モデルプレスのインタビューに応じた桜田通(C)モデルプレス

桜田通、初オンラインライブ開催に踏み切った理由「改めてもう一度“上を向く”という想いを体現しなければ」

2020.09.03 14:08

俳優の桜田通が2日、自身初となるファンクラブ会員限定オンラインライブ「Sakura da Festa extra stage~online special live~」を渋谷duo MUSIC EXCHANGEから生配信。ライブ後にモデルプレスの取材に応じ、初の試みを振り返った。

桜田が自身の出演作の主題歌やオリジナル楽曲を披露する恒例イベント、通称“サクフェス”。2月に同所で行われる予定だった「Sakura da Festa 2020~Starting of a New World~」の最終公演は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となったが、9月にオフィシャルファンクラブ「Sakura da Space Society」がオープンしたことを記念し、今回のオンラインライブが実現。

「Sakura da Festa extra stage~online special live~」(C)モデルプレス
「Sakura da Festa extra stage~online special live~」(C)モデルプレス
自ら作詞作曲を手掛けたオリジナル楽曲を中心に全13曲をパフォーマンスした。

やっぱり直接会いたいな、って思ってほしい

桜田通(C)モデルプレス
桜田通(C)モデルプレス
― 初のオンラインライブの感想をお聞かせください。

桜田:やる前は「無観客だから」とか「配信だから」ってことは言い訳だと思っていたんです。でも言い訳を超えて、本当にみんながいつもいることで、色んなことが助けられて、エネルギーをもらっていたということにちゃんと気づけましたね。

普段のライブと同じような反省点はもちろんあるんですけど、「無観客だからこうだったな」っていう反省点は実はそんなになくて。その上で、(観客が)いないことの物足りなさ―本当に大事な、最後のパズルのひとピースというものは、やっぱりいつも見てくれるお客さんだったんだなっていうことを、痛いくらい感じました。

だからお客さんがどういう風に思ってくれたのか…正直やる前は「無観客ライブでもすごい楽しめたよ、サイコーだったよ」って言ってほしいなと思っていたけど、終わってみたら「サイコーだったけどやっぱり直接会いたいな、寂しかった」って言ってほしいようなライブだったなと僕は思いました。

― ライブ中、オンラインだからこそ意識したことはありましたか?

桜田:あまりないですが、やっぱり僕を映してくれるカメラは意識しました。僕も知り合いの配信ライブを観たりしていると、やっぱり(こちらを)見てくれた時って嬉しいなと思うんですよ。だからそれはちょっとしたサービス精神ではあるんですけど、やってみたつもりです。

― 今回のセットリストにこだわりはありますか?

桜田:オーラスでもやらないつもりで、今回加えたものは「限りある日々」。今の自分のテンションや気持ちに合うなと思って。

あと今回は配信というのも含めて、自分の気持ちをしっかり伝えるという意味では、あまり他の人の曲をやらないようにして。もしかしたらもっと作品の主題歌とかやってほしいと思った人もいるかもしれませんが、そこは僕の判断で、自分が書いた歌詞、作った音楽で伝えるということを選びました。

普段のライブよりも想いを伝えきれないんじゃないかと思ったし、配られたカードで戦わなきゃいけないという意味では、よりいいカードを持っていこうと思って、今回は自分の曲で特に想いを伝えやすいものをセットリストに盛り込みました。

Gt.みなみ登場(C)モデルプレス
Gt.みなみ登場(C)モデルプレス

「あの空へ」の熱唱で届けたかった想い

― 特に強い想いがのった曲は?

桜田:「君だけのHERO」はマジでちょっと聞こえた気がしたんだけどな、お客さんの声(笑)。「どーり!」って言われた気がしたな。

「Sakura da Festa extra stage~online special live~」(C)モデルプレス
「Sakura da Festa extra stage~online special live~」(C)モデルプレス
あと「あの空へ」は今まさに歌いたかったことで。イントロでも話したことを改めて伝えると、今世の中的にも今まで味わったことのない最悪の状況なわけじゃないですか。そんな中で下を向きがちになってしまうと思うんですけど、コロナとか関係なく、日々生きていて嫌なことや悲しいこと、悩むことがある。誰しも人間だから浮き沈みはありますよね。

この配信ライブも本当はやるつもりじゃなかったし、もっと早くやろうと思えばできていたかもしれないけれど、この9月2日にやろうと思ったのは、やっぱり“何もやらなければ、何も生まれない”と思ったから。自分の生きる時間軸の中で、(ライブを)やった世界線とやってない世界線、どちらも経験して「どっちがよかった」という風にできないのであれば、やらなかったら本当に何も生まれない。それって僕はすごく悲しいことだと思ったんです。

配信ライブって無理やり見せるものじゃないし、そういう意味ではネットを通して観るということに自ら入ってきてくれる人たちに対してであれば、音楽を通して向き合って伝えるということに僕自身、自信を持てると思いました。だったら絶対に今もう一度「あの空へ」を歌いたい。「空」は抽象的なものではあるけれど、改めてもう一度、“上を向く”ということを伝えたかったし、もう一回“あの空に行く”っていう想いを体現しないといけないなと。そのタイミングがこの9月2日だったんですよね。

だから「あの空へ」はむしろお客さんがいる時よりも強く、僕の気持ちが曲を通して出ていった気がします。今日はうまく言葉が出てこなかった。たったの2~3秒だけど、何かを噛み締めて最後のサビに行きました。あれは今までなかったので不思議な気持ちでしたね。

桜田通(C)モデルプレス
桜田通(C)モデルプレス
僕が作っているものだからそうなるんだと言ったらそれまでなんですけど、「Seize the Day」も“理想郷を創造 同様の思想 立ち上がれ早々”と言っているところなんかは、最近ファンクラブっていう自分の中での理想郷ができたことと繋がってくる。僕自身「この歌詞、前に書いたんだよな!?」と驚いてしまうくらい。“医学的根拠ゼロの治療法―”のところも、自分がみんなの特効薬になりたいという気持ちを込めましたし。

「きっと今日より」も今まさに歌いたかったんだなって、歌いながらずっと思っていました。一番僕の気持ちが入ったのは、“幸せが始まる 予感がしてるよ 1、2の3で 扉を開いて 僕らだけが行ける場所へ”。まさに「Sakura da Space Society」の中の「Sakura da Familia」という、みんなで創っていく場所のことが浮かんでくる。“未来はきっと素敵な世界へ”を“素敵な宇宙へ”に変えて歌いそうになりましたよね(笑)。本当に歌いながら不思議でした、自分の気持ちにこんなにも合うっていうことが。本当に勇気を出して配信ライブをやれてよかったと思いました。

桜田通(C)モデルプレス
桜田通(C)モデルプレス
― 最後に、状況が好転したらやりたいことを教えて下さい。

桜田:最後のMCでも言いましたが、沖縄や北海道の方々はなかなかライブに来られないと聞いていたので、そういった方々へ向けては今回のような配信ライブという形もいいなと思いましたが、もちろん僕が遠いところにも行ってライブをするのが一番いいし、やっぱり直接会いに行きたい気持ちが大きいですね。

もっと小さいライブハウスでも全国でツアーを組んで、会いに行きたいなって。「また会えたね」って時間を過ごしたいし、ライブ以外でものびのび作品を作ったり、映像や写真を撮りに行って、みんなに見せられるようなワクワクできるものを作りたいです。

プライベートも、今は少し気を遣いながら外出をしたりしているので、状況がよくなったらやりたいことはいっぱいあるんですけど、その全てをこれからは「Sakura da Space Society」という場所で伝えていきたいです。「この間あの人と遊びに行ったんだよ」なんてことは今まで言葉でしか伝えられなかったけれど、多分これから僕の宇宙の中ではさらけ出していけると思うので、そうやってより活性化させたいと思っています。

モデルプレスのインタビューに応じた桜田通(C)モデルプレス
モデルプレスのインタビューに応じた桜田通(C)モデルプレス

一夜明け…桜田通からメッセージ

一夜明け、「Sakura da Space Society」内でファンの感想をチェックしたという桜田から、追加でメッセージが到着。

桜田通(C)モデルプレス
桜田通(C)モデルプレス
「ファンの皆さんからの感想を読んでいたら、『配信ライブ本当に最高だった!』『家だけど盛り上がって熱くなれました!』『配信ライブだからこそ細かいところが観れて楽しめました!』という、とても前向きで、僕達にとってすごく救われるというか…何度も何度もありがとうと心で呟きながら読んでしまうような、温かい感想で溢れていました。

今の環境で最大限出来ることの想いをしっかりと受け止めてくれて、明るく前向きな気持ちで答えてくれて、僕はファンの皆さんのことをまた一つ知れた気がしました!

『直接会いたいな、寂しいな』なんて想っているのは、もしかして僕だけだったのかもしれません(笑)。恥ずかしいです(笑)。」

(modelpress編集部)

モデルプレスマン参上
モデルプレスマン参上
■桜田通(さくらだ・どおり)プロフィール
1991年12月7日、東京都生まれ。ミュージカル「テニスの王子様」にて主役を務め、その後、映画「劇場版さらば仮面ライダー電王ファイナル・カウントダウン」(2008)野上幸太郎役で主演。以降、映画「人狼ゲーム ビーストサイド」(2014)「ロック☆オペラ 『サイケデリック・ペイン』」(2015)映画「orange-オレンジ」(2015)映画「君の膵臓をたべたい」(2017)など話題作に出演し、「クズの本懐」(2017)で連続ドラマ初主演。映画「EVEN~君に贈る歌~」では、主演バンドのメインボーカルを務め、(2018)その劇中バンドにてメジャーデビューを果たす。映画「BACK STREET GIRLS ゴクドルズ」(2019)「ラ」(主演/2019)、ドラマ「パーフェクトクライム」(ABCテレビ/テレビ朝日系)「わたし、定時で帰ります。」(TBS系)「コーヒー&バニラ」(MBS系)「ギルティ ~この恋は罪ですか?」(読売テレビ・日本テレビ系)など多岐にわたり活躍中。2020年冬より全世界独占配信される、Netflixオリジナルシリーズ「今際の国のアリス」への出演も決定している。

オフィシャルファンクラブ「Sakura da Space Society」(月額制)が9月1日よりオープン。ファンクラブ設立記念グッズが発売中。

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