草なぎ剛&ユースケ・サンタマリア「なぎスケ!」インタビュー 心の空洞が埋まった番組への思い「2人のストーリーがずっと続いている」
2020.11.19 12:00
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俳優の草なぎ剛とユースケ・サンタマリアが出演するAmazon Prime Video『なぎスケ!』が、11月19日よりシーズン2に突入。長年“なぎスケコンビ”として愛される2人に、番組の魅力や互いへの思いを聞いた。
“心の空洞”が埋まった「なぎスケ!」始動「やっぱりこれだな」
― 昨年12月からスタートした『なぎスケ!』のシーズン2が決定ということでおめでとうございます。決まったときの率直な感想を教えて下さい。草なぎ:やっぱり嬉しいですね。「『ぷっ』すま」から続くみなさんと何年もやってきた番組なので。何よりもユースケさんと定期的に会えるっていうのが楽しいですね。「『ぷっ』すま」が終わって会えない時があったんですけど、なんだかちょっとつまらないなというか。なのでまた「なぎスケ!」がスタートして、ユースケさんと番組をやるのはやっぱり面白いなと思います。
ユースケ:僕はシーズン1だけで終わってしまうのかなと思ってたんですよ。なかなか同じような状況で長く続けられる番組ってないんですよ。待っててくれた方がいたのかなと思うとありがたいです。
草なぎ:シーズン1ができただけでも幸せなことだしね。
ユースケ:そしたらシーズン2が決まりましたって。嬉しいですよ。すごく面白いことをやってるっていう意識はないんですけど。ただ俺らがストレスなく楽しんでるって感じです。
ユースケ:剛とは「『ぷっ』すま」の頃から番組で2週に1回会って、もちろん連絡先も知ってるし、会おうと思ったら会えるんだけど、仕事の時だけ会ってそれで満足しててね。で、番組が終わって会わない期間ができると、なんかおかしいっていうか。心にポコっと空洞ができてね。で、また剛との番組が始まって、「やっぱりこれだな」みたいになって。前より年齢にあったことをやってるよな。
草なぎ:うん、そうだね。
ユースケ:俺らはほんと若い頃から番組を始めて、むちゃくちゃなことから始めたんでね。体を張り倒して、長い時間過酷なことをやってたんですよ。でも今は、この年齢になってできる、おっさんのバラエティというか。それがものすごく良いところなんじゃないかなって思うんですよね。他にあんまりないっていうか。ありそうでなかった、俺たちにしができないことをやれてるなっていう実感があります。
「『ぷっ』すま」時代の秘話と「なぎスケ!」の魅力
― 「なぎスケ!」がスタートして約1年が経ちますが、お二人が思う番組の魅力を教えて下さい。草なぎ:「『ぷっ』すま」時代から手応えみたいなものはわからないんですよね。自分ではここが面白かったな、よしウケたな!と思っても、あんまり大したことなかったり(笑)。笑い的要素の方程式があるならば、全くそういうものがない世界というか。「『ぷっ』すま」の最初の頃は面白い感じがいいのかなってちょっと頑張ってたんですけどね。だんだんユースケさんが、ロケが長いので「帰りてー帰りてー」しか言わないし(笑)。
ユースケ:早くロケ終わんねえかなみたいな感じ。
草なぎ:そうそう。
ユースケ:長かったんですよ、本当に。めっちゃくちゃ。
草なぎ:実験的な要素が多かったのもあるんですけど。いろんなことを試しながら、いろんな人気コーナーができていったんです。今もいい意味でそこは変わってなくて、その時その時正直にリアクションをして楽しんでいるんです。普通だったら怒られると思うんですよね、お前らもっと喋れよって(笑)。「なぎスケ!」になって進行してくれる大熊さんもいなくなっちゃったので、どっちかがしっかりしなきゃいけないんですけど、ゲストの方が頑張ってくれたりとかして。でもこれでできちゃうから、そこもまあこの番組のいいところなのかなって思います。
ユースケ:そう。これで大丈夫なんだって思ってきたよね。最初は俺らが仕切りで大丈夫かってところからスタートして、俺らはそういうの得意じゃないし、じゃあゲストの方に仕切ってもらおうって。でもゲストの方も普段仕切ったりしないような方たちなんですよ。だけど結構楽しそうで、実はやってみたかったんじゃない?って思います。カンペ棒読みでも面白いし、まとまってないほうが面白いって俺は思うんですよ。
ユースケ:この一年間シーズン1をやってきて、最近やっとちゃんと形になってきてるなって思います。大丈夫かこれ?って毎回思うんですけど(笑)。オチとか、セオリーがないのがいいですよね。俺は「ここで一発面白いことを言って爪痕を残そう」っていう考えが昔からすごい嫌いで。自分がやるなら、そうじゃない番組をしたいっていう思いでやってきたので、今でもやっている番組っていうのは、濾過されて濾過されて残った番組。バラエティのセオリーみたいなのが嫌いなんです。
草なぎ:キ、キ、キ、キレてんじゃねーでしょ?
ユースケ:キキキキキキキキだよ!昔僕が出したシングルがあるのよ。急にそれ言うのやめてもらって良い?
草なぎ:いやいや、違うって。シーズン2はさ、それを一回歌ってもらいたいよね。
ユースケ:歌わねーよ!なんで急にそんな事言うの。記者さんごめんなさいね。
草なぎ:いやいや、昔話したら思い出しちゃって。
ユースケ:理解できないでしょ?昔歌出した時のステージ衣装を笑うんですよ、剛は。せっかく今バラエティとかで爪痕とか残したくないって言ったのに、昔の俺は爪痕残そうとしてたじゃねえかってなるじゃない(笑)。
なぎスケが改めて語るお互いの魅力「2人のストーリーがずっと続いている」
― 長年コンビを組んできたお二人ですが、改めて感じるお互いの魅力を教えて下さい。草なぎ:本当に面白い方で、他にいないんですよね。ユースケさんみたいな人って。 唯一無二のユースケ・サンタマリアですよ(笑)。ユースケさんといると「ああ、俺もこれでいいんだ」って思うんですよ 。
ユースケ:俺は帰りたいときに帰りたいて言って、しんどいときはしんどいって言うからね。そんなこと言う人いないでしょ。
草なぎ:そうだね(笑)。
ユースケ:でも言っちゃうの。だけど剛はそういうこと絶対言わないんですよ。プロだから。
草なぎ:そうかなぁ。
ユースケ:そんな剛だから俺は言えるし。たとえば俺が「帰りてぇな」って言っても「まあ、そう言わずにさあ」って剛は言ってくれるから。「そうだよな、帰りたいよな」って言う人にそういうこと言わないからね。
草なぎ:バランスが取れてるんだよね。
ユースケ:そう。剛は真面目だしね。一つのことをずっと続けられる。俺は飽きっぽいんだけど。剛は俺にないものを全部持ってるよ。素直さ、実直さ、金に女に…。
草なぎ:やめてよ(笑)。すぐふざけたこと言いますけど、ユースケさんだって真面目ですよ。あとはやっぱり距離感が好きです。つかず離れずというか。なかなか距離感って難しいんですけど、ユースケさんとはお互い持って生まれた波長が合ってるのかな。だから長く一緒にいられるし、これだけ長くいてもまだまだユースケさんのことを知りたいって思います。
ユースケ:俺はもともと人付き合いが苦手なのであんまりべったりするタイプじゃないですけど、剛とはご飯行こうと思えば行けるしね。2週に1回会ってるし。
草なぎ:うん。もちろん番組のおかげでもあるけど、もし番組がなかったとしても、きっと違う距離感で2人の関係は続いていると思います。不思議な関係というか絶妙な関係なんじゃないかな。
ユースケ:それが更新されていくというか蓄積されてるんだよね。長い間番組をやっていると、俺たちの関係性もその上に積み重なっていくよね。
草なぎ:うん、2人のストーリーがずっと続いていると言うか。
ユースケ:面白い関係だよね。お互いこの仕事をしながら他の仕事もしてるわけで、この仕事とは全然違うこともお互いやってるから。「剛こんなことやってるんだ」って刺激的だしね。「ミッドナイト・スワン」とかもやっちゃうんだから。すごいよ。
草なぎ:ありがたいですね。似てるようで似てないと言うかそれが二人のいいところだと思います。
― ありがとうございました。
取材中も、番組で見せるゆるくて和やかな雰囲気そのままだった2人。ユースケが連発する冗談に、草なぎが涙を流して笑う場面もあったほど。シーズン2でも、“なぎスケ”らしさ溢れる笑いを届けてくれそうだ。(modelpress編集部)
『なぎスケ!』シーズン2
Amazon Prime Video にて11月19日よりシーズン2独占配信毎週木曜日正午更新(予定)全52話配信予定
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