原菜乃華「あんぱん」(C)NHK

原菜乃華、幼少期に“ガチ恋”していた存在 理想の恋人像に当てはまる「あんぱん」キャラクターは?「迷わず選ぶ」【インタビューVol.2】

2025.08.07 08:15

NHK連続テレビ小説「あんぱん」(毎週月~土あさ8時~ほか)に朝田メイコ役として出演する女優の原菜乃華(はら・なのか/21)にモデルプレスらがインタビュー。結婚・出産を経たメイコの変化とは?さらに、本作のキャラクターから選ぶ原の理想の恋人像を聞いた。<Vol.2※第94回ネタバレあり>

連続テレビ小説「あんぱん」

今作は、“アンパンマン”を生み出したやなせたかしと妻・暢の夫婦をモデルに、生きる意味も失っていた苦悩の日々と、それでも夢を忘れなかった2人が、“逆転しない正義”を体現した「アンパンマン」に辿り着くまでを描く愛と勇気の物語。

原は、朝田家の三女・メイコ役で朝ドラに初出演。第93回~第94回にかけ、メイコは長らく想いを寄せていた辛島健太郎(高橋文哉)と結婚し、2人の子供を出産した。

原菜乃華、役作りは母を参考に

原菜乃華「あんぱん」(C)NHK
原菜乃華「あんぱん」(C)NHK
― メイコという1人の女性を演じられる中で、少女から母親へと年を重ねる演技の難しさ・意識していたことを教えてください。

原:衣装とメイクにとても助けられています。鏡に映る自分の姿を見て「こういう服装で、この時代だったらこういう喋り方をするだろうな」「もう少し年を重ねたらこういう風に歩くんじゃないかな」と気持ちも自然と変わっていきました。でも決して極端に変えるのではなく、メイコらしい無邪気さや明るさは残して、メイコが成長して大人になったことが伝わるように演じられたらいいなと考えていました。

ただ、結婚してからは性格も口調もガラッと変わります。今まではどちらかと言うと周りに頼るタイプでしたが、結婚して子供が2人生まれて、母親としての頼もしさや母性が出てきたことで、健太郎さんへの接し方も大きく変化していきます。観ている方からしたら唐突さを感じてしまうかもしれませんが、“みそっかす”だったメイコが結婚を経て自立して成長していく、描かれていない空白の期間をちゃんと埋めつつ、なるべくナチュラルに演じられるよう意識しました。

― 母親役を演じるにあたり、参考にされたことはありますか?

原:11歳下の妹がいるので自分の記憶を頼りにしながら、母に妊娠中の歩き方や食べていたもの、どういう姿勢が辛かったのかを聞いていました。

母が外に出ている時は、よく妹のオムツ替えをしたりミルクを飲ませたりしていたので、母親を演じることに対する不安はあまりなかったです。妹に話しかけるような口調を意識したり、過去の動画を観たりしながら演じていました。

メイコ(原菜乃華)、健太郎(高橋文哉)との結婚で変化

原菜乃華「あんぱん」(C)NHK
原菜乃華「あんぱん」(C)NHK
― 健太郎さんとのシーンの中で特に印象残っているシーンを教えてください。

原:メイコが健太郎さんに告白するシーンです。メイコにとっての初恋が叶って、ようやく結ばれた2人のピュアで純粋な恋にキュンキュンしながらも、温かい涙が出るようなシーンになったと思います。また、告白を見守っているのぶ姉ちゃん(今田美桜)、蘭子姉ちゃん(河合優実)、嵩さん(北村匠海)が親のような顔をしていて、その3人の表情も見どころです。現場でもみんなで笑いながら「面白いね」「3人の保護者感が強いね」と話題になったカットなので、視聴者のみなさんにも注目して観ていただきたいです!

― 結婚後のシーンではいかがですか?

原:子供が生まれてから「ヤムおんちゃん(屋村草吉/阿部サダヲ)を東京で見かけた」という健太郎さんに対して、どうして教えてくれなかったのかと強く詰めるシーンがあるのですが、今までのメイコなら絶対に健太郎さんに対してそんな言い方はしないので、さっそく健太郎さんを尻に敷き始めたんだなと思いました(笑)。結婚して子供を産んで女性としてより一層強くなったメイコの良さを感じます。

― 第92回~第94回にかけ、健太郎と再会して、結婚して出産して…と怒涛の展開でしたが、最初に台本を読まれた時の率直な感想を教えてください。

原:「展開が早い!」と思いました(笑)。台本をいただく前に、メイコが結婚して子供が2人生まれると聞き、とんでもないペースで話が進んでいたので「この台本1冊で何があったの!?」と驚きました。

― 健太郎と結ばれて子を授かるという展開は、メイコ役が決まった時から知っていたのでしょうか?

原:全く知りませんでした。もしかしたら歌手デビューする展開もあったかもしれず、最初は健太郎さんと結ばれることも全く決まっていなかったので、私も台本を読んで初めて知ることばかりでした。

― 高橋文哉さんとはどんなお話をされましたか?

原:「薬指に指輪をつけているのが違和感ですね」と話していました(笑)。メイコと健太郎は、ふわふわしていて周りを明るくするような雰囲気がよく似ていて、2人にしか分からない共通の言葉があるような、夫婦の温かい雰囲気を作れたらいいなと思っています。

原菜乃華「あんぱん」登場人物から選ぶ理想の恋人

原菜乃華「あんぱん」(C)NHK
原菜乃華「あんぱん」(C)NHK
― メイコは健太郎一筋ですが、原さんご自身が「あんぱん」の登場人物の中から父親と恋人を選ぶとしたら、理想に1番近いのはどなたでしょうか?

原:恋人は次郎さん(中島歩)です。紳士で王子様っぽくて、包み込んでくれる優しさがあって…。きっと良いお父さんになるだろうなという印象があってとても素敵です。

― もし健太郎と次郎さんから同じタイミングで告白されたら迷いますか?

原:実は、次郎さんのモチーフとなっているしょくぱんまんは私の初恋なんです。“しょくぱんまん様”が本当に大好きで、小さい頃はガチ恋だったので、正直に言うと迷わず(次郎さんを)選ぶと思います(笑)。

― しょくぱんまんのどんなところが好きだったのですか?

原:紳士なところです。顔立ちも鼻がすっとしていて色白で、英国の王子様っぽいところが素敵です。あと声も良いですよね!とにかく優しくて紳士なところが、小さい頃の私に刺さったんだと思います。

― では父親だったら?

原:(台本を見て悩みながら)素敵な方ばかりで悪い登場人物が全く出てこないので迷いますね…。でも竹野内(豊)さんかな。包み込んでくれるような優しい声と、欲しい時に欲しい言葉をくれる愛の深い方で素敵だと思います。

― Vol.3に続く!

(modelpress編集部)

原菜乃華(はら・なのか)プロフィール

2003年8月26日生まれ、東京都出身。2009年にドラマデビューし、子役として活躍。2022年公開の新海誠監督の劇場アニメ「すずめの戸締まり」で主演に抜擢、2023年公開の映画「ミステリと言う勿れ」で「第47回日本アカデミー賞」新人俳優賞を受賞した。近年の主な出演作は、ドラマ「どうする家康」(NHK大河/2023年)、ドラマ「【推しの子】」(2024年/Amazon Prime Video)、映画「恋わずらいのエリー」「【推しの子】-The Final Act-」(2024年)、「見える子ちゃん」「ババンババンバンバンパイア」(2025年)など。現在、日本テレビ系ドラマ「ちはやふる-めぐり-」(毎週水曜日よる10時~)に出演するほか、待機作に劇場アニメーション「不思議の国でアリスと -Dive in Wonderland-」(8月29日公開予定)がある。
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