モデルプレスのインタビューに応じた木戸大聖(C)モデルプレス

【木戸大聖インタビュー後編】ミュージシャン役で歌唱挑戦 事務所先輩との交流秘話も「『自分も付いていきたい』と思わせてくれる存在」

2025.01.17 08:00

【「2025年モデルプレスヒット予測」俳優部門・木戸大聖インタビュー後編】

話題作に立て続けに出演し、本格的なブレイクが目前に迫っている木戸大聖(きど・たいせい/28)が、2025年最初に挑戦する役は、金髪のミュージシャンだ。NHK夜ドラ「バニラな毎日」(1月20日放送開始/毎週月曜~木曜よる10時45分)にて、SUPER BEAVERが作る劇中歌の歌唱にも挑戦する。さらに、2月21日公開の映画「ゆきてかへらぬ」では広瀬すず、岡田将生と共演。中原中也役に抜擢され、これまで様々な作品で描かれてきた畢生の天才詩人のイメージを塗り替える初々しく瑞々しい演技を見せている。インタビュー後編では2作品の想いや、夢を1つずつ着実に叶えていっている木戸の夢を叶える秘訣に迫った。

木戸大聖、ミュージシャン役で歌唱も挑戦

木戸大聖「バニラな毎日」(C)NHK
木戸大聖「バニラな毎日」(C)NHK
― 「バニラな毎日」の撮影真っ最中ということで金髪ですね!まったくこれまでとは違う役柄を演じますが、撮影はいかがですか?

木戸:ミュージシャンの役で、役者とアーティストは近しい部分もあると思うんですが、全然違う部分もあると思うんです。アーティストの方は自分で曲を作って自分で歌って…すべてを自分でやられているのがある意味誰も守ってくれないというプレッシャーがすごく大きいなと。役者の仕事はある種集合体だと思っていて、監督や共演者の方が集まって作品としての評価を受けるけど、アーティストはすべての評価を1人や、バンドなど少数の方たちで受け取ると思うのですごく大変だろうなと感じました。

― 歌唱にも挑戦されます。

木戸:歌うのは好きなんですけど、自信はないです(笑)。今も絶賛ボイトレ中ですし(2024年12月当時)、1月に歌唱シーンを撮影することが決まっているのでドキドキしています。でもやり切るしかないので頑張ります。

木戸大聖、映画「ゆきてかへらぬ」で広瀬すず&岡田将生と共演

映画「ゆきてかへらぬ」木戸大聖、広瀬すず、岡田将生メインビジュアル/2月21日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開(C)2025「ゆきてかへらぬ」製作委員会
映画「ゆきてかへらぬ」木戸大聖、広瀬すず、岡田将生メインビジュアル/2月21日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開(C)2025「ゆきてかへらぬ」製作委員会
広瀬すず、木戸大聖(C)2025「ゆきてかへらぬ」製作委員会
広瀬すず、木戸大聖(C)2025「ゆきてかへらぬ」製作委員会
― 映画「ゆきてかへらぬ」の撮影は2023年2月だったとのことで、広瀬さん、岡田さんとの共演はいかがでしたか?

木戸:当時は今よりもさらに経験値を積む前の自分だったので、撮影に入る前は不安でいっぱいでした。そのときももうやるしかないと思っていたので「当たって砕けろ」精神で行きましたね。お2人との共演はもう大刺激で、自分が100%で臨んでもお2人の100%で来られたら敵わないので、常に自分も120%くらいに引き上げられる感覚で、毎回撮影が終わるとぐったりするほど全力で挑んでいました。

木戸大聖(C)モデルプレス
― 中原中也という歴史上の人物を演じるにあたり、プレッシャーはなかったですか?

木戸:今でも支持される天才詩人を演じるのはすごくプレッシャーでしたし、彼の短い人生で残した功績は計り知れないので、それをどこまで表現できるかを考えました。僕にとっては実在した人物を演じることが初めてだったので、まずは彼を知ることから始めました。知識がないままやることこそ、中也のファンの方にすごく失礼になるんじゃないかと思ったので、まずは山口県にある中原中也記念館に足を運ぶなど勉強しました。 演じ始めてからは、自分の体を使って中也を生きるので、そこは誰かのモノマネではなくちゃんと自分のフィルターを通して自分が演じる中也をやろうと心がけていました。

木戸大聖、綾野剛に連絡したこととは 赤楚衛二は“特別な先輩”

ジャケット¥108,900 パンツ¥53,900(ともにTHE KEIJI/THE KEIJI・IJIIT&Co.表参道) その他(スタイリスト私物) ・問い合わせ先THE KEIJI・IJIIT&Co.表参道03-3499-7355/スタイリスト:富田彩人(White Co.)(C)モデルプレス
ジャケット¥108,900 パンツ¥53,900(ともにTHE KEIJI/THE KEIJI・IJIIT&Co.表参道) その他(スタイリスト私物) ・問い合わせ先THE KEIJI・IJIIT&Co.表参道03-3499-7355/スタイリスト:富田彩人(White Co.)(C)モデルプレス
― 所属するトライストーン・エンタテイメント初となる“ファン感謝祭イベント”「Tristone Fan Fes2025 ~UNDOKAI~」(3月15日@さいたまスーパーアリーナ)も3月に控えていますね。社長の小栗旬さんとはゴルフに行かれるそうですが、他の先輩方ともプライベートの交流は多いですか?

木戸:僕の事務所は本当に縦の繋がりが強くて、旬さんが色々な方を呼んで下さるので先輩方と飲む機会は多いです。同世代の他事務所の役者さんにその話をすると羨ましがられることが多いので強みというか良いことなんだなと思っています。

― 作品の話をすることも多いですか?

木戸:今後控えている作品の話もしますし、全然関係ない話もします。酔っ払っていることも多いので正確には覚えていないこともあるんですけど(笑)、例えば綾野剛さんとはよく2人で食事に行かせていただきます。剛さんと行くとずっと作品の話をしていてこの間も「地面師たち」を観てすぐに剛さんに連絡して「感想言いたいのでご飯連れて行ってください」とお願いしました(笑)。旬さんのときは、間宮祥太朗くんや坂口健太郎さん、赤楚衛二くんとか複数人のときもあるので色々な話をしますね。

― 赤楚さんはSNSでも木戸さんとの2ショットをあげられていましたよね。

木戸:衛二くんは先輩方の中でも僕としてはちょっと特別で、同じ時期にレッスンを一緒に受けていたんです。衛二くんがどんどん活躍されていったので、「自分も付いていきたい」と思わせてくれる存在です。

木戸大聖の夢を叶える秘訣

木戸大聖(C)モデルプレス
― モデルプレス読者の中には今、夢を追いかけている読者もたくさんいます。そういった読者に向けて、木戸さんの「夢を叶える秘訣」を教えてください。2023年9月のインタビューでは「まずは挑戦してみること。後悔するよりかはやってみて失敗するほうがいいと思うので、興味があることは、準備ができてなくてもいいから行動してみたら見える景色はあるんじゃないかなと思います」と答えてくださっています。

木戸:基本的には変わらないです。今30歳を手前にして20代がもうすぐ終わるんですけど、おじいちゃんになって20代を振り返ったときに後悔をしたくないです。失敗しても笑い話になったり飲みのネタになったり結局プラスになるけど、後悔があったらずっとマイナスなので、人生は一度きりなので失敗しても良いから、とにかく行動してみることが夢に近づく一歩になるのかなと思います。

― では最後に12月10日に誕生日を迎えられて、28歳の抱負をお願いします。

木戸:30歳が見えてきて20代も残り2年になったので、20代だからこそできることを残り2年間で出し尽くしていこうと思います。30代になったら20代の方々が後輩になっていくし、20代の内は先輩に甘えられる部分はとことん甘えつつ、やれることは全力でやり尽くしたいと思います。

― ありがとうございました。

(modelpress編集部)

木戸大聖(C)モデルプレス
木戸大聖(C)モデルプレス
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木戸大聖(きど・たいせい/28)プロフィール

木戸大聖(C)モデルプレス
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1996年12月10日生まれ、福岡県出身。2017年俳優デビュー。2018年から3年間、NHKBSプレミアム「おとうさんといっしょ」にレギュラー出演。2021年春に同番組を卒業後、ドラマや映画、舞台などで活躍。2023年、映画「先生!口裂け女です!」で映画初主演、「僕たちの校内放送」で連続ドラマ初主演。近年の主な出演作はドラマ「First Love 初恋」(2022)、「ゆりあ先生の赤い糸」(2023)、「9ボーダー」(2024)、「海のはじまり」(2024)など。2025年の待機作にNHK夜ドラ「バニラな毎日」(1月20日放送開始)、映画「ゆきてかへらぬ」(2月21日公開予定)がある。

モデルプレスのオリジナル企画「今月のカバーモデル」2025年1月表紙:木戸大聖(C)モデルプレス
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