渡邊圭祐/撮影:伊藤大介(SIGNO)

渡邊圭祐「間違いなく財産」芸能界入り前の経験・運命を語る <「無駄な抵抗」インタビュー>

2023.11.10 19:00

俳優の渡邊圭祐(わたなべ・けいすけ/29)にモデルプレスがインタビュー。11月11日より東京・世田谷パブリックシアターほかにて上演される舞台『無駄な抵抗』への思いや演じる役の印象、稽古のエピソードなどを語ってもらった。

渡邊圭祐「無駄な抵抗」出演

「無駄な抵抗」(提供写真)
「無駄な抵抗」(提供写真)
本作は、前川知大氏と世田谷パブリックシアターがタッグを組む4年ぶりの新作公演。今回はギリシャ悲劇の「オイディプス王」に代表されるテーマ「運命」、そして「自由意志」についての新作を上演する。

渡邊は、自分の生まれながらにしてある運命を受け入れつつも、子供ながらに社会への不条理さや不満を抱く純粋な青年を演じる。

渡邊圭祐「無駄な抵抗」出演への高揚感

渡邊圭祐/撮影:伊藤大介(SIGNO)
渡邊圭祐/撮影:伊藤大介(SIGNO)
― 本作への出演が決まった際のお気持ち、台本を読んだ際に感じたこと教えてください。

渡邊:出演が決まってから前川さんが主宰する劇団イキウメの舞台『人魂を届けに』を観させていただいて、純粋に楽しみな気持ちでした。今回はプロデュース公演といえど劇団の皆様がいらっしゃるということだったので、どっぷり胸を借りつつ劇団を十二分に浴びようという高揚感もありました。

想定よりギリシャ悲劇の「オイディプス王」が分厚く下書きにしてあるなと。前川さん的に解釈を再構築して、運命というものを現代的にしてポジティブなメッセージに変換しつつすごく私たちの生活に寄り添っているなと感じました。

― 演じる役への印象をお聞かせください。

渡邊:自分の生まれながらにしてある出自への開き直りというか、運命を受け入れつつも、子供ながらに持つ社会への不条理さや不満をどこにぶつけていいかわかっていたい純粋な男の子です。

渡邊圭祐が思う“財産”とは?

― 本作は「運命」と「自由意志」がテーマとなっています。ご自身の人生を振り返って、「今思うとあれは運命だった」と感じる出来事を教えてください。

渡邊:当てはめようと思えば全て運命として捉えられると思います。仙台に産まれて仙台への愛が深いのも運命だと思ってます。

― 本作には「無駄な抵抗はやめろ、と誰かが言う。私の気持ちを挫こうとして。抵抗は、やめない。まだ無駄と決まったわけじゃない。」というメッセージがあります。これにちなみ、渡邊さんが今振り返ってみると無駄じゃなかったと思える経験を教えてください。

渡邊:無駄な経験がないといいますか、良いことも悪いことも全部が今の糧になっているので結果オーライだと思ってます。俳優へのデビューは遅めですが、古着屋で働いてたことや高校大学と普通に過ごせたことは間違いなく財産だと思っています。

― 稽古が始まっているかと思いますが、刺激を受けたことや印象に残っていることはありますか?

渡邊:まだ3回目の舞台ですがこれまでとまた違う稽古で日々刺激だらけです。今まで以上に演出側としての目を求められる感覚があります。全体を考えながら自分の役について考えるということを稽古を通してやっているなかで、特に安井(順平)さんと盛(隆二)さんにご教授いただいてます。おかげで自分の役の輪郭だったり全体への理解が大幅に深まっています。優しい共演者の方々で助かっております。

渡邊圭祐「無駄な抵抗」は「個人的には極めてポジティブ」

― 渡邊さんはこの作品からどのようなメッセージを受け取りましたか?

渡邊:この作品を見て色々な受け取り方があるんだろうなと思っていますが、個人的には極めてポジティブだと思っています。具体性を上げてしまうと見た時の楽しみというか醍醐味がなくなるので伏せます。

― 今後挑戦してみたいジャンルや役柄はありますか?

渡邊:なんでもやります。なんでも。自分が楽しみながらできることを全力でやっていきたいです。欲を言うなら仙台にまつわる話に携わりたいです。

(modelpress編集部)

渡邊圭祐(わたなべ・けいすけ)プロフィール

生年月日:1993年11月21日
出身地:宮城県
身長:182cm

地元・仙台のモデル事務所でモデルとして活動したのち、アミューズに所属。主な出演作は『仮面ライダージオウ』(テレビ朝日系/2018年)『推しの王子様』(フジテレビ系/2021年)『やんごとなき一族』(フジテレビ系/2022年)『チェイサーゲーム』(テレビ東京系/2022年)映画『鋼の錬金術師』シリーズなど。2023年は、連続ドラマW-30『アオハライド Season1』(WOWOW)『うちの弁護士は手がかかる』(フジテレビ系)に出演。
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