松尾太陽(C)モデルプレス

松尾太陽、本名でソロデビューした理由と覚悟 超特急メンバーも期待「誇らしい」<モデルプレスインタビュー>

2020.09.02 07:00

ダンス&ボーカルグループ・超特急タカシが、本名の松尾太陽として9月2日にソロデビュー。このほどモデルプレスのインタビューに応じ、ソロ活動への決意や、超特急メンバーとのエピソードを語った。

松尾太陽、歌唱力武器にソロデビューへ

松尾太陽(C)モデルプレス
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2011年に結成され、2012年6月にCDデビューした超特急のバックボーカルとしてグループを牽引してきた松尾。高いエンターテイメント性を誇るグループの活動に加え、ドラマ「花にけだもの」(2018年/フジテレビ)や映画「一週間フレンズ。」(2017年)などに出演し、役者としても輝きを放ってきた。

2019年には自身初となる単独公演「Utautai」を開催。チケットは完売となり、持ち前の伸びやかな歌声と表現力でファンを魅了。そして、このほど幼少期から影響を受けてきた“City Pops”をテーマにしたミニアルバム「うたうたい」を9月2日にリリースし、ソロデビューを果たす。

今回は、ソロデビューまでの道のりや、Vaundy、大塚 愛ら豪華クリエイターが楽曲提供したミニアルバムに込めた思いを明かした。

松尾太陽、ソロデビューへの決意「保険をかけ続けるより…」

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― まずは2019年にソロライブを経験されて、そこからデビューに至った経緯を教えてください。

松尾:単独ライブを経て、今年はコロナ禍でエンターテイメントが思った以上に身動きが取れない中、自分の中でソロ活動することが現実味を帯びてきました。グループとソロ活動で、もっといろんな人にエンターテイメントを身近に感じてもらえるのではないかと思い、デビューしたいという思いがより明確になりました。

― そこで“超特急・タカシ”ではなく、本名の“松尾太陽”をアーティスト名に選んだ理由は?

松尾:普段バックボーカルとして歌っている超特急は、5人で1つなので、“超特急タカシ”という名義にすると、自分に保険をかけてしまうと思ったからです。グループ活動を軸にやってきて、正直“甘えているな”という部分を自粛期間ですごく感じました。これからも保険をかけ続けるより、本名にしたほうがより良い方向に、刺激のある活動ができて、自分の中でも覚悟ができると考えました。1人で活動すると今までカバーしてくれていたメンバーに頼ることもできなくなります。自分にムチを打つ意味も込めて、本名でやらせて頂くことになりました。

― 1人で立つステージは、心境的にグループでの活動と大きく異なりそうです。心がけていることを聞かせてください。

松尾:表へ出る時の人格は、自分ではなくて“何でも完璧にこなせちゃうエンターテイナー”みたいな感覚で挑んでいます。気持ち的に普段の自分でステージに上がると、何も良い方向に考えられないと思っています。意識的なものが自分をより良く動かしていると思います。

松尾太陽、ソロデビューへの葛藤「レベルが低いと思われたら終わり」

松尾太陽(C)モデルプレス
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― では、デビューまでに大変だったことや、苦労した部分を振り返ってください。

松尾:ソロ活動にあたり、それに伴う気持ちやレベルがないとどうしても出して恥ずかしい作品になってしまうという不安がありました。変なものを見せたくないし、「レベルが低いな」と感じられたら終わりだし、超特急として活動して「ある程度経ったからソロデビューした」と思われるのが嫌だったので、そこに対しての「ちょっと待った」という時間は長かったですね。自分がアルバムを作る中でも、何かしら1曲を自分の手で作ったものを残さないと、ソロ活動の証にならないと思っていました。だから「Utautai」を通して、良い部分と悪い部分を洗いざらい出して、ソロデビューに向けて準備できたらと思いながら過ごしていました。

― 今では、その準備が整った?

松尾:レベルはまだまだですが、コロナの状況もあったのでそれよりも先にエンターテイメントをみんなに共有してあげたいっていうのと、曲を聴いてほんの少しの時間でも辛いことを忘れてもらえたらなっていう気持ちが勝ったんです。自分のことより、周りのファンのことを考えた時に、今ここで一歩踏み出すことも必要かなと思いました。

― デビューが決まり、超特急のメンバーの反応はいかがでしたか?

松尾:直接後押ししてくれることも多いですし、あいみょんさんの『裸の心』をカバーした動画があるんですけど、タクヤが「見るのが楽しみだ」と伝えてくれました。あと、ソロ活動についてカイがInstagramで「誇らしい」と言ってくれて、すごく応援してくれているのを感じるので素直に嬉しいです。

松尾太陽、大塚 愛からの置き手紙「母さんより」

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― それでは、大塚さんをはじめ、豪華アーティストが楽曲提供されているアルバムの聴きどころを紹介してください。

松尾:『mellow.P』は最初に収録した曲で、自分のレコーディングの前に大塚さんがスタジオでコーラス入れをしていたんです。入れ違いで僕が入ると、スタジオに置き手紙があって「太陽、ちゃんとご飯食べなさいよ。母さんより」と書いていました。まだ大塚さんとはお会いしたことがなかったんですけど、フレンドリーな感じですごく嬉しかったです(笑)。楽曲自体はポップでメローな感じで、大塚さんは「浮遊感がある曲にしたい」とおっしゃっていました。最初は曲調に沿って歌うと違和感がありましたが、逆にそのアンバランスさが良い形の作品になりました。

― そのほかに印象に残っている楽曲はどちらですか?

松尾:そう聞かれると、どうしても『掌』が出てきます。曲、歌詞を1から作った時のことを思い出しますし、初めて自分の曲を自画自賛しちゃいました。すごく良いものにできたと思います。レコーディングだけじゃなくて、初めて作曲からやらせてもらえたのが何より嬉しかったです。

― 思い入れの楽曲とともにデビューを迎えますが、ソロとして今後の目標を教えてください。

松尾:大前提に東阪名や全国ツアーなど、ライブをしたいというのがあります。今回はミニアルバムを出したので、今後はどういう形であれシングルや大きなアルバムも作れたらいいなと思います。

松尾太陽の夢を叶える秘訣

松尾太陽(C)モデルプレス
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― 最後に夢を追いかけているモデルプレス読者に向けて、夢を叶える秘訣を教えてください。

松尾:ソロデビューに関しては、僕の中で大きな目標だったのであまり口に出していくことはせずに、自分の胸のうちにとどめていました。自分の中で夢を叶える秘訣は、絶対に諦めないことと、自分に向いてないと思ってもやり続けることだと思います。僕も歌をやるなんて思ってなかったけど、今は歌で生きていきたいなと思えています。ハマってみると面白いこともあるので、諦めずに夢を探して、それに対してすごく執着することだと思います。

― ありがとうございました。

(modelpress編集部)

松尾太陽(まつお・たかし)プロフィール

生年月日:1996年9月23日
出身地:大阪府
身長:180cm
血液型:A型

両親の影響で幼い頃より1970年、80年代の音楽に慣れ親しんで育ち、2012年6月に超特急のボーカルとしてCDデビュー。伸びやかな歌声とソウルフルなファルセットから艶やかに響く低音までを使い分ける表現力には定評があり、2019年9月に開催した自身初となる単独公演「Utautai」のチケットは完売した。

2020年9月2日に幼少期より影響を受けてきたCity Popsをテーマにミニアルバム「うたうたい」でソロデビュー。同作ではVaundy、大塚 愛、堂島孝平、浅田信一など豪華クリエイター陣が揃った。
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