原因は自分にある。新曲の舌打ち担当は?堂本剛とのレコーディング秘話も「愛を持って楽曲提供していただいて」【「核心触発イノベーション」インタビュー前編】
2025.04.18 18:30
23日に4thフルアルバム「核心触発イノベーション」をリリースする7人組アイドルグループ・原因は自分にある。モデルプレスでは、リリースを記念してインタビューを実施し、アルバムについて深堀り。デビューから6年目になる今感じているグループの現状、今までの活動の思いなどたっぷりと聞いた。【前編】
原因は自分にある。4thフルアルバム「核心触発イノベーション」
ユニバーサルとタッグを組んで一発目の作品となる今作は約2年ぶりのアルバム。ゲンジブ(原因は自分にある。)のCore(核)である「哲学/文学表現」に 新しい解釈がFeel(触れる)することによって生まれる革新的作品集に仕上がっている。テレビ東京系水ドラ25「沼オトコと沼落ちオンナのmidnight call〜寝不足の原因は自分にある。〜」主題歌の「蝋燭」、読売テレビドラマ DiVE「シークレット同盟」オープニング主題歌の「Mania」、 アニメ「エグミレガシー」主題歌の「P-P-P-PERO」に加えて、新曲9曲を加えた全14曲を収録。新曲にはリード曲「因果応報アンチノミー」や、人気アニメ 「GO!GO!チャギントン」コラボソング「カラフるワンダフル」のほか、.ENDRECHERI.(堂本剛)から楽曲提供を受けた新曲「LLL」がある。原因は自分にある。約2年ぶりフルアルバムで感じた変化と成長
― 約2年ぶりのフルアルバムであり、ユニバーサルミュージックとタッグを組んで一発目の作品となる「核心触発イノベーション」ですが、グループとしての変化や成長を感じた部分はありますか?杢代和人:グループとして6年目になる今、最初の頃よりも楽曲ごとの表現力が増しているのかなと思っていて、年数を重ねるごとに各々の俳優活動で培った経験がパフォーマンスに活きていると感じています。シニカルな世界観でありつつ、等身大の可愛さやフレッシュさがある楽曲もあるので、そのギャップがしっかり出せているはずです。あとは、ユニバーサルさんとパートナーシップを締結してフルアルバムを制作するにあたって、コンペの応募がすごく増えました。選べるということは、その分可能性も広がるということなので、そういった部分では大きくなったと感じます。
大倉空人:今までは想像だけで作り上げていた演出などが、僕たちや会場が大きくなるにつれて具現化されていくような感じがしてこれからも楽しみです。
武藤潤:ドラマの主題歌やアニメのエンディングテーマなどの曲が揃ってきたことも変化として感じています。
桜木雅哉:ユニバーサルさんとパートナーシップを締結させていただいたことによって、今までになかったものを新しく取り入れられたことも理由の一つだと思いますが、ジャンルの幅が広がりましたし、今までのゲンジブとは少し違うものが多い印象を受けました。
大倉:デビューしてからすぐコロナ禍に入ってしまって、配信イベントが多かったので、ファンの方々の声を聞く機会が少なかったことに加えて、シニカルな世界観を突き詰めようとしていたことから「盛り上がる楽曲はどうやって作っていけばいいんだろう」「どうやって盛り上げていけばいいんだろう」と悩んでいました。雅哉が言っていた「幅が広くなった」ことは、ライブの演出的にもセトリ的にもいろいろな表情の僕たちが見せられるのではないかなとワクワクが止まらないです。
原因は自分にある。「因果応報アンチノミー」舌打ち担当は?
― リード曲「因果応報アンチノミー」について教えてください。長野凌大:アルバムのテーマが“Feel Core”で、さまざまなCore(核)に触れるという意味なのですが、この曲は己に触れるということで、改めてゲンジブが伝えたい世界観は何かを振り返って再定義しようということがコンセプトになっています。ゲンジブらしいメロディーの中で、5年半培ってきた経験からくる新しいゲンジブの風も取り入れた楽曲になっています。
― 楽曲には舌打ちが入っていますが、どなたが担当したのでしょうか?
(吉澤要人の名前が挙がる)
吉澤:普段は全然やらないですが、レコーディングのときにやってみたら、自分でも綺麗な音が鳴るなと思って。
大倉:ちょっと1回いいですか?
吉澤:(舌打ち披露)
メンバー:お~!
長野:綺麗!
大倉:芯がある。無駄がない。
― 最初から吉澤さんに決まっていたのですか?
吉澤:一人ひとりレコーディングをしました。僕が録ったときにディレクターさんが「あ、良いね」と言ってくださって、使われたら良いなと思っていたら、実際に使っていただきました。
― 「因果応報アンチノミー」を聴いた際の印象も教えてください。
小泉光咲:1回聴いて口ずさめるようなパートもたくさんあって、それこそ舌打ちだったり、「あーあーあーあ」とか。
大倉:流れすぎです(笑)。もうちょいスタッカートを付けてもらって。
小泉:「An An AAAn An AAAn」だとか、印象的なパートが多くて、何回も聴きたくなるのが僕らの良さであり、たくさん聴いても、1回聴くだけでもいろいろな解釈ができて、どんどん味が出る楽曲になっているんじゃないかなと思います。
― 特徴的なパートが多いですが、楽曲の注目ポイントを教えてください。
桜木:2番の自分の歌割りの「案外ポテチ咥えながらポチポチ」のパフォーマンスです。まず、3、4の立ち位置で分かれて踊っていて、合体してこのパートに入るのですが、ポチポチの動きは毎回違うことをしようかなと思っているので、ぜひ注目していてください。
杢代:毎回違うってどういうこと?
小泉:いろいろなポチポチがあるの?
桜木:まあまあ何でもできるから。
大倉:ほっぺでも、鼻でもね。
桜木:そうそう、できる。何でもできるから。
大倉:僕は、潤くんがサビで「おかえりエンジョイ」と歌っているところです。この「因果応報アンチノミー」は聴くだけでゲンジブだと分かるような曲調になっているのですが、デビューシングル「原因は自分にある。」で潤くんがサビを歌っていて、そこから5年半の時を経て「因果応報アンチノミー」で、帰ってきたような感じで“楽しんでね”と「おかえりエンジョイ」を潤くんが歌っているのがゲンジブっぽさが溢れた意味のある歌割りと歌詞なんじゃないかなと思います。潤くんが若干笑顔なのも素敵です。
武藤:その次の「地獄のROCK ‘N‘ ROLL 天国の階段でライブして」というフレーズを聴くと、原因は自分にある。のライブを観たくなると思うのでおすすめポイントです。
吉澤:所々に出てくる低音での「アンチノミー」からの舌打ちの一連の流れは、この曲の一つのアクセントになっていますし、パフォーマンスで実際に舌打ちしているところもあるので楽しんでほしいです。
小泉:個人的な解釈ですが「ここには誰も 置いてかない」という自分のパートは、原点回帰している部分で、今まで応援してくれた方々を置いていかないという思いもありつつ、初めて見てくれた方にとっても僕らを知れる楽曲になっているという意味で置いていかない曲かなと捉えていて、とても良いパートもらったと思っていますし、注目ポイントです。
杢代:タットダンスが振りの中でアクセントになっています。見入っちゃうような癖になるダンスなのですが、それを全員ユニゾンで踊るんです。今はダンスをバキバキに踊っているグループが多い中で、原因は自分にある。はタットを使って癖になる振り付けになっていて「今の時代にそうきたか」と。真似をするのは難しいかもしれないですが、少しでも原因は自分にある。を知らない方たちの印象に残れば良いなと思っています。
長野:「君だけの答えだって」という僕のパートは、5年前の自分だったら歌えなかったと思います。一見否定的な意味を持っている“原因”という言葉を肯定的に捉えて自分のものにするというポジティブな意味を持つグループ名と同じく、肯定的な歌詞が書かれていて、ゲンジブのメッセージの核になっていると思うので、このパートを歌えたのは5年半活動したからこそだと思います。
原因は自分にある。堂本剛とのレコーディング秘話
― レコーディングやMV撮影を振り返って印象的だったことはありますか?大倉:楽曲ごとに声色や歌い方を変えるのが難しかったです。人によっては1日で2曲録ることもあったので体力を使う作業でした。あとは、特に「LLL」などは歌がとても難しいので、前後のメンバーの声を聴いたり、考えたり、各々試行錯誤しました。
杢代:「LLL」で堂本さんに実際にディレクションしていただいたことも印象的じゃない?
大倉:ここ3人(大倉・武藤・吉澤)は実際にディレクションしていただいたんですが、潤くんどうでしたか?
武藤:緊張しました。緊張しすぎて覚えてないですが、一緒に音楽で心が通じ合えた感覚はすごく幸せな時間でした。僕らが物心ついたときからずっとステージに立っていた姿を拝見していた方なので、アドバイスもすごく分かりやすくて、いろいろなパターンを試したレコーディングに挑戦できたのはすごく勉強にもなりました。
吉澤:とても優しい方だと思いました。指示だけでなく、やり方まで教えてくれましたし、生で堂本さんの歌声を聞けたのも幸せでした。短い時間でも愛を持って楽曲提供していただいて、愛を持ってディレクションしていただいたなと感じました。
大倉:「緊張しなくて良いよ」が緊張したもんね。「ラフに、全然楽しんで」って。
吉澤:ディレクションしてくださっている様子も見えていたのですが、レコーディングブースとガラスを1枚隔てているのにオーラがやばくて。
大倉:壁なかったんちゃうかなってくらい、歩く度に覇気が(笑)。
杢代:僕たちがソワソワするのは分かるのですが、スタッフさんもソワソワしていて、普段はジョークを言うスタッフさんが結構ガチガチになっていて、それがより僕たちの緊張にも繋がりました。でも、おおらかで優しさがあったからこそ、最終的には人見知りの凌大が堂本さんに話しかけていてすごいと思いました。
大倉:しかもありがたいのが、レコーディングの数日後に「ENDRECHERI MIX AND YOU FES」に出演させていただくことが決まっていたので「今回時間がなかったから、フェスのときに話そうよ」と言ってくれて、実際にフェスの終わりにフランクに話しかけてくれて、7人と堂本さんと8人で喋って話した時間もあり、言ったことを実現する姿はかっこいいと思いました。
杢代:“核心”でしたね
大倉:うまいこと言っていないです。
原因は自分にある。初見におすすめの楽曲7選
― UNIVERSAL MUSIC STORE限定盤には、初めて原因は自分にある。の楽曲を聴く人に向けてメンバーそれぞれがセレクトした楽曲が収録されていますが、誰がどの曲を選んだのでしょうか?大倉:「遊戯的反逆ノススメ」
前回のコンセプトEP「テトラへドロン」でリリースさせていただいた楽曲なのですが、イベントなどで披露すると楽曲がかかった瞬間に盛り上がってくれるんです。「盛り上がる楽曲ってどうやったら良いんだろう」と考える時間が多かった中で、イントロが流れた瞬間に「ワー」とテンション上がってくれてみんなの笑顔が見える。「因果応報アンチノミー」のような少し難しいゲンジブっぽさだけでなく、盛り上がれる楽曲もあるんだよ、という一つの提示にもなる気がしてセレクトしました。
小泉:「無限シニシズム」
僕たちは世界観が一つの強みだと思っていて、それがしっかり見える曲は何だろうと考えたときに「無限シニシズム」でした。新しすぎない楽曲、アルバムに収録されていない楽曲を選びたいという思いもありました。
桜木:「ダイヤモンドリリー」
普段はガチガチの世界観がある楽曲が多いので、儚い曲もできるというのを初めての方々にも知ってもらいたくて選びました。バラードは声が聴き取りやすいと思うので、7人それぞれの声も良い声だよ、というのを初めての方にぜひ知ってほしいです。
長野:「以呂波 feat. fox capture plan」
昔から大好きな曲です。フィーチャリングでfox capture planというバンドの方とご一緒したのですが、元々僕が好きだったのもありますし、ゲンジブの世界観と日本独特の文化が上手く融合した曲だと思っています。サウンド自体も挑戦的で聴けば聴くほどすごい曲だなと思うのでこの曲にしました。
武藤:「原因は自分にある。」
原因は自分にある。の最初の曲なので、今回のフルアルバムの中でも聴けたら良いなと思って選んだのが一つと、当時は声変わりを迎えていないメンバーもいたので、聴き比べてもらって、どれが誰の声か当てるのは、今回原因は自分にある。を初めて知って手に取ってもらった方にとって、楽しめる要素になるんじゃないかなと思います。
杢代:「原因は君にもある。」
コール&レスポンスや手の振りで一緒に盛り上がれる曲なので、観測者と一つになれる曲だと思っています。この曲をリリースしたタイミングは僕たちの中で葛藤していた時期で、その中で改めて一つになれる楽曲をリリースしたというところもあって感慨深いですし、未だにライブで披露して観測者の声を聴いたときにグッとくるものがあります。原因は自分にある。を知って、この曲を知ってくれて、ライブで一緒に声を出してくれたら、それだけで観測者になってくれて良かったなと思えますし、観測者になってくれた人も幸せだと思うので「原因は君にもある。」は外せないです。
吉澤:「灼けゆく青」
これはポエトリーリーディング楽曲で、アイドルでそういったことをやっているグループは少ないという新しさが好きで選びました。コロナ禍のときに観測者のみなさんから写真をいただいてMVを作ったという思い出深さもありますし、テーマとなっている“失われた青春”は、実際に直面している僕たちが歌っているからこそ意味がある、深みが出ていると思うので選びました。
(modelpress編集部)[PR]提供元:ユニバーサルミュージック
原因は自分にある。プロフィール
2019年7月7日デビュー。ネットカルチャーを代表する奇才から楽曲提供を受け、MVでは2Dのキャラとコラボなど2次元と3次元の架け橋的な存在も体現する、新解釈の7人組ダンスヴォーカルグループ。哲学的かつ文学的な歌詞の世界観を武器とする。ライブでは「シニカルな世界観・表情管理1000%のアイドル」という両極端にパラメーターを振り切った表現を自在に操る。「LIVE TOUR 2025 嘲笑倫理学のすゝめ」全国4都市11公演を開催中。7月に国立代々木競技場第一体育館にて「ARENA LIVE 2025 序破急」を2日間開催予定。@modelpress 原因は自分にある。の皆さんが「モデルプレス決め顔チャレンジ」に挑戦✨メンバーそれぞれの決め顔にご注目✌️💞 @gnjb_official #PR #ゲンジブ #核心触発イノベーション
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