“岸優太の愛されキャラ”やっぱり炸裂「みんなが好きになってみんなが頑張れる」裏主演の存在も明らかに<「Gメン」インタビュー【前編】>
2023.08.25 07:00
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8月25日公開の映画『Gメン』で主演を務める岸優太(27)をはじめ、竜星涼(30)、矢本悠馬(32)、森本慎太郎(26)、りんたろー。(37)の“G組メンバー”にモデルプレスがインタビュー。【前編】
この日が久しぶりの再会となった5人。長時間に及ぶインタビューでは、愛され天然キャラの岸を、みんなでイジるという展開がお決まり。誰かがボケれば、誰かがツッコむ…笑いの絶えない大盛り上がりのトークから見えてきた、彼らの“友情”とは?そして、実は“裏主演”だったメンバーとは?
岸優太主演「Gメン」
本作は、問題児ばかりが集う武華男子高校1年G組に転入してきた主人公・門松勝太が、G組メンバーや上級生といった仲間たちと全力で生きる姿を、大興奮のアクションとアツい友情で描いた青春エンターテインメント。原作は、学園をモチーフにした青春作品を数多く手掛ける小沢としおの人気コミック。連載終了後の今もなお新たなファンを獲得し続ける人気コミックを瑠東一郎監督が映画化。
全力だけど空回りな“熱きおちこぼれ“ヒーロー・門松勝太を、本作が映画初主演となる岸が体当たりで演じた。さらに、G組メンバーを竜星(瀬名拓美役)、矢本(肝田茂樹役)、森本(梅田真大役)、りんたろー。(薙竜二役)が演じ、そのほか恒松祐里(上城レイナ役)、吉岡里帆(雨宮瞳役)、高良健吾(伊達薫役)、尾上松也(加藤侠介役)、田中圭(八神紅一役)らも出演している。
岸優太らG組メンバーとの初めての仕事“ワークショップ”を振り返る
― 5人が最初に会ったのは、クランクイン前のワークショップと伺ったのですが、そのときの印象を教えてください。竜星:僕は薙役で参加していて、みんなには薙だと思われていたんです(笑)。りんたろー。さんがいなかったので…
森本:そうそう、仕事で来られないって。
りんたろー。:仲良しこよしになっちゃダメだなって(笑)。スケジュールは空いていたんですけど…
岸:あえて壁を作っていたんですね?
竜星:僕は(薙役を)本気で狙いにいって、声を潰すぐらい本気でやっていたら、悠馬が「竜星史上1番いい芝居だった」って言ってくれて。だから、りんたろー。さんは当日どういう感じで来るのかなと思っていたら…
りんたろー。:ワークショップに参加していないという(笑)
岸:本当にいなかったんです。
森本:真面目なので、仕事で来られなかったんですよね。確かレギュラー収録があって来られなかったと聞きました。
― 瑠東監督はそのときワークショップ用の脚本を書いて、みんなを仲良くさせようとしていたそうですが。
矢本:そんなこと監督考えていたっけ?
岸:考えているから聞いているんでしょ!1対1でしゃべって何かを聞き出すやつですよね。台本はありましたっけ?アドリブでやっていたような…
矢本:ワークショップのとき、慎ちゃんって「俺は1年中短パンはく男なんだ」って言っていたけど、長いパンツしかはいていなかったよね(笑)
森本:冬だったから…(笑)
竜星:「ビーサンと短パンだ」って言っていたのに(笑)
りんたろー。:だから俺、誕生日プレゼントとしてビーサンをプレゼントしたんですよ。そしたら、その日スニーカーを履いていた…
― 監督の期待通り絆がきっちり生まれていたんですね。
りんたろー。:いや、俺の絆が生まれたのは、もうちょっとあとからです(笑)
岸:生まれましたよね!?
竜星:現場では各々のキャラクターがあったので、いろいろ意見を出した上でどれが拾われるのか、そういう戦いみたいなことはしていたと思います。
矢本:ワークショップで絆は生まれなかったけど(笑)、現場では生まれたと思います。
岸:(撮影の)初日から出来上がっていたと思います。結構、会話は弾んでいました。
森本:初日、同級生の役だからって、竜星くんが上下関係をなくすためにタメ口を提案してくれたんです。
矢本:そうそう。でも岸は永遠に俺に敬語を使ってくる(笑)。で、りんたろー。は呼び捨てしたら、「くん」はつけろって(笑)
森本:(りんたろー。所属の)吉本(興業)は、縦社会だからね(笑)
― 撮影中に今の奥さんとの熱愛が報じられたとか。
りんたろー。:撮影中に出てしまって、(映画の)出演発表前に結婚したんです。
矢本:でも嘘ついていましたよね?
岸:ついてました!
矢本:グラビアアイドルとかじゃなくて、プレスジュースの店員さんって言っていた!「写真見せて」と言っても、「全然可愛くないし。普通にバイトしている人だから、芸能人見慣れているお前らには見せられないよ」って。
竜星:普通に芸能人じゃん(笑)
りんたろー。:隠していたわけじゃない!
竜星:でも誰1人、「結婚しました」とか、そういう連絡一切もらってない。結婚式にさえ、僕らは誰も呼ばれてない(笑)
りんたろー。:そうだっけ!?全員誘ったけど来られないって(笑)
岸優太はアドリブでテンパる、竜星涼は岸優太を困らせていた?
― 演じたキャラクターと実際の人柄を比べて、似ている部分があれば教えてください。森本:岸はそのままでした!
岸:僕も演じていて、勝太なのか、岸なのかわからなくなってしまいました。
矢本:すごいじゃん!
岸:それ、めっちゃイジっていますよね(笑)。でも、勝太を作ったら監督に怒られるし、台本も言いやすい言葉が多かったし、なんとなくリンクする部分があった気がします。
― みなさんはどんなところに門松勝太らしさを感じましたか?
森本:勝太らしさが、岸らしさみたいなところがあるんですよね。だから、アドリブのシーンでめっちゃテンパっている(笑)
岸:教室でのアドリブはテンパりましたね!
竜星:だから監督から俺に対しての指示は、「とにかく岸を困らせてくれ」って。毎回違うことを言って、テンパっているリアクションを撮っていたようです。
矢本:(りんたろー。演じる)薙が怪我して喫茶「GOD」に来るシーンで、真面目なシーンだったのに、岸がめちゃくちゃ笑っていて…
りんたろー。:「自分で落ち着くまで時間作れば」と言っているのに…
矢本:俺らも「待つよ」と伝えんたんですよ。
りんたろー。:自分で「落ち着くまで時間作れば大丈夫」と言っているのに、始まったら全然ダメ。
矢本:りんたろー。の芝居がくさすぎた?(笑)
岸:そういうことではないのですが…
りんたろー。:めっちゃ笑っていたじゃん!
岸:その現場の空気感に圧倒されました…
矢本:G組にとって初めて真面目なシーンだったのに。
岸:そういう真面目なときこそ、入っちゃうみたいなのがあるので…
りんたろー。:笑うところ1つもなかったけど!
岸:みんなそうやって言っていますけど、笑わせにきているじゃないですか!
矢本:仕掛けてない(笑)
― 岸さんに誰が1番仕掛けたのでしょうか?
岸:結構みんな笑わせにきていますけどね。本当に笑いを堪えるのがきつくて…
― では、逆に演じたキャラクターと人柄が遠いなと思った人は?
岸:竜星くん、遠いっすよね!?
竜星:え、イケメンってところが!?
岸:いや、イケメンっていうところは合致していますけど、本当はもっとふざけたかったりするタイプじゃないですか。
矢本:瀬名、結構ふざけていたよ。
岸:でも決めなきゃいけないところもあるじゃないですか。そこでもっとふざけたそうでしたよね。
竜星:いや、ありのままの俺です。
矢本:りんたろー。さん自体はやんちゃというより、結構元の性格が真面目ですよね。
りんたろー。:武闘派ではないから、そういう意味では遠いかもしれない。
矢本:でも薄情を感じた出来事があった(笑)
竜星:俺らが一生懸命やっていて、りんたろー。さんがそこにずっといたんですけど…
りんたろー。:そのとき邪魔にならないようセットの一部になっていたんです。
矢本:そこで「眠い」「腹減った」とか、「役者さんってこんなに長い時間拘束されるんですか?」って言っていましたね(笑)
岸優太のことを“みんなが好きになって、みんなが頑張れる”現場に
― 岸さんが主演として意識していたことはありますか?岸:主演として気をつけたことは1つもないです(←きっぱり)。正直いい意味で。本当は差し入れの1つや2つは入れたかったんです。本当はでっかいラーメン屋とか出したかったんですけど、ちょっとお門違いといいますか、僕がやる感じじゃないというか、今の僕にはまだ早いかなと思いました。先輩方ばかりだったので、どちらかというとワンチームという感覚の方が強かったです。主演らしいことは本当に1つもしていなくて、お祓いのとき名前を呼ばれて、堂々と挨拶しようとしたぐらいです。
― では、周りから見て岸さんの座長ぶりがすごいなと思ったところがありましたら教えてください。
森本:すごいなと思ったところですか!?なにもない(←きっぱり)。
岸:ちょっと絞りだしてくださいよー!
竜星:でもこれだけイジられる主役っていないと思う。本人はそういう気持ちでいなかったと思うけど。
矢本:引っ張っていくタイプじゃないと思うんですけど、みんなに愛される人だなと思いました。岸のことをみんなが好きになって、みんなが頑張れる。
竜星:応援したくなる。
森本:人間性ですよね。
竜星:こうやって会うと、人間味があっていいなと思います。
岸:褒められているのか、イジられているのか…
竜星:ある意味1番の役者だよ!
― 岸さんはナチュラルなところが魅力なんですね!
りんたろー。:あと決めるところは決めるんです。アクションシーンになったら顔つきが変わるし、スイッチが入ったら岸くんでもあり、勝太でもあった。
竜星:ダンスやっているから動けていたよね。
岸:(アクションとダンスで)ちょっと通じるものがあったのかもしれないです。
矢本:全然疲れたとか言わなかったところもすごいなと。だって、ライブツアー中とかだったよね?
岸:そうっすね。ツアーとこの撮影が被っていました。
竜星:タフだったよね!
矢本:1人でずっとアクションシーンをこなしていて、ずっと明るくやっていたので、そこはすごいと思いました。
岸:ありがとうございます!
岸優太、天然ではなく実は計算!?
― キャラクターの中で憧れる部分があったら教えてください。りんたろー。:20歳ぐらいまで、自分のこと超イケメンだと思っていたんですよ(笑)。だから、妹とか誰かが勝手に応募してジャニーズに入るんだろうなと思っていたんですけど、大人になってきて、俺イケメンじゃないなって。周りのリアクションでわかってきたので、瀬名の周りに女の子が集まっちゃうのとか超憧れる。“瀬名軍団”に憧れていました。
矢本:転校してきて、喧嘩強いってちょっと憧れますね。
全員:確かに!
矢本:現実にはちょっといないかもしれないので、漫画っぽいなと思いました。
岸:慎ちゃんが演じていた梅田は、時代遅れとか言われていますけど、自分を信じているスタイルをそのまま貫く姿勢とかがかっこいいなと。
― ほかにありますか?
竜星:肝田のオタクが動けるところ。動けるオタクって役として美味しい。
矢本:珍しいかもね。オタク役で動けるって。
森本:やっぱり薙が怪我を負ったのに、みんなのところに危険を知らせに来るシーンは憧れますよね。
竜星:なかなかできない。わざわざ、「やられちまった」みたいなことをみんなに言いに行くなんて。
森本:仲間に知らせに行くという気持ちはすごくいいなと。
― このメンバーで一緒にお仕事をしていかがでしたか?
矢本:岸の天然性はいいなと思いました。こっちが真面目にやっているのに、その天性のキャラクターでわけわからないことを言って、現場が沸くみたいなのは俺にはできないから。
岸:実は意外と計算派ですから!
矢本:そうなの!?それならなりたくないけど…(笑)
岸:竜星くんに関しては、初日とかもそうだったのですが、みんなを引っ張って繋げてくれて、すごく助かりました。
― ほか、ありますか?
りんたろー。:僕は悠馬くんの演じきる力というか、役を憑依させる力がすごいなと。漫才師って、ここで笑かしたいみたいな感じですが、人物を演じ切ることによって笑いを起こす感じがすごい。プロの俳優さんだなと思いました。
矢本:勉強になった?(笑)
― みなさんの仲の良さがすごく伝わってきました。
竜星:英(勉)さんの『東京リベンジャーズ』には負けないように(笑)
矢本:そんな気持ちあったの?現場でそんな感じしなかったけど(笑)
竜星:このメンバーでやると決まって、(共演経験のある)悠馬がいると聞いてすごく信頼感があったので、悠馬がいるならどうにかなると思っていました。
矢本:俺は俺がいれば大丈夫だと思っていました(笑)
岸:カリスマみたいっす!
矢本:まあ、チーム戦なので助け合いだと思っていました。
竜星:それが1番わかっている俳優だと思います。
矢本:今回はみんなで怖気付かず、楽しめればいいかなと思って。そういう空気になっていたと思います。いろいろアイデアを出し合って、みんなでやれることは全部やりきったかなという感じはあります。
「Gメン」裏の“主演”明らかに…「兄貴気質がすごい」
― このメンバーの中で人柄が好きだなと思ったところを教えてください。岸:りんたろー。さん…やっぱり優しいよね。
竜星:愛妻弁当を持ってきていた。
りんたろー。:それはたぶん嫁の好きなところ…。でも映画の撮影中にいろいろありましたね(笑)
岸:なんでも面白く返してくれるので。
森本:りんたろー。さんすごいんですよ。誰よりも年上なのに…
岸:みんなでイジっちゃいましたね!
りんたろー。:僕、田中圭さんと高良健吾さんとの方が年齢近いんですよ。なので、一応気まずさはありました。彼らは上級生組だったので。
― 森本さんの好きなところはありますか?
岸:よくほかの仕事でも一緒になるんですけど、奢ってくれるんです。今回も現場が寒いとき、みんなのカップ麺を買ってくれたり。
竜星:主演らしい立ち振舞いをしていた!
岸:兄貴気質がすごいから!
竜星:裏の主演だったのかもしれない。
全員:確かに…
森本:僕、カップ麺買いましたっけ?
竜星:そういう些細な気遣いが多いです。「あれ買います」みたいな。
りんたろー。:でも玉に瑕なのが、都市伝説をめっちゃ信じている。俺がWi-Fiとかログインすると、「危ないっす」って。
矢本:あと散歩している犬の犬種を全部知ってて。なんでそんなに詳しいの?
森本:犬が好きだから。
竜星:確かに詳しいことが多い。物知りだったね。あと、その共有がすごかった。
矢本:ずっとスマホで絶対住めない物件を見ていたり。
森本:そういうのが好きなんですよね。たまにあるじゃないですか。ものすごく高い物件。誰が住むんだろうって思っちゃう。
― ほかありますか?
森本:竜星くんの一言で会話が始まることがめちゃくちゃ多くて。今もですけど、やっぱり回す人だから、ボケだったり、ツッコミだったり、話題を広げてくれることで現場がすごく温まりました。監督も入ってきて、みんなでしゃべったり。
― 岸さんの好きなところは?
りんたろー。:ルーティンというか、すごいストイックな人なのかなと思いました。地方で撮影していて、みんなでホテルに泊まることになったんですけど、「サウナ行くんで、帰ります」みたいな。
岸:マネージャーさんに選択肢を一応聞いたんです。「泊まる以外なかったら泊まります」って。そしたら「帰れます」という選択肢があったので、「だったら帰ります」って。それで帰ったのですが、みんな泊まっていましたよね!?
森本:みんなで泊まっていた!
りんたろー。:自分を貫く力があるのかなと思いました。
矢本:翌日朝早くに戻ってきて。
岸:わかります?帰れるなら、帰りたいですよね?
矢本:朝早くて、マネージャーさんがめっちゃ早起きするのに、わがままを言って帰りたかった?(笑)
岸:俺めっちゃマイナスなイメージになっちゃう…確かに「はい」としか言えないです…
竜星:だってマネージャーさんは車で家まで送ってくれて、また現場に車を返してって。
矢本:マネージャーさんは圧倒的に寝られないのに、それでも帰りたかった?
岸:でもちゃんと「車で寝ていてくださいね」って伝えました。
竜星:車で寝ていてください!?
岸:「現場に着いたら寝てくださいね」っていうアナウンスをいれました。
矢本:現場に着いてもやることあるんじゃない?だから寝られないよ。
竜星:マネージャーさん寝ていたら、「なんで寝てるの?」って言っちゃうでしょ!
岸:これはもう俺が悪いっす…総じて悪いことをしました……
― 岸さんから見てこのメンバーだからこそ出せた魅力を感じたところがあれば教えてください。
岸:やっぱりバランスがよかったなと思いました。常に笑いが生まれる現場だったので、誰かがボケれば、誰かがツッコむみたいな感じができていました。その仲の良さが映像にも反映されていると思います。
― 【後編】へ続く
(modelpress編集部)
「Gメン」
8月25日(金)全国ロードショー配給:東映
出演:岸優太、竜星涼、恒松祐里、矢本悠馬、森本慎太郎、りんたろー。/吉岡里帆、高良健吾、尾上松也、田中圭
原作:小沢としお『Gメン』(秋田書店「少年チャンピオン・コミックス」刊)
監督:瑠東東一郎
脚本:加藤正人、丸尾丸一郎
主題歌:「ランラン」ザ・クロマニヨンズ(HAPPYSONG RECORDS/Sony Music Labels Inc.)
【Not Sponsored 記事】
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