『2024 WayV CONCERT [ON THE Way] IN JAPAN』より

オリコン1位獲得のWayV「みんなが健康で長く一緒にいられますように」<ライブレポート>

2024.10.03 18:00
『2024 WayV CONCERT [ON THE Way] IN JAPAN』より

9月25日に『The Highest』をリリースし、日本デビューを果たした6人組ボーイズグループ・WayV。彼らの初単独日本アリーナツアー『2024 WayV CONCERT [ON THE Way] IN JAPAN』の公演が9月28日、国立代々木競技場第一体育館で行われた。本公演は、名古屋、神戸と巡ってきた日本初単独アリーナツアーの最終章となる東京公演の初日。さらに、当日はメンバー・ヘンドリーの誕生日でもあり、お祝いの言葉が何度も飛び交うなど、大盛況のうちに幕を閉じた。WEBザテレビジョンでは、本公演の様子をMCを含め詳細にレポートする。

待望の日本デビューを果たしたWayV

WayVは韓国のSM Entertainmentに所属するボーイズグループで、クン、テン、ウィンウィン、シャオジュン、ヘンドリー、ヤンヤンの6人組(※ウィンウィンは個人スケジュールのため今回のツアーには不参加) 。今回の [ON THE Way]ツアーの開催地にも、日本のほか、中国、タイ、台湾、香港、マカオ、インドネシアなどがラインナップされ、グローバルに活躍中だ。日本語での新曲を6曲収録したミニアルバム『The Highest』で日本デビューを果たし、10月1日発表の「オリコン週間アルバムランキング」で初登場1位も獲得している。

ライブレポート:多様な雰囲気の楽曲で開幕から最高潮へ

グループ名にかけたV字のフォーメーションで登場したメンバーは、ブラックレザーのクールな装いで立て続けに「Moonwalk」「Turn Back Time」「Take Off」を歌唱した。迫力あるダンスパフォーマンスで観客を魅了し、会場のボルテージは早くも最高潮に。暗転後、ステージ上にはバスタブ、ベッド、ソファ、チェアが並び、先ほどまでとは違うセクシーな雰囲気で「Images」を披露。冒頭では、曲の雰囲気に合わせ、ソファに腰掛けたヤンヤンが隣に座るテンの膝に頭を乗せると、テンもヤンヤンを撫でる仕草を見せる場面もあり、ファンからは黄色い歓声が上がった。続く「Popin’ Love」を軽やかに披露すると「Miracle」「Nectar」を披露。最後にはメンバー全員がジャケットをオフし、セクシーさを増したステージで会場の熱量を上げた。

かわいいもセクシーも、魅力を惜しみなく披露するメンバーたち

リーダーのクンが「WayZenNi(※WayVのファンネーム)の皆さん盛り上がってますかー?」と口火を切り、MCがスタート。団体挨拶の後は「こんばんは!僕の愛するWayZenNi〜!」とファンへの愛を表現したシャオジュンから、日本語での挨拶が続く。クンは「皆さんのかわいいくまちゃん、クンです」という自己紹介と愛嬌ポーズで会場を沸かせた。ヘンドリーは「今日は皆さん楽しく過ごしましょう!」と期待感を煽り、テンは「日本にいない間、会いたかったですか?」と積極的にファンとコミュニケーションを試みる。「みなさんのかわいいひつじマンネ(※韓国語で末っ子の意味)・ヤンヤンです!」と自己紹介したヤンヤンも、イヤモニを外してファンの歓声に耳を傾けた。

一通り挨拶を終えると、シャオジュンが腕を大きく振り回しながら「ヘンドリー!誕生日おめでとう!」と全力でお祝い。「他のメンバーの誕生日の時にヘンドリーが本当によく祝ってくれたので僕もそうするつもりです」と意欲的に語り、ヘンドリーを照れ笑いさせた。

最後に、話題は今回のツアー名「ON THE Way」へ。これまでWayVが歩んできた道と、これからWayZenNiと一緒に手を繋いで歩む未来を表したタイトルだと説明した。

続く「Deep Ocean」はスタンドマイクで歌唱、「Domino」もハンドマイクで披露し、歌声でファンを魅了したWayV。その後、メンバーはステージに鳥かごを模したオブジェに入って現れ「Love Talk」を披露。オブジェの一部を利用したポールダンスを思わせるしなやかな振付や、シャツのボタンやリボンを外すパフォーマンスなど、メンバーそれぞれが楽曲の大人な世界観を体現した。

止まらないお祝い、ユニットでの楽曲も披露

VCRを挟み、ニットを取り入れたリラックス感のある衣装に身を包み登場した5人。クンのキーボード演奏に続き、「Broken Love」を美しい歌声で歌い上げた。冒頭には“Happy Birthday”のセリフを入れたアレンジで、“ヘンドリーの誕生日を全力で祝う”というMCで語った抱負を着実に実行するシャオジュンの姿も。

さらに同曲のエンディングでは、大画面のモニターに映し出されたシャオジュンがカメラにまっすぐに熱い視線を向けそっと唇に指を添えてファンにアピール。続いてカメラに抜かれたヘンドリーは思わず笑みを溢し、持ち直してファンに投げキスを届けるも、最後にはまた照れ笑いを見せた。

次の「No One But You」をセンターステージでも披露した後、続く「Horizen」はクン、シャオジュン、テンがハイトーンを響かせながら歌唱。夕焼けの映像をバックに歌う3人の目前には、夕焼けを思わせる一面赤色のペンライトの光が広がり、会場が一体感を増した。

ヘンドリーとヤンヤンは、シルバーのジャケットにデニムを合わせた衣装にチェンジし、ラップパートと低音で魅せる「RODEO」をパフォーマンス。曲が終わると、クールな曲から一転、ヤンヤンは「始める前にみなさん一緒に!Happy Birthday!」とすかさずお茶目にお祝いの言葉をはさんだ。クン、テン、シャオジュンもシルバーの衣装で合流すると、再び5人揃って「Tempo」で会場を盛り上げ、続く爽やかなサウンドの「What a Good Time」は積極的にファンと目線を合わせながら披露した。

ライブならではの空気感でファンを楽しませる

2度目のMCは、「Broken Love」でのシャオジュンの“Happy Birthdayアレンジ”の話題からスタート。クンが「驚いて次のパートが歌えないところだった!」と話すと、メンバーの目の前に映像が確認できるモニターがあることを明かして、ヘンドリーも「シャオジュンがものすごく真剣な顔でHappy Birthdayと歌っているから笑ってしまいそうだった」と応戦。当のシャオジュンは「笑顔でやるのは曲の雰囲気に合わないから…」としつつ「機会があればいつでも祝うつもりです」と改めて固い意志を見せる掛け合いもあり、パフォーマンスだけではなくライブならではの空気感でファンを楽しませていた。

続いて順番に着替えを行う間、クン、テン、シャオジュンの年長組は、かわいいポーズや日本で食べたラーメン・焼き鳥のエピソードを展開。入れ替わりで、ビジューで飾ったベージュのジャケットの出で立ちで登場した年下組。バースデーボーイ・ヘンドリーのリクエストにヤンヤンが応える形で、腕立て伏せやメインステージとセンターステージを往復で駆け抜ける姿を見せた。

すると、着替えから戻った3人が、お祝いケーキを携えて陽気に登場するサプライズが。改めて誕生日を祝われたヘンドリーは「みんなが健康で長く一緒にいられますように」と願いを口にしてロウソクの火を吹き消す動作を見せた。さらに、次の曲に進行しようとする中、その前に日本語で感想を伝えたい!と宣言したヘンドリー。「本当に恥ずかしい、でもうれしいです」と舞台上で祝われる照れくささも表しながら、その喜びを自分の言葉で表現した。

それに応えるように、続く「Action Figure 」でもシャオジュンは大きな身振りとともに「お誕生日おもめでとう!」と盛大にお祝い。次の「Regular」でも「ヘンドリーおめでとう!」の声が響いた。もちろん、キレのあるパフォーマンスでファンも満足させ、コンサートも終盤へ。

クライマックスからアンコールへ

VCRの後は、デニムにポップなストリートスタイルの衣装で5人が登場。今年6月に韓国でリリースされたアルバムのリード曲「Give Me That」を披露し、ファンも全力の掛け声で雰囲気を盛り上げる。続く「Kick Back」でも会場に大きな掛け声が響き、一体となってパフォーマンス。さらに、ニューアルバムから「Go Higher」も披露して、人気のタイトル曲でクライマックスへとたたみかけた。

MCタイムでも「Go Higher」でのファンが参加するパートをおかわりし「歌ってくれてありがとう~」と感謝を伝えたメンバー。ヘンドリーは「これまで日本活動をあまりしてこれなかったのにこんなにもたくさんのWayZenNiが会いに来てくれて…ありがとうございます。エンディングのコメントじゃないけどただ伝えたくて…」と感謝を付け加えた。

しかし、公演は実際に終盤に差しかかっており、ヤンヤンが「あと2曲しか残っていません」と告げると会場から大きな「え~」の声が。あまりも元気な反応に「ほとんど信じてないみたい」「1回信じてください、フリでもいいです」とファンとの掛け合いを楽しみながらも、熱量に応えて3曲のアンコールを約束。さらに、会場に集まったWayZenNiにいつからWayVを好きなのかを確認していくメンバーたち。

初めて会う方?、今年から応援してくれている方?、このコンサートで初めて知った方?と次々と問いかけていく。デビューから応援してくれている方?の質問に応えるペンライトの光を見ると特に感慨深げだったものの、「成長しましたよね?背も伸びたし。でもまだまだかわいいので安心してください」とおどけて見せた。そして、皆さんが好きな曲なので最後に披露します、と紹介して「She A Wolf」と「On My Youth」披露。最後もファンの大きな掛け声と歓声を浴びてステージを後にした。

”威神V(※WayVの韓国・中国での活動名)”コールに応えて、約束通りアンコールステージのためにツアーTシャツで現われたメンバー。「New Ride」と「Welcome To Paradise」を2曲続けて披露し、いよいよエンディングのコメントへ突入。

日本語で感謝と愛を表現

初めにカメラに抜かれたシャオジュンは、自分のマイクに加えて、靴ひもを結んでいるような様子だったヤンヤンのマイクも預かっていて、マイクを複数持っている状態。アンコールからハーフリムの眼鏡をかけていたこともあってか、大真面目な表情で正面から映し出された姿が記者会見のようだ、と手元にはヘンドリーとテンからもマイクが集まった。

テンはカメラマンのようにシャッターを切る動作を模しながらシャオジュンの周りを飛び回る。はじめはどうしたの?と戸惑っていたシャオジュンも「今回のアルバムは一生懸命準備したので…」と会見風にコメントを開始。丁寧に訳し始めた通訳さんに対して「どうでもいい話です」と焦るシャオジュンに「重要な話じゃないですか!」とクンからのツッコミが入った。

気を取り直して日本語でファンに感謝を伝えたシャオジュン。さらに「WayZenNiは今日もとってもかわいいですね。僕もかわいいけど」と歓声を誘った。そして日本のアルバムの6曲をたくさん聴いて覚えて、大きな声で応援してほしいとリクエスト。テンからも「宿題!」とファンへの期待が寄せられた。

ヤンヤンは「幼いころからよく東京に遊びに来ましたが、東京でコンサートができてとても光栄だし永遠に残る記憶になると思います」と話す。ゆっくりとファンへ感謝を伝えた後「僕たちはWayZenNiの後ろにいます。どんなに大変な時もいつもWayVが後ろにいるから一緒に頑張りましょう!」とエールも送った。「どうしてこんなに日本語が上手いの?」との誉め言葉に、「少し練習しました。個人でも日本語のレッスンを受けてみようと思います」と話したヤンヤン。「WayZenNiと上手く話したいし、それからアニメを字幕なしで見たいし」と笑いもとった。

そして一日中たくさんのお祝いを受けたヘンドリーは、「本当に感動しました。僕の誕生日プレゼントは皆さんです」と感謝の気持ちを話す。「ずっとかっこいいヘンドリーをお見せします」と語り、「誕生日にこうして皆さんと過ごすことができてスペシャルな記憶になりました。永遠に忘れない思い出です」と幸せな気持ちと感謝を繰り返した。

クンは「こうして日本でデビューもして、大きな愛をもらえて光栄です。もっといい姿をお見せします。WayZenNi愛してる!」と感謝と愛を表現。さらに、公演を支えるスタッフや、ヘンドリーの誕生日だから…とヘンドリーのお母さん、ひいてはメンバーのお母さんに対しての感謝も伝えた。

「今日は楽しかったですか?」と問いかけたテンは「最近寒いですから風邪に気をつけてください。後で帰る時気をつけてください」と、ファンを気遣う言葉を、通訳さんの力を借りながらも日本語で自ら紡いでいく。「家に帰ってテンちゃんに会いたかったら、今日は夢…」とコメントしたところで、胸キュンセリフの予感を察知したファンの歓声が起こると「ちょっと待ってください」と丁重に制止。「今日は夢見てください。今日は僕が夢に来ます」と終始日本語で続けた。最後には感謝の言葉も添えて挨拶した。

ひとりひとりのコメントの後、12月に予定されているファンミーティングのお知らせと最後まで愛嬌たっぷりだった記念写真撮影、自身のカメラを使ったクンによる客席撮影までを終えて、本当に最後の1曲が訪れる。明るい曲で、この曲でコンサートを終えるとさみしくならない!と「Bandage」を披露。ヘンドリーがクンにおんぶしてもらったり、シャオジュンがヤンヤンをお姫様だっこしたり、と最後まで仲の良さを見せたメンバーたち。センターステージギリギリの端まで客席に近づいていたテンをはじめ、ファンひとりひとりの歓声にもしっかり応えていった。

曲が終わると、メンバーの号令に合わせて会場全体から「ヘンドリー、Happy Birthday!」のお祝いの言葉が。そして最後は「以上、WayVでした!」の挨拶で、幸福感に溢れる公演を締めくくった。

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