九州発のアイドルグループ・LinQ、10年間守り抜いた信念と地元愛 新体制8人で「同じ方向を向き直すことができました」<インタビュー>
2021.09.22 12:00
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九州・福岡を拠点に活動するアイドルグループ・LinQ(リンク)。2011年にデビューし、メンバーの卒業&加入で常に進化し続け、2021年4月に新メンバー3名が加入。8人の新体制となった彼女たちがずっと大切にしてきた信念、目指す場所とは――。<インタビュー>
九州発アイドルグループ・LinQって?
LinQは2011年2月、福岡市内で行われたオーディションにて応募総数1162通の中から選ばれたメンバー40名で構成され、同年6月に1stシングル「ハジメマシテ」でCDデビュー。「Love in 九州」の頭文字をとったグループ名通り、地元企業やスポーツチームとのコラボ、テレビ番組・CM出演などで、九州の人々に愛されるグループに成長した。結成11年目となる現在、高木悠未(たかき・ゆうみ ※「高」は正式には「はしごだか」/24)、新木さくら(あらき・さくら/24)、海月らな(かいづき・らな/23)、涼本理央那(すずもと・りおな/19)、金子みゆ(かねこ・みゆ/18)、大空莉子(おおぞら・りこ/14)、黒田れい(くろだ・れい/14)、有村南海(ありむら・みなみ/13)の8名体制で活動中。4月に1期生で3代目リーダーの吉川千愛が卒業し、新メンバーの大空、黒田、有村が加入した。
8月25日には、新体制初となるデジタルシングルとして、ハジ→が楽曲提供した「FUKUOKA。~福を可するのだ♪~」をリリース。元リーダー・吉川が作詞を担当した「15センチの恋」も配信された。
“唯一の1期生”高木悠未が語るLinQの歴史
― まずは、グループ結成の経緯を教えてください。高木:LinQは、初代リーダーの上原あさみさんが作りました。もともと福岡でアイドル活動をされていて、福岡ソフトバンクホークスのチアリーディングチーム・ハニーズにも所属していた方なのですが、「福岡でアイドルグループを作りたい」という思いからオーディションを開催されたんです。そこから、私も含めた1期生40人が選ばれて、LinQとして結成1ヶ月後にパフォーマンスを初披露しました。ほとんどのメンバーが素人で年齢も13歳~24歳と幅広かったのですが、1ヶ月間全力で練習したのを覚えています。そこから、ずっと九州を拠点に「地元愛」を大切にしてきたグループです。
― 実際に九州ではどんな活動をしてきたんですか?
高木:デビュー前は、東日本大震災があったこともあり、街中で募金活動をすることからスタートしました。そこから、募金活動をした後にパフォーマンスの練習をするという生活を送っていたんです。東京に行って挑戦する機会もありますが、毎週末には地元でライブを行うなど、1番のホームはやはりずっと福岡です。福岡市の高島宗一郎市長や地元企業の方々にも応援していただいています。
LinQ、新体制で変化は?
― みなさんそれぞれ加入されたタイミングが違うとのことですが、4月に新メンバーが加入して、グループの雰囲気に変化はありましたか?新木:「若返ったな」というのが正直な気持ちです(笑)。また、人数が増えてすごく華やかになりました。
― 新メンバーの3人はいかがですか?
大空:私はもともと事務所の研究生グループに所属していて、そこから昇格して加入しました。LinQはプロのアイドルとして憧れていたので、しっかり先輩の背中を追いかけて頑張っていかなきゃと思っています。
有村:私ももともと研究生だったのですが、LinQに入ってライブをするのがずっと夢でした。プレッシャーもありましたが、練習をしていく中で先輩方との距離が縮まって、今はすごく楽しいです。
黒田:加入が発表された時はとても嬉しかったです。歴史のあるグループということでその空気に私が入れるのか不安だったのですが、皆さん和やかで優しくて、安心して活動できています。
新体制初のデジタルシングルもリリース
― 今回の新曲「FUKUOKA。~福を可するのだ♪~」はどのような楽曲になっていますか?海月:「この夏、聞いた人が元気になれるような曲を作りたい」という思いでハジ→さんにオファーをさせていただき、それが見事実現した曲です。ハジ→さんとも打ち合わせを重ねて、博多弁全開のカーニバルソングになっています!また、博多の良いところがたっぷり詰まっていて、これからのLinQの顔になるような1曲になりました。振り付けもももいろクローバーZさんなどを担当している方に直接オファーさせていただいて、キャッチーで皆が踊りたくなるようなダンスになっています。
ミュージックビデオを見たファンの方からは「学校・仕事の前にこれを見て、今日も頑張ろうと思える」という言葉もいただき、私たちにとっても自信作になりました。もっとたくさんの方々に聞いていただきたいです。
― 新メンバーの黒田さん、大空さん、有村さんにとっては初めてのデジタルシングルとなりましたが、練習は大変でしたか?
黒田:いえ、メンバーの皆と打ち解けてから練習に入ったこともあり、すごく楽しかったです!
― 同時リリースの「15センチの恋」は元リーダーの吉川千愛さんが作詞されたそうですね。
高木:そうなんです。千愛らしい歌詞が色々な部分に散りばめられています。彼女とは10年ぐらい一緒にいたのですが、真面目でメンバー思いだけど、「自分は1歩下がって見ているのがちょうどいい」「見守っているのが楽しい」と思うタイプで。これは恋愛ソングですが、恋をする感情とLinQに対しての思いを掛け合わせている感じも気に入っています。
作曲担当のHさんもデビュー当初の楽曲をたくさん作ってくださった方なんです。オシャレで可愛いHさんの曲と千愛の歌詞の組み合わせを懐かしいと思ってくださるファンの方もいらっしゃると思いますし「FUKUOKA。~福を可するのだ♪~」と「15センチの恋」では全然雰囲気の違うLinQが見られると思います。
LinQの強みは?
― 今はたくさんのアイドルグループが活躍されていますが、「ここだけはどのグループにも負けない」というポイントはありますか?涼本:LinQは、曲のジャンルがすごく幅広いと思います。かっこいい曲、可愛らしい曲、バラードからアップテンポの曲まで色々あるので、その幅の広さは負けないと思います。
高木:それからやっぱり、地元愛もどこにも負けません。東京で活動されているアイドルの方とご一緒させていただいても、ここまで地元にこだわっているグループはLinQだけだと感じますし、地元にこだわっていたからこそ、10年も長く続くグループになったのかなと。地元企業さんとコラボしたり、キャンペーンで一緒に商店街を盛り上げたり、そういうのもLinQの強みだと思いました。
― 10年間という長い年月、さらにメンバー変遷もあった中で、変わらず引き継がれてきた信念はあるのでしょうか?
海月:「ファンを楽しませたい」という思いをずっと大切にしてきました。例え自分の体調が優れなかった日があったとしても、「この日のために頑張ろう」と私たちに会うことを活力にしてくださる方がいらっしゃると思うと「よっしゃ!頑張ろう!」と不思議な力が湧いてくるんです。色々な人の人生に関われていることが、私がこのお仕事を続ける理由とやりがいになっています。LinQはファンとの距離が近いので、SNSやサイン会での交流で、よりそれを感じます。
金子:私も、ファンの方に会いに行けることが1番嬉しいです。私は今高校3年生なのですが、同い年の中でも1番たくさんの人に会ってきたと思っています。アイドル活動をやっているからこそ、色々な地方のファンと交流することができました。「週末のライブでファンの方に会える」と思うと、平日の練習が大変でも頑張ろうと思うことができます。
LinQが掲げ続けてきた“夢”
― では、今後のグループとしての目標を教えてください。新木:福岡にある1番大きな会場、マリンメッセ福岡のステージに立つことです。これはずっと目標として掲げてきたのですが、正直どこかで諦めかけていた時期もありました。ですが、この新体制になったことをきっかけに、また皆で同じ方向を向き直すことができました。どんな体制になっても、マリンメッセ福岡に立つという目標は変わりません。
高木:九州や福岡では、皆さんソフトバンクホークスを応援しています。例えば、試合に勝ったら様々なお店がセールを始めたりして、あれってやっぱり素敵だなと思うんです。なので、LinQも地元の方々にとってホークスのような存在になりたい。もっともっと愛されるグループになっていきたいです。
― 素敵ですね。それぞれ、個人としての目標はありますか?
海月:私はファンの方の“必需人”になることです!必需品の人バージョンになりたいなと思っています(笑)。「海月らなやLinQがいるから、今日も勉強や仕事を頑張ろう」と思っていただける日常に欠かせない存在となれるよう、もっと頑張っていきたいです、
黒田:私は、街を歩いている時に「あ、黒田れいやん!」と言われるようになりたいです(笑)。また、ずっと「脳を鍛えるクイズ番組に出たい」と言い続けてきたので、それも叶えたいです!
高木:私は、九州や福岡でこれまで積み上げたものをこれからも大事にしていきたいです。「福岡に面白いアイドルがいるぞ!?」と東京や全国でも地名度をアップさせて、私自身が九州と日本全国の架け橋になれたらいいなと思っています。
金子:私は、SNSにも力を入れているので、アイドル兼インフルエンサーという新たなジャンルを作りたいです。インフルエンサーからアイドルになった方は結構いらっしゃるのですが、アイドルをしながらインフルエンサーとして個人でも活躍しているという方はなかなかいないので、私がその代表になれたらいいなと。アイドルと並行して、SNS活動も頑張っていきます。
新木:私は美容が大好きなので、それを生かして女性ファンを獲得したいです。そして、LinQのファンの中でも、もっと女性の方を増やしていけるような存在になっていけたらと思っています。
有村:私はLinQの最年少ですが、その肩書きは自分しか持っていないことなので、それを生かして自分を発信していきたいです。たくさんの方に「有村南海」という存在を知っていただき、褒めていただけるよう頑張ります。
涼本:私は14、15歳の頃にこの事務所に入って今年20歳を迎えるので、素敵な大人になりたいです。また、ファンの方は自分の時間を割いて私たちに会いに来てくださるので、1回1回のライブで皆さんに満足していただけるようなパフォーマンスを披露したいと思っています。それから、ご当地キャラクターがすごく好きなので、ご当地キャラクターのお友達も増やしていきたいです(笑)!
大空:私がアイドルになりたいと思った理由は、歌やダンスをしている姿がすごく楽しそうでやってみたいと思ったからです。アイドルを見て、皆が笑顔になっていくのを見て、私も色々な人を笑顔にして幸せにできたらいいなと思っています。また、私は全国ツアーをするのが夢なので、全国のファンの方1人1人と交流して笑顔にできたらいいなと思います。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
LinQプロフィール
高木悠未(たかき・ゆうみ)生年月日:1997年5月7日
出身地:福岡県
新木さくら(あらき・さくら)
生年月日:1996年11月14日
出身地:福岡県
海月らな(かいづき・らな)
生年月日:1998年4月11日
出身地:長崎県
涼本理央那(すずもと・りおな)
生年月日:2002年3月21日
出身地:福岡県
金子みゆ(かねこ・みゆ)
生年月日:2003年8月13日
出身地:福岡県
大空莉子(おおぞら・りこ)
生年月日:2006年11月20日
出身地:福岡県
黒田れい(くろだ・れい)
生年月日:2006年11月12日
出身地:大分県
有村南海(ありむら・みなみ)
生年月日:2008年6月21日
出身地:福岡県
【Not Sponsored 記事】
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