船木結 (提供写真)

アンジュルム船木結、卒業ライブでグループへの思い熱弁「出会えて良かった」メンバーも涙<詳細レポ/セットリスト>

2020.12.09 22:02

ハロー!プロジェクト所属のアイドルグループ・アンジュルムが9日、東京・日本武道館にて「アンジュルム コンサート2020 ~起承転結~ 船木結卒業スペシャル」を開催。同公演をもってメンバーの船木結がグループおよびハロー!プロジェクトを卒業した。また、新メンバーの川名凜、為永幸音、松本わかなの3人は本公演でファンの前への初お披露目となった。


アンジュルム船木結、卒業公演を開催

同公演では、約6500人の観客を動員し、メドレーを含む全22曲を披露。公演の模様はライブ・ビューイングで国内&台湾で生中継された。

冒頭では、新メンバー3人を除く、竹内朱莉、川村文乃、佐々木莉佳子、上國料萌衣、笠原桃奈、船木結、伊勢鈴蘭、橋迫鈴の8名が登場。センターステージに堂々と現れた8人は赤の衣装に身をつつみ「I 無双 Strong!」「赤いイヤホン」を歌い上げると「ミラー・ミラー」「次々続々」で四方に伸びた花道へ。久しぶりとなるファンとの再会を喜んだ。

新メンバーを迎えたアンジュルム (提供写真)
新メンバーを迎えたアンジュルム (提供写真)
歌唱の後のMCではリーダーの竹内が「本日はようこそおいでになられました!そしてライブビューイングをご覧のみなさん楽しんでますか~?6月に予定していた公演が延期になって今日無事に開催する事が出来ました。武道館では声を出せないですが、思いを拍手にして届けてもらえれば」と挨拶。

同公演にて卒業する船木は「本当に一生来ないと思っていた公演が来た!と思って…今まで卒業した方は『私が今日主役なんじゃなくてみんなが主役だよ』っておっしゃってくれてたんですが、申し訳ないけど今日は私が主役です!(笑)」と船木らしさ溢れるコメントを笑顔でするとメンバーも「今日盛れてるもんね」と口々に褒めて会場はあたたかい雰囲気に包まれた。

MC後には、リーダーの竹内が新メンバー川名、為永、松本を紹介。新メンバーの3人は純白の衣装で、川村と伊勢と共に「学級委員長」をフレッシュに歌い上げた。

メンバーが潤んだ最後の楽曲「交差点」

川名凜、松本わかな、為永幸音 (提供写真)
川名凜、松本わかな、為永幸音 (提供写真)
続くブロックでは8人が「全然起き上がれないSUNDAY」から「私の心」を大人っぽく歌い上げると卒業する船木がメンバー1人1人と歌うメドレーへ。青の衣装で船木と竹内が「チョトマテクダサイ!」を元気に歌い、続けて佐々木、上國料、笠原、川村、伊勢、橋迫との曲へ。メドレー最後の曲「寒いね。」では新メンバーの3人と歌唱し、歌詞に少し潤む場面も。

MCを挟んだ次のブロックでは8人で横1列やVの形、円で船木を囲むフォーメンションになり、船木加入時の曲「君だけじゃないさ...friends」「キソクタダシクウツクシク」を力強く歌い上げた。

「まずはこの曲から聞いて下さい」という竹内の掛け声から、今年8月に発売した新曲「限りあるMoment」をはじめ「マナーモード」「泣けないぜ…共感詐欺」「大器晩成」と攻めのナンバーを連発。

最後に歌った「交差点」では、“だけど君は別の道を選んだ、もったないけど確かに君らしいね”、“君の目を見ていたら決意は伝わったよ”の歌詞の途中、歌唱しながら涙をこらえるメンバーも。また、その様子を目の当たりにし、声を出すことを禁じられていた場内からは、自然と大きな拍手が湧きおこった。

船木結、茶色のドレスで手紙を朗読

手紙で思いを語った船木結 (提供写真)
手紙で思いを語った船木結 (提供写真)
アンジュルム”という名前は、フランス語の ange(天使)とlarme(涙)を組み合わせた造語。船木は2013年にハロプロ研修生となり2年後の2015年にカントリー・ガールズに加入。2017年にはカントリー・ガールズと兼任する形でアンジュルムに加入した。

ライブのアンコールでは、自身がこだわったというフリルの付いたドレスに身を包んだ船木がステージに現れ、自身のソロ曲「帰りたくないな。」を熱唱。続くMCではメンバーやファンに対する思いを手紙で読み上げた。

冒頭から「これまで卒業していくメンバーの姿を見てきて昨日の寝る前は何を思ったのだろう?明日の朝は何を思うんだろう?そして今この手紙を読んでる時間は何を思いながら読んでいるのだろう?と疑問に思っていました」と話しだした船木。

「そんな私もついにこの手紙を読む時がやってきました。正直、自分が卒業する立場にいるこの状況めちゃめちゃ面白いです(笑)」と笑いながらも「そして改めてこの日を迎えられた事を心からうれしく思います。本当にありがとうございます」とファンとメンバーに感謝の気持ちを言葉にした。

アンジュルム、船木結への思い語る

船木結 (提供写真)
船木結 (提供写真)
さらに、手紙の後には新メンバーを含めた11人で元気の出る鉄板曲「46億年LOVE」を初歌唱。なお、11人でパフォーマンスを見せるのはこれが最初で最後。同曲の歌唱後は、各メンバーから船木への思いがそれぞれ語られた。

橋迫は「船木さん卒業おめでとうございます。約半年、船木さんと過ごせてよかったです。私もこれから船木さんのようなパフォーマンスが出来るよう頑張ります」と真っ先に語り、続いて伊勢は「私と船木さんは性格は正反対って感じてて、違うグループだったら関わることもないんだろうなって思ってたんです。でも卒業公演が延期になって、船木さんと考えたナイトルーティンなどをすることができて…」と潤むと「私は船木さんのあまのじゃくな性格が好きなので、これからも仲良くしてもらいたいです」とコメントした。

船木とアンジュルムに同時加入した川村は「私が私らしくいれたのは船ちゃんがいたからです。船ちゃんならどんな夢でも叶えられると思うから、自分の夢に向かって頑張ってほしいと思います。これから船ちゃんがいないと思うと少し寂しいけど、私も負けないように頑張っていきます」と目を潤ませた。

笠原は「船木さんが卒業を感じ始めてきた時から話を聞いていて、実は本当に本当に寂しかったです。船木さんがいないアンジュルムに私がいるのが想像できないくらい」とし、上國料は「船がアンジュルム楽しめてるかなってすごい思ってて、でも『アンジュルム大好きって』言ってくれた事が嬉しかったです」と続けた。

続けて佐々木は「船はですね、私にとって妹のような存在だったんです、本当の妹みたいで。船だから許せることもあったり、『佐々木さん!』ってかまちょな所もあったけどプロだなって思う事もあったりして…とてもとても愛おしい存在で…寂しいです。明日からは別々の道を歩む事になると思うけど、船を愛おしく思う気持ちは変わらないので何かあったら言ってください」と2人の関係性が垣間見えるコメントを残した。

最後にリーダーの竹内は「船ちゃんがアンジュルムに来た時は周りに気を使う子だったから、大丈夫かなと思う事があったけど、キラッとした笑顔でお仕事に向かって行ってる姿をみて本当に強い子だなって思いました」と振り返り「寂しいけど、今まで頑張ってきたから、これからの人生は自分を甘やかしていってくれたらいいなと思います」とまとめた。

船木結、グループ卒業およびハロー!プロジェクト卒業

なお、船木はグループ卒業に伴い、ハロー!プロジェクトも卒業。今後の活動については未定となっている。

また、ライブにて船木がソロ歌唱した楽曲「帰りたくないな。」は9日深夜0時より配信している。(modelpress編集部)

船木結 あいさつ<全文>

これまで卒業していくメンバーの姿を見てきて昨日の寝る前は何を思ったのだろう?明日の朝は何を思うんだろう?そして今この手紙を読んでる時間は何を思いながら読んでいるのだろう?と疑問に思っていました。

ですがそんなわたしもついについについに…この手紙を読む時がやってきました。正直、自分が卒業する立場にいるこの状況、めちゃめちゃ面白いです(笑)。そして改めてこうしてこの日を迎えられた事、心から嬉しく思います。本当にありがとうございます!

小さい頃からアイドルになりたかった私。もちろんお花屋さんやケーキ屋さんを夢見た時期もあったけれど右手にはマイクを握りしめキューティーに踊っていた4歳の頃の私は、すでにアイドルの片鱗を覗かせていたのかもしれません。

このハロー!プロジェクトという場所ではたくさんの“非日常な日常”と鮮やかな出会いを頂き、その経験により船木結という人間が作られたように思います。おかげで身長以外はすくすくと成長していきました!(笑)

そしてこんな私をここまで支えて下さったファンの皆様。ブログの更新率がちょっぴり控えめな私ですが気まぐれで2日連続更新した日には逆に「体調大丈夫?」と心配して下さったり…(笑)。自分の姿が誰かのエネルギーになる事がこんなにも幸せな事なんだという事をペンライトの光景と共にたくさんたくさん教えて頂きました。

ライブやイベントに足を運んで下さった方はもちろん、自粛中に船木結の沼に片足を突っ込んだのに「もう卒業発表してるんかい!?」となった方など(笑)。会えても会えていなくても応援して下さった全ての方に感謝します。本当に本当にありがとうございました!

そして、この5年間はカントリー・ガールズ、アンジュルムと素敵な出会いたちばかりでした。先輩グループだったアンジュルムさんから自分のグループであるアンジュルムに変わった時期は慣れない事だらけでたくさん迷惑もかけてしまったのに、そんな私に表情ひとつ変えず寄り添い、常にどしんと構えてくれていたみんなに、たくさんたくさん救われていました。本当にありがとうございます。

お仕事終わりに2列になって帰る後ろ姿や、電車のホームで「帰りたくないな。」を口ずさむ私を軽くあしらいながら必死にブログを書いてるみんなの表情。でも、その決まり文句が無いとちょっと寂しそうな所…日常の中にあまりにも思い出が溢れすぎています。

そんな何気ない日常の中には常に「大好き」という言葉が当たり前にあって、そんなアンジュルムの空間が温かくて温かくてとても心地良かったです。

グループだから好きや嫌いで表せられるような単純なものではないけれど、その全ての思い出が大好きでアンジュルムに出会えて良かったと心から思います!アンジュルムが大好きです!

そんな魅力的なメンバーにたくさんの影響を受けて、今の自分があるからこそ今後も色んなものに染まり新しい自分を見つけていきたいと思います。

改めてたくさんの方に支えられてここまで来れました。出会ってくださった全ての方に感謝します。本当に本当にありがとうございました!

「アンジュルム コンサート2020 ~起承転結~ 船木結卒業スペシャル」セットリスト

アンジュルム (提供写真)
アンジュルム (提供写真)
1.I 無双 Strong!
2.赤いイヤホン
3.ミラー・ミラー
4.次々続々
<MC>
5.学級委員長/新メンバー(川名・為永・松本)
6.全然起き上がれないSUNDAY
7.忘れてあげる
8.ミステリーナイト!
9.私の心
10.<メドレー>
チョトマテクダサイ!/船木・竹内
サンキュ!クレームブリュレの友情/船木・佐々木
自転車チリリン/船木・上國料
臥薪嘗胆/船木・笠原
Uraha=Lover/船木・川村
鏡の国のひねくれクイーン/船木・伊勢
オトナになるって難しい!!!/船木・橋迫
寒いね。/船木・新メンバー(川名・為永・松本)
<MC>
11.君だけじゃないさ...friends
12.キソクタダシクウツクシク
13.私を創るのは私
<MC>
14.限りあるMoment
15.マナーモード
16.泣けないぜ…共感詐欺
17.タデ食う虫もLike it!
18.大器晩成
19.交差点
EN1.帰りたくないな。/船木
<MC>
EN2.46億年LOVE
<MC>
EN3.友よ
【Not Sponsored 記事】

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