鈴木おさむ氏דネオギャル”植野有砂、「女の子に嫉妬する時代が来る」日本ガールズカルチャーを世界に<対談>
2014.05.16 15:39
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放送作家の鈴木おさむ氏、SNSを通じ積極的に海外発信する“新世代ギャル”とも呼ばれる“ネオギャル”の第一線モデル・植野有砂。ジャパニーズガールズガルチャーの世界発信を標榜する2人が、SNS時代の発信法、そして女性が活躍する未来などを巡って、対談した。
「日本のガールズカルチャーを世界へ」をテーマに、2005年8月から年2回開催している大型ファッションフェスタ「東京ガールズコレクション」(通称:TGC)。経済産業省とともに「COOL JAPAN」の一翼を担うキラーコンテンツとして、新プロジェクト「TOKYO GIRLS TOWN(東京ガールズタウン/通称:TGT)」が始動。鈴木氏がTGTプロデューサーに就任し、ファッションだけでなく衣食住、全てにおいて、日本のトレンド・女の子の大好きなものを発信していく。
その第一弾プロジェクトとして、タイ・バンコクにて9日より3日間開催されたポップカルチャーの祭典「タイ・コミコン 2014(THAILAND COMIC CON 2014)」に、TGTが出展。出展ブランドのひとつ、「FIG&VIPER」は植野がプロデューサーを務める人気ブランド。鈴木氏は、植野との対談の席を設け、お互いが抱く“カルチャーの未来像”について語り合った。
植野:昔は現地に行く以外に、ファッションやカルチャーを伝える方法がなかったんですけど、今はSNSがあるじゃないですか。私自身もInstagram(インスタグラム)は英語で書くようにしたりと、海外も意識して発信しています。今、原宿カルチャーが世界から注目を浴びていると思うんですけど、東京発のファッションって他にも素晴らしいモノがたくさんあるんです。私は、原宿や渋谷にこだわるのではなく、原宿や渋谷がある“東京”ってこんなにイケてるんですよって、発信したいと思っていますね。
鈴木氏:フランスのパリで毎年、「JAPAN EXPO」が行われてるんだけど、それの主催はフランス人なんだよね。僕がTGTを始めたのは、日本人が主催の「JAPAN EXPO」をやりたいと思ったからなんだ。そこで、東京の街自体を輸出したいと。やっぱり海外から見た日本カルチャーって、ゴスロリファッションなど、地に足の着いたリアルとはちょっと違うと思ってる。東京で今まさに流行っている、そういうものをこれから出していくつもり。アニメなんかは本当にスピードが早くて、日本で流行ってるアニメが、海外でもすでに流行ってたりする。伝播の速度がものすごい。
植野:ファンの子ってとにかく新しいことを知りたいですから。ファッションもそうあるためには、下地が必要ですね。
植野:SNSのおかげでPRがすごく自由になっていますよね。良くも悪くも、今のほうが正直に伝わっていると思います。ジャンルレスで言えば、海外の子たちって職業がひとつじゃないんですよ。エディター兼モデル兼スタイストみたいになっていて、それが当たり前なんです。日本も東京をはじめ、そうなりつつあると思うんですけど、本当にジャンルレスで活躍するためには英語が不可欠だと思うんです。でも日本人は、「エクスキューズミー」って言うだけでも恥ずかしい気質もあるから、まずそこを変えていきたいですね。
鈴木氏:間違ったらどうしようって気持ちもあるよね。
植野:そうですね。でも間違ってるとかではなく、伝わるかどうかが大切だと思うんです。そこを意識的にできている子は、私の感覚ではまだ多くないですね。例えば、海外から私のフレンドが遊びに来た時に、そのフレンドをアテンドできる日本の友達が少ないんです。英語を喋れる子も中々いないし、そういう場に連れて行っても携帯をずっといじってたり。東京がイケてても、発信しようってマインドがまだ弱いんです。発信するツールになれる子がもっと増えてほしいですね。
鈴木氏:もったいないよね、東京はいいものがいっぱいあるのに。だから僕もこれをキッカケに、もっと発信していく子たちが増えていくといいと思ってる。
植野:まず来年1年間、NYに移住してブランドの名前を売ったり、向こうのスタイリストさんや、業界の方とのコネを作っていきたいと考えています。どうなるかはわからないんですけど、洋服は続けていくつもりです。今のブランドの形なのか、もしかしたら別の形になるかもしれませんけど。
鈴木氏:渡辺直美も5月から3ヶ月、語学とエンターテインメントの勉強をするためにニューヨークに行くみたい。事務所の力を借りずに部屋も自分で決めて、海外でチャレンジしてみたいって。彼女からは自分が通じるっていう自信も感じられるんだ。大事なのはそこだと思う。女の子の20代は今、変わってきてる。まず勇気が凄い。僕らの世代から女性の社会進出が増えてきて、その人たちが出世していま管理職に就いている。そうなると自然と若い女の子の活動も広がってくる。いずれ女の子の才能に嫉妬する時代も来るんじゃないかと思う。僕はうらやましいもん。植野さんみたいに、海外に飛び出せる勇気って、本当に大切だと思う。
植野:私がずっと思ってるのは、女性って年齢を重ねると、お金を稼ぐ選択肢が狭まってしまう部分があると思うんです。男の人は、年齢とともにどんどん伸びていくので、そういった観点からちょっと焦ってるのかもしれません。
鈴木氏:20代のうちに無理をしてでも行ったほうがいいと思う。その後の選択肢の幅も大きく変わってくるはずだから。
植野:なれそうでなれない“リアル感“ですね。ハイブランドしか着ない私服、羨むライフスタイルしか見せないのではなく、居酒屋にも行くし、雪かきもする、そういうものもガンガン出すようにしています。有砂ちゃんってなれそうだけどなれないっていう瀬戸際を出していくことで、親近感を持ってくれるファンの子たちがついてきてくれるんです。
鈴木氏:でもリアルなところって難しいよね。自分のことを赤裸々に見せていくけど、ここは見せなくていいって部分もあるじゃん。そのバランスの取り方が勝負だなと思ってて、植野さんはそこらへんが絶妙なんじゃないかな。
植野:自分をもっとよく見せたいって想いもあるからこそ、うまく出来ているんだと思います。
鈴木氏:ちょっと偶像であってほしいところもあるからね。
植野:最近「ブログ見てます」というより、圧倒的に声をかけられるのは、「Instagram見てます」なんです。
鈴木氏:本当に!?
植野:たとえば、以前は海外に行ってイケてる友達から「Facebookやってる?」と聞かれていたけど、今は「Instagramやってる?」になってますし。Facebookだと、どうも親密過ぎちゃうんですよね。
鈴木氏:移り変わりが早いなぁ…。これからInstagramが来るんですかね。
植野:でも、感覚的にもうピークは過ぎてる気もします。次はどんなものが来るのかはわからないですけど、楽しみでもありますよ。
鈴木氏:そういう感覚が、これからの世代には不可欠なのかもしれない。
植野:常にアンテナは張っていたいと思っています。今日はありがとうございました。
鈴木氏:こちらこそありがとうございました。
以前から、鈴木おさむ氏にあこがれていたという植野有砂。フランクなスタイルで、お互いが想うことを語り合っていた。ふたりが熱弁するなかには、常にポジティブな意識が存在していた。世界で“面白い未来をつくる”、そんな意気込みが感じられる対談となった。
■鈴木おさむプロフィール
生年月日:1972年4月25日
血液型:O型
出身地:千葉県
放送作家。フジテレビ系「SMAP×SMAP」、テレビ朝日系「お願い! ランキング」ほか、多数のバラエティ番組の構成を手がける。2012年10月、お笑いタレント森三中・大島美幸と結婚。映画・ドラマの脚本やエッセイ・小説の執筆、舞台の作・演出、ラジオパーソナリティ等幅広い分野で活躍
■植野有砂(うえの・ありさ)プロフィール
生年月日:1989年12月21日
血液型:A型
出身地:東京都
レディースアパレル「FIG&VIPER」のプロデューサー。元「Ranzuki」専属モデルを始め、「Popteen」「nuts」「BLENDA」「Popsister」の読者モデルとして活躍。「BLENDA」でDMLとして活動しながら、「FIG&VIPER」のプロデュース業を平行。現在はアパレル業に注力中。Instagramフォロワー数は14万4000人超え(5月時点)
その第一弾プロジェクトとして、タイ・バンコクにて9日より3日間開催されたポップカルチャーの祭典「タイ・コミコン 2014(THAILAND COMIC CON 2014)」に、TGTが出展。出展ブランドのひとつ、「FIG&VIPER」は植野がプロデューサーを務める人気ブランド。鈴木氏は、植野との対談の席を設け、お互いが抱く“カルチャーの未来像”について語り合った。
ガールズカルチャーを世界へ
鈴木氏:今、今井華ちゃんとお仕事をさせてもらってるんだけど、彼女に「植野有砂ってどんな人?」って聞いたら「あの人はヤバイ。ワールドバイブスを持ってる人」って言われたよ(笑)。最近、渋谷の若い仲間と会うようになったんだけど、渋谷全体でファッションやカルチャーを発信しようって意識の高さを感じるね。植野:昔は現地に行く以外に、ファッションやカルチャーを伝える方法がなかったんですけど、今はSNSがあるじゃないですか。私自身もInstagram(インスタグラム)は英語で書くようにしたりと、海外も意識して発信しています。今、原宿カルチャーが世界から注目を浴びていると思うんですけど、東京発のファッションって他にも素晴らしいモノがたくさんあるんです。私は、原宿や渋谷にこだわるのではなく、原宿や渋谷がある“東京”ってこんなにイケてるんですよって、発信したいと思っていますね。
鈴木氏:フランスのパリで毎年、「JAPAN EXPO」が行われてるんだけど、それの主催はフランス人なんだよね。僕がTGTを始めたのは、日本人が主催の「JAPAN EXPO」をやりたいと思ったからなんだ。そこで、東京の街自体を輸出したいと。やっぱり海外から見た日本カルチャーって、ゴスロリファッションなど、地に足の着いたリアルとはちょっと違うと思ってる。東京で今まさに流行っている、そういうものをこれから出していくつもり。アニメなんかは本当にスピードが早くて、日本で流行ってるアニメが、海外でもすでに流行ってたりする。伝播の速度がものすごい。
植野:ファンの子ってとにかく新しいことを知りたいですから。ファッションもそうあるためには、下地が必要ですね。
発信ツールになれる子
鈴木氏:植野さんはモデルやりながら、自分も作り手じゃないですか。僕はこれから植野さんのようなジャンルレスが増えてくるんじゃないかと思ってて。前まではモデルでブランドをやってると「どうもあやしい」って気持ちになることもあったけど、今はちょっと違う。SNSがその違和感をぶち抜きつつあるんじゃないかな。植野:SNSのおかげでPRがすごく自由になっていますよね。良くも悪くも、今のほうが正直に伝わっていると思います。ジャンルレスで言えば、海外の子たちって職業がひとつじゃないんですよ。エディター兼モデル兼スタイストみたいになっていて、それが当たり前なんです。日本も東京をはじめ、そうなりつつあると思うんですけど、本当にジャンルレスで活躍するためには英語が不可欠だと思うんです。でも日本人は、「エクスキューズミー」って言うだけでも恥ずかしい気質もあるから、まずそこを変えていきたいですね。
鈴木氏:間違ったらどうしようって気持ちもあるよね。
植野:そうですね。でも間違ってるとかではなく、伝わるかどうかが大切だと思うんです。そこを意識的にできている子は、私の感覚ではまだ多くないですね。例えば、海外から私のフレンドが遊びに来た時に、そのフレンドをアテンドできる日本の友達が少ないんです。英語を喋れる子も中々いないし、そういう場に連れて行っても携帯をずっといじってたり。東京がイケてても、発信しようってマインドがまだ弱いんです。発信するツールになれる子がもっと増えてほしいですね。
鈴木氏:もったいないよね、東京はいいものがいっぱいあるのに。だから僕もこれをキッカケに、もっと発信していく子たちが増えていくといいと思ってる。
植野有砂の野望
鈴木氏:植野さんのこれから2、3年の野望は、どんなことを考えてる?植野:まず来年1年間、NYに移住してブランドの名前を売ったり、向こうのスタイリストさんや、業界の方とのコネを作っていきたいと考えています。どうなるかはわからないんですけど、洋服は続けていくつもりです。今のブランドの形なのか、もしかしたら別の形になるかもしれませんけど。
鈴木氏:渡辺直美も5月から3ヶ月、語学とエンターテインメントの勉強をするためにニューヨークに行くみたい。事務所の力を借りずに部屋も自分で決めて、海外でチャレンジしてみたいって。彼女からは自分が通じるっていう自信も感じられるんだ。大事なのはそこだと思う。女の子の20代は今、変わってきてる。まず勇気が凄い。僕らの世代から女性の社会進出が増えてきて、その人たちが出世していま管理職に就いている。そうなると自然と若い女の子の活動も広がってくる。いずれ女の子の才能に嫉妬する時代も来るんじゃないかと思う。僕はうらやましいもん。植野さんみたいに、海外に飛び出せる勇気って、本当に大切だと思う。
植野:私がずっと思ってるのは、女性って年齢を重ねると、お金を稼ぐ選択肢が狭まってしまう部分があると思うんです。男の人は、年齢とともにどんどん伸びていくので、そういった観点からちょっと焦ってるのかもしれません。
鈴木氏:20代のうちに無理をしてでも行ったほうがいいと思う。その後の選択肢の幅も大きく変わってくるはずだから。
これからの発信スタイル
鈴木氏:植野さんは発信していく上で、どんなことを意識しています?植野:なれそうでなれない“リアル感“ですね。ハイブランドしか着ない私服、羨むライフスタイルしか見せないのではなく、居酒屋にも行くし、雪かきもする、そういうものもガンガン出すようにしています。有砂ちゃんってなれそうだけどなれないっていう瀬戸際を出していくことで、親近感を持ってくれるファンの子たちがついてきてくれるんです。
鈴木氏:でもリアルなところって難しいよね。自分のことを赤裸々に見せていくけど、ここは見せなくていいって部分もあるじゃん。そのバランスの取り方が勝負だなと思ってて、植野さんはそこらへんが絶妙なんじゃないかな。
植野:自分をもっとよく見せたいって想いもあるからこそ、うまく出来ているんだと思います。
鈴木氏:ちょっと偶像であってほしいところもあるからね。
植野:最近「ブログ見てます」というより、圧倒的に声をかけられるのは、「Instagram見てます」なんです。
鈴木氏:本当に!?
植野:たとえば、以前は海外に行ってイケてる友達から「Facebookやってる?」と聞かれていたけど、今は「Instagramやってる?」になってますし。Facebookだと、どうも親密過ぎちゃうんですよね。
鈴木氏:移り変わりが早いなぁ…。これからInstagramが来るんですかね。
植野:でも、感覚的にもうピークは過ぎてる気もします。次はどんなものが来るのかはわからないですけど、楽しみでもありますよ。
鈴木氏:そういう感覚が、これからの世代には不可欠なのかもしれない。
植野:常にアンテナは張っていたいと思っています。今日はありがとうございました。
鈴木氏:こちらこそありがとうございました。
以前から、鈴木おさむ氏にあこがれていたという植野有砂。フランクなスタイルで、お互いが想うことを語り合っていた。ふたりが熱弁するなかには、常にポジティブな意識が存在していた。世界で“面白い未来をつくる”、そんな意気込みが感じられる対談となった。
ジャパニーズカルチャー拡がりの鍵
雑誌「小悪魔ageha」の発刊停止や「egg」の休刊。ギャル文化が変化する今、新世代のギャルとして積極的に発信していく植野有砂。世界にガールズカルチャーを発信していく上で、彼女のような文化を引っ張るポップアイコンが不可欠だ。そして鈴木おさむ氏プロデュースの「TGT」。大規模国際イベントへの出展やイベントの開催により、日本企業の海外進出の足がかりとなり、“リアル”ジャパニーズカルチャーの浸透へ着地する。企業の海外進出は、文化の浸透がある程度ない限り、成功ビジョンが見えづらい点もある。その不安点を“植野有砂”のようなポップアイコンと“TGT”のようなカルチャー発信を先導する母体が、解消する。彼らの働き方いかんが、これからのジャパニーズカルチャーの拡がりの鍵となるのではないか―(モデルプレス)■鈴木おさむプロフィール
生年月日:1972年4月25日
血液型:O型
出身地:千葉県
放送作家。フジテレビ系「SMAP×SMAP」、テレビ朝日系「お願い! ランキング」ほか、多数のバラエティ番組の構成を手がける。2012年10月、お笑いタレント森三中・大島美幸と結婚。映画・ドラマの脚本やエッセイ・小説の執筆、舞台の作・演出、ラジオパーソナリティ等幅広い分野で活躍
■植野有砂(うえの・ありさ)プロフィール
生年月日:1989年12月21日
血液型:A型
出身地:東京都
レディースアパレル「FIG&VIPER」のプロデューサー。元「Ranzuki」専属モデルを始め、「Popteen」「nuts」「BLENDA」「Popsister」の読者モデルとして活躍。「BLENDA」でDMLとして活動しながら、「FIG&VIPER」のプロデュース業を平行。現在はアパレル業に注力中。Instagramフォロワー数は14万4000人超え(5月時点)
【Not Sponsored 記事】
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