菜々緒、悪役は“ビジュアル重視” ミニチャイナドレスで体当たり「埋もれないように必死」<「土竜の唄 FINAL」インタビュー>
2021.11.26 07:00
views
公開中の映画『土竜の唄 FINAL』に出演する女優の菜々緒(33)が、モデルプレスのインタビューに応じ、前作から続投となった心境や、共演者とのエピソード、“悪役”への思いを語った。
映画「土竜の唄 FINAL」
シリーズ累計発行部数950万部超の人気マンガ「土竜の唄」を原作とした本作は、圧倒的な実力で世界を熱狂させる映画監督・三池崇史、脚本・宮藤官九郎により繰り出されるジェットコースターエンターテインメント。主演・生田斗真の身体を張ったアクションや裸を晒したガチンコ演技による“究極のお祭りムービー”として実写化。2014年にシリーズ1作目となる『土竜の唄 潜入捜査官REIJI』が、2016年には原作でも絶大な人気を誇る「チャイニーズマフィア編」を描いた2作目『土竜の唄 香港狂騒曲』が公開され、いずれもヒットを記録。“土竜旋風”を巻き起こした人気シリーズに。そして今回、5年ぶりのシリーズ3作目にしてついに完結となる。
菜々緒が演じるのは、チャイニーズマフィアのヒットマン・胡蜂(フーフォン)役。シリーズ2作目に登場し、巧みなムチ捌き、さらに抜群のスタイルと美脚を惜しげもなく披露したセクシーなチャイナドレス姿で多くの土竜ファンを魅了した。本作では、前作よりもさらにパワーアップしたド派手なアクション&コメディシーンに挑戦している。
菜々緒、5年ぶり胡蜂役に喜び チャイナドレスで豪快アクション
― 菜々緒さんは前作からの出演になりますが、ファイナルに続投ということで、出演すると決まった時はいかがでしたか?私は前作の『土竜の唄 香港協奏曲』で出てきたキャラクターだったので、もし続編があっても、出演はしないだろうなと思っていたんです。なのでお声がけをいただいた時はビックリしましたが、また三池組でひと暴れさせていただけると思い、すごく嬉しい気持ちになりました。
― 前作での、セクシーかつ大胆な衣装が菜々緒さんならではだなととても印象に残っているのですが、今回のチャイナドレスもとても素敵でした。ミニ丈だと、やはりアクションはしやすいですか?
足技などが多いアクションだったのですが、フィッティングの時にスリットをしっかり入れていただいたので、不自由なくやらせていただきました。今回の衣装は、観てくださった方が前作の私のキャラクターを一瞬で思い出せるように、インパクトのあるチャイナドレスですごく良かったのではないかなと思います。
5年ぶりにムチを使ったので、最初は「(音が)鳴らなかったどうしよう」と心配していたのですが、意外と体が覚えていて安心しました。新しい技も教えていただき、とても楽しく撮影に臨ませていただきました。
― 生田斗真さんとの久しぶりの共演はいかがでしたか?
生田さんは、座長として本当に素晴らしかったです。ファイナルを迎えて、一番寂しいと感じているのは生田さんだと思います。今回もすごく大変な撮影だったと思うのですが、一瞬一瞬を噛み締めてお芝居されているんだろうなと、傍で見ていて感じました。コロナ禍で、無事に撮影できるのかという不安もありながらの撮影だったので、公開を迎えられてすごくホッとしているだろうなと思います。私自身も、有観客でイベントができて、映画館で観てもらえる環境が整ったことがすごく嬉しいです。
菜々緒、共演続く鈴木亮平は「戦友」
― 鈴木亮平さんとは、ドラマ『TOKYO MER~走る緊急救命室~』でも共演していましたが、その時とはまったく異なる間柄ですね。『土竜の唄』での共演はいかがでしたか?少し撮影の時期がかぶっていたのですが、まったく違う役柄だったので、スイッチの切り替えは大変ではなかったです。でも『TOKYO MER』ではお互いに命を救う医療従事者だったのに、『土竜の唄』では2人とも悪役になるので、不思議な世界観を行ったり来たりする感じは演じていて面白いなと思いました(笑)。鈴木さんは、二つの作品で共に過ごした“戦友”です。
― アクションはもちろん、今回も白目を剥くシーンがあり、体を張った菜々緒さんの姿が印象的でした。
三池監督の作品かつ『土竜の唄』というパンチの効いた作品も相まって、なかなか日常では見せないような表情やアクションをやらせていただきました(笑)。ムチを使ったり、白目を剥いたり、普段はやらないことが、役を通してできることをとてもありがたく思います。すごく個性の強いキャラクターたちがたくさん出る中で、胡蜂というキャラクターをどう立たせられるかと考えたら、やはりそのぶっ飛んだ演出にいかに食らいついていくかが大事だと思ったので、埋もれないように必死でした(笑)
― 皆さんそれぞれ、個性というか、癖が強いですよね(笑)
本当に、個性というよりは癖が強いですね(笑)。そのワードいただきました!癖が強いキャラクターばかりで、終始突っ込みどころ満載なのですが、キャラクターが突っ込まない部分もたくさんあるので、お客さんに突っ込んでいただかないと成立しません(笑)。消化しきれないまま次の突っ込みどころがどんどん押し寄せてくるので、最初から最後まですごく感情が忙しい映画で、皆さんにぜひ突っ込んでいただきたいです(笑)
― 菜々緒さんの登場も“まさか”でした。
本当にまさかの登場です(笑)。漫画原作ならではの登場の仕方だなと感じたのですが、『土竜の唄』のファンの方は、きっといろいろな免疫がついていると思うので、驚かないんだろうなと思いました。有り得ないことが日常茶飯事な作品なので、それすらも普通なんだろうなと思いながら撮影していました。それがまたこの作品の醍醐味でもあり、そのパンチの強さが魅力的な作品でもあるので、そこも楽しんでもらえたら嬉しいです。
“悪役”菜々緒はビジュアル重視 セルフメイクへのこだわり
― 菜々緒さんは、これまで様々な作品で悪役を演じていますが、作品ごとでどのように悪役を演じ分けていますか?キャラクターの差をつけるために自分でメイクをして印象を変えるようにしています。衣装やヘアメイクなど、視覚で印象を変えることはひとつの手段だと思うので、まずは形から入ることをすごく大事にしています。悪役でもそれぞれ個性が違うキャラクターをやらせていただくことが多いので、自然と演じ分けることができています。今回はチャイナドレスがすごく素敵だったので、それを際立たせるためにメイクはあえて個性的にしないほうがいいと思い、主張しすぎないアイメイクにしました。原作がある作品だと、より原作に近いビジュアルや雰囲気を作ることを重視しながら、ほかのキャラクターとのバランスも考えて仕上げるように意識しています。
― 菜々緒さんは自分でメイクをしたほうが、よりスイッチが入るのでしょうか?
そうですね。気分が上がるし、気持ちも入りやすいので、メイクはなるべく自分でするようにしています。
菜々緒「自分の引き出しを増やせた」2021年を振り返る
― 今年もドラマに映画とお忙しい1年だったと思います。振り返ってみて、どんな1年でしたか?『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』ではファッショナブルな鬼編集長の役で、仕事は出来るけど恋愛が出来ないという人間らしさがある役にチャレンジさせていただいたり、『TOKYO MER』では医療従事者でありながら母親でもあるという新しい役をやらせていただいたりと、今年は自分の中ですごく新しいチャレンジを色々させていただいた印象が強いです。『土竜の唄』も続投で悪役をやらせてもらえて、自分の引き出しを増やせたような刺激的で楽しい1年でした。私の新たな一面を視聴者の皆さんにお届け出来たんじゃないかなと思います。
― 来年挑戦してみたい作品や役柄はありますか?
私は自分で「これがやりたい」というより、お声をかけていただいたものに常に応えていきたいという気持ちが大きくて、その気持ちが今の私を作っているので、今後もそのスタンスでやっていきたいなと思っています。
― 菜々緒さんの恋愛ものをあまり見ないので、ぜひ見たいです(笑)
本当にそうですよね!私もそれをずっと言っているのですが、なかなかお話が来ないので、いつかイケメンから取り合われる役をやりたいです(笑)。でも引き続き、「菜々緒さんには悪役やってもらいたい!」と思ってもらえるのであれば、それにももちろん応えたいですし、出来る女のようなキャラクターが多いので、ちょっとダメなキャラクターも演じてみたいなと思っています。いろいろな新しいことにチャレンジしつつ、今まで培ってきたものも大事にしていきたいです。
菜々緒の“夢を叶える秘訣“
― モデルプレス読者に向けて、菜々緒さんの“夢を叶える秘訣”のアドバイスをお聞かせください。夢はとにかく追い続けていれば絶対に叶うと思っています。私は努力をするというより、やりたいことを楽しくやって続けていった結果が今に繋がっていて、「菜々緒さんってすごく努力してますよね」と言っていただくことがあるのですが、私は努力というスタンスでやったことが一度もないんです。ただ自分のやりたいことや好きなことを大事にして、それを楽しんでやっていけば、自ずと好きなものが夢になり、やりたいことに繋がっていくと思うので、何でも楽しむこと、好きなことに打ち込むことが一番夢への近道なんじゃないかなと思います。
― 素敵なお話をありがとうございます。最後に『土竜の唄 FINAL』を観てくださる方にメッセージをお願いします。
本当に笑いあり涙ありアクションあり、お祭りのようにすごく元気の出る作品です。まだ暗い世の中で、いろいろな悩みを抱えている方もたくさんいらっしゃると思うのですが、『土竜の唄 FINAL』は「また明日から頑張ろう」という気持ちにさせてくれます。映画館に行くと気分転換にもなるので、ぜひ劇場に足を運んでいただけたら嬉しいです。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
菜々緒(ななお)プロフィール
1988年10月28日生まれ、埼玉県出身。女優として活躍。近年の主な出演作は、ドラマ『BG~身辺警護人』(テレビ朝日、2018)、『Missデビル 人事の悪魔・椿眞子』(日本テレビ、2018)、『リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~』(テレビ朝日、2018)、『インハンド』(TBS、2019)、『4分間のマリーゴールド』(TBS、2019)、『七人の秘書』(テレビ朝日、2020)、『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(TBS、2021)、『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(TBS、2021)、映画『土竜の唄 香港狂騒曲』(2016)、『銀魂』(2017)、『マスカレード・ホテル』(2019)、『ヲタクに恋は難しい』(2020)、『地獄の花園』(2021)など。
【Not Sponsored 記事】
関連記事
「インタビュー」カテゴリーの最新記事
-
比嘉愛未、岩田剛典は「パーフェクト人間」互いに助けられた瞬間・リスペクト語る【「フォレスト」インタビュー】モデルプレス
-
高橋ひかる、初の医師役で感じた悔しさ 芳根京子ら“同期”は「高め合える仲間」【「まどか26歳、研修医やってます!」インタビュー】モデルプレス
-
【PR】新ガールズグループ・moxymill誕生!オーディション番組「SEVEN COLORS」発の6人にデビューの心境を直撃「これがスタートだなって」「信じられない気持ち」株式会社NTTドコモ・スタジオ&ライブ
-
鉄拳、大河「べらぼう」での浮世絵は自ら描く 1ヶ月間1日4時間特訓「老眼で視点が合わなくなった」【インタビュー後編】モデルプレス
-
鉄拳、素顔での大河「べらぼう」出演がネットで話題に 公開に踏み切った理由とは「あまり見せたくないとも思ったんです」【インタビュー前編】モデルプレス
-
コットン、夢を叶える秘訣は“良い相方” SixTONES松村北斗のコント師ぶりも絶賛「来世は芸人で」【インタビュー】モデルプレス
-
蒔田彩珠「御上先生」明るい役柄に葛藤「助けられた」「念願の共演」…キャスト陣との撮影裏側語る【インタビュー】モデルプレス
-
【PR】前田敦子&板野友美、AKB48から20年続く“リスペクトし合える関係”「いい意味で何も混じり合わない」お互いの魅力を深く語る<インタビュー>株式会社KEAN Health
-
THE RAMPAGE吉野北人、高畑充希から学んだ“座長としての姿” これまで叶えた夢の裏で必ずやっていたこと【「遺書、公開。」インタビュー】モデルプレス