそうで、あの時から自分が成長したとも後退したとも思ってないので、気持ちはまだ新人です。『ゆとりですがなにか』は、放送当時「社会派ドラマ」と言われましたが、自分では「社会ドラマ」というつもりでした。“派”の有無は自分にとっては大問題で、いわゆる世相を斬るシャープなドラマが社会派だとしたら、社会を肯定も否定もせず、ただありのまま見たまま感じたままにたれ流す、そんな煮え切らない「社会ドラマ」が性に合っているなと。だから過剰な演出や、自分の得意技、手癖を封印して書きました。
ギミックやギャグに頼らず現代の若者を描けるのか?という、自分なりのチャレンジは思いの外みなさんに受け入れられたようで、むしろ意外というか、この先、自分はどういうドラマを作れば良いのか、分からなくなっています。それでも締切が来れば書くのだろうし、その時、自分の中心にある感情を、素直にぶつけて、褒められたりスルーされたりしていくのだと思います。賞が欲しくて創作しているわけではありませんが、このように時間差で頂く評価は何よりの励みになります。
そして、偶然にも現在『ゆとりですがなにか』のスペシャルドラマを制作中です。続編というのは苦手なのですが、彼等のような、定点観測に向いているキャラクターならば、時々思い出してみるのも悪くないかなと思い、さしあたって1年後の彼等の成長や後退を描こうと思っています。
大好きな作品での受賞、たいへん嬉しいです。ありがとうございます。
演出・水田伸生氏コメント
宮藤さんとの仕事は、宮藤さんの才能に打ちのめされることの連続です。その分、我々スタッフ、キャストは遣り甲斐に満ちています。その宮藤さんから「ゆとりですがなにか」放送の前年に、描きたい題材があると連絡がありました。仕事の依頼は、次から次へと殺到する宮藤さんからの「企画提案」でした!
題材は「ゆとり世代」…宮藤さんの鋭い着眼点と見事なシナリオに共鳴して、現代を代表するキャストが揃い、生き生きと演じてくれました。そのキャストが再び勢揃いします!1年後の「ゆとり」も必見です!
主演・岡田将生<坂間正和役>コメント
宮藤さん、芸術選奨文部科学大臣賞おめでとうございます。自分にとってとても想いが詰まってる作品で宮藤さんが賞を受賞されたと伺い、本当に感無量です。そして、今回スペシャルドラマが決まりました。本当にこんなに嬉しいことはありません。ゆとり世代と括られる事に反発しながら、自分の道筋を迷いながら探している、正和、山路、まりぶの3人を、そして茜ちゃんをまた観て頂きたいですし、本当に僕自身、正和を演じられる事がなにより嬉しいです。
連続ドラマの時より成長した正和をみんなを見せられるように、宮藤さんの脚本を今監督をはじめスタッフみんなで頑張って撮影しています。
桃李くん、柳楽くん、安藤さんとは、このドラマが終わっても繋がりが出来ていて、またドラマの続きができる事という話を聞いたときは4人で本当に喜びました。またゆとり世代の力を見せつけられるように頑張りたいです!スペシャルドラマ「ゆとりですがなにか 純米吟醸純情編」是非ご覧下さい!
松坂桃李<山路一豊役>コメント
宮藤さん、受賞おめでとうございます。自分のことのように嬉しいです。僕自身、この作品でたくさんの刺激をもらい、大好きで大切な作品なので、今回、宮藤さんがこのような素晴らしい賞を受賞されたと聞いて本当に嬉しいです。そして、『ゆとりですがなにか』の続編を撮影する事が決まり、嬉しさがとどまることを知りません。また、坂間くんやまりぶ、茜ちゃん、ゆとりのメンバーと再会できたこと、そしてメガネが本体の山ちゃんをもう一度やれること、幸せです。
もう一度同じ役を演じるプレッシャーもありますが、全力で山ちゃん、そして「ゆとりですがなにか」に取り組んでいきたいと思います。
柳楽優弥<道上まりぶ役>コメント
この度は芸術選奨 文部科学大臣賞の受賞おめでとうございます。今作に関わる事の出来た身として、この様な嬉しいニュースを聞けて嬉しい気持ちでいっぱいです。本当におめでとうございます!そして去年の最終回から、1年後を描いた内容でゆとりブラザーズが帰ってきます。シリーズ化してくれないかなぁなんて妄想をしてしまうくらい、今回もゆとり達が一生懸命生きています!歳を1年重ねたゆとりブラザーズを、お楽しみに!
安藤サクラ<坂間茜役>コメント
いままでは「ゆとりですが?」とちょっとキレ気味だった後輩が、「ゆとり万歳」というようになりました。いろんなところで「自分ゆとりなんッス!」と、とっても嬉しそうに話しかけられることが増えました。ゆとりのマインドが変わってる!!と、エンターテイメントが、とてもおっきなものを動かしてるのを目の当たりにしました。すごい作品に関われた事を、心から光栄に思います。
浮かれてしまうくらい楽しく、押しつぶされるくらい緊張感のある「ゆとりですがなにか」の現場。個性豊かなキャラクターたちのその後の成長を感じたり、みんな生きてたんだなあーって体を通して再会するのがものすごく不思議な感覚です。
もう既にまたいつかやりたいって欲が出てきてしまっています。また会えますように!
【Not Sponsored 記事】
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