

Яu-aにnyamura…TikTok発で一躍有名に、新世代アーティストの共通点とは
2025年現在、TikTokからヒット曲が出るという流れは多くの人が認識しているだろう。TikTokの特徴としては、ユーザーに若年層が多いことが挙げられる。そのため、若年層のフィーリングにマッチする楽曲がバイラルヒットを巻き起こす可能性が高い。そういった背景も踏まえて、今回はЯu-aとnyamuraという2組のTikTok発新世代アーティストに焦点を当て、共通点を探っていきたい。
Яu-aは2023年に活動開始したばかりの女性シンガー。2024年1月にリリースした1stシングル「ネオンサイン」が、TikTokをきっかけにいきなりバイラルヒットを巻き起こし、Spotifyバイラルチャート100位圏内に約200日連続で入り続けた。続く「お前の彼氏寝取ってやったの。」もバズり、一気に知名度を獲得。2025年1月時点でSpotify月間リスナー数は18万人となっている。
そんなЯu-aの楽曲は、アッパーなビートとメロディアスな歌が特徴的だ。ジャンルとしてはHyperpopと呼ばれるが、多くのHyperpopアーティストよりも歌のメロディがキャッチーで耳に残りやすい。そして何よりグルーヴ感が見事であり、バンドサウンドとは対極的な打ち込みのダンスミュージックである。
nyamuraは2020年から活動開始した女性シンガー。2023年6月にリリースした「you are my curse」がTikTokを中心に拡散されていき、Billboard Japan TikTok Weekly Top 20で4週連続1位を獲得するという快挙を成し遂げた。TikTokではサンリオキャラクターとの自撮りやスライドショーにBGMとして多く使われる形で拡散されていったが、その前にSoundCloudでロングヒットを記録。2025年1月時点でSpotify月間リスナー数は12万人となっている。
そんなnyamuraの楽曲は、トラップを基調とした遅めのビートとメロディアスな歌が特徴的だ。Hyperpop的な楽曲もあるが、「you are my curse」をはじめとした人気曲は音数が少なく遅いトラップ基調の楽曲が多い。nyamuraもЯu-aと同様にメロディセンスが良く、グルーヴ感が素晴らしい。これは練習すれば誰でもできるわけではなく、生まれ持ったセンスと才能があるからこそできる技だと筆者は考える。
この2人に共通するのは「メロディアスな歌」「女性シンガー」「打ち込みサウンド」「グルーヴ感」という点である。両者の楽曲は踊れるサウンドでありながらハイセンスであり、一過性の流行ではなく長期的に多くの人々に愛されている。TikTok発アーティストの中には一時的に人気を獲得したものの、その後リスナーに飽きられてシーンから消えていく人も多数存在するため、長期的なバイラルヒットを巻き起こすЯu-aとnyamuraがいかに凄いかが分かる。確かなセンスを持ち、着実にその名を轟かせているЯu-aとnyamuraの活躍に今後も注目していきたい。
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