又吉直樹「火花」芥川賞受賞で100万部突破決定
2015.07.17 11:41
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文藝春秋は17日、「第153回芥川龍之介賞」を受賞したピース・又吉直樹の『火花』を増刷し、累計発行部数を104万部とすることを発表した。
又吉の長年の文学的蓄積と思いが存分に込められた初の本格的小説は今年1月、「文学界」2月号掲載時から話題となり「文学界」を史上初の大増刷へと導いた。3月11日に単行本として発表。選考委員の山田詠美氏からは「どうしても書かざるを得ない切実なものが迫ってくる。主人公と先輩とのまさに火花がよく書けていた」との講評を得た。
2人のお笑い芸人の人生を通じて人間存在の根本を見つめた作品。「自伝」ではなく、自伝的要素を含んだ完全なる「創作」であり、純文学とエンターテインメント両方の要素を兼ね備えた、人生の真実に触れる独自の小説に仕上がっている。(modelpress編集部)
2人のお笑い芸人の人生を通じて人間存在の根本を見つめた作品。「自伝」ではなく、自伝的要素を含んだ完全なる「創作」であり、純文学とエンターテインメント両方の要素を兼ね備えた、人生の真実に触れる独自の小説に仕上がっている。(modelpress編集部)
作品概要
まったく売れない芸人徳永は、ある日、同じようにまったく売れない先輩芸人神谷と運命的に出会う。神谷は独自のお笑い哲学を抱く、日常においても人とは違う行動や思考を繰り広げる類稀な男。そんな天才肌の神谷を徳永は師として仰ぐ。二人とも生活は苦しかったが、貧しいながらもまっさらな「生」を生きていた。神谷には同居している恋人がいて、その女性にも徳永は人間として惚れ込んだ。二人は別れることになるが、その別れの場面はこの小説の一つのクライマックスとなっている。少しずつ売れるようになっていく徳永は、やがて、ある決断をする。時が過ぎて、徳永は神谷に再会するのだが―。又吉直樹 略歴
1980年6月2日大阪府寝屋川市生まれ。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属のお笑い芸人。コンビ「ピース」として活動中。<作品>『カキフライが無いなら来なかった』2009年幻冬舎刊(自由律俳句集 せきしろとの共著)。『まさかジープで来るとは』10年幻冬舎刊(同 せきしろとの共著)。『第2図書係補佐』11年幻冬舎よしもと文庫刊。「そろそろ帰ろかな」別冊文藝春秋12年5月号。「夕暮れに鼻血」別冊文藝春秋12年9月号。『鈴虫炒飯』12年幻冬舎刊(創作四字熟語集 田中象雨との共著)。『東京百景』13年ワニブックス刊。『火花』15年文藝春秋刊=第28回三島由紀夫賞候補。『芸人と俳人』15年集英社刊(堀本裕樹との共著)。
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