嵐の進化が止まらない　活動休止発表後の活躍も凄まじかった【2019年末特集】

日本中が激震した活動休止発表

今年1月27日に活動休止を電撃発表した嵐。リーダーの大野智の提案で2017年6月中旬から何度も話し合いを重ねて決定。大野は「自分の気持ち、想いを話しました。その内容は、2020年をもって自分の嵐の活動を終えたいと。嵐20周年、2020年という区切りで1度嵐をたたみ、5人それぞれの道を歩んでもいいのかなと。また、勝手ではありますが、何事にも縛られず自由な生活をしたいと自分の想いを伝えました」ときっかけを明かした。


その後、行われた記者会見では、活動休止までに期間を2020年いっぱいに設定した理由について櫻井翔は、「時間をかけてファンの方に沢山の感謝を伝えたい。納得できるように説明して行動していきたいという時間です」と周りの関係者やスタッフ、そしてファンへの思いからと説明。その言葉通り、その後の活躍ぶりは、ファンへの思いが伝わってきた。

そんな会見は、笑顔が印象的だった。仲良く笑顔を見せたり、お互いツッコミを入れ合ったりする場面も多く、いつも我々が見てきた嵐らしいやりとりに、報道陣からも笑い声が上がるほど。ついつい重苦しい雰囲気をイメージしてしまう“緊急会見”という言葉からは想像もつかないほど和やかな姿を見せ、ファンを安心させた。

20周年記念アルバムで快挙達成

6月26日に発売された20周年記念アルバム『5×20 All the BEST！！ 1999-2019』は、1999年11月3日発売のデビュー・シングル『A・RA・SHI』から、2018年10月24日発売の『君のうた』まで全63曲のシングル曲（両A面含む）と、20周年を記念した新曲『5×20』を加えた計64曲を収録。

6月27日売上分で、累計売上枚数が100万枚を突破し、発売日前日から3日間でミリオンを達成。また、令和初のアルバムミリオン作品に。さらに、9月にはダブルミリオンとなり、自身初、及びジャニーズ所属アーティスト初のアルバム累積枚数200万枚を突破。記念すべきイヤーに新たな快挙を達成した。

初の展示会を開催

7月～8月にかけて開催された自身初の展覧会「ARASHI EXHIBITION “JOURNEY” 嵐を旅する展覧会」では、嵐20年の活動を紹介。

デビュー20周年にあたり、20年間のファンへの感謝を伝えたいというメンバーの思いから企画され、プロデュースは全てメンバーが行っている。コンサートの衣装やオフショットのほか、360度映像に囲まれるバーチャル空間やメンバープロデュースの個人ブースなどが展示されており、コンセプト通り“嵐と一緒に旅をしている気分”を味わえる内容となっていた。

「24時間テレビ」で相葉雅紀からのサプライズ手紙が話題

8月24日～25日には、史上最多の5回目となる「24時間テレビ」メインパーソナリティーを務めた嵐。2004年、2008年、2012年、2013年以来、6年ぶりに抜擢された。

そこでは15年ぶり、相葉雅紀から嵐メンバーへのサプライズ手紙が話題に。当時相葉は「トップになろうね」とメンバーと約束していたが、この日も「僕は休止と書いてパワーアップと読むと思っています。パワーアップした僕たちは応援してくれる皆のために、メンバーひとりひとりが愛している嵐のために、近い将来絶対グループ活動しようね。でもその前に、まだ叶っていない夢。この5人で絶対にトップになろうね」と誓い、感動の渦に。メンバーのみならず、ファンも“嵐愛”を確かめ合っていた。

SNS解禁で身近に感じられる存在に

10月9日には、YouTubeチャンネルを開設した嵐。『Monster』『truth』『Happiness』『Love so sweet』『A・RA・SHI』のミュージック・ビデオを公開し、併せてその5曲の定額制ストリーミング配信を開始した。ジャニーズ事務所所属アーティストによるストリーミングサービスでの楽曲の配信は初めて。YouTubeのチャンネル登録者数は、開設から1日で100万人を突破した。


そして、11月3日に行われた20周年記念会見では、Twitter、Facebook、Instagram、TikTok、Weiboの5つのSNSを解禁したことや、これまでに発売した全シングル表題曲のデジタル配信・サブスクリプション配信の開始、初のデジタルシングル『Turning Up』をこの日リリースすることなどを発表。活動20周年を迎え、応援してくれているファンにより嵐を身近に感じてもらえるように、また、リアルタイムで嵐の活動を届けられるようにとの思いで開設。デジタルに進出したことで、新たな嵐へと進化していった。


開設日に行った突然のインスタライブや、メンバーの日常が垣間見れるストーリーズ、メンバーそれぞれの意気込みを綴った投稿は、すぐさま話題に。「こんな日が来るなんて」「夢みたい」「嵐がすぐそこにいるよ」などファンからは歓喜の声で溢れている。

国民的行事にも出演

国民的行事にも積極的に参加していた嵐。11月9日には、天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典に出演。天皇皇后両陛下と、約3万人の観衆を前に奉祝曲『Ray of Water』の第3楽章『Journy to Harmony』の歌唱をし、日本中に美しい歌声を届けた。


さらに、12月21日には、2020年東京五輪・パラリンピックのメインスタジアムとなる新しい国立競技場の完成を祝う「国立競技場オープニングイベント～HELLO,OUR STADIUM」にも出演。国立競技場で最も多く音楽の単独公演を行ったアーティストである嵐は、『Love so sweet』『Happiness』『A･RA･SHI』『BRAVE』の全4曲をパフォーマンスし、観客約6万人を魅了した。

過去最大最多のコンサート完走

12月25日には嵐20周年アニバーサリーツアー「ARASHI Anniversary TOUR 5×20」を完走。2018年11月からスタートし、約1年をかけ50公演、237万5000人を動員。すべてのファンに会いにいくコンサートがついに終わりを迎えたのだ。また、この日は音楽ライブビューイング史上最大規模となる全329館、617スクリーンの約19万人が鑑賞。日本全国で、笑いや涙に包まれながら、嵐の過去最大規模ライブの最後を見届けた。

嵐ドキュメンタリー、Netflixで全世界に配信

12月31日には、Netflixオリジナルドキュメンタリーシリーズ「ARASHI’s Diary -Voyage-」（読み：アラシズ ダイアリー ボヤージュ）が全世界で独占配信される。2020年12月31日まで毎月配信を予定している同作は、これまでのアーカイブ映像に加え、嵐の“今”を切り取った貴重なドキュメンタリーとなる。


さらに、「第69回NHK紅白歌合戦」に、白組歌手として11年連続11回目の出場を果たす。嵐×紅白 スペシャルメドレーを披露するほか、米津玄師が作詞・作曲を手掛けたコラボ曲『カイト』を初歌唱する。


そして、毎年恒例の「ジャニーズカウントダウン 2019-2020」で2019年の活動を締めくくる。

2020年の活動は…

嵐の活動休止が刻一刻と迫る2020年は、5月15日・16日に国立競技場でのライブが決定。同所での単独アーティストとしては初めてのコンサートとなる。また、北京公演も決定している。

さらに、「NHK東京2020オリンピック・パラリンピック放送スペシャルナビゲーター」を務めていることから、この時期なんらかの活動が期待できる。

国民的アイドル・嵐の2019年は、悲しいニュースから始まったが、初の展覧会、SNS解禁、デジタル配信開始、ドキュメンタリー映像全世界配信など新たな分野にどんどん進出し、パワーアップした嵐を見せてくれた。さらに、どのイベントでもメンバー同士、そしてファンとの強い絆を再確認することができた。

そんな姿を見ていると、活動休止まで残り1年だが、2020年の嵐の活動が楽しみで仕方ない。果たして、次はどんなチャレンジでファンを驚かせてくれるのか。嵐はきっと最後の最後まで進化をやめないMonster級の活躍ぶりを見せてくれるだろう。（modelpress編集部）