モデルプレス「5月のカバーモデル」は登坂広臣(C)モデルプレス

<三代目JSB登坂広臣インタビュー>新たなスタートで広がる可能性「HIROさんがEXILE TRIBEを作ったように自分も一から始めたい」

2021.05.10 08:00

「モデルプレス」のオリジナル企画「今月のカバーモデル」で5月のカバーモデルをつとめた三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEのボーカル・登坂広臣(34)。今年2月、自身プロデュースの新プロジェクト「CDL entertainment」の本格始動に伴い、ソロアーティスト名義を「HIROOMI TOSAKA」から「OMI」(※「O」はストローク付きが正式)に変更。5月12日には、「CDL entertainment」始動後初となるEP「ANSWER... SHADOW」をパッケージ&全世界デジタル配信リリースする。

ソロプロジェクト始動は2017年。2018年には自身初のソロアリーナツアーを開催、2019年には台湾でLDHソロアーティスト初の単独海外公演を行うなど、様々な挑戦を続けてきた。

OMI「ANSWER... SHADOW」(5月12日リリース)通常盤(提供写真)
OMI「ANSWER... SHADOW」(5月12日リリース)通常盤(提供写真)
そして2021年。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、「2020年に予定していたことをすべて1年ずらし発表しました」と当初の予定からは後ろ倒しとなったものの、新たなスタートを切った。

ソロアーティスト名義は「OMI」に。モデルプレスのインタビューで“今”を語る(C)モデルプレス
ソロアーティスト名義は「OMI」に。モデルプレスのインタビューで“今”を語る(C)モデルプレス
モデルプレスでは、そんなOMIにインタビューを実施。新プロジェクトの本格始動、後輩の存在により実感する“大人になった”自分たち…今、何を語る――

登坂広臣、OMIとして新たなスタート「“やっと”という感覚」

登坂広臣(C)モデルプレス
登坂広臣(C)モデルプレス
― 新プロジェクト「CDL entertainment」の本格始動やOMIとしての活動スタートについて、まずは率直な心境をお伺いできますか。

OMI:OMIという名義自体は、ファンの方や海外のプロデューサー、友人、親やメンバーが呼び慣れている名前なので、自分自身もそう呼ばれる方がしっくりきています。今作から「CDL entertainment」を本格始動させることになり、自分の身を置く環境も変化しましたが、LDHのエンタテインメントは“太陽”で、「CDL entertainment」は“月”。LDHの中に系統の違うエンタテインメントがあってもいいと思いますし、(EXILE)HIROさんは「任せる。楽しみにしている」と言ってくださいました。自分にしかできないことをやっていきたいです。

― プロジェクトは、いつ頃から計画していたものですか?

OMI:ジャケット写真やMusic Video、歌詞を作る際にこれまでも「CDL entertainment」という名前は使っていて、それをプロジェクトとして改めて発表した形になるので、もう数年前です。ソロプロジェクトをスタートさせた2017年から去年までの3年間は自分が表現者として活動してきましたが、今後はより様々な角度からエンタテインメントに携わっていきます。アーティストのプロデュースなど、音楽を軸にしつつ、色々と巻き込んで新たなエンタテインメントを展開していく予定です。

― 具体的な計画もすでに?

OMI:実はもう全て構想ができているんです。本当は2020年に発表を予定していたので、“やっと”という感覚があるんですよね。コロナ禍で止まっていたことがようやく…。音楽だけではなく日本のカルチャーを世界に届けるため、すでに動き出している企画もあるので、楽しみにしていてください。

OMI「俺、もう大人だな」 後輩の存在、音楽トレンド…変化から感じること

登坂広臣「大人になった」と感じる瞬間とは…(C)モデルプレス
登坂広臣「大人になった」と感じる瞬間とは…(C)モデルプレス
― 以前、インタビューで2018年のソロ活動を振り返ってもらった際、ソロ活動を行うことで「グループ活動の楽しさを実感しましたし、同時に大変さも実感した」とおっしゃっていましたが、現在はいかがでしょう。

OMI:今後という意味にはなりますが、これまでは自分自身をプロデュースしていたものが、自分以外にも広がっていくので、当然ソロとしての楽しさも責任ももっと大きくなると思っています。例えば、「CDL entertainment」としてアーティストをプロデュースするとしたら、これまでなかった大変さもあるだろうなと今から感じています。

とは言え、グループもグループで大変です(笑)。そこは2018年から変わっていないかもしれないです(笑)。3年前だと自分が31歳で、メンバーもデビュー当時より大人になった分、各々の人生やグループへの考え方が変わっていった時期なのかなと。それはいい意味での変化であり、その変化が武器にもなりますし、全員がそう自覚していると思います。

グループとしては2020年がデビュー10周年で、準備もたくさんしていましたが、実施できなかったことも多かったんです。そんな中、できることを2021年にやっていこう、これまでの感謝の気持ちを込めエンタテインメントをお届けしよう、とベクトルを切り替え全員が同じ方向を向いているので、その点ではやりやすさも感じます。一致団結するところは一致団結し、大人になったからこそ変化した各々の考え方には面白さを感じ、今までにない感覚がありますね。

― ここ数年は特にソロ活動も活発化していましたし、その影響もありそうですね。「大人になった」というキーワードが出てきましたが、それを体感した出来事はありますか?

OMI:今年の誕生日当日が、EXILE TRIBE(EXILE TRIBE LIVE TOUR 2021 “RISING SUN TO THE WORLD”)のライブだったので、そこで誕生日をお祝いしてもらったんです。誕生日付近でのライブは今までもあったと思いますが、当日は初めてでした。34歳になって、周りに先輩よりも後輩の方が多くて、そのときに「俺、もう大人だな」と改めて思いました(笑)。

あとは、YouTubeやTikTokからブレイクしたり、流行りの音楽が生まれたり、5年前にはなかったトレンドが今あって、その状況を俯瞰で見られる自分がいるときに“大人になった”と感じます。自分たちはそういう時代ではないタイミングで多くの方に支持していただいたからこそ、今のトレンドに寄り添って何かを表現していこうという感覚はあまりなく、これまで作り上げてきたものをベースに、その先を表現していこうという感覚でいるんです。渦中にいたら「これをやろう」「あんな風にやってみよう」とアイデアが湧いてきたかもしれませんが、今中心にあるものが自分たちの世代とは違うと自覚し一線引いていられるということは、 “大人になった”からできることだろうなと思います。

― EXILE TRIBEの後輩の存在が身近にあるという点も関係していそうです。

OMI:それはありますね。周りがフレッシュですから、自分の老いを感じます(笑)。「すげぇな」「やっぱ若い」と思います。

― それはどのタイミングで?

OMI:今の自分たちのパフォーマンスと比較してということはないですが、24歳くらいの子が今やっているパフォーマンスを、10年前24歳だった当時の自分ができたか?と考えると、絶対にできなかったと思うんです。単純にパフォーマンスを観て、「すごく上手だな」とも思います。その印象があるので、10個下だと聞くと「まだ24歳なの!?」と驚きます。

― ジェネレーションギャップも感じますか?

OMI:はい、感じています(笑)。

― ちなみに、GENERATIONS(2012年デビュー)、THE RAMPAGE(2017年デビュー)、FANTASTICS(2018年デビュー)、BALLISTIK BOYZ(2019年デビュー)…どの辺りから?

OMI:GENERATIONSまでは共通の話題があるので、そこまで差は感じていないですね。それより下になると…あります(笑)。

― THE RAMPAGEの川村壱馬さん(24)とはプライベートでも交流が多いイメージがありますが。

OMI:壱馬の場合はその世代っぽくない。大人でいたい感覚が本人の中にあるんだと思います。飲みに行ったり、最近だとゲームをしたりしていますが、子どもだなと感じる瞬間はあまりないです。ふとした瞬間に「あれいくつ?」となって、10個下だと知ると、「俺がデビューしたとき14歳だったの!?中学生!?」って(笑)。

― (笑)。三代目 J SOUL BROTHERS以前とGENERATIONS以降だと、デビューしたときのグループの平均年齢も違いますね。

OMI:あ~確かに。自分たち以降は10代後半でデビューしたメンバーが多いです。三代目はスクール(EXPG STUDIO)出身ではないですけど、Jr.EXILE(GENERATIONS・THE RAMPAGE・FANTASTICS・BALLISTIK BOYZ)はLDHの環境下で育った子が多いですし、その分、長く活動しているように感じているのかもしれないです。でも、まだ20代前半の子も多くて、スタートから自分たちとは違うなと思うこともあります。

「CDL entertainment」本格始動で広がる可能性――「やれることは無限にある」(C)モデルプレス
「CDL entertainment」本格始動で広がる可能性――「やれることは無限にある」(C)モデルプレス
― その世代を「CDL entertainment」でプロデュースするという可能性も?

OMI:既存のグループをプロデュースするというよりは、HIROさんがEXILE TRIBEを作ったように自分も一から始めたいなと考えています。ただ、楽曲をプロデュースする可能性は0ではないですし、この間も自分のソロ用に制作した楽曲が「CDL entertainment」の企画にハマらなかったので、「もしよかったら使ってください」とHIROさんにお渡ししました。

― 可能性が広がりますね。

OMI:やれることは無限にある。これからが楽しみです。

― 続報、楽しみにしています。インタビューは以上です。ありがとうございました。

OMI、コロナ禍だからこそ実感する“夢を叶える秘訣”

「CDL entertainment」のCDLとは、「月の光」を意味するフランス語“CLAIR DE LUNE(クレールドルナ)”の頭文字。ソロプロジェクトでは一貫して「月」をテーマに活動してきた彼らしく、「月」の様な妖艶さ、儚さ、日々月の形が変わる様をイメージした変幻自在のエンタテインメントを発信していく、という想いが込められている。

「ずっと思い描いていたものが、ようやく形になった」。コロナ禍で思うように活動できなかった2020年を経て実感する、夢を叶える秘訣とは――

登坂広臣「やらない後悔よりやる後悔」(C)モデルプレス
登坂広臣「やらない後悔よりやる後悔」(C)モデルプレス
「『CDL entertainment』の発表もそうですし、コロナ禍では“やらなかったこと”ではなく“できなかったこと”が多かったんです。それは多くの人がそうだったでしょうし、それによって世界中で色々なことが止まったと考える人もいるかもしれないですが、今こそ“やる勇気”を持つべきだと思っています。誰もがこんな世の中を想像していなかったように、今後も何が起こるか分からない。この環境下でもやれることはたくさんあります。やらない後悔よりやる後悔。夢を叶えたいのならば、行動あるのみです」。

「CDL entertainment」本格始動で、大きな第一歩。OMIとしての新章が、ここからスタートする。(modelpress編集部)

OMI(おみ)プロフィール

三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEのボーカル・登坂広臣のソロプロジェクト名義。2021年2月、自身がプロデュースするプロジェクト「CDL entertainment」の本格始動に伴い、ソロアーティスト名義を「HIROOMI TOSAKA」から「OMI」に改めることを発表。

「CDL entertainment」始動後初となるEP「ANSWER... SHADOW」(5月12日リリース)には、リード曲「ANSWER... SHADOW」のほか、デジタル・シングルとして先行配信した「Can You See The Light」「Colorblind」、そして「Give up」が収録される。

OMI「ANSWER... SHADOW」(5月12日リリース)初回生産限定盤A(提供写真)
OMI「ANSWER... SHADOW」(5月12日リリース)初回生産限定盤A(提供写真)
OMI「ANSWER... SHADOW」(5月12日リリース)初回生産限定盤B(提供写真)
OMI「ANSWER... SHADOW」(5月12日リリース)初回生産限定盤B(提供写真)
<EP「ANSWER... SHADOW」収録曲>

1.ANSWER... SHADOW
2.Can You See The Light
3.Give up
4.Colorblind
5.ANSWER... SHADOW(Instrumental)
6.Can You See The Light(Instrumental)
7.Give up(Instrumental)
8.Colorblind(Instrumental)

5月表紙は三代目JSB登坂広臣 モデルプレス新企画「今月のカバーモデル」(C)モデルプレス
5月表紙は三代目JSB登坂広臣 モデルプレス新企画「今月のカバーモデル」(C)モデルプレス
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