遠藤玲子&生野陽子アナ、育児・仕事の両立でぶつかった壁 悩んで見つけた“母ならではの”アナウンサーのやりがい【フジテレビアナウンサー×モデルプレス連載<“素”っぴんトーク>】
2022.12.16 17:05
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「フジテレビ×モデルプレス」アナウンサー連載第2弾『“素”っぴんトーク』―――― Vol.27~28は、遠藤玲子(えんどうれいこ・40)、生野陽子(しょうのようこ・38)の今年4月に職場復帰したママアナウンサー2人でトーク。
フジテレビアナの素顔に迫る「“素”っぴんトーク」
テレビには映らないフジテレビ女性アナの知られざる素顔に迫った連載第1弾「女子アナの“素”っぴん」に続く本連載では、対談形式にパワーアップ。共通点を持ったメンバー同士が集まり、仲間だからこそ知る“素”の一面を引き出していく。第14回はともに2022年に4月に育児休暇から職場復帰した遠藤アナと生野アナにインタビュー。
――――――――後半戦(Vol.28)スタート!
遠藤玲子アナ&生野陽子アナの悲しみを乗り越えた方法
― モデルプレスの読者の中には、今壁にぶつかっている方もたくさんいます。そういった読者に向けて、お二人が“悲しみを乗り越えたエピソード”を教えてください。遠藤:乗り越えたエピソードですか…。
生野:玲子さんは本当に何でもできるタイプなので…!
遠藤:いやいや、そんなことないよ(笑)!(悲しみにぶつかったことを)忘れちゃうのかな?
生野:忘れるのも大事ですよね。私もそういうタイプです(笑)。嫌なことはあまり思い返さないようにしています。
遠藤:1人目の産休に入る前、私はそれまで担当していた番組を全て1回卒業して、8ヶ月くらいお休みをいただいたんです。それまでは海外出張やスポーツのお仕事をしていたのですが、依頼された仕事に対して、「はい、もちろんです。行きます」とすぐに返事ができて、行きたい仕事・やりたい仕事に関して何も考えずにやることができていました。ですが復職した後は全てがない状況で戻ってきて、結婚して子どもがいて、どうしても常にバランスを考えて「1週間も海外に滞在できないな」と思ってしまったりと、今までできていたことができなくなってしまいました。そこで過去の自分と比較してモヤモヤしたというか、家庭を持って子どもを産んですごく幸せなのに、仕事では不完全な感じになってしまって。過去にすごく囚われていたんです。昔だったら二つ返事で行けた取材にも、子どもを残して行くという後ろ髪を引かれるような思いがあって。
ですが今回2人目を産んで7年間休んで、完全にゼロに戻ったんです。過去の私も忘れているので比較しなくて済みました。「昔だったら…」という気持ちがなくなったので、今はどんな仕事でも楽しむことができます。
そういう意味では、過去の自分に引っ張られて悩んでいる時は1回離れてみるというのも一つの手かもしれないです。フジテレビの場合は一度離れてもまた戻ることが可能という恵まれた職場環境なので、どの企業にも当てはまることではないと思うのですが、離れることで違う景色が見えることもあるかもしれません。結果的に私は今戻ってきて、新たな気持ちになれたのかなと思います。生野は1人目と2人目の時で気持ちに違いはあった?
生野:確かにありましたね。2人目の出産後は「今は今、過去は過去」と思えるようになりました。気持ちの切り替えというか、“違った自分”みたいな感覚はあります。過去と比較するのではなく、今の自分ができる仕事を最大限行い充実させたいです。
― 実際に悩んでいる最中の時は、どう気持ちを切り替えていたのでしょうか?
遠藤:以前誰かに「育児と仕事の両立において、両方100点なんて絶対に目指せない。でも両方60点だったら足して120点になるからそれでいいじゃん」と言われて、そこからは私もその発想でやっています。「前までは100%で仕事できていたのに」「仕事していなければ100%で子どもと向き合えていたのに」とどうしても考えてしまうとは思うのですが、「足して100点超えていれば十分じゃない?」と開き直ることができました。実際は両方60点もとれていないかもしれませんが…(笑)。生野はどうやって切り替えているの?
生野:私も同じです。仕事と育児、どちらか一つしかやっていなかったとしてもどれだけ100点に近付けられるかという課題はありますし、私は働くのも子育ても好きで両方やりたいからやっているというプラスの捉え方にしています。「仕事を優先したら子育てが疎かになるかも…」ではなく、「どっちもやりたいから、両方やるためにはどうすればいいのか」というのを考えています。
遠藤:私はドイツにいる時は専業主婦だったのですが、その時も100点はとれていなかったので、自分の中で割り切ることは大事だと思いますね。でも1人目の時の方が割り切れない気持ちがあった気がしない?
生野:そうですね。どちらにもモヤモヤと未練がある感じでした。時間とともに折り合いをつけられるようになるというか、自分なりの考え方が出てくるのかもしれないですね。
遠藤玲子アナ&生野陽子アナ、ママになって感じたアナウンサーのやりがい
― 復帰されて「やっぱりアナウンサーって素敵な職業だな」と感じた瞬間や、改めて感じた仕事のやりがいなどはありましたか?遠藤:私は復帰するまで子どもたちがテレビに出ているお母さんの姿を全然知らなかったので、ドイツにいる間に「お母さんテレビに出てたんだよ」と言っても「またまた~」みたいな反応だったんです(笑)。復職してテレビに出るようになって「お母さん、本当だったんだ…!」みたいな(笑)。ありがたいことに、子どもたちが仕事を頑張っているお母さんの姿を見られるじゃないですか。それはこの仕事ならではのことだと思います。
生野:私も3歳の娘は土日に「イット!」に出ていることをわかっていて、「じゃあ『イット!』行ってくるね」と言った日は素直に送り出してくれます。「この番組をやっているんだ」という認識があって理解してくれているから、そういう意味ではわかりやすい仕事でよかったなと思いますね。
遠藤:本当にそうだよね。生野のところはパパもママもテレビに出ているのがさらにすごい。うちはパパは出ていないので、仕事と言った時に「ママは仕方ないよね!」と理解をしてくれますが「パパは家でずっとパソコン見ているけど何してるの?」みたいな感じなんです(笑)。でも逆に「お母さん15分しかニュース読んでないけど他の時間何してるの?」「なんでそんな朝早くから会社行くの?」とも聞かれます(笑)。なので「準備が色々あるんだよ」と伝えて…。
生野:可愛い~(笑)!
遠藤:スポーツ選手にヒーローインタビューした時なども尊敬してもらえます(笑)。それこそパパ(中村アナ)がワールドカップで実況しているなんてすごいことだよね!
生野:そうですね、でもまだ小さいのでそこまではわかってないですね…。実況しているということはなんとなくわかっているみたいですが、ちゃんと理解できるようになるまではもう少しかかりそうです(笑)。
遠藤:子どもに仕事している姿を見せられるのはやはりやりがいですね。
生野:そうですね。家族に見てもらえるというのは嬉しいですよね。
遠藤玲子アナ&生野陽子アナの夢を叶える秘訣
― モデルプレス恒例の質問でもある“夢を叶える秘訣”もお伺いしたいです。生野アナには2020年2月に一度お聞きしていて、その時は「“笑顔”を大切にすること」と答えていらっしゃいました。生野:笑顔は変わらず大切にしていますが、周りに言うことも大切だなと思っています。「めざましテレビ」をやっていた時に、富士山が世界遺産に登録されて「富士山に登ってみたいです」と言ったら、それが実現してスタッフやカメラマンと一緒に富士山から中継したということもありました。なので絶対に叶えたいという夢は周りに言ってみるというのも一つの方法なのかなと思います。
― 自分にとってはまだ大きく遠い夢で「叶えられるかな?」と思うようなことでも、恥ずかしがらずに口に出せるタイプですか?
生野:はい、出します。入社した頃から仕事を続けながら子どもを育てるのが夢だったのですが、それも当時から会社の人にも親にも言っていました。結婚どころか彼氏もいない時に「もしそうなったら応援に来てね」と予約していて(笑)。
遠藤:へ~!まさに言霊だね。
生野:今は実際に両親が近くにいてサポートしてくれているので、願えば叶うんだなと思います。ありがたい限りです。
― 遠藤アナはいかがですか?
遠藤:私は「遠回りが1番近道」というイチロー選手の言葉が好きなんです。やはり夢に向かって最短で行こうとしてしまうのですが、それをそのまま実現できる方は少ないのかなと思います。今はすごく無駄に思えていることも、コツコツやっていれば誰かが必ず見てくれていますし、無駄なことは全くないと思っています。今与えられたことを一生懸命やっていれば、それが絶対先々に活きてくるというのは、40歳になったからこそより感じますね。
― それは実際に「この経験はここで活きていたんだ」と思うような経験があったのでしょうか?
遠藤:夫がドイツに駐在することが決まる前に、私はすでに復職する予定があったんです。目の前に復職という道があったのですが、「夫と海外に行く」という与えられた道を選んでみました。1回手放すことで、結果的に遠回りした5年間というのは今の自分にとても活きているし、子どもたちにとってもよかったなと思えています。なので、やること全てが後々に繋がっていくのかなと思います。若いうちは「なるべく早く」と思いがちですが、人生は長いので…(笑)!
― 最後に、お二人の今後の目標を教えてください。
生野:私はありがたいことに出産前からの仕事を継続させてもらっているところが多いので、「またお願いします」と任せていただいたからにはしっかりとやっていきたいです。また子育てなどの経験を番組にも活かせるようにしていきたいと思っています。
遠藤:仕事している私を見た子どもたちに「かっこいい」と言ってもらえる母親でありたいです。「この仕事がしたい」というよりは日々与えられたものに向き合っているので、子どもたちの存在がモチベーションになっています。
(modelpress編集部)
遠藤玲子(えんどう・れいこ)プロフィール
生年月日:1982年4月29日/出身地:ベネズエラ生まれ、千葉県育ち/出身大学:慶應義塾大学/血液型:A型/入社年:2005年<担当番組>
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生野陽子(しょうの・ようこ)プロフィール
生年月日:1984年5月17日/出身地:福岡県/出身大学:福岡大学/血液型:O型/入社年:2007年<担当番組>
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「フジテレビアナウンサーカレンダー2023~Aurora~」
本カレンダーは、入社9年目の永島優美アナを筆頭に、後輩女性アナ全員が参加。総勢17人の女性アナウンサーが華やかに登場する。今回初めてプロデュースを担当したのは、入社7年目の鈴木唯&堤礼実アナの同期コンビ。カラフルな色合いの表紙でスタートする今年のカレンダーのサブタイトルは『Aurora』。見る場所や時間によって見え方が異なるオーロラのように、ページをめくるたびに色々なシーンと出会うことができ、12通りの表情を楽しめるカレンダーに仕上がっている。
「夜空を照らすオーロラのように、このカレンダーが少しでも皆さんの日々を照らす存在になれたらという思いを込めた」と語る鈴木アナ。堤アナは「アナウンサーが仕事で見せる表情とは異なる表情をたっぷり詰め込みました。それぞれのアナウンサーのこだわりと輝きを、是非感じていただけたらうれしいです」と、作品に自信を見せた。
また、プロデューサーの2人がこだわったのが各月に登場する小物などのアイテム。それぞれのページを印象付けるアイテムにより、まるで1冊の雑誌のようなカレンダーを、ファッション誌「JJ」と共に表現した。
販売価格:2300円(税別)
発売日:10月5日(水)
販売場所:フジテレビショップ、フジテレビ公式通販サイト「フジテレビe!ショップ」、全国書店他
※「フジテレビe!ショップ」、kokodeブックスで、9月9日(金)12時より予約受付開始
※「フジテレビe!ショップ」、kokodeブックスでは、限定版も販売
制作:光文社JJ編集部
撮影:佐々木大輔<SIGNO>
【Not Sponsored 記事】
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