皇治(C)モデルプレス

「RIZIN」皇治、レジェンド五味隆典への挑戦「怖いけど自分の仕事」大晦日KO勝利へ虎視眈々<モデルプレスインタビュー>

2020.12.29 18:00

ISKA世界ライト級王者・皇治(こうじ/31)がモデルプレスのインタビューに応じ、大晦日に迫る格闘技の祭典「RIZIN.26」(フジテレビ系/12月31日よる6時から放送)への意気込みや、リングで戦い続ける理由について明かした。

皇治、武尊&那須川天心らと名勝負

皇治(C)モデルプレス
皇治(C)モデルプレス
打たれ強さと圧倒的なスタミナを武器に、2016年よりK-1の中心選手として活躍してきた皇治。スーパーフェザー級の中心選手として名を馳せ、2018年の武尊戦では歴史的な名勝負を繰り広げた。

「格闘技界を盛り上げたい」という思いを胸に、2020年にはRIZINへ電撃参戦。9月にRIZINデビューを飾り、那須川天心との対戦が実現。判定負けとなったものの強烈なインパクトを残した。

試合前の会見では、相手を煽る歯に衣着せぬ発言で話題を呼ぶこともしばしばで、YouTubeでは100万回再生を超える動画を連発するなど、リングの内外で多くの人々を魅了。今回は、RIZINとして2戦目となる五味隆典戦を前に、現在の心境や仕上がり具合を語った。

皇治「意識がなくなるまでは倒れない」

皇治(C)モデルプレス
皇治(C)モデルプレス
― 試合が間近に迫ってきましたが、身体のコンディションや仕上がり具合はいかがですか?

皇治:コンディションは良いです。相手がなかなか決まりませんでしたが、相手も同じ条件なんで問題はないですね。減量していいのか、増量していいのか分からない中で、体を作るのは難しいですけど、これも試練なのかなと捉えてます。

― 3ヶ月ぶりの実戦に向け、強化してきた部分について教えてください。

皇治:身体の頑丈さが売りで、ほかの選手にないところやと思ってるので続けて強化してます。あとは頭を使って戦うのが好きです。しっかり倒せるトレ―ニングをしてます。

― 全く倒れない屈強な身体は、どういったことの積み重ねだと思いますか?

皇治:努力の賜物と言ったらかっこいいですけど、それよりも応援してくれてる人の数ですね。メンタル的に背負っているものがすごく大きくて倒れられる意味が分からんので、意識がなくなるまでは倒れないです。あとフィジカル的には腹とか足とかは攻撃が効いたことないので、そこは普段から鍛えているからやと思います。

皇治、大晦日KO勝利で「日本を元気にできるように」

皇治(C)モデルプレス
皇治(C)モデルプレス
― 今回はご自身より体重が重い五味選手相手ですが、直前の調整法を聞かせてください。

皇治:五味選手は自分より15~20kgぐらい重たいです。身体が重たい選手とやるのは初めてで、そこまで体重が合っていない選手とやるってことがまずないので、大きい選手と対人練習をしながらですね。

― 試合に向けて皇治選手も増量していく予定ですか?

皇治:増量しても今度は動けなくなるので、自分がベストで動ける体重に持っていかないとだめです。普段は70kgぐらいで試合の時はいつも60kgで戦っていて、少し悩んでますが今回は65kgぐらいで戦おうと思っています。向こうは78kgなんで13kg差、当日なんて言ったらもっと重いので、20kgぐらいは差があると思います。

― 難しい調整ですね。天心戦以来のRIZINですがどんな試合にしたいですか?

皇治:天心はサウスポ―で、自分の中でもあんまりいい試合ができなかったので、今回はしっかり分かりやすい試合をしたくて、まあ“KOしたい”ですよね。いくら相手の体重が重くても、そういうところにみんな惹かれると思うので、頑張っていきたいです。

― 大晦日ということで、注目度が高い特別な試合になりそうですね。

皇治:普段なら勝負論がある試合でいいけど、大晦日は紅白があってバラエティ番組があって、そこと勝負せなあかんのですよね。勝負論がある戦いは格闘技マニアしか見なくて、視聴率取れないからテレビ放送がなくなりますよ。そしたら格闘技界はどんどん低迷していくので、自分はちょっとでもお茶の間に届くようなカ―ドにしたくて、それができるのは現役では知名度を持たせてもらっている自分かなと思ってます。コロナ禍でみんな挑戦することを恐れていると思うので、俺が大きい選手に向かって倒すようなことがあれば日本を元気にできるようなことがあるんちゃうかなと思ってます。怖いですけどそれが自分の仕事かなって思ってます。

皇治、会見で“煽る”意味「全選手に考えてほしい」

皇治(C)モデルプレス
皇治(C)モデルプレス
― 試合については、皇治選手の会見はいつも話題になりますがどんなことを考えて臨んでいますか?

皇治:全選手に考えてほしいんですよ、「なんで会見をやるの?」と。会場にカメラマン、記者の方もいっぱい来て頂いて、会場費もかかって、ファンも期待してそこで「頑張ります」っていうのはほんまに時間と金の無駄やと思ってます。やるからにはファンを惹きつけるようなことをせなあかんと思うんですよ。その中で自分は、“相手を煽る”ってことをしてますけど、それがすべて正しいっていうわけじゃなくて、何か惹きつけることを会見でしたらいいと思います。

― 皇治選手の挑発で緊迫する場面もありますが、やり過ぎたと思ったことは?

皇治:いや、ないですよ(笑)。相手があほやからね、1人でむきになってますけど、俺は作戦通りですね。格闘家はすぐ怒りよるんですよ(笑)。

皇治「親父がお袋を殴って…」幼少期の経験

― 会見を含め、試合以外でも“格闘技界を盛り上げたい”という思いが伝わってきます。

皇治:それが一番ですし、もうそれでしかないですね。格闘技界があったから、今があるので、何かと勝負をするのが俺にとって格闘技界への恩返しだと思います。

― そういった意味で、最近はYoutubeを通じて注目を集めていると思いますが、周囲の反響を教えてください。

皇治:前までは「試合見てます」「会見見てます」だったんですけど、最近はちっさい子やおばちゃんから「Youtube見てます」って声も大きくなったのでうれしいですね。「全然格闘技知らんやろ」っていう人らが知ってくれてるんで、Youtubeの力ってすげえなとは思いますね。

― 動画では、常に「女性を大切にする」とおっしゃることが多いですがその真意は?

皇治:両親のおかげですかね。親父がお袋を殴っているのを見て、女性が泣く姿を見てきました。でも親父の悪いところはそこだけやったんです。金もちゃんと持って帰ってきましたし、良いところも悪いところも見せてくれた。親父の悪い部分は「絶対に真似したらいかんよ。お金をしっかり持って帰ってきて、家族を幸せにするのが男の仕事やよ」「ほんまに強い子は弱い子に優しい」ってお袋にずっと言われて育ったので、いじめとかはしたことないです。喧嘩も年下とはしたことないですね。

― 恐怖心がありつつ強い相手に向かって行くマインドは、そこからきているのかもしれませんね。

皇治:そうかもしれません。弱い選手とか自分より下にいる選手に全然興味がないんです。

皇治おすすめのイケメン格闘家は?

皇治(C)モデルプレス
皇治(C)モデルプレス
― では、これから格闘技を見始めるモデルプレスの女性読者に向けて、メッセージをお願いします。

皇治:昔と違って今の格闘家はめっちゃイケメンで爽やかやし、「ほんまに格闘技やってるの?」っていう選手が多いので、そこから入ってほしいぐらいです。人間のル―ツは殴り合いだと思っていて、俺の中では強い男が弱い女の子を守るために、神様が男女を分けたと思うんですよ。だから強い男は一番格好良いって思います。殴り合いが強いだけじゃだめなんですけどね。でも男は強さやと思んで、そこを見てもらったら女の子も絶対ハマると思うんです。ほかのスポ―ツにはない魅力があると思うので見てほしいですね。

― ちなみにおすすめのイケメン選手は?

皇治:まあ皇治でしょ(笑)。

― (笑)。

皇治:外国人選手も男前ですし、日本では武尊とか大雅とか白鳥大珠っていう子も男前。ジャニ―ズだったらジャニ―ズ系、EXILEはEXILE系やけど、格闘家はめっちゃ可愛い顔して強い子とかいろんなジャンルのやつがいますね。

― 皇治選手の“ここを見てほしい”部分は?

皇治:俺はどの角度から見てもかっこいいと思います(笑)。試合では気持ちの面ですかね。自分はすげえ凡人だと思うんですけど、こんな強者の中で生き残れるっていう姿を見せたいですし、やっぱり何よりも「最後は気持ちなんやぞ」っていうところを見せたいです。気持ちの面では女の子も男の子も関係ないと思うので、自分の戦う姿を見て「明日も頑張ろう」って思ってくれたら、自分は戦っている意味があると思います。

皇治「誰よりも悩んで考えて泣いたやつが夢を叶える」

皇治(C)モデルプレス
皇治(C)モデルプレス
― 最後に夢に向かって頑張っている読者に向け、夢を叶える秘訣を教えてください。

皇治:すごく想像することです。努力はみんながすることなので、当たり前なんですよね。一番大事なことはどういう道を進んでいくのかということ。未来を想像しまくって練習しているやつと、何も考えず練習をこなしているやつだったら、全然違うと思うんですよ。「こうなったらこういう試合をしよう」とか自分はそれを考えてきました。誰よりも悩んで誰よりも考えて誰よりも泣いたやつが夢を叶えると思っていますし、そう信じています。

― ありがとうございました。

(modelpress編集部)

皇治(こうじ)プロフィール

出身地:大阪府
生年月日:1989年5月6日
身長:173cm
体重:58.5kg
所属:TEAM ONE

2020年12月より、サブスク型プレミアムファンコミュニティプラットフォーム「ミーグラム(Mi-glamu)」でファンクラブ「皇治軍団」を開設。インタビューのオフショットも掲載中。

【Not Sponsored 記事】

関連リンク

関連記事

  1. 三山ひろし、けん玉ギネス世界記録4度目の挑戦に「どんなことがあっても決めたい」<紅白リハ1日目>
    三山ひろし、けん玉ギネス世界記録4度目の挑戦に「どんなことがあっても決めたい」<紅白リハ1日目>
    モデルプレス
  2. RIZIN参戦の皇治「ミーグラム」で画期的新ファンクラブ開始<皇治軍団/Mi-glamu>
    RIZIN参戦の皇治「ミーグラム」で画期的新ファンクラブ開始<皇治軍団/Mi-glamu>
    モデルプレス
  3. インスタグラマー宮崎麗香“美しすぎるシングルマザー”と呼ばれる秘密とは
    インスタグラマー宮崎麗香“美しすぎるシングルマザー”と呼ばれる秘密とは
    モデルプレス
  4. 18歳のMIX美女・Mayuri、限界ギリギリグラビアで圧巻ボディ
    18歳のMIX美女・Mayuri、限界ギリギリグラビアで圧巻ボディ
    モデルプレス
  5. 現役中高生アイドル“Chou Chou.”の魅力に迫る…グループの強みは?ワンマンライブの意気込みは?
    現役中高生アイドル“Chou Chou.”の魅力に迫る…グループの強みは?ワンマンライブの意気込みは?
    モデルプレス
  6. 鈴木咲、沖縄で美ボディ開放 3年ぶり写真集は「ごりっごりに修正した写真もある」
    鈴木咲、沖縄で美ボディ開放 3年ぶり写真集は「ごりっごりに修正した写真もある」
    モデルプレス

「インタビュー」カテゴリーの最新記事

  1. 日向坂46佐々木久美、渡邉美穂の卒業後心境に変化 “初代キャプテン”としての思いも語る【1st写真集「めくる日々」インタビュー】
    日向坂46佐々木久美、渡邉美穂の卒業後心境に変化 “初代キャプテン”としての思いも語る【1st写真集「めくる日々」インタビュー】
    モデルプレス
  2. 日向坂46佐々木久美“週3ピラティス”で体作り 継続の秘訣とは?理想像はaespaニンニン【1st写真集「めくる日々」インタビュー】
    日向坂46佐々木久美“週3ピラティス”で体作り 継続の秘訣とは?理想像はaespaニンニン【1st写真集「めくる日々」インタビュー】
    モデルプレス
  3. “堺雅人の娘役でCM初出演”14歳の藤本唯千夏って?憧れは今田美桜&出口夏希 デビューのきっかけとは【注目の人物】
    “堺雅人の娘役でCM初出演”14歳の藤本唯千夏って?憧れは今田美桜&出口夏希 デビューのきっかけとは【注目の人物】
    モデルプレス
  4. 谷原七音「ジュノンボーイ」出場後の変化&芽生えた思いとは ランウェイデビューまでの体作りも明かす【モデルプレスインタビュー】
    谷原七音「ジュノンボーイ」出場後の変化&芽生えた思いとは ランウェイデビューまでの体作りも明かす【モデルプレスインタビュー】
    モデルプレス
  5. 松坂桃李「御上先生」続編に言及 “全幅の信頼”岡田将生と撮影裏で相談していたこととは【インタビューVol.3】
    松坂桃李「御上先生」続編に言及 “全幅の信頼”岡田将生と撮影裏で相談していたこととは【インタビューVol.3】
    モデルプレス
  6. 堀田真由「見透かされているよう」接見室シーンでのこだわりとは 孤独な戦いの中で嬉しかった松坂桃李からの言葉【「御上先生」インタビュー後編】
    堀田真由「見透かされているよう」接見室シーンでのこだわりとは 孤独な戦いの中で嬉しかった松坂桃李からの言葉【「御上先生」インタビュー後編】
    モデルプレス
  7. 藤田ニコル「ViVi」モデル加入時から27歳での卒業を意識 新たなスタートで「もう甘えられない」【インタビュー】
    藤田ニコル「ViVi」モデル加入時から27歳での卒業を意識 新たなスタートで「もう甘えられない」【インタビュー】
    モデルプレス
  8. 松坂桃李がプロ魂絶賛した「御上先生」 生徒キャスト 尊敬語る「自分も見習わなきゃ」【インタビューVol.2】
    松坂桃李がプロ魂絶賛した「御上先生」 生徒キャスト 尊敬語る「自分も見習わなきゃ」【インタビューVol.2】
    モデルプレス
  9. 松坂桃李「御上先生」通じ変化した子供への接し方 父親として学んだこと「自分の人生においても持ち続けなきゃいけない」【インタビューVol.1】
    松坂桃李「御上先生」通じ変化した子供への接し方 父親として学んだこと「自分の人生においても持ち続けなきゃいけない」【インタビューVol.1】
    モデルプレス

あなたにおすすめの記事