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「松嶋さんじゃなかったら視聴者に拒絶されそう…」『あんぱん』で魅せる松嶋菜々子の女優魂

2025.04.20 20:03
提供:ENTAME next

今田美桜がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説『あんぱん』(総合・月曜~土曜8時ほか)が、放送のたびに高評価を得ている。同作は、国民的人気のキャラクター・アンパンマンの生みの親であるやなせたかしさんと小松暢さん夫妻をモデルにした朝ドラだ。

主人公の朝田のぶを今田が演じ、やなせさんをモデルにした柳井嵩を北村匠海が担当。2人がさまざまな苦難を乗り越え、アンパンマンを誕生させるまでをフィクションで描く予定となる。2人の子ども時代から丁寧にストーリーが練られ、朝ドラらしいさわやかな気分になれる作品として人気を獲得。朝ドラには辛口批評が多いX(旧・Twitter)でも、賞賛のコメントが多く見受けられる作品となっている。

そんな『あんぱん』には、今田や北村を筆頭に、阿部サダヲ、竹野内豊、吉田鋼太郎、江口のりこと主演クラスの俳優が勢ぞろい。若手俳優として注目される河合優実、原菜乃華も出演し、現時点では一瞬ではあったが二宮和也も登場して豪華なキャスト陣が話題だ。そんな中、異彩を放っているのがベテラン女優の松嶋菜々子となる。

松嶋は、北村が演じる嵩の母・登美子を演じているのだが、登場するたびに物議を醸し続けている。ドラマをまだ見ていない人に説明すると、登美子は夫である清(二宮和也)を病気で亡くし、途方に暮れるところから『あんぱん』はスタート。生活に困った登美子は、御免与町にある清の兄・寛(竹野内豊)が営む柳井医院へ嵩を預けることになる。しかも、嵩の弟である千尋(中沢元紀)は以前から寛夫妻が引き取って育てている状態で、登美子は育児の全てを義兄夫婦にお願いすることになる。そんな中で、自身は勝手に縁談をまとめ、嵩と千尋をおいて裕福な家庭に嫁ぐという荒業を披露する。

登美子の暴走はこれだけにとどまらず、4月11日放送の第10話では、高知の嫁ぎ先まで歩いて会いに来た幼い嵩を親戚の子だと呼び追い返す始末。寛夫妻もふくめ、心の温かい登場人物が多い『あんぱん』では、ずば抜けた悪役として登美子は暴れまわっているのだ。

しかも、4月18日放送の第15回では、再婚相手と離縁した登美子が、8年ぶりに嵩の前に登場。厚かましくも柳井家に居候を志願し、寛の妻である千代子(戸田菜穂)とバチバチのバトルを繰り広げることになる。登美子の破天荒すぎるキャラは人気となり、SNSでは「松嶋菜々子さんじゃなかったら、視聴者は登美子を拒絶してしまうような気がしました」「まさに毒親!憎らしい役だけどもう美し過ぎて!何も言えない」と称賛のコメントであふれている。

登美子は、登場時から昭和初期の派手な人がいない田舎町で、妖艶でどこか浮世離れした雰囲気を見せていた。今回、久しぶりに嵩の前に登場しても、フワフワとした存在感で異質なキャラを続けている。間違いなく、平穏な世界観の『あんぱん』をかき乱しおもしろくしているキャラで、そんな登美子を丁寧に表現している松嶋の演技は圧巻と言わざるを得ない。松嶋といえば、『やまとなでしこ』(フジテレビ系)や『家政婦のミタ』(日本テレビ系)など大ヒットドラマで主演を務め、誰もが知る名女優だ。そんな松嶋だが、ここ最近では怪演技を見せる役が多く、2022年放送の『となりのチカラ』(テレビ朝日系)では主人公と同じマンションに住む占いや開運グッズにハマる怪しい中年女性を熱演。

さらに、2023年放送の『王様に捧ぐ薬指』(TBS系)では、北村匠海と共演しこちらでも子どもを捨てた母親を担当している。『王様に捧ぐ薬指』では、和服姿が美しい新田静を担当し、息子に過干渉するクセが強い母親を演じた。

そして今回の登美子だが、何よりも若手や中堅女優では感じられない眼力の強さにひかれる。常に不敵な微笑みを浮かべる登美子は、嵩の育ての親である千代子と対決する際は、闘争心の炎が見えるような眼の演技を披露。決して、睨みつけているわけではないのに、好戦的な雰囲気を眼力でしっかりと視聴者に感じさせる。

一方で、久しぶりにあった嵩には母親としてやさしいまなざしを向け、場面ごとに人が変わったのかと思うような演技を眼だけで表現。これまで、さまざまな役を演じてきた松嶋だからこそできる芸当で、まさに今回の登美子はハマり役だと言える。それだけに、登美子を通じて松嶋がどんな怪演技を見せるかが、作品の重要なポイントになるだろう。

今後、登美子がしばらくは『あんぱん』における重要な役回りになることは間違いない。松嶋がどんな演技を見せて、さらにストーリーをおもしろくしてくれるのか楽しみだ。

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