

<毒親の自覚ゼロ>結婚する娘に「絶縁」を宣言されました。娘を説得するアドバイスをください
2025.03.12 21:15
提供:ママスタ☆セレクト

ママスタコミュニティに、29歳の娘さんをもつ女性から穏やかでない内容の相談が寄せられました。
『私はもうすぐ還暦の専業主婦ですが、先日娘に結婚を機に絶縁したいと言われました。ここまで育てるのがどれだけ大変だったか、などと厳しくいさめましたが響きません。どなたか、娘を説得するアドバイスをいただけませんか?』
わが子に“絶縁”の2文字を突きつけられたという投稿者さん。突然のことに混乱する姿がうかがえますが、第三者としてはどのような親子関係だったのだろうかと訝るママは多いのではないでしょうか? そんなママたちと投稿者さんとのやりとりにより、投稿者さんの本音や母娘関係が徐々に浮かび上がってきて……? トピックの成り行きをご覧ください。
浮かび上がっていく、親としての歪んだ姿
はじめに上がった声は「ひどいことをしたから、絶縁を言い渡されたのでは?」とストレートに疑問をぶつけるものでした。投稿者さんは「娘のいつもの癇癪」だと返答したものの、それを鵜呑みにはできないママたちから、矢継ぎ早にさまざまな声が寄せられることとなりました。(以下、太字部分が投稿者さんのコメントです。)
恩着せがましい母親。「お金をかけてあげた」「世話をしてやった」
『たぶん娘さんと同じだと思うんだけど、私も母が大嫌いだった。娘さんはつらい思いをしてきたんだと思う、自由にしてあげてほしい』
(投稿者さん)『自由にさせてきましたよ。学校だってお金を出してきたのに、孫ができても会わせないと言うのです。世話をしてきたのに、何のために育ててきたのかと悲しくなります』
育児において恩着せがましいうえに見返りを求める投稿者さんの姿に、げんなりするママが続出します。くわえて投稿者さんは悪びれる様子もなく、「孫ができたときのために、絶縁の発言を撤回させておきたい」とのたまう始末。「お金を出してやった」「孫に会うため」……自分のことばかりで、娘さんの気持ちを想像したり思いやったりする行為が、すっぽり抜け落ちているように感じます。
我慢の連続の子育て「女の子なんていらなかった」
「娘さんは何と言っていたのですか?」と娘さんが絶縁を宣言した理由を尋ねる質問では、子育てにおける投稿者さんの本音が明らかに。
『私との関係に不満があると言っていました。私だって娘との生活は我慢の連続でした。頑張って育てたのに、絶縁なんて馬鹿にしてます』
平然とわが子との生活を「我慢の連続」と表現した投稿者さんに、大勢のママが唖然としたり強い違和感を覚えたりしたようでした。ひとりのママは怒りをにじませながら投稿者さんを強く批判します。
『親が子どもを育てるのは当たり前です。あなたは自己中心的なんです。子どもは親と別の人格を持ったひとりの人間ですよ。娘さんの気持ちがよく分かります』
娘さんを思って発せられたこの主張も空しく……投稿者さんはしゃあしゃあと反論します。
『では、私が育ててきた苦労はどうなるのですか? 私は女の子なんていらなかったんです。けれど夫がどうしてもと言うから我慢して育てたんです。私には孫に会う権利があります』
ママたちは衝撃を受けると同時に、絶縁を決意した娘さんの選択に納得せざるをえません。
『娘さんはその本音を嫌というほど感じ取ってきたんじゃない?』
約30年にもおよぶ親子関係。上記のような本音を抱える母親と過ごしてきた娘さんを思うと、胸が締め上げられるようです。驚くほど自己中心的な母親からの愛情を実感できたことが、どれだけあるのか。母親に期待して裏切られて、を幾度となく繰り返し、最終的には母親に絶望するしかなかったであろう娘さんの現実を考えると、絶縁は今後の人生を穏やかに生きていくための苦渋の決断だったことが想像されます。
愛情の感じられない子育て
多くのママが投稿者さんに冷たい目を向けたのは言うまでもありませんが……一方で娘との関係に悩むあるママは「投稿者さんの気持ちが分かる気がする」と寄り添い、慰めるように助言をおくります。
『育てた恩を返してもらうことより、娘を育てられて幸せな時間を過ごせたと考えられたらいいね』
『娘を育てていて幸せなときはなかった。人の顔色をうかがう目が大嫌いだった』
たがいに不満が募る親子関係の原因のひとつは、本当に、娘さんの「人の顔色をうかがう目」だったのでしょうか? 女の子はいらなかった、娘との生活は我慢ばかり、そんな本音がちらつく母親の元だからこそ、顔色をうかがわなくてはならなかった、と考えるのが自然ではないでしょうか。ママたちは投稿者さんへの失望や落胆をあらわにします。
『あなた、嫌な親だね。孫の顔を見る資格なんてない。最後にあなたが娘にしてあげられることは、縁を切ってあげること』
『私は親に怒鳴られて育ち、成人して静かにフェイドアウトしました。絶縁を伝えてくれるだけ、いい娘さんではないかと。もう解放してあげたらいかがですか』
『よっぽど毒親だったんだな、本人は自覚ないんだな』
娘の痛みと、真っ当な親の姿を説いた声。はたして本人に届いたのか?
元々はママたちからの質問や意見に勢いよく反応していた投稿者さん。しかし自分に向けられる非難の目が痛かったのか、「頭に血がのぼっていました」と言い訳のように繰り返すようになり、最終的には口をつぐむことに。投稿者さんが最後に言葉を残したのは……「娘を育てていて幸せなときはなかった」と言い放った投稿者さんに、「そんなことはない、幸せなときもあったはず」と諭すような、慰めるような声が届いた後でした。
『娘を愛していなかったわけじゃないんです。お金もかけてやりました。娘が小さい頃おかっぱ頭を「可愛い」と撫でたこともあります。もうよく分かりません』
さて、この発言は自分に向けられる批判をかわすための、ただのポーズなのでしょうか? それともトピックを通して、これまでの親としてのあり方に多少なりとも疑念を抱いたのでしょうか? そうだとすれば投稿者さんが今後、自身をあらためることはあるのでしょうか?
何にせよ、母娘関係で苦しみを余儀なくされてきた娘さんの、これからの幸福を心の底から祈りたいと思います。

文・みちはら宵子 編集・きなこ イラスト・Ponko
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