横浜流星が短編映画プロジェクト「DIVOC-12」に参加する理由 “映画人”としての想いと藤井道人監督との再タッグで受けた刺激<インタビュー>
2021.09.16 10:00
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映画「DIVOC-12」(読み方:ディボック-トゥエルブ)の公開を10月1日に控える俳優の横浜流星(よこはま・りゅうせい/25)が、モデルプレスのインタビューに応じた。12作品全てが完全オリジナルストーリーで紡がれる未体験エンタテインメントとして描かれるオムニバス映画「DIVOC-12」は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を受けているクリエイター、制作スタッフ、俳優が継続的に創作活動に取り組めるように発足された、12人の映画監督による12本の短編映画製作プロジェクト。本作の「名もなき一篇・アンナ」に出演した横浜の“映画人”としての強い想い、藤井道人監督との再タッグで改めて受けた監督からの刺激とは―。
横浜流星、短編映画製作プロジェクト「DIVOC-12」で藤井道人監督と再タッグ
同プロジェクトは、「新聞記者」(2019)で第43回日本アカデミー賞最優秀作品賞をはじめとした主要3部門を受賞した藤井監督と、世界中で社会現象を巻き起こした「カメラを止めるな!」(2018)の上田慎一郎監督、第41回モントリオール世界映画祭で審査員特別大賞を受賞した「幼な子われらに生まれ」(2017)の三島有紀子監督が、中核となって映画制作を牽引。横浜は“成長への気づき”をテーマに掲げた藤井監督がメガホンをとった「名もなき一篇・アンナ」の主演を務めた。2018年公開の映画「青の帰り道」でタッグを組んだ藤井監督からのオファーを受けた瞬間「『絶対やりたい』って言って参加しました」とすぐに出演を決めたという横浜。
「今撮影できるところも限られている中、裏の方々が色々と動いて下さって、僕らは自由にお芝居をさせてもらえるのは幸せなことだなと改めて感じました。撮影はハードではあったんですけど、普段はなかなか外出できない状況下で、撮影を通じて自然に触れて澄んだ空気を吸えて、ものすごくリフレッシュにもなりました」と撮影に参加できる喜びを改めて実感したようだ。
横浜流星、藤井道人監督は「ちゃんと“人間”を撮ってくれる」
「名もなき一篇・アンナ」は、「今」を生きるすべての人たちに捧げる再生の物語。喪失感を抱えたまま生きている男の前に、突然現れた一人の女性、アンナ。ふたりは時空を超えて旅に出る。果たして、旅の終わりに出会うふたりの運命とは――というストーリー。役作りに関しては、最初の段取りで藤井監督から「考えないで感じてやって」という指示があったといい、あえて考えるのではなく身を委ねていった。
「僕からアイデアを出すというよりはフラットに入って、その場で感じたことをその場でやって、それを藤井さんが調節してくれるという感じでした。とにかく藤井さんは感情を繊細にちゃんと”人間”を撮ってくれるので、変に『こうしよう』とやるとバレるんですよね」
アンナ役のロン・モンロウ(龍夢柔)とはお互いに中国語と日本語で演じており、沖縄、京都、函館と各地で撮影。
「中国語と日本語なので難しかったですけど、ロンちゃんともちゃんとコミュニケーションをとりながら、本当にちょっとした声色だったりちょっとした表情の変化を研ぎ澄まして意識しました。環境によってそのときの2人の関係値が全部違かったので、比べると全部違うと思います。とにかく流れゆくままに相手の感情をしっかり受け取ってしっかりと自分も返せるようにというのを意識してやっていました」
横浜流星「絶対に妥協しない」藤井組に刺激
改めて藤井作品ならではと思った瞬間はあったか聞くと、「妥協しないところです」と回答。
「僕は、別の作品を終えてから藤井組に帰ってくると、毎回一発目は『硬い』と言われるんです。それも『藤井組に帰ってきた』と感じるし、『もう1回』と聞けるのも藤井組ならではというか、絶対に妥協しない姿勢は、僕らももっともっと頑張ろうと思えるし、『あ、これだな』ともっと心が動くんです」とやりがいを滲ませた。
横浜流星、映画人としての想い「ずっと心の中に作品が残ってくれるような役者になりたい」
本プロジェクトでは日本映画界を代表する監督たちそれぞれの元に、一般公募より選ばれた新人監督を含めた9名が集い、共に映画制作を行っていくが、横浜自身は、今後の映画界を牽引していく存在の一人としてどんな作品に関わっていきたいか―。「藤井さんの作品がそうだと思うんですけど、他人事として観る映画じゃなくて自分事として捉えられる映画に参加して、メッセージ性のあるオリジナル作品を一から作って観て下さる方の心をえぐったり、何か影響を残したり、ずっと心の中に作品が残ってくれるような役者になりたいし、作品にも参加していきたいということは強く思っています」
最後に作品を楽しみにしているファンに向けて、「息苦しい世の中になっていて、よりこの企画に対して想いも強いし、だからこそ参加できたのが嬉しくて、その中で藤井さんに撮ってもらえたということが本当に幸せなことでした。僕のことを応援して下さっている方々は多分藤井さんの作品が大好きだと思うので、そんな方々にもこの作品を届けられるのは嬉しいですし、1人でも多くの方にこの作品が届けばいいなと思っています」と呼びかけてくれた。
横浜流星インタビューこぼれ話
Q.日々心がけている健康法、トレーニング法は?「なんだろう…自宅に懸垂バーがあるので懸垂と筋トレは欠かさずやっています。やっぱり空手をやっていたので、今ちょっとでも体が衰えているのが分かるとそれが嫌で。こないだも作品で走っていたんですけど、走りだけで息切れしている自分が悲しくて。いつまでもあの時のままじゃないんだと…。まあ、まだ若いんですけどそれが悲しくてもっと筋トレや食事を頑張ろうと思っています。あとは食事は3食ちゃんと食べようと心がけています」
Q.夢を叶える秘訣は?
「まだ叶えていないし分からないですけど、空手をやっていて国際大会で優勝できたのは続けていたからだと思うので、自分の座右の銘的なものは『継続は力なり』です。たとえ夢が叶わなかったとしても、それを続けて継続していけば絶対何か得るものがあると思うし、中途半端にすぐやめるのが一番嫌いで、絶対何か自分の財産になると思うから、叶わなかったとしても続けていくことが大切というか、夢への一歩なのかなと自分は思っています」
(modelpress編集部)
「DIVOC-12」公式サイト
https://www.divoc-12.jp/横浜流星(よこはま・りゅうせい)プロフィール
1996年9月16日生まれ、神奈川県出身。2011年俳優デビュー。ドラマ「初めて恋をした日に読む話」(2019)で髪をピンク色に染めた不良高校生・由利匡平を演じて注目を集め、その後もドラマ「私たちはどうかしている」(2020)や映画「きみの瞳(め)が問いかけている」(2020)、ドラマ「着飾る恋には理由があって」(2021)など話題作へ出演が続く。公開待機作に映画「あなたの番です 劇場版」(2021年12月10日公開)、主演映画「嘘喰い」(2022年2月公開)、映画「流浪の月」(2022年公開予定)。誕生日である9月16日にメモリアル写真集「流跡」と、パーソナルブック「流々自適」を同時発売する。
【Not Sponsored 記事】
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