佐野勇斗「ベスト・オブ・飯豊まりえ」の瞬間とは?初共演裏側を仲良しトーク<「僕だけが17歳の世界で」インタビュー前編>
2020.02.27 22:00
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現在配信中の「AbemaTV」オリジナルドラマ『僕だけが17歳の世界で』(毎週木曜よる11時~ 全8話)でW主演を務める俳優でボーカルダンスユニット・M!LK(ミルク)のメンバーの佐野勇斗(さの・はやと/21)と、女優の飯豊まりえ(いいとよ・まりえ/22)にモデルプレスがインタビュー。前編では、今回初共演にして幼馴染役を演じ、すっかり意気投合した2人のわちゃわちゃトークをお届け。
幼馴染の航太(佐野)と芽衣(飯豊)は、お互いの“好き”という気持ちに気づきながらも、なかなか想いを伝えられずにいた。ようやく告白しようと桜の木の下に芽衣を呼び出したその日、航太は突然命を落とす。
しかし7年後、季節外れの桜が咲き、死んだはずの航太が芽衣たちの元へ戻ってくる。心も体も17歳のままの航太と、24歳に成長した芽衣。奇跡の桜が咲いている期間だけしかこの世にいられないことを知った航太は、残されたわずかな時間で誰に何を伝えるのか…。
温かく切ない純愛ストーリーでありながら、予測できないミステリアスな設定がこれまでにない連続ドラマの面白さを引き立てる同作。『恋仲』(フジテレビ系)や『好きな人がいること』(フジテレビ系)など、恋愛ドラマで数々のヒット作を手がけた藤野良太プロデューサーによる作品ということもあり注目が集まっている。
佐野:あ、その記事見た。“佐野勇斗オタク”みたいなやつ?
飯豊:佐野勇斗マニア!
佐野:佐野勇斗マニアか(笑)。
― 飯豊さんは“佐野勇斗マニア”になるほど色々見られたそうなんですが、佐野さんは初共演が決まった時にどんなことを思いましたか?
佐野:ファッションイベントなどでは何度かご一緒させてもらったことがあって、その時にはいろいろ話しかけてくれたりして、気さくな感じの子だなと思っていたんです。なので、初共演でも「やりやすそうだな」と思っていました。年齢が一緒というのもあるし。
― 撮影する前に食事会もされたそうですね。そこで対面した時の印象はいかがでしたか?
佐野:初と言っても、ファッションイベントとかで会ってたから、僕の中ではもうちょっと友達っぽい感じかなと思ってたんですけど…。
飯豊:あー。その時、私完全に意識してた(笑)。
佐野:意識してた?何を…?僕は友達みたいに「おはよう!」って言ったつもりだったのに、まりえちゃんは「おはようございます」みたいな感じだったから、「あれ?心の距離開いてない?」と思って。
飯豊:完全に意識しちゃってました。相手役だし、そういうテンションでいくのも…。でも、私こそだよ?「おはよう!」って来てくれるのかな?と思ったら「おはようございます~」みたいな感じだったから、「あれ?そんなテンション?」と思った気がする。
佐野:多分、お互いそういうイメージがあったんですよね。
飯豊:探り探りで(笑)。
佐野:結構フレンドリーに行ったつもりだったんだけど。丁度あの時寝起きだったんじゃない?
飯豊:そんなことないよ。
佐野:違った?
飯豊:でもなんだろう…そうですね、はい。
佐野:なんだよ(笑)。
飯豊:でも、初めて会ったとは思えなかった。一番最初にお会いしたときも、なんだか懐かしい人みたいな。
佐野:似た空気は感じますね。
― 似た空気というと?
飯豊:懐かしい感じがするというか。言い表すのは難しいけど、共演したことがないのが意外な感じ。
佐野:そうだよね。
飯豊:一緒になってもおかしくない状況だったのに、今回初めてで。
飯豊:「似てるのかな」と思ってたんですよ。映像とか見させていただいても、テンションとか、お仕事の仕方とか、役の作り方とかが似てる人だな、と思ってたんですけど。
佐野:お?
飯豊:実際はすごくマイペースで冷静で、ちょっとそこは私とは違うと思ったかも。私はちゃきちゃきしてる方なので。
佐野:あ!それは僕も感じてました。結構僕、マイペースなんですよ。いい意味でも悪い意味でも。
飯豊:着替えるのすごい遅い。
佐野:あはは(笑)。それはこの現場だけ(笑)。
飯豊:ほんと~?すっごいゆっくり着替えない?
佐野:しゃべっちゃうからね。僕が上着脱いでるときには、まりえちゃんは全部着替え終わってるんですよ。
― そうなんですね(笑)。撮影の時にそういうことが?
佐野&飯豊:もう毎日。
佐野:しゃべっちゃうんですよ。
飯豊:スタイリストさんと仲いいからね。
― 現場ではどんな話をされてたんですか?
飯豊:他愛のない話ばっかりだよね。恋愛の話とか、一切してないよね。
佐野:ゼロ。
飯豊:ゼロだよね(笑)。
佐野:終わってからしようって(笑)。
飯豊:恋愛モノだから、他の人たちとは「どういうタイプが好きなの?」みたいな話をして打ち解けようとしたりするんです。でも、やっぱり勇斗くんとは一応…。
佐野:一応相手役なんでね(笑)。
飯豊:(笑)。
佐野:あえてするのはやめておこうと思って。
飯豊:でも、特に特別な話題があるわけでもなく、常に話してるよね。
佐野:うん。話尽きないよね。基本、まりえちゃんが主導で話を振ってくれる。
飯豊:そうだよね。私、記者さんみたいだよね(笑)。
佐野:ほんとに。記者さんみたい(笑)。
― 現場でのムードメーカーは飯豊さんなんですか?
佐野:確実にそうですね。僕は聞き手に回るタイプなので、自分から話すタイプじゃないんですよ。それも相性がいいな、と。
飯豊:そうだよね。普段聞き役だよね。
佐野:僕、ずっと聞いてるね、人の話。あんま喋らないかも。
飯豊:すごく色々質問してます。だから勇斗くんのこと、結構知ってますよ(笑)。
佐野:なんでも知ってるかもね(笑)。俺の知らないことある?ってくらい(笑)。
― 例えばどんなことを聞き出してたんですか?
飯豊:昨日何してたの?とか。スケジューリングを。
佐野:スケジューリングと体調管理と。肌が荒れやすいので、そのことも聞いてくれて。「何食べたの?」とか、「好きな食べ物何なの?」とか(笑)。
― お母さんみたいですね(笑)。
飯豊:みんな、心地いいくらいに盛り上がれる人たちなので居心地がすごくよくて。
佐野:ちょうどバランスがいいですね。
飯豊:みんな、ボケれるしつっこめるよね。聞き上手だし。
佐野:“心地いい”って言葉がほんとに当てはまる。
飯豊:ストレスないよね。私たち2人のシーンが多いから、みんながくるとちょっとイベントっぽい感じになって。
佐野:それすごい分かる(笑)。
飯豊:直輝役のYOSHIくんがくるとお兄ちゃんみたいだなって思う。長男なんだよね?
佐野:うん。
飯豊:長男感がすごい。
佐野:ある?まじで?
飯豊:あるある。
― YOSHIさんは昨年“奇才”と話題になりましたよね。共演してみていかがでしたか?
飯豊:めちゃめちゃいい子です。
佐野:話題になってたから、どんなファンキー野郎なんだろうって構えてたんですけど、礼儀正しくて、一線は超えないし、ちゃんとしてますね。たしかにファンキーなのはファンキーなんですよ。誰に対しても、例えば監督とかに対しても「友達になろうよ!」みたいな感じなので、それはすごいなって思うけど、自己プロモーションなんだなって。
飯豊:「これが俺の生き方だから」みたいに言うけど、超真面目よね!
佐野:台本とかもすごい読むし、「本読みしようよ!」って電話してきてくれることもあって。僕とYOSHIの2人のシーンを、まりえちゃんが僕の役になってやってあげてたりもしたよね。
飯豊:そう。宿でパジャマになって寝る直前なのに、メイク室に行ってみんなで読み合わせしたりとか。
佐野:いいやつですね。YOSHIくん。ちょうど弟とYOSHIが同い年なんですよ。
飯豊:あ、それで意外だなって思ったんですよ。冷静で落ち着いてて。
― やんちゃなイメージもあるけど、実はいいお兄ちゃん。のような?
飯豊:うんうん。
佐野:僕やんちゃなイメージあります?やっぱりそうなんだ。よく言われるんですよね。
飯豊:ちょっと“陽”のイメージの方が強いというか。
佐野:それ、すごい言われる。
飯豊:でも本当は、すごい真面目で、我慢強くて。
佐野:我慢強い?!(笑)。
飯豊:ほんとはこう思ってるのに言わない、みたいな。
佐野:そう(笑)?
― 責任感とかも強そうですもんね。
佐野:責任感は正直無くはないです。仕事の時はこれだけいろんな方々が周りで動いてくれているので。
飯豊:今回は当て書きなので、そこまで無理せずできるんですよね。勇斗くん、航太と似てない?
佐野:似てる。8、9割僕かもしれませんね。プロデューサーさんが僕らのことを思って書いてくれた役なので。でも正直、僕は結構今回の役難しかったです。
飯豊:大人になっちゃってるからね。勇斗くん自身が。
佐野:僕自身も大人になってるし、自分だけ17歳に見せるというのが大変でしたね。回りのみんなも17歳という設定なら、みんなで制服着て、17歳に見えると思うんですけど、今回は僕だけ高校生で、みんなは24歳の設定。しかも、衣装が違うだけで実際は同年代という…。そこで17歳の芝居をするのがすごく難しくて、監督に「お前17歳だぞ」と何回も言ってもらいながらやっていました。子どもっぽさを作るって言うのは結構苦労しましたね。
― どんなことを心がけて17歳になりきっているんですか?
佐野:ちょっとした声のトーンとかですかね。17歳と24歳ってそこまで声とか変わるわけじゃないんですけど、でも多少なりともは違うと思うので。
飯豊:違うよね。この役をやって、「17歳の頃はこういうテンションだったのに、大人になってる」ってすごい感じてます。
― 飯豊さんは作品中で17歳と24歳を演じ分けていますが、その大変さはありませんでしたか?
飯豊:どちらも難しさと楽しさがあるんですけど、気持ち的には24歳の方がしんどいかもしれないです。17歳はずっと楽しいシーンなので、ずっと17歳をやってたいなって(笑)。
佐野:たしかに(笑)。
飯豊:それに、好きな人の年齢が止まっていて、自分だけ年上になってしまって、自分だけ時間が動いてしまっているというのは切なさを感じますね。いつか相手が消えちゃうんじゃないかとか、そういうことを考えていたら、自然と笑顔がなくなっていくと思うので、そこは計算しているんです。芽衣ちゃんが笑顔を取り戻していく物語でもあるので、表情のグラデーションは意識しながら演じていますね。見ていただくと明らかに分かると思います。
― 表情の変化にも注目ですね。
飯豊:でも、17歳を演じるのは正直恥ずかしかったです…。「やったー!」みたいなのとか。
佐野:あれがいいんですけどね~(笑)。1話で、星を見にいけることになって思いっきり喜ぶシーンがあるんですけど、ずっと現場で恥ずかしがってたんですよ。「できないよこれ」って。でもそのちょっとの恥ずかしさも含めて、めっちゃよかったです。ベスト・オブ・まりえ。
一同:ベスト・オブ・まりえ(笑)。
― 記事配信時には1話が公開となっていますが、ドラマ前半はどんなところに注目して見たらいいでしょうか。
飯豊:告白する前に離れ離れになってしまった2人の関係性ももちろんだけど、なぜ航太は戻ってきたのかとか、7年間の間にみんなは何してたのかとか、タイムスリップなのか本当に死んでるのかとか、そういう部分もポイントですね。
佐野:僕も、航太と芽衣の関係に加えて、そこに伊織(結木滉星)がどう絡んでくるのかというのがすごく大事になってくるので見てほしいですね。あとは途中、家族の話も出てくるので、そこも響くんじゃないかなと思います。
飯豊:途中、サスペンスドラマみたいになってくるからね。
佐野:そうそう。犯人だれだ、みたいな。
飯豊:1話の冒頭から衝撃だよね。「え?!恋愛モノだよね?!」って。
佐野:確かに確かに。
飯豊:あとは、芽衣が航太のほっぺをつねるシーンも注目なんです!新しい胸キュンがこの世に生まれると思うので。流行って欲しいな。あれなんて言うんだろう…。
佐野:ほっぺむにゅ…(笑)?あれが最後効いてくるからね。注目です。
― 他にはない特別なストーリーになっていると思います。最後にこのお話の魅力を教えてください。
佐野:魅力はもうたくさんあります。お馴染2人の恋をいいなと思ってもらえたらというのももちろんですが、最終的には、大事な人に想いを伝えるのを先延ばしにしたらいけないということを感じ取ってもらえたらと思います。誰でも突然、航太のように死んでしまう可能性もあって、だからこそ思いを伝えるのは大事だとか、「明日お母さんにありがとうって言おう」とか、そんなことを思ってもらえたら嬉しいです。
飯豊:若い世代がドラマ離れと言われてるなかで、この作品はもう一度皆の関心をドラマに戻してくれるような力強い作品だなと思っているんです。今、「テレビがない、持ってない」とか「ドラマは見ない」という人が多くて、恋愛バラエティーショーとかが盛り上がってると思うんですが、その中で、この作品は「ドラマってこういうものだよ」ということから「恋愛ってこういうものだよ」「大人になるってこういうことだよ」ということまで、繊細に教えてくれるドラマなんじゃないかなと、すごく期待しています。勇斗君も言っていた、思いを伝える大切さ、一歩踏み出してみる大切さ、というのを、登場人物の誰かに感情移入して、感じられるんじゃないかなと思います。ぜひ、これから大人になっていく、10代の人たちに絶対見て頂きたいですね。死ぬことなんてできないから、それの疑似体験をさせてくれるのがドラマだとも思うし、こういう作品をもっとみんな見た方がいいと思います。ぜひ声を大にして言いたいですね。
佐野:声を大にして言いたい!
― ありがとうございました。
後日配信のインタビュー後編では、モデルプレス読者から寄せられた質問に2人が回答。後編でも「親の育て方が似てるのかも?」というほどたくさんの共通点が続々と明らかになります。(modelpress編集部)
photo:YU TOMONO
2015年に映画『くちびるに歌を』で俳優デビュー。主な出演作にドラマ「砂の塔~知りすぎた隣人」(16/TBS)、「トドメの接吻」(18/日本テレビ)、映画『ミックス。』(17)『ちはやふる -結び-』(18)、『3D彼女 リアルガール』(18)、『小さな恋のうた』(19)など。ボーカルダンスユニット・M!LK(ミルク)のメンバーとしても活躍。
2012年に女優デビュー後、数多くのドラマ・映画に出演。
4月放送EX「家政夫のミタゾノ」出演。
また、雑誌「Oggi」「MORE」でモデルとしても活躍中。
しかし7年後、季節外れの桜が咲き、死んだはずの航太が芽衣たちの元へ戻ってくる。心も体も17歳のままの航太と、24歳に成長した芽衣。奇跡の桜が咲いている期間だけしかこの世にいられないことを知った航太は、残されたわずかな時間で誰に何を伝えるのか…。
温かく切ない純愛ストーリーでありながら、予測できないミステリアスな設定がこれまでにない連続ドラマの面白さを引き立てる同作。『恋仲』(フジテレビ系)や『好きな人がいること』(フジテレビ系)など、恋愛ドラマで数々のヒット作を手がけた藤野良太プロデューサーによる作品ということもあり注目が集まっている。
意外にも初共演の2人 お互いに思っていたことは…?
― 1月に飯豊さんにインタビューをした際、この作品の撮影が始まる前に、佐野さんが出演した作品を見て佐野さんを研究されたとおっしゃっていましたよね。佐野:あ、その記事見た。“佐野勇斗オタク”みたいなやつ?
飯豊:佐野勇斗マニア!
佐野:佐野勇斗マニアか(笑)。
― 飯豊さんは“佐野勇斗マニア”になるほど色々見られたそうなんですが、佐野さんは初共演が決まった時にどんなことを思いましたか?
佐野:ファッションイベントなどでは何度かご一緒させてもらったことがあって、その時にはいろいろ話しかけてくれたりして、気さくな感じの子だなと思っていたんです。なので、初共演でも「やりやすそうだな」と思っていました。年齢が一緒というのもあるし。
― 撮影する前に食事会もされたそうですね。そこで対面した時の印象はいかがでしたか?
佐野:初と言っても、ファッションイベントとかで会ってたから、僕の中ではもうちょっと友達っぽい感じかなと思ってたんですけど…。
飯豊:あー。その時、私完全に意識してた(笑)。
佐野:意識してた?何を…?僕は友達みたいに「おはよう!」って言ったつもりだったのに、まりえちゃんは「おはようございます」みたいな感じだったから、「あれ?心の距離開いてない?」と思って。
飯豊:完全に意識しちゃってました。相手役だし、そういうテンションでいくのも…。でも、私こそだよ?「おはよう!」って来てくれるのかな?と思ったら「おはようございます~」みたいな感じだったから、「あれ?そんなテンション?」と思った気がする。
佐野:多分、お互いそういうイメージがあったんですよね。
飯豊:探り探りで(笑)。
佐野:結構フレンドリーに行ったつもりだったんだけど。丁度あの時寝起きだったんじゃない?
飯豊:そんなことないよ。
佐野:違った?
飯豊:でもなんだろう…そうですね、はい。
佐野:なんだよ(笑)。
飯豊:でも、初めて会ったとは思えなかった。一番最初にお会いしたときも、なんだか懐かしい人みたいな。
佐野:似た空気は感じますね。
― 似た空気というと?
飯豊:懐かしい感じがするというか。言い表すのは難しいけど、共演したことがないのが意外な感じ。
佐野:そうだよね。
飯豊:一緒になってもおかしくない状況だったのに、今回初めてで。
撮影で気づいたお互いの素顔は?
― 撮影が進んで印象が変わったところとかはありますか?飯豊:「似てるのかな」と思ってたんですよ。映像とか見させていただいても、テンションとか、お仕事の仕方とか、役の作り方とかが似てる人だな、と思ってたんですけど。
佐野:お?
飯豊:実際はすごくマイペースで冷静で、ちょっとそこは私とは違うと思ったかも。私はちゃきちゃきしてる方なので。
佐野:あ!それは僕も感じてました。結構僕、マイペースなんですよ。いい意味でも悪い意味でも。
飯豊:着替えるのすごい遅い。
佐野:あはは(笑)。それはこの現場だけ(笑)。
飯豊:ほんと~?すっごいゆっくり着替えない?
佐野:しゃべっちゃうからね。僕が上着脱いでるときには、まりえちゃんは全部着替え終わってるんですよ。
― そうなんですね(笑)。撮影の時にそういうことが?
佐野&飯豊:もう毎日。
佐野:しゃべっちゃうんですよ。
飯豊:スタイリストさんと仲いいからね。
― 現場ではどんな話をされてたんですか?
飯豊:他愛のない話ばっかりだよね。恋愛の話とか、一切してないよね。
佐野:ゼロ。
飯豊:ゼロだよね(笑)。
佐野:終わってからしようって(笑)。
飯豊:恋愛モノだから、他の人たちとは「どういうタイプが好きなの?」みたいな話をして打ち解けようとしたりするんです。でも、やっぱり勇斗くんとは一応…。
佐野:一応相手役なんでね(笑)。
飯豊:(笑)。
佐野:あえてするのはやめておこうと思って。
飯豊:でも、特に特別な話題があるわけでもなく、常に話してるよね。
佐野:うん。話尽きないよね。基本、まりえちゃんが主導で話を振ってくれる。
飯豊:そうだよね。私、記者さんみたいだよね(笑)。
佐野:ほんとに。記者さんみたい(笑)。
― 現場でのムードメーカーは飯豊さんなんですか?
佐野:確実にそうですね。僕は聞き手に回るタイプなので、自分から話すタイプじゃないんですよ。それも相性がいいな、と。
飯豊:そうだよね。普段聞き役だよね。
佐野:僕、ずっと聞いてるね、人の話。あんま喋らないかも。
飯豊:すごく色々質問してます。だから勇斗くんのこと、結構知ってますよ(笑)。
佐野:なんでも知ってるかもね(笑)。俺の知らないことある?ってくらい(笑)。
― 例えばどんなことを聞き出してたんですか?
飯豊:昨日何してたの?とか。スケジューリングを。
佐野:スケジューリングと体調管理と。肌が荒れやすいので、そのことも聞いてくれて。「何食べたの?」とか、「好きな食べ物何なの?」とか(笑)。
― お母さんみたいですね(笑)。
共演・YOSHIとの交流で“お兄ちゃん”な佐野勇斗を発見?
― 撮影は長野県などで行われているそうですね。現場はどんな雰囲気ですか?飯豊:みんな、心地いいくらいに盛り上がれる人たちなので居心地がすごくよくて。
佐野:ちょうどバランスがいいですね。
飯豊:みんな、ボケれるしつっこめるよね。聞き上手だし。
佐野:“心地いい”って言葉がほんとに当てはまる。
飯豊:ストレスないよね。私たち2人のシーンが多いから、みんながくるとちょっとイベントっぽい感じになって。
佐野:それすごい分かる(笑)。
飯豊:直輝役のYOSHIくんがくるとお兄ちゃんみたいだなって思う。長男なんだよね?
佐野:うん。
飯豊:長男感がすごい。
佐野:ある?まじで?
飯豊:あるある。
― YOSHIさんは昨年“奇才”と話題になりましたよね。共演してみていかがでしたか?
飯豊:めちゃめちゃいい子です。
佐野:話題になってたから、どんなファンキー野郎なんだろうって構えてたんですけど、礼儀正しくて、一線は超えないし、ちゃんとしてますね。たしかにファンキーなのはファンキーなんですよ。誰に対しても、例えば監督とかに対しても「友達になろうよ!」みたいな感じなので、それはすごいなって思うけど、自己プロモーションなんだなって。
飯豊:「これが俺の生き方だから」みたいに言うけど、超真面目よね!
佐野:台本とかもすごい読むし、「本読みしようよ!」って電話してきてくれることもあって。僕とYOSHIの2人のシーンを、まりえちゃんが僕の役になってやってあげてたりもしたよね。
飯豊:そう。宿でパジャマになって寝る直前なのに、メイク室に行ってみんなで読み合わせしたりとか。
佐野:いいやつですね。YOSHIくん。ちょうど弟とYOSHIが同い年なんですよ。
飯豊:あ、それで意外だなって思ったんですよ。冷静で落ち着いてて。
― やんちゃなイメージもあるけど、実はいいお兄ちゃん。のような?
飯豊:うんうん。
佐野:僕やんちゃなイメージあります?やっぱりそうなんだ。よく言われるんですよね。
飯豊:ちょっと“陽”のイメージの方が強いというか。
佐野:それ、すごい言われる。
飯豊:でも本当は、すごい真面目で、我慢強くて。
佐野:我慢強い?!(笑)。
飯豊:ほんとはこう思ってるのに言わない、みたいな。
佐野:そう(笑)?
― 責任感とかも強そうですもんね。
佐野:責任感は正直無くはないです。仕事の時はこれだけいろんな方々が周りで動いてくれているので。
「正直難しかった」役作りの苦労は?
― 劇中では佐野さんだけがずっと17歳で、他の皆さんは17歳から24歳に成長しますよね。そういった部分で難しさはありませんか?飯豊:今回は当て書きなので、そこまで無理せずできるんですよね。勇斗くん、航太と似てない?
佐野:似てる。8、9割僕かもしれませんね。プロデューサーさんが僕らのことを思って書いてくれた役なので。でも正直、僕は結構今回の役難しかったです。
飯豊:大人になっちゃってるからね。勇斗くん自身が。
佐野:僕自身も大人になってるし、自分だけ17歳に見せるというのが大変でしたね。回りのみんなも17歳という設定なら、みんなで制服着て、17歳に見えると思うんですけど、今回は僕だけ高校生で、みんなは24歳の設定。しかも、衣装が違うだけで実際は同年代という…。そこで17歳の芝居をするのがすごく難しくて、監督に「お前17歳だぞ」と何回も言ってもらいながらやっていました。子どもっぽさを作るって言うのは結構苦労しましたね。
― どんなことを心がけて17歳になりきっているんですか?
佐野:ちょっとした声のトーンとかですかね。17歳と24歳ってそこまで声とか変わるわけじゃないんですけど、でも多少なりともは違うと思うので。
飯豊:違うよね。この役をやって、「17歳の頃はこういうテンションだったのに、大人になってる」ってすごい感じてます。
― 飯豊さんは作品中で17歳と24歳を演じ分けていますが、その大変さはありませんでしたか?
飯豊:どちらも難しさと楽しさがあるんですけど、気持ち的には24歳の方がしんどいかもしれないです。17歳はずっと楽しいシーンなので、ずっと17歳をやってたいなって(笑)。
佐野:たしかに(笑)。
飯豊:それに、好きな人の年齢が止まっていて、自分だけ年上になってしまって、自分だけ時間が動いてしまっているというのは切なさを感じますね。いつか相手が消えちゃうんじゃないかとか、そういうことを考えていたら、自然と笑顔がなくなっていくと思うので、そこは計算しているんです。芽衣ちゃんが笑顔を取り戻していく物語でもあるので、表情のグラデーションは意識しながら演じていますね。見ていただくと明らかに分かると思います。
― 表情の変化にも注目ですね。
飯豊:でも、17歳を演じるのは正直恥ずかしかったです…。「やったー!」みたいなのとか。
佐野:あれがいいんですけどね~(笑)。1話で、星を見にいけることになって思いっきり喜ぶシーンがあるんですけど、ずっと現場で恥ずかしがってたんですよ。「できないよこれ」って。でもそのちょっとの恥ずかしさも含めて、めっちゃよかったです。ベスト・オブ・まりえ。
一同:ベスト・オブ・まりえ(笑)。
― 記事配信時には1話が公開となっていますが、ドラマ前半はどんなところに注目して見たらいいでしょうか。
飯豊:告白する前に離れ離れになってしまった2人の関係性ももちろんだけど、なぜ航太は戻ってきたのかとか、7年間の間にみんなは何してたのかとか、タイムスリップなのか本当に死んでるのかとか、そういう部分もポイントですね。
佐野:僕も、航太と芽衣の関係に加えて、そこに伊織(結木滉星)がどう絡んでくるのかというのがすごく大事になってくるので見てほしいですね。あとは途中、家族の話も出てくるので、そこも響くんじゃないかなと思います。
飯豊:途中、サスペンスドラマみたいになってくるからね。
佐野:そうそう。犯人だれだ、みたいな。
飯豊:1話の冒頭から衝撃だよね。「え?!恋愛モノだよね?!」って。
佐野:確かに確かに。
飯豊:あとは、芽衣が航太のほっぺをつねるシーンも注目なんです!新しい胸キュンがこの世に生まれると思うので。流行って欲しいな。あれなんて言うんだろう…。
佐野:ほっぺむにゅ…(笑)?あれが最後効いてくるからね。注目です。
― 他にはない特別なストーリーになっていると思います。最後にこのお話の魅力を教えてください。
佐野:魅力はもうたくさんあります。お馴染2人の恋をいいなと思ってもらえたらというのももちろんですが、最終的には、大事な人に想いを伝えるのを先延ばしにしたらいけないということを感じ取ってもらえたらと思います。誰でも突然、航太のように死んでしまう可能性もあって、だからこそ思いを伝えるのは大事だとか、「明日お母さんにありがとうって言おう」とか、そんなことを思ってもらえたら嬉しいです。
飯豊:若い世代がドラマ離れと言われてるなかで、この作品はもう一度皆の関心をドラマに戻してくれるような力強い作品だなと思っているんです。今、「テレビがない、持ってない」とか「ドラマは見ない」という人が多くて、恋愛バラエティーショーとかが盛り上がってると思うんですが、その中で、この作品は「ドラマってこういうものだよ」ということから「恋愛ってこういうものだよ」「大人になるってこういうことだよ」ということまで、繊細に教えてくれるドラマなんじゃないかなと、すごく期待しています。勇斗君も言っていた、思いを伝える大切さ、一歩踏み出してみる大切さ、というのを、登場人物の誰かに感情移入して、感じられるんじゃないかなと思います。ぜひ、これから大人になっていく、10代の人たちに絶対見て頂きたいですね。死ぬことなんてできないから、それの疑似体験をさせてくれるのがドラマだとも思うし、こういう作品をもっとみんな見た方がいいと思います。ぜひ声を大にして言いたいですね。
佐野:声を大にして言いたい!
― ありがとうございました。
後日配信のインタビュー後編では、モデルプレス読者から寄せられた質問に2人が回答。後編でも「親の育て方が似てるのかも?」というほどたくさんの共通点が続々と明らかになります。(modelpress編集部)
photo:YU TOMONO
佐野勇斗(さの・はやと)プロフィール
1998年3月23日生まれ、愛知県出身。2015年に映画『くちびるに歌を』で俳優デビュー。主な出演作にドラマ「砂の塔~知りすぎた隣人」(16/TBS)、「トドメの接吻」(18/日本テレビ)、映画『ミックス。』(17)『ちはやふる -結び-』(18)、『3D彼女 リアルガール』(18)、『小さな恋のうた』(19)など。ボーカルダンスユニット・M!LK(ミルク)のメンバーとしても活躍。
飯豊まりえ(いいとよ・まりえ)プロフィール
1998年1月5日生まれ、千葉県出身。2012年に女優デビュー後、数多くのドラマ・映画に出演。
4月放送EX「家政夫のミタゾノ」出演。
また、雑誌「Oggi」「MORE」でモデルとしても活躍中。
「#僕だけが17歳の世界で」W主演❤佐野勇斗さん&飯豊まりえさんからモデルプレス読者にメッセージ✨
— モデルプレス (@modelpress) 2020年2月27日
初共演とは思えないほど仲良しな2人☺️❣
▼わちゃわちゃトーク満載のインタビュー(前編)はこちら🌸https://t.co/Z1kBUtcfVw@milk_info @marieiitoyo pic.twitter.com/Zb9LbFltdf
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