<がんばれパンチくん>動物園の子ザル騒動、ブームが過熱していて引く…おとなしく見守れないの?
2026.03.31 05:00
提供:ママスタ☆セレクト

オランウータンのぬいぐるみを抱いて生きる、市川市動植物園のニホンザル「パンチくん」をご存じですか? 国内はもとより、海外のメディアでも取り上げられました。パンチくんは母親から育児放棄されたために、ぬいぐるみの”オランママ”を抱いており、他のサルからいじめられるなどしても懸命に群れになじもうとしています。その小さな命のいじらしい姿に、心を動かされた人は多いのではないでしょうか。
けれど、その「応援」や「可愛い」という気持ちが、本当に相手のためになっているのか……立ち止まって考えさせられる一件でもあるかもしれません。
『批判覚悟ですけれど。パンチくんのブーム、くだらないと思ってしまっているのは、私くらいですよね?』
この声をきっかけに、パンチくんをめぐる熱狂についてさまざまな意見が集まりました。可愛いという気持ちの裏側で、ママたちは何を感じているのでしょうか。
子ザルを使ってバズりたいの?フィーバーしすぎかも
ブームが大きくなるほど、純粋な関心だけではないさまざまな思いも混ざっていきます。パンチくんをめぐる過熱ぶりに、違和感を覚えるママもいました。
『そっとしておいた方がいいと思う。流行りで直接見に行った人間が騒ぐから、他のサルも興奮してパンチくんがいじめられるのかも』
『ストレスになるほどの観客フィーバーはたいへんそう』
『パンチくんは健気で可愛いし健やかに育ってほしいと思うけれど……。バズり目的で撮影する人もいるし』
『少し過熱しているよね』
来園者の増加による影響を心配する声もあり、今はそっと見守った方がいいとの声もありました。さらに、流行に乗る人々の姿に距離を置く意見もあります。
『人が乗っかっているものに興味がない。ブームが去ると別の何かをまた追っかける。「今、ソレが好きなのね」とは思うけれど、それだけ』
パンチくんを可愛いと思う気持ちと、それを取り巻く“熱狂”への違和感は、別のものとして語られていました。
動物愛護がずれている?人間の感情を押しつけすぎ
飼育員に抱きついたり棒をもって歩いたり、ぬいぐるみを抱きしめたりするパンチくんの姿は、人間の赤ちゃんのようです。動物の姿に心を重ねることは自然なことですが、そこに人間の感情を重ねすぎることへの疑問も挙がっています。
『ズレた動物愛護感は違うと思う。なんでもかんでも人間の感情にあてはめて、かわいそうとか保護しろには違和感がある』
『サル山は追いかけたり叩いたりが日常だと思う』
そのため、パンチくんが他のサルに追われる様子を過剰に「かわいそう」と捉えることに違和感を抱くママもいました。また、パンチくんの背景を冷静に見つめる声もあります。
『母親に育てられず、人間に育てられ、ぬいぐるみを抱えて不安のなかで生きている』
その現実を踏まえれば、単なる“感動ストーリー”として消費することへの戸惑いも理解できます。かわいそうかどうかではなく、その動物が置かれている現実をどう理解するかなのかもしれません。
日本が平和だからこそニュースになる?
一方で、このような話題が広がること自体を、社会の余裕として捉える声もありました。
『日本は平和なのだなと思う』
『暇があるっていいこと』
ただし騒音を立てるとか、長時間場所を譲らないなどの人間側の在り方に目を向ける意見もあります。
『パンチくんブームはくだらないとは思わないけど、動画を撮るために張りつく人はどうかと思う』
『寄付とLINEスタンプ購入が最善なのでは?』
といったように、行きすぎた行動には疑問の声も上がりました。パンチくんを通してサルの生態が広く知られるのであれば、それはそれで利点となり得ます。関心をもつこと自体は悪いことではありませんが、その向け方が問われているのでしょう。
パンチくんはたしかに可愛い
さまざまな意見があるなかでも、共通しているのは、パンチの愛らしさに心を動かされている点です。母ザルと離れて生きる幼いパンチくんに、ママとしての本能が揺り動かされる場合があるのではないでしょうか。
『普通に可愛い』
『健気で応援したくなる』
ブームに距離を感じている人であっても、パンチくんそのものを否定しているわけではありません。つまり、「可愛い」という感情と「過熱した状況への違和感」は、同時に存在し得るもの。シンプルな感情と複雑な現実、その両方についてさまざまな思いを抱くのは自然なことでしょう。
さてパンチくんが少しずつ群れに受け入れられ、成長を見せていると感じる人もいるようです。その変化をSNSで見守る人もいました。
『一生懸命群れになじもうとしている姿に感動する』
『周りのサルも、パンチくんに近づいてきている』
『時間が経って助けてくれるサルも増えてきた』
「がんばれパンチ」という言葉には、いろいろな願いが込められているのでしょう。熱狂のなかでこそ、一歩引いた視点をもつことが、やさしさにつながるのかもしれません。これを機会にお子さんとゆっくりと、ニホンザルの生態と動物に対するマナーを教えながら、サル山を観覧してもいいのかもしれませんね。
文・岡さきの 編集・編集部 イラスト・猫田カヨ
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