HiHi Jets井上瑞稀、念願の初主演映画「夢というここを通過しないと始まらない」今後とメンバーの存在も語る<「おとななじみ」インタビュー>
2023.05.01 08:00
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5月12日公開の『おとななじみ』で映画初主演を務めるHiHi Jets/ジャニーズJr.の井上瑞稀(22)にモデルプレスがインタビュー。
「理性との戦いがあった」「すごく勉強になった」などと撮影を振り返ってもらうとともに、メンバーの存在、夢を叶える秘訣、今後についても語った。
井上瑞稀&久間田琳加W主演「おとななじみ」
原作は、ココハナ(集英社マーガレットコミックス刊)にて2019年より連載が開始された漫画「おとななじみ」。ずっと隣にいたからこそ、進みそうで進まなかった片想い、そして、その恋模様に振り回される個性的なキャラクター達のラブコメディ。“おさななじみ”のまま“大人”になった超残念男子・青山春(通称:ハル)を井上、そんなハルにずっと思いを寄せるオカン系女子・加賀屋楓を久間田琳加が演じる。さらに、なかなか縮まらない2人の恋に火をつける、同じくおさななじみで楓に密かに思いを寄せる超完璧クール男子・蓮見伊織を萩原利久、3人を見守るモテアネゴ系女子・小戸森美桜を浅川梨奈が演じる。
井上瑞稀、初主演映画抜擢の心境と役作り
― 本作の出演が決まったときの心境を教えてください。井上:驚きましたね。ジャニーズJr.のうちに貴重な経験をさせていただけるのは、限りなくゼロに近いと思っていました。映画に出演してみたいという夢はもちろんありましたが、夢というここを通過しないと始まらないことがたくさんあるので、お話をいただけてすごく嬉しかったです。
― 原作を読まれていかがでしたか?
井上:少女漫画は普段あまり読まない方なので、お話をいただいてから読ませていただいたのですが、男性でも読みやすかったです。ラブの要素だけでなく、コメディ要素もたくさん描かれているので、スラスラと読めて、僕も思わず笑ってしまうシーンもあり、あっという間に最終巻まで読んでしまいました。
― 撮影に向けて、どのように役作りしていったのでしょうか?
井上:本当に大したことはしていなくて、自分が持っている引き出しと多分近かったんだと思います。でも、普段は自主的にコミュニケーションを取るタイプではないんですけど、最初から共演者の方や、スタッフのみなさん、いろんな方とコミュニケーションを取るようにしました。顔合わせの時点から、すごく曖昧なんですけど、なんとなく“ハル像”が入っていた気がします。子供っぽさや、声のトーン、話し方、歩き方、動き方など、細かいニュアンスを意識していた部分はありました。
― それは原作を読んで、膨らませて自分なりに作っていったのでしょうか?
井上:そうですね。ファーストインプレッションをすごく大事にしていました。なので、なにかに詰まったときがあれば、撮影中に原作を何度も読み返しました。
― 現場では役のために意識して動いたことはありますか?
井上:常に明るく、あっけらかんというか…常に“ハル”がいるって思ってもらうのが1番いいと思ったし、ハルでいることが自分にとっても楽だと思いました。僕は器用な人間ではないので、ハルっぽさが消えてしまったらどうしようと思ったのですが、最終的には無意識でもその状態でいることができたと思います。
― プライベートでもハルっぽくなってしまったことはありましたか?
井上:ありました。笑い方がずっとハルでした!
井上瑞稀、撮影を振り返る「ちょっと恥ずかしい部分がある」
― そんなハルを演じるときに意識していたことを教えてください。井上:ハルって愛されるポイントがたくさんあると思うんです。ただのアホじゃないところが魅力というか、完璧な人間ではないけれど、愛を与えている、周りを愛しているからこそ、ハルも愛されていると思います。
別け隔てなく接する感じがすごく人間力に優れていて、素敵だなと思って。恋愛感情があるないとかではなく、誰に対しても同じように接することができてしまう。そこが愛される秘訣というのを意識していました。
― 出来上がった作品を拝見すると、ハルを演じているというより、井上さんらしさもあったのですが、監督から「そのままの井上くんでいいよ」といったアドバイスはありましたか?
井上:なかったですね(笑)。たくさんリハーサルをやったので、そこで引き出していただきました。本当にたくさんご迷惑をおかけしたので…。
― どんな迷惑を?
井上:ラブコメというジャンルってちょっと恥ずかしい部分があるじゃないですか。なので、理性との戦いがありました。見え方としてリアリティとはまた少し違うので、すごく勉強にもなりましたし、面白かったです。
― ラブコメに挑戦してみて、ご自身の引き出しは増えましたか?
井上:『おとななじみ』の撮影直後にドラマ『トモダチゲームR4』の撮影があって、そこでもちょっと明るい役を演じさせていただいたとき、ハルが役立ったことがあって。引き出しが増えたんじゃないかなと思いました。
― こだわった、頑張ったポイントはありますか?
井上:頑張ったことはいっぱいあります。思い入れがすごく強い作品なので、全部が見どころと言ってしまえば、全部見どころなんですけど、きっとみなさんが注目してくれるところの1つはフラッシュモブなのかなと思います。
― 難しいと感じたシーンはありますか?
井上:冒頭のハルと楓のシーンは難しかったかもしれないです。20年(幼なじみとして)付き合ってきた関係性を出さなくてはいけないので、そこで伝わらなかったら、この先のストーリーが崩れてしまうと思いました。
― スクリーンからは最初から違和感なく観ることができました。
井上:そう感じ取っていただけたなら、すごく嬉しいです。僕と久間田さんはすごく人見知りで、ゆっくり距離を縮めました。
― 見どころポイントを教えてください。
井上:軽い気持ちで観られるというか、ラフに来て、笑って帰れる…そんなラブコメ映画になっています。それぞれ自由に楽しんでほしいというのが本音で、僕はどんな作品に出るときにも言っているのですが、自由に思うがままに感じ取ってほしいです。
“初座長”井上瑞稀、抜群のチームワークを語る「いい人たちに巡り会えた」
― 初座長とのことですが、心がけたことはありますか?井上:できていなかったかもしれません…。正直いっぱいいっぱいで、久間田さんはじめ、利久くん、浅川さんにもたくさん迷惑をかけたし、めっちゃ助けてもらいました。
― チームワークがよかったんですね!
井上:本当にいい人たちに巡り会えたなと思いました。上から目線の言い方になってしまうかもしれないのですが、みなさんできる人間なんですよ。気遣い上手で、周りが見えてて、優しくて…とんでもなく素晴らしい方々で、尊敬しかないです。
井上瑞稀、メンバーの反応と存在「刺激はすごくもらう」
― 初の映画主演が決まり、メンバーの反応はいかがでしたか?井上:すごく協力的で、一緒に盛り上げようとしてくれているのを感じることがありました。メンバーから話を振ってくれたりして、心強いなと思いました。
― これまでの出演作品で共演したメンバーから演技面で刺激を受けたことはありますか?
井上:人それぞれアプローチの仕方があるのですが、刺激はすごくもらいます。メンバーが出ている作品は見るので、例えば、すごく素敵な役だなとか、頑張っている姿自体に刺激をもらったりとか。自分も頑張ろうと思えますね。
― メンバーが出演している作品を見て、みんなで連絡を取り合ったりするのでしょうか?
井上:うちら意外とシャイが多いので、あんまり「見たよ」って言い合わないのですが、バラエティとかテレビ番組に出ていると見ちゃいますね。
井上瑞稀、自身の“残念”な部分明かす
― ハルは超残念男子と言われていますが、ご自身と重なる部分や、ご自身の“残念”な部分があったら教えてください。井上:ほとんど僕は残念ですよ(笑)。本当に冗談ではなくて(笑)、すごく適当な人間なんですよね。僕、全部省エネだし、コミュニケーション能力とか、ほかのメンバーがすごいので、それを見ていると自分って残念だなと思います…。そもそも、それを見て「僕も頑張ってコミュニケーションを取ってみよう」と思わないのが、1番残念です(笑)
― そんなことないと思いますが…(笑)
井上:思わないんですよ…。頑張ろうとしない、そこが1番僕の残念なポイントです。
― 逆に井上さんしか知らない、メンバーの“残念”な部分があれば教えてください。
井上:メンバーの残念な部分か…ないのも悔しいですが、本当にないかもしれないです。
― それは素晴らしいですね!
井上:猪狩(蒼弥)と僕がゴミを片付けられないとか。メンバーにいつも怒られるんです(笑)
井上瑞稀、理想の告白を語る
― 劇中ではフラッシュモブのシーンがありますが、井上さんの理想の告白を教えてください。井上:フラッシュモブみたいなのは…絶対できないと思います(笑)。自分がやるのが嫌というよりかは、相手に拒否権を与えてない気がして、申し訳ないなと思っちゃうんです。正直場所はどこでもいいと思うのですが、2人きりの時間で、相手がどっちの選択もできる状況が理想かなと思います。
― そこでどんな言葉で告白しますか?
井上:「好きです」って言うと思います。思いを伝えるのはすごく大事なことなので、そこから始めるようにすると思います。
井上瑞稀の今後は?
― 井上さんは今後俳優活動に力を入れたいといった思いがあるのでしょうか?井上:そうですね。僕は俳優をやりたいと言っているんですけど、メンバーは僕を“ドッキリ王”にしようとするんです(笑)。「ドッキリに仕掛けらたら?」「バラエティ番組に出なよ」「いじられてこい(笑)」って言われてて、どっちもやりたい気持ちはあるんですけど、「俳優がやりたい」とは言っていますね。
― 俳優をやりたいと思ったきっかけがあるのでしょうか?
井上:1つのフィルターを通してコミュニケーションを取ることができる楽しさを感じます。話すことが嫌いというわけではないのですが、ただ緊張して話せなくなっちゃうことがあるので、お芝居を通してコミュニケーションを取る方が好きだなと思います。
今回も作品を通して出会いがたくさんありましたし、すごくいろんな価値観を与えてもらえたので、楽しかったです。撮影は結構しんどくて、やりたくないと思う瞬間もたくさんあるのですが、クランクアップしたときに淋しいなと毎回絶対に思います。
― 俳優業のやりがいがあれば教えてください。
井上:お芝居に限らずですが、歌やダンス含めて感情を伝達して、なにかを感じ取ってもらいたいですね。人の感情を動かせるエンターテイメントという職業が好きなので、そういう意味ではすごくやりがいを感じます。
井上瑞稀が悲しみ・怒りを乗り越えた方法
― モデルプレスの読者の中には今、さまざまな不安を抱えている読者がいます。そういった読者に向けて、井上さんがこれまでの人生の中で「悲しみを乗り越えた方法」もしくは「怒りを乗り越えた方法」を教えてください。井上:いい意味で、僕は逃げます。無理だと思ったら無理です。悔しいと思うことはありますが、悔しがっていてもしょうがない。僕はすごくフラットに考えるというか、落とし所を見つけて、自分のいいように解釈します。いい意味で別の道を考えることで、それが高みを目指すきっかけになることもあると思うんです。僕はそんなに強い人間ではないので、逃げて、別の方法を考えるようにします。
井上瑞稀の夢を叶える秘訣
― 夢を追いかけている読者に向けて、井上さんの「夢を叶える秘訣」を教えてください。井上:大事にしていることは継続と言霊。伝えることは大事だと思います。僕もまだまだやりたいことはたくさんあるし、まだまだ叶えられていないことだらけですが、1つ1つ積み重ねていこうと思っています。
― たくさんのお話ありがとうございました。
(modelpress編集部)
井上瑞稀(いのうえみずき)プロフィール
2000年10月31日生まれ、神奈川県出身。HiHi Jetsではグループのリーダーを務める。主な出演作は、テレビドラマの主演として「DIVE!!」(2021)、「全力!クリーナーズ」(2022)、「トモダチゲームR4」(2022)、映画では『弱虫ペダル』(2020)など。「おとななじみ」ストーリー
青山春(通称:ハル)と加賀屋楓は、4歳の時から隣に住む“おさななじみ”。お互い一人暮らしを始めた 24歳の二人は、結局今も同じアパートの隣の部屋に住んでいる。楓はハルを想い続けているが、肝心のハルは楓の気持ちに全く気付く様子はない。だらしないハルに、楓はつい世話を焼きすぎて最早オカン化してしまっていた。進展しない関係に業を煮やした楓は、おさななじみの伊織と美桜に相談し、ハルを諦める事を宣言。しかし、決意したものの、ズルズルとハルを諦めきれない楓に、伊織は大人の男として優しく接し、実は楓のことが小学生の頃から好きだったと告げる。急接近する楓と伊織の様子を目の当たりにして、動揺するハル。鈍感ながらも、自分の本心に気付き始めたハルだったが、楓に対して素直になることができず、美桜に心の内を相談する。
実は、ハルは楓の亡き母親と交わした約束を純粋がゆえに頑なに守り続けなければならないと思っていてーー
ヘアメイク:服部幸雄(メーキャップルームプラス)
スタイリスト:杉長知美
【Not Sponsored 記事】
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