西野七瀬、竹野内豊の“フリ”に応えられず後悔<映画『イチケイのカラス』インタビュー>
2023.01.17 17:30
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【西野七瀬・映画『イチケイのカラス』(1月13日公開/主演:竹野内豊 監督:田中亮)モデルプレスインタビュー】
2021年4月期にフジテレビ系月9枠で放送された連続ドラマの続編、映画『イチケイのカラス』で女優の西野七瀬(28)さんが演じるのは、岡山地方裁判所秋名支部で働く左陪席で、理路整然とした語り口が持ち味の成績優秀な裁判官・赤城公子。次第に法廷イチのクセ者裁判官・入間みちおに影響を受けていく役どころだが、撮影では、みちおを演じる竹野内豊さんの“仰天行動”にも驚かされたようで……
西野七瀬、竹野内豊の“仰天行動”に驚き
― 作品の世界観に入り込んでみて、いかがでしたか?西野:入間みちおさんと一緒に行動することが多かったので、あの空気感というか、人間性みたいなものが、この作品の中で重要なところなんだろうなと思いました。
― 入間みちおさんを見て「なんだこの人は」と思ったことも多いのでは。
西野:演じた役が「あり得ない!なんだこの人!」とリアクションをする役割でもあったので、思ったそのままの感じになっていると思います(笑)。作品に入る前、監督から「竹野内さんすごいよ。良い意味ですごく自由な方だから、それを近くで見られるのはすごく良いことだと思う」とお聞きしていたんですけど、その感じが実際に撮影が始まってよくわかって(笑)。
― 監督さんが「自由な感じだよ」とおっしゃっていたのは、演じる竹野内さん自身が?それとも入間みちおさんのキャラクターが?
西野:どっちもです(笑)。
― (笑)。
西野:竹野内さんご本人も、ちょっとふわふわ~ってしていて。テレビで見ていたイメージよりすごくお話しやすかったり、気さくに話しかけてくださったり、いきなりフラフラ~とどこかに歩いていってしまったり。
― 竹野内さん自身も入間みちおさんみたいな。
西野:そうなんです。「撮影やりますよ」というときに急に小部屋に入って、ガチャンって鍵を閉めて(笑)。ガラス張りでみんな見えていたので、みんな「え~、ちょっとちょっと」って。「空けてください」、「撮影やりますよ」と言ったら、ガチャンって出てきたんですけど(笑)。
― (笑)。なにをされていたんですか?
西野:いや、わからないです(笑)。
― (笑)。
西野:不思議な時間でしたね。でもすごく面白かったです(笑)。
西野七瀬、竹野内豊の“フリ”に応えられず後悔
― ほかにも印象的なエピソードはありますか?
西野:漁港での撮影のとき、クラゲがいたので「クラゲだ!」と思っていたら、竹野内さんも一緒に見ていました。
― そのときはどんな会話を?
西野:「泳ぎ速いな~」です(笑)。あと急に「アリクイの威嚇って知ってる?」と聞かれたので、「知ってますよ~、バンザイするやつですよね」と返したり。そんな風に不意打ちで話しかけてくださることが多くて。
― (笑)。
西野:大変そうなセリフや量も多いので、あまり私から声をかけて邪魔しない方が良いかなと思って静かにしていると、急にそういう感じだったりして(笑)。びっくりするような質問を投げかけてくださるので、やっぱり掴めない方だなって思いました。でも話しかけてくださるのは嬉しかったです。
― クランクインから竹野内さんに翻弄されながらの撮影ですね(笑)。
西野:はい、翻弄されていましたね(笑)。一度だけすごく言いづらそうなセリフがあって、お一人で練習されていたときがあったんです。そのときに急に「どうする?」とおっしゃって。私は「GOする」しか思いつかなくて、でもそこで私が急に「GOする」と言って「?」となったら怖いので、なにも言えなかったんです。でもご自身で「GOする」とおっしゃって(笑)。
― (笑)。
西野:合ってた、言えば良かったと思って後悔しました(笑)。もう一回チャンスがあったら踏み込もうと思っていたんですけど、その機会は二度となくて(笑)。
西野七瀬、お金の使い道は「謎解き」と「旅行」
― 西野さんも現場で中心にならないといけないときがあると思うのですが、竹野内さんの「アリクイの威嚇って知ってる?」という距離の詰め方は今後参考になりそうですね(笑)。西野:(笑)。私はそういうとき、まだ一杯一杯になってしまいます。本当はいろんなところに目を配りたいんですけど…でも私も突然よくわからない質問をしているみたいで、今回も柄本さんに「お金ってなにに使っていますか?」と聞いたらすごくびっくりされました(笑)。
― なぜその質問を?(笑)
西野:みなさんのお金の使い道が気になったので聞いただけなんですけど…でもびっくりされてしまったので、あまり良くなかったのかなって。難しいですね(苦笑い)。
― ちなみに西野さん自身のお金の使い道は?
西野:えーなんだろう、趣味…趣味の謎解きか、あと旅行も好きなので、旅行に行くときは惜しまないって決めています。
― 最近で一番、金額が大きかったものをお聞きできれば。
西野:夏に北海道に行ったり、静岡に行ったりしたので、飛行機代が高いんだなって思いました。
― 旅行するとき、ホテルや食事など一番こだわるのはなんですか?
西野:ホテルも大事ですが、ご飯も妥協したくない…うーん(笑)。せっかく行くんだから後悔しないように、とは思います。人にお土産はあまり買わないタイプなんですけど、自分にはすごく買います(笑)。
― スケジュールは決めるタイプですか?
西野:なんとなく決めます。ざっくりこの日はここに行って、移動でこれくらいかかるから、このあとはこうしようって。
― 自分で決めて、一緒に行く人に提供する?
西野:いつも一緒に行く子はその子が全部決めてくれるので付いていくだけなんですけど、そうじゃないときは自分で決めることもあります。
西野七瀬、初の裁判官役「ワクワクした気持ちに」
― この作品への出演が決まったとき、どんなことを思いましたか?西野:「イチケイのカラス」の映画に関わることができるというのは素直に嬉しかったです。裁判官役も初めてだったので、実際に法服を衣装合わせで着たときも嬉しかったですね。ちゃんと似合うようにならなきゃって、ワクワクした気持ちにもなりました。
― 竹野内さんが法服を着るシーンはスローになって、とても印象的なシーンに仕上がっていました。法服を着るシーンで思い出は?
西野:そのシーンの撮影がいざ始まると、みんな慌てて「自分の法服どれだろう?」みたいなときがありました(笑)。名前が特に書いてるわけではないので、一度だけ法服がごっちゃになったことがあったんです。着たらちょっと大きい、これは違う方の法服だぞって(笑)。
― (笑)。
西野:大きさやデザインが多少違うので、みんなも着た瞬間「違う、自分のじゃない」ってすぐに気づいて。でも自分のじゃないって着たらすぐに分かるくらい、馴染むものになったんだなと思うと感慨深くもありました。
― 裁判官たるもの、などという心構え的なものはありましたか?
西野:法廷で発言するシーンがあって、そこが私は緊張しました。たくさん人がいるところで、全員にちゃんと伝わるように、普段言い慣れない専門用語もあるセリフを言う。そのシーンは気を集中させて、堂々と喋れるようにやりました。
― 今回の役を演じるにあたって難しかったことがあれば教えてください。
西野:長回しでカットを割らずに撮影するシーンがあり、私もセリフがその中にあったので大変でした。もし自分が噛んだら全部やり直し、毎回緊張感がありました。ある長回しでは階段を降りるので、もしカットになってしまうと、みんなでまた階段を上らないといけなくて。その日が本当に暑い環境だったので、みんなで心を一つにして臨んでいました。
(modelpress編集部)
PHOTO:赤英路
スタイリスト:鬼束香奈子
ヘアメイク:猪股真衣子(TRON)
【インタビュー】
— モデルプレス (@modelpress) 2023年1月17日
西野七瀬、竹野内豊の“フリ”に応えられず後悔
▼詳細&モデルプレス撮り下ろし写真「12枚」https://t.co/yAZaAjSHfN#イチケイのカラス #西野七瀬 @ichikei_cx @nanase_andstaff
「昔からあまり目標がないタイプ」それでも西野七瀬に女優オファーが絶えないのはなぜ?
— モデルプレス (@modelpress) 2023年1月17日
▼詳細&モデルプレス撮り下ろし写真「12枚」https://t.co/5r1iJ1dsbA#イチケイのカラス #西野七瀬 @ichikei_cx @nanase_andstaff
映画『イチケイのカラス』ストーリー
入間みちお(竹野内豊)が、東京地方裁判所第3支部第1刑事部(通称:イチケイ)を去って2年。異動先の熊本で多くの「みちおの犠牲者」を出したみちおは、岡山県瀬戸内の長閑な町に再び異動になっていた。異動早々、みちおが担当することになったのは、平凡な主婦が史上最年少防衛大臣に包丁を突きつけたという傷害事件。事件の背景には、近海で起きたイージス艦と貨物船の衝突事故が関係していた。不審点だらけの衝突事故。みちおはもう一度調べようと動き出す。だが、イージス艦の航海内容は全て国家機密。みちおの伝家の宝刀「職権発動」が通用しない難敵であり、さらに最年少防衛大臣・鵜城英二(向井理)が立ちはだかる…!!
一方、坂間千鶴(黒木華)は「裁判官は必ず他職を2年経験しなくてはいけない」という慣習から、弁護士として活動を始めていた。配属先は…奇しくもみちおの隣町…!そこで出会った人権派弁護士・月本信吾(斎藤工)と新たにバディを組み、小さな事件にも全力投球していく。そして、人々の悩みに寄り添う月本の姿に、次第に心惹かれていく…。そんな中、町を支える地元大企業のある疑惑が浮かび上がる―。
2つの事件に隠された、衝撃の真実。それは決して開けてはならないパンドラの箱だった――!?どうする、みちお……!!!?
西野七瀬(にしの・ななせ)プロフィール
1994年5月25日生まれ、大阪府出身。O型。2011年に乃木坂46の第1期オーディションに合格し、デビュー。2017年に映画「あさひなぐ」で主人公を演じ、2018年末にグループを卒業。以降、数々の作品に出演。主なテレビドラマ出演作に「あなたの番です」(2019)、「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」(2020)、「ホットママ」(2021)、「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」(2021)、「言霊荘」(2021)、「恋なんて、本気でやってどうするの?」(2022)、「連続ドラマW シャイロックの子供たち」(2022)、「正月時代劇 いちげき」(2023)、映画出演作に「鳩の撃退法」(2021)、「あなたの番です 劇場版」(2021)、「恋は光」(2022)などがある。「孤狼の血 LEVEL2」(2021)では、日本アカデミー賞の優秀助演女優賞と新人俳優賞を受賞した。
【Not Sponsored 記事】
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