ベタな展開で朝ドラファンの心を掴んだ『おむすび』第一週、“複数回登場”のセリフにも注目
9月30日(月)からスタートした連続テレビ小説『おむすび』。第一週「おむすびとギャル」では橋本環奈演じるヒロイン・米田結を中心にTHE・朝ドラな展開が繰り広げられた。
前作の『虎に翼』からガラッと雰囲気が変わり、海!制服!恋!と青春全開でスタートした今作。地方ならではの方言と、明るく真っ直ぐでお人好しな性格のヒロイン…「朝ドラといえばこれ!」というスタンダードな演出に落ち着きを感じた視聴者も多いことだろう。
米田家は頑固な祖父・永吉(松平健)とそれをなだめる祖母・佳代(宮崎美子)、永吉と衝突する父・聖人(北村有起哉)、娘の変化によく気が付く母・愛子(麻生久美子)と「どこかで見たことがありそう」な家族なのだが、そこに不在の姉・歩(仲里依紗)という問題要素がしっかりあるのも面白い。
歩についてはまだ情報が少ないが、博多ギャル連合“ハギャレン”の総代でカリスマ的存在だったこと、高校入学早々停学になったことなど、要所要所から破天荒さが伝わってくる。妹の結が真面目な性格になったのも頷けるだろう。
また個人的に胸が高鳴ったのは3人のメンズキャラの登場だ。幼馴染の古賀陽太(菅生新樹)、書道部の風見先輩(松本怜生)、他校の野球部“鬼怒川の河童”こと四ツ木翔也(佐野勇斗)と、一週目から恋の予感がプンプン漂っている。SNSでは早くも結のお相手予想が繰り広げられており、恋愛模様も見どころの一つになるだろう。
さらに第一週では、結の将来につながりそうな展開も。結は栄養失調になったギャル・スズリン(岡本夏美)におむすびを差し出し「美味しいもん食べたら悲しいこと、ちょっとは忘れられるけん」と寄り添った。実は第1回で帽子を海に落としてしまった男の子にも同じような言葉をかけており、結が人一倍食のパワーを感じていることが伝わってくる。
タイトルである『おむすび』が、今後どう結の人生に影響をもたらしていくのか。なぜ結はギャル嫌いになってしまったのか。これから半年間、結の成長をしかと見守りたい。
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