RM/Photo by Getty Images

BTS・RM、グラミー賞で感じた思い・ヘイトとの向き合い方を語る「僕らはいつもアンダードッグだった」

2022.04.10 14:24

BTSRMが9日(日本時間)、V LIVEにて生配信を行い、ヘイターとの向き合い方などについて思いを語った。


BTSリーダーRM、グラミー賞振り返り「パフォーマンスが全て」

同日BTSは、コンサート「BTS PERMISSION TO DANCE ON STAGE - LAS VEGAS」の初日公演を行った。公演後、ホテルの部屋で生配信を行ったRMは、英語と韓国語でファンの質問に答えた。

日本時間4日に授賞式が行われた「第64回グラミー賞」について聞かれると、「グラミー良かったです。パフォーマンスを楽しみました」と、初の現地でのグラミー単独パフォーマンスを楽しんだことを明かしたRM

「ミスしないか心配だったのですが、ミスもなくて。皆さんが拍手をしてくださり、立ち上がって気持ちを伝えてくださったので、感謝しています」と振り返った。

「第64回グラミー賞」に出席したBTS/V、SUGA、JIN、JUNG KOOK、RM、JIMIN、J-HOPE/Photo by Getty Images
「第64回グラミー賞」に出席したBTS/V、SUGA、JIN、JUNG KOOK、RM、JIMIN、J-HOPE/Photo by Getty Images
「パフォーマンスが全てです」としつつもRMは、ノミネートされていた「最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞」での受賞を2年連続で逃したことについては「ドージャ(キャット)が受賞することになって、最初聞いたときはちょっとがっかりしました。でもいいんです!他のアーティストのステージを見て何かを感じたので、僕らにできることはもっと成長して、いい音楽を作ること。それしかありません」と心境を言葉にした。


RM、マイク・ディーンのディスに間接的に反応か…

「第64回グラミー賞」に出席したBTS/Photo by Getty Images
「第64回グラミー賞」に出席したBTS/Photo by Getty Images
BTSはグラミー賞で、「Butter」の歌詞“Smooth like butter,like a criminal undercover”になぞらえ、バターのようになめらかに、正体を隠した怪盗のように心を奪っていく美術品泥棒になりきった。映画「オーシャンズ」や「007」を思わせるエンターテインメント性に溢れたダンスパフォーマンスは、会場を熱狂の渦に包み込み、実際にトロフィーをレコーディングアカデミーから盗み取ることはなかったが、彼らの功績は多くの欧米メディアから絶賛された。

しかし一方で、グラミー賞後に彼らへの逆風が吹いたのも事実だ。米大御所音楽プロデューサーのマイク・ディーンは、彼らのパフォーマンスを「誰でもできる」と揶揄。彼らのファンであるARMYたちから抗議の声が殺到すると、ディーンはさらに「BTSのメンバーが自分たちの曲の90%を書いてるというARMYたちの主張は笑える。メンバーが自分たちの曲の90%も書いてるわけないだろ」と根拠のないディスを続けた。ディーンはその後謝罪に追い込まれている。

RM/Photo by Getty Images
RM/Photo by Getty Images
RMはディーンの一連のつぶやきを知ってか、V LIVEで「一番感じたのは、アルバム全体を通して、歌詞もメロディーもアレンジも、いつかは全て自分たちで直接作りたい。それが僕らのゴールだと思います。それが人々が僕らを見下す原因の1つだと思うし、時間が経てば解決します」とも発言した。

ただRMはすでに180曲以上の楽曲に名前がクレジットされており、BTSメンバーのうちRM、SUGA、J-HOPEは韓国音楽著作権協会の正会員に名を連ねている。

RM、ヘイターとの向き合い方語る ファンに呼びかけも

 RM (C)モデルプレス
RM (C)モデルプレス
さらにRMはV LIVEで「正直僕らを嫌う人たちはいつもいたんですよ」とヘイターの存在にも言及。

「特にアメリカで僕たちを嫌う人たちがいるということは、それだけ僕たちがメインストリームに登ってきたという証拠でもあるので、むしろすごくいいことでしょう。だから、ARMYの皆さんが疲れると思うから…そういう否定的なエネルギーに反応してくださることも。1つ1つ気にしてくれなくてもいいと思います。それがそういう人たちの望むところだし。関心を受けたくて酷いことをするから、あまりそういうことは気にしないようにお願いします。そういうことに使うエネルギーがもったいないから」と、ファンにもヘイターたちに過敏に反応することはないと呼びかけた。

ディーンのツイート以外にも、オーストラリアのテレビ番組「The Project」がグラミー賞を報じる映像で、BTSのメンバーがウイルスを撒き散らしているような加工を施すなどし、SNS上ではアジア人ヘイトだと批難するムーブメントが加熱した。RMの今回の発言もそれらの騒動に気づいてのことだろう。

RM/Photo by Getty Images
RM/Photo by Getty Images
RMは「誰かを嫌いだったら、僕は音楽で会話するとか、友達同士で『微妙だよね~』『僕もあんまり好きじゃない~』と話したりするけど、あえてオフィシャルに表現するということは…僕とは交わることのできない人たちですし、そういうのはかっこよくはないと思うんです。嫌うことはとても簡単ですよ。そういうところに皆さんがコメントしてくれたりすると、そういう人たちはもっと喜ぶんです。だからそうしないことが僕らのメンタルの健康にもいいと思います」と続けた。

また「僕たちはここまでいつもアンダードッグボジションだったんです。いつもベッティングが低いみたいな(笑)?それなのに皆さん1人1人が集まって、元気玉を作ってくれたからここまで来れたので。いつもそうだったように、僕たちのやってきたことをただやるだけです。誰かに理解させたくてやってきたわけじゃないし、意味のある何かを作って、音楽や公演で人々と分かち合うためにやってきたから、そういう方にエネルギーを集中させたいし、僕も昔みたいにエゴサーチもしないし」と、自分たちの姿勢を再確認するように語ったRM

 RM (C)モデルプレス
RM (C)モデルプレス
「ファンとアンチは紙一重だと言うし、ヘイターと呼ばれる人たちがライトなファンより多くを知っていることも多いです(笑)。嫌うこともエネルギーが必要なので。だから僕たちが頑張れば、そういう人たちがファンになるかもしれないですよね。そうなればいいしね」と、さらに自分たちが努力する必要性も感じている様子。

最後には「メンバーたちとも話をしたんですが、これから僕らがやらなきゃいけないのは、僕らが本来いた地点に戻らなきゃいけないんじゃないか、最近そんなことをたくさん悩んで。アルバム制作過程でももっと積極的に関与して、より声を上げて。30代を前に、これからどうやっていくか悩みが多くて。あれもこれも話をしないといけないですよね。僕だけがそう考えてるのかもしれないし。僕も自分にできることを考えながら、これからただもっと頑張っていきます」と、今後の音楽との向き合い方についても言及した。このRMのV LIVEは大きな反響を呼び、韓国、日本、アメリカ等各国のSNS上で関連ワードがトレンド入りした。(modelpress編集部)

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