RADWIMPS、東日本大震災9周年に新曲「世界の果て」発表 野田洋次郎「人々の姿こそウイルスよりも脅威に感じる瞬間が」
2020.03.11 19:01
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ロックバンド・RADWIMPSが、東日本大震災から9年を迎えた3月11日、新曲『世界の果て』を公開。ボーカルの野田洋次郎が思いを明かした。
東日本大震災から9年 RADWIMPSが『世界の果て』を発表
2017年を除き、毎年恒例で震災復興への思いを楽曲として発表してきた野田。今年公開した「明日もしもこの世界が終わんなら」というドキリとする歌詞で始まる曲に、野田はどのような思いを込めたのだろうか。この曲の発表に際し、RADWIMPSの公式サイトなどでは、野田が「あれから9年、今年も曲を作りました」とメッセージ。「期せずして2020年3月11日現在、世の中はウィルスという社会的危機の中にあります」と新型コロナウイルスの感染拡大にも言及し「情報が氾濫し、歪んだ感情も溢れているように感じます。人々の姿こそウイルスよりも脅威に感じる瞬間があります」とも吐露した。
同曲には、日本がウイルス感染拡大による混沌とした状況下で、震災の日を迎えることとなったからこその思いが刻まれている。
野田は「色んな声があると思いますが、受け取ってもらえたら幸いです」とつづり、「年々薄れていく記憶。それでも癒えることのない傷。新たに生まれる災害。すべての痛みに向き合っていたら到底心が追いつかない時代に僕たちは生きているのかもしれません。日々の小さな幸せに、眼を向けることを忘れずに生きたいです」と思いをはせた。
来年は10周年「一つの節目となります」
また来年の震災10周年に向けて「一つの節目となります」と投げかけた野田。「『あれから、僕たちはどう生きたか』そんな問いに、まっすぐ眼を見てこたえられるように、生きようと思います」と決意を綴っている。(modelpress編集部)野田洋次郎コメント全文
あれから9年、今年も曲を作りました。期せずして2020年3月11日現在、世の中はウイルスという社会的危機の中にあります。情報が氾濫し、歪んだ感情も溢れているように感じます。人々の姿こそウイルスよりも脅威に感じる瞬間があります。何かのキッカケで一気に崩れ落ちていってしまうのではないか、そんな緊迫感があります。それでも、それだからこそ今年も変わらずあの3月11日に想いを巡らせ、そこに『今』の空気を混ぜて一つの曲にしたいと思いました。なるべく素直に、思いのままに作った結果今年はこのような曲になりました。絶望感がありながら、どこかそれは懐かしく優しいものに自分は感じたのです。色んな声があると思いますが、受け取ってもらえたら幸いです。
年々薄れていく記憶。それでも癒えることのない傷。新たに生まれる災害。すべての痛みに向き合っていたら到底心が追いつかない時代に僕たちは生きているのかもしれません。日々の小さな幸せに、眼を向けることを忘れずに生きたいです。
今年も録音は菅井さん、映像は島田さんにお願いしました。ありがとう。
来年は震災から丸10年。一つの節目となります。この国で10年間歳を重ねてきた僕たち自身への一つの投げかけにもなる年だと思います。
「あれから、僕たちはどう生きたか」
そんな問いに、まっすぐ眼を見てこたえられるように、生きようと思います。
9年前の東日本大震災で亡くなったすべての命に、今も被災し続けるすべての方々に、合掌。
洋次郎
【Not Sponsored 記事】
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