欅坂46の“きっかけ”「不協和音」…転換期迎え今思うこと<インタビュー後編>
2020.08.31 08:00
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欅坂46初のドキュメンタリー映画「僕たちの嘘と真実 DOCUMENTARY of 欅坂46」(9月4日公開)。モデルプレスのインタビューに応じたのは小池美波、小林由依、菅井友香、原田葵、守屋茜、渡邉理佐の6人。いま、改めてグループ史上最高難度のダンスと言われる楽曲「不協和音」について語る。<後編>
欅坂46「サイレントマジョリティー」に次ぐ代表曲「不協和音」
デビュー曲「サイレントマジョリティー」に次ぐ代表曲で、いまの欅坂46を象徴する楽曲となったのが、4thシングルの「不協和音」。「サイレントマジョリティー」を彷彿とさせ、強い意志を感じさせる同曲は、「一度妥協したら死んだも同然」「ここで主張を曲げたら生きてる価値ない」などの強い言葉や迫力のパフォーマンスが特徴。“グループ史上最高難度ダンス”、そして“魂を削る”と言っても過言ではないほど、メンバーたちも思いを込め、全力でメッセージを伝えることから、2017年の「第68回 NHK紅白歌合戦」出演時には、欅坂46として、そしてウッチャンナンチャン内村光良とのコラボレーションとして2度披露するも、歌唱後に一部のメンバーが本番中に倒れる事態となり、ファンから心配の声が溢れたこともあった。
その後、2018年に行われた欅坂46のデビュー2周年記念ワンマン公演「2nd YEAR ANNIVERSARY LIVE(セカンドイヤー アニバーサリーライブ)」にて、菅井センターでパフォーマンスして以来披露されてこなかったが、2期生加入後の2019年「欅坂46 夏の全国アリーナツアー2019 追加公演in東京ドーム」のアンコールにて披露。さらに、同年「第70回 NHK紅白歌合戦」でも再び披露し、なにかに取りつかれたような表情と鋭い眼光で、見るものを震え上がらせるほどの鬼気迫るパフォーマンスを見せた。
さまざまなストーリーが生まれる中、欅坂46の印象を決定づける楽曲までに成長した「不協和音」。ここまで楽曲の世界観に入り込み、言葉の通り“全身全霊”で表現した彼女たちにとって、改めて同曲にはどんな思いがあるのか聞いた。
欅坂46の“きっかけ”「不協和音」
― いま改めて、欅坂46にとって「不協和音」とはどんな曲でしょうか?菅井:「魔曲」と言われるまでに成長するとは、驚きでした。初めて私がフロントメンバーになった曲で責任感もあったのですが、最初はすごく強い歌詞に対してついていくのが大変で、表現の仕方の難しさや、決意との距離感に悩んだ曲かもしれないです。
いろいろ大変なことがあったけど、「不協和音」があったからこそいまの欅坂46があると思います。ライブでも、イントロだけでここまで反響があって、喜んでくださる曲というのが1曲でもあることはすごく強みなので、この曲を味方につけられたら欅坂46は強いなと思います。
小林:そうだね。私も「サイレントマジョリティー」でデビューして、その印象が「不協和音」でさらに強くなったんじゃないかなと思います。「不協和音」という楽曲で、感情を出すという表現力を培った人もいると思うし、いろんな曲でもっといろんな表現ができるようにもなりました。
守屋:「不協和音」をきっかけに欅坂46のことを知ってくださった方も多いので、感謝していますし、いまの欅坂46を作ってくれた大切な曲だなと思います。なので、センターに立つことの気持ちや負担を考えたら簡単に言えることではないけど、「不協和音」を披露する機会が減っちゃった時期は、なかなか踊れなくて私たちももどかしい気持ちでした。
東京ドームで久しぶりに披露できると聞いた時は、私たちもすっごく嬉しくて!「やっとできる」と思って、リハーサルの時からみんな疲れていても「最後に『不協和音』やるぞ!」と気合いが入っていました。
約2年ぶりに披露した東京ドーム公演…「不協和音」に抱く感情
― 東京ドームで久しぶりに披露した時は、比喩表現なしに、本当に会場が揺れましたよね。原田:イヤモニをしていても歓声が聞こえてきました。「不協和音」はやはり思い入れの強い曲。「僕は嫌だ」というセリフを聞いた時からすごくインパクトのある曲だなと思ったし、攻めたり守ったりする戦いのような振り付けにも強い意味が込められていて、踊っていても楽しいです。
フォーメーションが難しいので、2期生ちゃんが入って一からやるとなった時に、完成させるまで1番時間がかかったのですが、ファンのみなさんも愛してくださっている曲だからこそ、東京ドームで久しぶりに披露した時の、あの5万人の生の歓声は私たちにとっても力になって、「頑張ろう」と思えました。
小池:本当に個人的なことになっちゃうのですが、「不協和音」のリリースが決まった当時は、悔しい気持ちでいっぱいでした。1枚目と2枚目のシングルで3列目の位置で、3枚目のシングルでフロントにいけたのですが、4枚目でまた3列目の元の場所に戻ったことに悔しさを感じていて、自分に対する苛立ちを曲の表現にぶつけていたんです。
でもいまはそういう感情ではなくて、紅白の時は勝負に出ている気持ちで、ライブの時はいまの欅坂46を見せる気持ちでした。なので「不協和音」は、みんなそれぞれ毎回違う感情で思いをぶつけている曲なのかもしれないと思います。
原田:そうだね。まさに「不協和音」だよね。
(modelpress編集部)
欅坂46初のドキュメンタリー映画「僕たちの嘘と真実 DOCUMENTARY of 欅坂46」
デビュー1年目での紅白歌合戦出場、全国で大規模アリーナツアーや異例のロックフェス参戦、3年半でたどり着いた東京ドーム公演など欅坂46の道のりは、まさに“快進撃”の歴史。2019年9月に初の東京ドーム公演2daysを成功させて迎えた2020年。絶対的なセンターでカリスマ的存在の平手友梨奈が突然脱退。激動の中で4月6日にデビュー4周年を迎えたいま、欅坂46と真正面から向き合い、今まで映像化されてこなかった数々のライブパフォーマンスを再編集。これまで公の場には一切出ることのなかった貴重な記録映像の数々とともに、デビュー直後から現在に至る姿を映し取っている。射抜くような目つき、躍動する身体、控えめな仕草、一筋の涙、喜びと苦しみ…。“伝えること”に対してストイックなまでに追求してきた彼女たちは、いったい何と戦っていたのだろうか。欅坂46の“いま”と活動の裏で何が起こっていたのか。アイドルという枠には収まらない“表現者”たちの伝記映画であり、純粋でエモーショナルな音楽映画となる。
※インタビューは当初の公開日(4月3日)に向けて3月に実施したが、新型コロナウイルスの影響で公開が延期。その後、欅坂46は7月16日に開催した無観客配信ライブ「KEYAKIZAKA46 Live Online,but with YOU!」にて、10月のラストライブをもって5年間の歴史に幕を下ろし、改名して再出発することを発表した。3月に一度は完成した本作だが、それから約4ヶ月の間に起こった欅坂46の決断に合わせ、シーンを追加している。
小池美波(こいけ・みなみ/21)プロフィール
生年月日:1998年11月14日/出身:兵庫県/身長:158.5cm/星座:さそり座/血液型:B型小林由依(こばやし・ゆい/20)プロフィール
生年月日:1999年10月23日/出身:埼玉県/身長:161cm/星座:てんびん座/血液型:A型菅井友香(すがい・ゆうか/24)プロフィール
生年月日:1995年11月29日/出身:東京都/身長:165cm/星座:いて座/血液型:AB型原田葵(はらだ・あおい/20)プロフィール
生年月日:2000年5月7日/出身:東京都/身長:156cm/星座:おうし座/血液型:AB型守屋茜(もりや・あかね/22)プロフィール
生年月日:1997年11月12日/出身:宮城県/身長:163.5cm/星座:さそり座/血液型:A型渡邉理佐(わたなべ・りさ/22)プロフィール
生年月日:1998年7月27日/出身:茨城県/身長:167cm/星座:しし座/血液型:O型
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