<「美しい彼」シーズン2インタビュー>萩原利久が語る“清居に比べ平良が大人になっていない理由” FANTASTICS八木勇征が衝撃受けた前作シーンに進展
2023.02.03 18:00
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世界各国で虜になる人が続出した「美しい彼」が、MBS/TBSドラマイズム(MBS:毎週火曜24時59分~、TBS:毎週火曜25時28分~)にシーズン2として帰ってくる。2月7日の初回放送を控える今、W主演を務める俳優の萩原利久(はぎわら・りく/23)とFANTASTICSの八木勇征(やぎ・ゆうせい/25)を直撃した。
「やっぱり結局、平良と清居は平良と清居のままでした」「そう、変わらないんです」―――そう話しながら笑う2人の姿は、前作よりさらに頼もしくなっているように見えた。<インタビュー前編>
萩原利久&八木勇征「美しい彼」
2021年、MBSドラマ特区枠にて全6話で放送されたドラマ「美しい彼」。原作は「流浪の月」で本屋大賞2020を受賞した作家・凪良ゆうのBL代表作。“陰と陽”正反対な2人の男子高校生を萩原×八木が演じ、国内外で大きな話題となった。『劇場版 美しい彼~eternal~』全国公開を4月7日に控える中、この度シーズン2の放送が決定。高校卒業後、大学に進んだ平良一成(萩原)と俳優の道へと進んだ清居奏(八木)、“2人のその後”が描かれ、映画がより楽しめる内容となっている。
萩原利久&八木勇征、続編決定を知った“第一声”は?
― 劇場版よりも今回のシーズン2の方が後から発表されましたが、お二人はドラマのシーズン2と劇場版の両方があることを最初から知っていたとお聞きしました。まずは続編が決定したと知った時の率直な感想を教えてください。八木:「早い!」です(笑)。
萩原:ね!本当にそうなんですよ。シーズン1が終わった段階で「続編をやりたいね」という話はしていたので、もちろん嬉しかったんですけど、なんか想像の倍ぐらい早くて(笑)。
八木:(笑)
萩原:倍どころじゃないかも(笑)。「もう!?えぇ~!?早っ!」というのが第一声だったと思います。
八木:そうだね。「早っ!」から「うわぁ!嬉しい!!」ってなったよね。
萩原:オンエア終わってからあんまり時間が経ってない段階で聞いたんです。
八木:うん。続編の撮影を開始するまでは1年ぐらい空いたけど…。
萩原:聞いたのは半年前ぐらいだったかな?春ぐらいだったイメージです。
八木:でも本当にありがたいね。
萩原:ありがたいことですね。反響の大きさは僕ら自身もすごく感じていたのですが、思っていたよりもさらに反響があったんだなと実感しました。
八木:嬉しいですね。
萩原利久&八木勇征、ひらきよは「変わらない」
― 今回は平良が大学4年生、清居が俳優として邁進していく姿が描かれますが、見どころを教えてください。萩原:シーズン1はすれ違ってすれ違ってようやく結ばれたというところで終わったので、まずはその後、ようやく結ばれた2人がどんなふうになっているのか…というところを楽しんでいただけるのではないかと思います。でもやっぱり結局、平良と清居は平良と清居のままでした(笑)。
八木:そう、変わらないんです(笑)。
萩原:ある意味変わっていないがゆえに、近くにいるのにすれ違い続ける面白さというのがシーズン2には詰まっていると思います。でもシーズン1の時は「完結する」というのを目標に1話ごとにスタートと終わりが明確にある感じだったのですが、今回は映画へと繋がっていくので、綺麗に終わりすぎなくても大丈夫だったんです。それがシーズン1とはまた違ったところかもしれないですね。
八木:そうだね。シーズン1は1話ごとにゴールしていく感覚だったんですが、シーズン2は映画というゴールに向かって撮っていく感覚でした。それでもやっぱり2人のぶつかり合いはあって、清居の想いだったり、平良にもどうしても譲れないところがあったりするという部分がシーズン2では観ることができます。お互い距離感が近くなっているからこそ出てくる問題というのもたくさんあるので、そこが見どころになるのかなと思います。
八木勇征「衝撃的だった」平良のシーン
― シーズン2での撮影で印象に残っているエピソードはありますか?萩原:平良の家のシーンはシーズン1ではほぼ1人で撮っていたので、誰かがいるというのが僕の中では明確な違いでした。シーズン1は朝から晩まで1人でごちゃごちゃ喋って清居のことでグズグズグズグズしていたのに(笑)、シーズン2では常に横に清居がいて会話があって。生活の中に清居がちゃんと入ってきているというのは、やっぱり1を経ての2だなと感じたところだったので、全体を通して印象的でした。同じ場所だからこそ変化に敏感になるというか、その出来事一つがすごく大きかったなと思います。
八木:シーズン1では平良が清居の写真にお布団をかけてあげてトントンするんですよね(笑)。それが2では一緒に住むことになって、実際に清居に布団をかけてあげて。それが実現しているのを観た時に、「あぁ、平良、良かったね」「本当にヤバいヤツで終わらなくて良かったね」と思いました(笑)。良かったね、本当に。(萩原に向かって)
萩原:良かったぁ~。
八木:衝撃的だった、あれは。写真に布団かけてポンポンするってヤバいなと思って(笑)。
萩原:…(ワンテンポ置いてから)良かったよ~。
八木:(こらえきれず手を叩いて笑う)
萩原利久、清居に比べて平良が“変わっていない”理由
― シーズン2では少し大人になった“ひらきよ” (平良&清居)が観れるかと思いますが、ご自身で「シーズン1に比べてここが大人になったな」と感じた部分を教えてください。八木:清居は結構大人になってるんです!
萩原:そうだね。
八木:清居がちょっと大人になりすぎて、平良に対して求めるハードルがグッと上がってるんですよね。「こっちまで来い」と言っているので。平良にも確固たる強さがあるので、清居も折れたりはするんですが、「同じフィールドで平良に写真を撮ってほしい」という清居のスタンスは絶対に変わらないし、平良を引っ張ってあげる、待っているという面では一歩成長したのかなと思います。
― 演じる上で、その清居の強さを出すために意識したことはありますか?
八木:平良をこっちのステージに引っ張り上げることだけを考えていました。そこで折れない清居でいたいから、そこをどうしても自分の譲れないものとして一つ置いてやっていました。
萩原:平良の場合は逆に変わらない方が良いのかなっていうのを演じながら思っていて。リアルな時間軸では撮影期間が1年空いているので、シーズン2に入った時に1年あると自分自身にも割と変化があるなと感じたんです。シーズン2でも制服や1と同じ衣装を着ることはあったし、着ればやっぱり平良なんですけど、体感としてこの1年間の月日の流れをすごく感じたというか。
もちろん高校生から大学生になってるので多少変化はあるにせよ、逆に意識して何かを変えると、なんかそれ以上に変わってしまう気がして。少なくともドラマと映画の途中ぐらいまでは、むしろ大人になるよりも、まっすぐな芯の土台の部分は変わらない方が良い気がしました。清居が変わっている分、取り残されている感や、またそれによって考え込む様が見せられるのではないかなと。環境の変化などで受ける刺激はそのまま受け取ろうと思っていたんですけど、大人になったというステップは明確に出さなかったです。なのでどちらかと言うと、土台は変えずに平良の周りの環境の変化や刺激を見逃さずにキャッチする意識をしていました。
萩原利久&八木勇征自身の変化
― 萩原さん自身が1年で変わったと思ったのはどのようなところだったのでしょうか?萩原:全てですね。立ってるだけでもやっぱり1年前と同じではなかったので、どれくらいそれが観てくださる人に伝わるかわからないですけど、僕自身の中で「当時と同じ」という感覚はなかったです。それは1年で見てきたものや経験してきたことがきっかけなのかもしれないし、シンプルに一つ年を重ねたからかもしれないけど、同じではなかった。だから変わらないつもりでもこの1年が多少なりとも反映される気がしていて、それが高校生から大学生になった平良にちょっと重なるというか。そのくらいの感覚だったので、さじ加減は酒井(麻衣)監督に委ねていたかもしれないです。
― 八木さんも1年で変化はありましたか?
八木:そうですね。「シーズン1の時に戻って」「あの時と同じ状態で」という気持ちではなかったと思います。1があったからこそ今あるものが作れていると思うので、その経験をより活かして、それをさらに利久や酒井監督と色々擦り合わせしながらもっともっとブラッシュアップして、良いものになるようにやっていくという想いでいました。だからまた今回より良い経験ができたなと感じています。
★続編の撮影まで空いた1年間での2人の交流は?プライベートを語った後編も公開中。
(modelpress編集部)
萩原利久(はぎわら・りく)プロフィール
1999年2月28日生まれ、埼玉県出身。子役時代から活躍し、2019年には「電影少女-VIDEO GIRL MAI2019-」(TX)でドラマ初主演。主な出演作にドラマ「3年A組-今から皆さんは人質です-」(NTV/2019)連続テレビ小説「エール」 (NHK/2020)「探偵が早すぎる~春のトリック返し祭り~」(YTV・NTV/2022)「新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~」(YTV・NTV/2022)、映画「牛首村」(2022)「天間荘の三姉妹」(2022)「左様なら今晩は」(2022)など。2月28日頃に1st写真集「R」を発売するほか、5月12日には映画「おとななじみ」の公開を控えている。八木勇征(やぎ・ゆうせい)プロフィール
1997年5月6日生まれ、東京都出身。2017年「EXILE Presents VOCAL BATTLE AUDITION 5 ~夢を持った若者達へ~」で約3万名の応募者の中から勝ち上がり、ボーカルとしてFANTASTICSに加入。個人では俳優としても活躍し、主な出演作にドラマ「ばかやろうのキス」(NTV/2022)「やり直したいファーストキス」(TVer・Huluほか/2022)、映画「HiGH&LOW THE WORST X」(2022)「イチケイのカラス」(2023)など。2月25日より放送開始の「沼る。港区女子高生」(NTV)、2月中旬より配信の「恋愛デスマッチ『国宝級彼氏オーディション』」(TVer・Huluほか)にも出演する。1stソロ写真集も発売予定。
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