

春ドラマで最強の主題歌・エンディング曲はどれ?『最後から二番目の恋』『対岸の家事』『ディアマイベイビー』
さまざまなジャンルの作品が放送されている春ドラマは、多くが中盤に差し掛かり盛り上がりを見せている。どのドラマも個性的でおもしろいのだが、今回は主題歌やエンディング曲に注目してみたい。
過去には、月9の主題歌をはじめ、ドラマに起用されてミリオンヒット級の大ヒットを記録する主題歌・エンディング曲が多く存在した。しかし、最近ではドラマ自体の注目度も下がり、かつてほど大ヒットする楽曲は生まれていない。とはいえ、昨年ならOmoinotakeがドラマ『Eye Love You』(TBS系)に提供した『幾億光年』が話題を集めバンドは『NHK紅白歌合戦』に初出場を達成。ドラマ発の大ヒット曲となった。そこで、今回は毎クール全てのドラマを視聴している元テレビ局スタッフの筆者が、注目すべき春ドラマの主題歌・エンディング曲を独断で紹介する。
まず1曲目は、火曜ドラマ『対岸の家事~これが、私の生きる道!~』(TBS系)の主題歌となる離婚伝説の『紫陽花』だ。ドラマは、主演の多部未華子が演じる専業主婦の村上詩穂を中心に、家事と仕事に忙殺されるワーママや、育休中のエリート官僚などさまざまな子育て中のパパやママが登場する作品。
専業主婦である詩穂の目線を通じて、働き方や育児、家事についてそれぞれの家庭が抱える問題を浮き彫りにする作品となっている。この『対岸の家事~これが、私の生きる道!~』は、リアルに描かれるパパやママの姿が共感を呼び、春ドラマでは一番ともいえる話題作。その主題歌を担当したのが、松田歩と別府純がメンバーの離婚伝説だ。
離婚伝説は、ソウルやファンクなどのブラックミュージックを取り入れた高い音楽性を持ち、2022年に発表した『愛が一層メロウ』で有名になったバンド。今回の『紫陽花』は、ドラマの世界観にピッタリな美しいメロディが聞きどころだ。シンプルなアレンジで、ボーカル・松田の美しく温かみのある歌声が堪能できる作品となる。
歌詞は、ドラマの中で重要なキーワードの「紫陽花」をベースに、誰もが抱える不安や苦悩をやさしく包み込み前向きにさせてくれる内容。離婚伝説は初のドラマ主題歌だが、自分たちの良さを活かしながら作品にマッチした名曲を生み出した。各話のラスト、ベストなタイミングで挿入される『紫陽花』に涙している視聴者も多いだろう。
続けて紹介するのは、『ディアマイベイビー~私があなたを支配するまで~』(テレビ東京系)のエンディングテーマとなる阿部真央の『マリア』だ。同作は松下由樹が主演を務めるドラマで、芸能プロダクションのマネージャーと新人俳優の歪な関係を描く「狂愛サスペンス」作となる。
松下演じるベテランマネージャー・吉川恵子は、自分が育て上げた国民的女優に裏切られ絶望のどん底にいた時に、運命的に森山拓人(野村康太)と出会う。拓人をスターにするために狂気じみた行動を恵子が取り、いつしか愛情がエスカレートしていくことに…。拓人のストーカーとなる恵子が不気味な作品で、熱心なドラマファンの間では話題の作品だ。
そんなドラマのエンディングは映画のエンドロールのような美しい仕上がりで、阿部が熱唱する『マリア』が悲しく響き渡る演出。阿部はテレビアニメの主題歌も多く提供するシンガーソングライターで、作品に合わせた楽曲を制作するのが上手な歌手だ。今回もドラマが描く狂気と慈愛をテーマとした楽曲を、サウンド・歌詞ともに完璧に作った。讃美歌のように美しい楽曲が、異常性の高いドラマの魅力をグッと引き上げることに成功している。最後に紹介するのは、『続・続・最後から二番目の恋』(フジテレビ系)の主題歌『mimosa』だ。同ドラマは『最後から二番目の恋』シリーズの第3期となる最新作で、浜崎あゆみが3期連続で主題歌を担当。浜崎が月9の主題歌を務めるのはドラマ『天気予報の恋人』の主題歌『SEASONS』以来で25年ぶりとなる。
この『mimosa』だが、最近の浜崎の作品の中では、特にノスタルジーを感じるエモい楽曲だ。平成の時代にタイムスリップしたような錯覚を起こす作品で、シリーズ3期目となってベテラン俳優ばかりの『続・続・最後から二番目の恋』にマッチする主題歌だといえる。
もちろん、バカにしているわけではなく、懐かしさを感じるということは、浜崎が現在まで長く第一線で活躍してきた証拠になる。途中でリタイヤした歌手では醸し出せないエモさを、いまの浜崎だからこそ嫌味なく歌い上げることができるのだ。
さらに、同ドラマではエンディング曲の小泉今日子&中井貴一『ダンスに間に合う』も名曲だ。小泉と中井の2人による11年ぶりのデュエット曲で、原曲は2017年に思い出野郎Aチームが発表した作品。ブラスやストリングスの音色が聞けるスウィートソウルナンバーで、かつての渋谷系を思わせるような楽曲となり、こちらも40代以上にはノスタルジーを感じさせる仕上がりになっている。
さて、ここまで3つのドラマの主題歌やエンディング曲を紹介したが、その他にもすてきな主題歌やエンディング曲は多い。
例えば、『あなたを奪ったその日から』(フジテレビ系)のback number『ブルーアンバー』、『PJ~航空救難団~』(テレビ朝日系)のVaundy『僕にはどうしてわかるんだろう』、『イグナイトー法の無法者ー』(TBS系)のB’z『恐るるなかれ灰は灰に』など多数。見逃し配信サービスで冒頭やエンディングをカットして見る人も多いようだが、ドラマを盛り上げている主題歌やエンディング曲にもぜひ注目して作品を楽しんでほしい。
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