<女子アナの“素”っぴん/生野陽子アナ>育休から復帰した心境は?子育てについて語る【「フジテレビ×モデルプレス」女性アナウンサー連載】
2020.02.16 17:00
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「フジテレビ×モデルプレス」女性アナウンサー連載『女子アナの“素”っぴん』―――― Vol.55~56は2007年入社の生野陽子(しょうのようこ・35)アナウンサー。
「才色兼備」と呼ばれる彼女たちも1人の女性。テレビ画面から離れたところでは、失敗して泣いていたり、悔しくて眠れなかったり、自分の居場所に悩んでいたり…。それでも気持ちを落ち着かせて、どうしたら視聴者に楽しんでもらえるのか、不快感を与えないのか、きちんと物事を伝えられるのか、そんなことを考えながら必死に努力をしている。本連載ではテレビには映らない女性アナの“素”(=等身大の姿)を2本のインタビューで見せていく。
前編はこれまでのアナウンサー人生を振り返りながらターニングポイントに迫るもの、後編は彼女たちが大切にする「5つの法則」をメイク・ファッション・体調管理といったキーワードから問う。
――――石本沙織アナの後を引き継ぎ、28人目に登場するのは生野アナ。※後編(Vol.56)は3月1日に配信予定。
2014年に同期である中村光宏アナウンサーと結婚し、2019年4月に第1子を出産。同年10月、育休から復帰。現在は「有吉くんの正直さんぽ」を担当している。
生野:1年目に新人アナウンサーが担当する「◯◯パン」シリーズを担当させていただいたのですが、関東ローカルの番組なので福岡出身で大学まで地元にいた私は、実はそれまでの「アヤパン」や「チノパン」を見たことがなかったんです。もちろん担当が決まってから過去の放送を見て自分なりに勉強しましたが、当初は苦労しました。
― フジテレビの「◯◯パン」シリーズといえば、新人女性アナウンサーの伝統的なバラエティー番組という印象ですが、そもそも番組をご存じなかったんですね。
生野:はい。私の中でアナウンサーという職業はニュースを伝えたり、情報番組でプレゼンをしたりする印象が強かったので、まさかいきなり“バラエティー”を担当することになるとは思いもしませんでした(笑)。いろんな企画に挑戦したのですが、例えば、狭いボックスの中で私とゲストの方が板1枚で向かい合わせになって超接近するというのもありましたね。
― それはどういう状況なんでしょうか(笑)。
生野:私もそう思っていました(笑)。正解がわからないし、どのようなマインドで向き合えばいいのか最初は戸惑いました。「◯◯パン」シリーズ自体、高島彩さんの「アヤパン」から6年ぶりに復活したので、制作スタッフもほとんどが新しいスタッフで。手探りでしたが、だからこそ「こうした方が面白いと思う」という熱量があったと思います。
― 番組を通して、勉強になったと感じるのはどんなことですか?
生野:時間も10分というすごく短い番組だったので、限られた時間でいかに楽しく、面白く見せるのか、番組で学びました。私の聞き方ひとつでゲストの方に楽しくお話してもらえるか変わってきますし、番組を楽しんでいただくために仕掛けや演出を準備することも必要なんだと実感しました。
生野:そうですね。「ショーパン」の頃は「めざにゅ~」もやっていました。その後は「めざにゅ~」と「めざましテレビ」。「ショーパン」終了後は「めざましテレビ」と「どーも☆キニナル!」というお昼の情報番組を担当していたのですが、帯番組2本は体力的にハードでしたね。
― 大変なことも多かったと思いますが、どのように乗り越えていたのですか?
生野:乗り越えたというより、駆け抜けた、という感じでしょうか。大学まで地元にいたので東京も初めてですし、わからないことはたくさんあったのですが、話せる友人も近くにいなくて。最初は心配した母が上京してくれて、3ヶ月一緒に住んでいました。
― 仕事だけでなくまず環境に慣れるのも大変ですよね。
生野:そうなんです。電車の乗り方もわからないし、人がいっぱいいるし(笑)。
― 電車に乗れるようになるだけでも一苦労だと思います。
生野:大変でした。路線図はいまだによくわからないことがあって、結構乗り間違えています(笑)。でも、同期が仲良くしてくれて、食事や遊びに連れ出してくれたのはありがたかったです。仕事がいつ入るかわからない職業のため、わざわざ友達と連絡を取り合ったのにキャンセルすると申し訳ないのですが、同期ならそういう都合も理解しあっているので。同期と過ごす時間が支えになっていましたね。
生野:日々のちょっとしたつらいことや、イライラしてしまったことは母に聞いてもらっています。今は近くに住んでいるので直接言えるのですが、母が福岡に住んでいた頃は毎日電話をしていました。大体は自分が不甲斐なくて「こうすればよかった」という答えはわかっているので、「これができなかったんだよね」と話すだけでもだいぶ気持ちが楽になります。
「緊急でニュースが入ってきたこういう時はどうすればよかったのか」など具体的な悩みは、先輩に相談することもあります。
― ストレスを溜めないことは大事ですよね。
生野:そうですね。私の場合は話すことがストレス発散の1つでしたが、自分にあった方法を見つけることが1番大事だと思います。
― ご主人である中村光宏アナとお仕事の話はされるんですか?アドバイスしあったりとか。
生野:たまにですね。今は私が報道やバラエティーが多く、彼はスポーツがメインなので、アドバイスまではしないです。番組を観た感想は時々言います(笑)。
― では、これまでを振り返って、心に残っている言葉や印象的だったエピソードがあれば教えて下さい。
生野:「めざましテレビ」を担当する時、高島彩さんから引き継ぐということもあってすごくプレッシャーを感じていたのですが、MCの大塚範一さんが「大船に乗った気持ちでやっていいよ」と言ってくださったので、気持ちがほぐれたことを覚えています。
担当し始めの頃も、大塚さんが話す部分を私がすっ飛ばして「次です」と進めてしまったことがあったのですが、全然怒らずに「慌てなくていいよ」と教えてくださって。本当に優しい方なんです。大塚さんだけでなく、節目節目で皆さんが声をかけて支えて下さり、ありがたい環境だと思います。
生野:出産後は時間が過ぎるスピードが速くて、本当にあっという間でした。子育てに専念した期間と仕事と両立している3ヶ月は全然違うものに感じます。
― 生活もガラッと変わりましたか?
生野:変わりました。当たり前なのですが、生活の主体が子どもになりますし、育児に専念していた期間もそれはそれですごく大変でした。復帰してみて、育児と仕事の両方をやることが、私には良かったと感じています。時間がない分、メリハリをつけてしっかり充実させたいと思えるので。
― 夫婦共働きで、家事や育児はどうやって分担しているのですか?
生野:夫はスポーツを担当していて、出張でいない時は1週間いなかったりするのですが、普段は担当番組が夜の「S-PARK」なので、私が昼間仕事でいない時間は帰ってきてくれたり、休みをバラバラに取ったりしながら協力しています。
同じ職場で上司も理解してくれていますし、お互いの仕事状況もわかっているので連携しやすいのかもしれません。
― では、今の悩みは何でしょうか?
生野:すごくくだらないことで申し訳ないのですが、髪の毛をショートにするか悩んでいます(笑)。
― お子さんが産まれると邪魔だから短くするという方は多いですよね。
生野:それもありますし、ずっと長くしているのでそろそろ気分転換に切りたいなと。ロングかショートかどちらかにしようと思っているのですが、夫に相談したら「結べるくらいの長さがいい」と言われて「え!中途半端だな」と思っているところです(笑)。
― 生野アナとしては、切るなら結べないほどバッサリと。
生野:そうです。何もしなくてもそのまま決まるようなスタイル。肩くらいの長さだとちょうどハネるじゃないですか。セットするにしても自分でやるには難しくて。
― わかります。中途半端な長さは結局いつも結ぶことになりがちです。
生野:ロングはロングで扱いやすいので家にいる時は結んで、外ではおろして…という感じにできるかなと思っているのですが。悩み中です。
― 復帰してみて、今改めて感じる仕事のやりがいや、今後新たに挑戦したいことがあれば教えて下さい。
生野:今は「有吉くんの正直さんぽ」をレギュラーで担当しているのですが、心から楽しめる番組を担当することができて本当に幸せだなと思う日々です。テレビの仕事が好きなので、好きなことを続けられる環境は有難いです。
結婚、出産、子育てを経験し、これまでとは違った考え方や感覚を知ることができたので、今後のお仕事に役立つ機会もあるかもしれないなと思っています。あれもこれもと欲張ると大変そうですが、先輩ママの皆さんにお話を伺いながら効率良くやっていきたいです。
生野:他の業種も見ていましたが、当時アナウンサー職は採用の時期がとても早く、他の企業が動き出していないタイミングだったので、結果として放送局に絞って就職活動をしていました。
― 具体的にアナウンサーになるために努力していたことはありますか?
生野:やっていてよかったなと思ったことは、日々新聞を読んだり、テレビを観て時事に詳しくなっておくことです。面接でも「今日の新聞の記事で良かったところは?」とか「どういう風に良かった?」と聞かれたことがありましたが、日々の積み重ねが出ると思います。
これはどの職業でもそうですが、働き出すとなかなか時間が取れなくなるので、旅行が好きな人はどこかに行ったり、自分の趣味を突き詰めてみるのも良いと思います。
― 幼い頃から、アナウンサーになることが夢だったのですか?
生野:そんなことないです。大学生の時に地方局でアルバイトをする機会があって、初めて「こういうお仕事があるんだな」と知り、働いてみたいなと思いました。
― では、それまでは全然違う夢が?
生野:特にこれになりたい、というような夢はなかったんです。地元で就職するつもりで「将来は何しようかな」と考えていて、公務員スクールにも通っていました。
― それが東京でアナウンサーに。ご家族も驚いたのでは?
生野:びっくりしていました。本当にありがたいことにご縁をいただきましたけど、家族はまさか受かると思っていないので。
― フジテレビに入って良かったと思うのはどんなところですか?
生野:フジテレビの人は、愛社精神がある方がすごく多いので、一緒に働いていて楽しいです。
生野:学生の時間を有意義に使ってほしいです。滑舌や話す練習は入社してからみっちり研修があるので、それより自分の好きなことを突き詰めたり、ちょっと人とは違うことに興味を持ってみるのは、就活でも1つの武器になると思います。私はそういうものがなかったので。
― 生野アナはどんなことをアピールしていたのですか?
生野:地方局のアルバイトをしながらアナウンサーの姿を見ていてすごくやりたいと思ったし、自分でもお天気を読んでもっと上手になりたいと思ったので、という素直なことしか言っていなかったと思います。
面接が進んで終盤になると白い服を着ている人が多かったのですが、私だけ黒のリクルートスーツで。田舎者だったので、それはそれで目立っていたのだと思います。私の場合はそれも1つのアピールポイントだったのかもしれませんね。
― では最後に、夢を叶える秘訣を教えて下さい。
生野:“笑顔”を大切にすることかなと思います。“笑う門には福来る”と言いますし、アナウンサー試験の時もニコニコするようにしていました。
笑顔の方が近寄りやすく、話をしてみたいと思うでしょうし、そこからどんどん自分の夢に繋がっていくこともあると思います。笑顔を大切に、つらくてもニコニコしていればきっと福が舞い込むと思い込み、運も近づいてくれると思っています。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
移動中の1枚
<担当番組>
有吉くんの正直さんぽ
撮影はオールお台場ロケ。カレンダープロデュースチームには、今回で3年連続担当となる新美有加アナウンサーを中心に8人のアナウンサーが参加。コンセプトや撮影場所、そしてスタイリングやメイクに至るまで、普段テレビには映らない女性アナウンサーの魅力、さらにはお台場の魅力を最大限表現すべく、愛情たっぷり意欲的に制作に携わった。
販売価格:2300円(税別)
発売日:9月末店頭販売開始
WEBショップ等では、9月上旬より順次予約受付スタート。
販売場所:フジテレビショップ、フジテレビ公式通販サイト「フジテレビe!ショップ」、全国書店他
サイズ:A5
仕様:全28枚(表紙含む)卓上カレンダー
フジテレビ全アナウンサーが登場する間違いやすい日本語を写真とイラストで楽しく学べるカレンダー。
サイズ:B6
仕様:32枚つづり万年日めくり卓上カレンダー
毎日の運動を16名のフジテレビ男性アナウンサーの写真とイラストでわかりやすく紹介。置き換えダイエットも合わせて1か月続けて1㎏の減量(約7000キロカロリーの消費)を目指すことができるカレンダー。
※体重60kgの方を想定した消費エネルギー量です。
※体重1kgを減らすためには約7000Kcalの消費が必要です。
※消費エネルギー量は個人差がありますので、あくまで目安としてご覧ください。身体活動状況、環境条件により消費エネルギーは変動します。
※置き換えダイエットのカロリーは、一般的な食品・メニューのカロリーを元に算出しております。種類によって実際のカロリーは異なりますので参考数値としてご覧ください。
前編はこれまでのアナウンサー人生を振り返りながらターニングポイントに迫るもの、後編は彼女たちが大切にする「5つの法則」をメイク・ファッション・体調管理といったキーワードから問う。
――――石本沙織アナの後を引き継ぎ、28人目に登場するのは生野アナ。※後編(Vol.56)は3月1日に配信予定。
「めざましテレビ」などを担当 2019年10月に育休から復帰
生野アナは2007年に入社。“ショーパン”の愛称で親しまれ、これまで「めざましテレビ」や「プライムニュースイブニング」などを担当した。2014年に同期である中村光宏アナウンサーと結婚し、2019年4月に第1子を出産。同年10月、育休から復帰。現在は「有吉くんの正直さんぽ」を担当している。
生野陽子アナ「ショーパン」から始まった怒涛のアナウンサー人生
― 入社からこれまでを振り返って、1番大きな挫折や大変だったエピソードから教えてください。生野:1年目に新人アナウンサーが担当する「◯◯パン」シリーズを担当させていただいたのですが、関東ローカルの番組なので福岡出身で大学まで地元にいた私は、実はそれまでの「アヤパン」や「チノパン」を見たことがなかったんです。もちろん担当が決まってから過去の放送を見て自分なりに勉強しましたが、当初は苦労しました。
― フジテレビの「◯◯パン」シリーズといえば、新人女性アナウンサーの伝統的なバラエティー番組という印象ですが、そもそも番組をご存じなかったんですね。
生野:はい。私の中でアナウンサーという職業はニュースを伝えたり、情報番組でプレゼンをしたりする印象が強かったので、まさかいきなり“バラエティー”を担当することになるとは思いもしませんでした(笑)。いろんな企画に挑戦したのですが、例えば、狭いボックスの中で私とゲストの方が板1枚で向かい合わせになって超接近するというのもありましたね。
― それはどういう状況なんでしょうか(笑)。
生野:私もそう思っていました(笑)。正解がわからないし、どのようなマインドで向き合えばいいのか最初は戸惑いました。「◯◯パン」シリーズ自体、高島彩さんの「アヤパン」から6年ぶりに復活したので、制作スタッフもほとんどが新しいスタッフで。手探りでしたが、だからこそ「こうした方が面白いと思う」という熱量があったと思います。
― 番組を通して、勉強になったと感じるのはどんなことですか?
生野:時間も10分というすごく短い番組だったので、限られた時間でいかに楽しく、面白く見せるのか、番組で学びました。私の聞き方ひとつでゲストの方に楽しくお話してもらえるか変わってきますし、番組を楽しんでいただくために仕掛けや演出を準備することも必要なんだと実感しました。
大変な時期を支えてくれた同期、母の存在
― 生野アナは、1年目から途切れず帯番組を担当されている印象です。生野:そうですね。「ショーパン」の頃は「めざにゅ~」もやっていました。その後は「めざにゅ~」と「めざましテレビ」。「ショーパン」終了後は「めざましテレビ」と「どーも☆キニナル!」というお昼の情報番組を担当していたのですが、帯番組2本は体力的にハードでしたね。
― 大変なことも多かったと思いますが、どのように乗り越えていたのですか?
生野:乗り越えたというより、駆け抜けた、という感じでしょうか。大学まで地元にいたので東京も初めてですし、わからないことはたくさんあったのですが、話せる友人も近くにいなくて。最初は心配した母が上京してくれて、3ヶ月一緒に住んでいました。
― 仕事だけでなくまず環境に慣れるのも大変ですよね。
生野:そうなんです。電車の乗り方もわからないし、人がいっぱいいるし(笑)。
― 電車に乗れるようになるだけでも一苦労だと思います。
生野:大変でした。路線図はいまだによくわからないことがあって、結構乗り間違えています(笑)。でも、同期が仲良くしてくれて、食事や遊びに連れ出してくれたのはありがたかったです。仕事がいつ入るかわからない職業のため、わざわざ友達と連絡を取り合ったのにキャンセルすると申し訳ないのですが、同期ならそういう都合も理解しあっているので。同期と過ごす時間が支えになっていましたね。
「めざましテレビ」抜てきのプレッシャー
― 壁に直面した時はどうやって乗り越えてきましたか?気持ちを切りかえる方法など実践していることがあれば教えて下さい。生野:日々のちょっとしたつらいことや、イライラしてしまったことは母に聞いてもらっています。今は近くに住んでいるので直接言えるのですが、母が福岡に住んでいた頃は毎日電話をしていました。大体は自分が不甲斐なくて「こうすればよかった」という答えはわかっているので、「これができなかったんだよね」と話すだけでもだいぶ気持ちが楽になります。
「緊急でニュースが入ってきたこういう時はどうすればよかったのか」など具体的な悩みは、先輩に相談することもあります。
― ストレスを溜めないことは大事ですよね。
生野:そうですね。私の場合は話すことがストレス発散の1つでしたが、自分にあった方法を見つけることが1番大事だと思います。
― ご主人である中村光宏アナとお仕事の話はされるんですか?アドバイスしあったりとか。
生野:たまにですね。今は私が報道やバラエティーが多く、彼はスポーツがメインなので、アドバイスまではしないです。番組を観た感想は時々言います(笑)。
― では、これまでを振り返って、心に残っている言葉や印象的だったエピソードがあれば教えて下さい。
生野:「めざましテレビ」を担当する時、高島彩さんから引き継ぐということもあってすごくプレッシャーを感じていたのですが、MCの大塚範一さんが「大船に乗った気持ちでやっていいよ」と言ってくださったので、気持ちがほぐれたことを覚えています。
担当し始めの頃も、大塚さんが話す部分を私がすっ飛ばして「次です」と進めてしまったことがあったのですが、全然怒らずに「慌てなくていいよ」と教えてくださって。本当に優しい方なんです。大塚さんだけでなく、節目節目で皆さんが声をかけて支えて下さり、ありがたい環境だと思います。
第1子が誕生 仕事復帰した心境を語る
― 昨年にはお子さんが誕生しました。仕事復帰から約3ヶ月が経ちますが、いかがですか?生野:出産後は時間が過ぎるスピードが速くて、本当にあっという間でした。子育てに専念した期間と仕事と両立している3ヶ月は全然違うものに感じます。
― 生活もガラッと変わりましたか?
生野:変わりました。当たり前なのですが、生活の主体が子どもになりますし、育児に専念していた期間もそれはそれですごく大変でした。復帰してみて、育児と仕事の両方をやることが、私には良かったと感じています。時間がない分、メリハリをつけてしっかり充実させたいと思えるので。
― 夫婦共働きで、家事や育児はどうやって分担しているのですか?
生野:夫はスポーツを担当していて、出張でいない時は1週間いなかったりするのですが、普段は担当番組が夜の「S-PARK」なので、私が昼間仕事でいない時間は帰ってきてくれたり、休みをバラバラに取ったりしながら協力しています。
同じ職場で上司も理解してくれていますし、お互いの仕事状況もわかっているので連携しやすいのかもしれません。
― では、今の悩みは何でしょうか?
生野:すごくくだらないことで申し訳ないのですが、髪の毛をショートにするか悩んでいます(笑)。
― お子さんが産まれると邪魔だから短くするという方は多いですよね。
生野:それもありますし、ずっと長くしているのでそろそろ気分転換に切りたいなと。ロングかショートかどちらかにしようと思っているのですが、夫に相談したら「結べるくらいの長さがいい」と言われて「え!中途半端だな」と思っているところです(笑)。
― 生野アナとしては、切るなら結べないほどバッサリと。
生野:そうです。何もしなくてもそのまま決まるようなスタイル。肩くらいの長さだとちょうどハネるじゃないですか。セットするにしても自分でやるには難しくて。
― わかります。中途半端な長さは結局いつも結ぶことになりがちです。
生野:ロングはロングで扱いやすいので家にいる時は結んで、外ではおろして…という感じにできるかなと思っているのですが。悩み中です。
― 復帰してみて、今改めて感じる仕事のやりがいや、今後新たに挑戦したいことがあれば教えて下さい。
生野:今は「有吉くんの正直さんぽ」をレギュラーで担当しているのですが、心から楽しめる番組を担当することができて本当に幸せだなと思う日々です。テレビの仕事が好きなので、好きなことを続けられる環境は有難いです。
結婚、出産、子育てを経験し、これまでとは違った考え方や感覚を知ることができたので、今後のお仕事に役立つ機会もあるかもしれないなと思っています。あれもこれもと欲張ると大変そうですが、先輩ママの皆さんにお話を伺いながら効率良くやっていきたいです。
生野アナの就職活動
― 就職活動のお話も伺いたいです。生野アナはアナウンサーに絞って就活していましたか?生野:他の業種も見ていましたが、当時アナウンサー職は採用の時期がとても早く、他の企業が動き出していないタイミングだったので、結果として放送局に絞って就職活動をしていました。
― 具体的にアナウンサーになるために努力していたことはありますか?
生野:やっていてよかったなと思ったことは、日々新聞を読んだり、テレビを観て時事に詳しくなっておくことです。面接でも「今日の新聞の記事で良かったところは?」とか「どういう風に良かった?」と聞かれたことがありましたが、日々の積み重ねが出ると思います。
これはどの職業でもそうですが、働き出すとなかなか時間が取れなくなるので、旅行が好きな人はどこかに行ったり、自分の趣味を突き詰めてみるのも良いと思います。
― 幼い頃から、アナウンサーになることが夢だったのですか?
生野:そんなことないです。大学生の時に地方局でアルバイトをする機会があって、初めて「こういうお仕事があるんだな」と知り、働いてみたいなと思いました。
― では、それまでは全然違う夢が?
生野:特にこれになりたい、というような夢はなかったんです。地元で就職するつもりで「将来は何しようかな」と考えていて、公務員スクールにも通っていました。
― それが東京でアナウンサーに。ご家族も驚いたのでは?
生野:びっくりしていました。本当にありがたいことにご縁をいただきましたけど、家族はまさか受かると思っていないので。
― フジテレビに入って良かったと思うのはどんなところですか?
生野:フジテレビの人は、愛社精神がある方がすごく多いので、一緒に働いていて楽しいです。
アナウンサーを目指す学生へアドバイス 夢を叶える秘訣
― では、アナウンサーを目指している学生に向けて、アドバイスをお願いします。生野:学生の時間を有意義に使ってほしいです。滑舌や話す練習は入社してからみっちり研修があるので、それより自分の好きなことを突き詰めたり、ちょっと人とは違うことに興味を持ってみるのは、就活でも1つの武器になると思います。私はそういうものがなかったので。
― 生野アナはどんなことをアピールしていたのですか?
生野:地方局のアルバイトをしながらアナウンサーの姿を見ていてすごくやりたいと思ったし、自分でもお天気を読んでもっと上手になりたいと思ったので、という素直なことしか言っていなかったと思います。
面接が進んで終盤になると白い服を着ている人が多かったのですが、私だけ黒のリクルートスーツで。田舎者だったので、それはそれで目立っていたのだと思います。私の場合はそれも1つのアピールポイントだったのかもしれませんね。
― では最後に、夢を叶える秘訣を教えて下さい。
生野:“笑顔”を大切にすることかなと思います。“笑う門には福来る”と言いますし、アナウンサー試験の時もニコニコするようにしていました。
笑顔の方が近寄りやすく、話をしてみたいと思うでしょうし、そこからどんどん自分の夢に繋がっていくこともあると思います。笑顔を大切に、つらくてもニコニコしていればきっと福が舞い込むと思い込み、運も近づいてくれると思っています。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
生野陽子アナのとあるスケジュール
朝、ヘアメイク移動中の1枚
「正直さんぽ」のロケへ
生野陽子(しょうの・ようこ)プロフィール
生年月日:1984年5月17日/出身地:福岡県/出身大学:福岡大学/血液型:O型/入社年:2007年<担当番組>
有吉くんの正直さんぽ
フジテレビ×モデルプレスの女子アナ連載「女子アナの“素”っぴん」
— モデルプレス (@modelpress) 2020年2月16日
今回は #生野陽子 アナの素顔に迫りました🎤✨#女子アナの素っぴん
🔻インタビュー&写真はこちらhttps://t.co/TfsbrZfvcs pic.twitter.com/Nnc20End3l
「フジテレビ女性アナウンサーカレンダー2020-NEW STYLE-」
今年のテーマは、新しい風「-NEW STYLE-」。2年ぶりにカレンダーにカムバックした入社10年目の山崎夕貴アナウンサー(「崎」は正式には「たつさき」)を筆頭に、三田友梨佳アナら総勢19人のアナウンサーが登場する。撮影はオールお台場ロケ。カレンダープロデュースチームには、今回で3年連続担当となる新美有加アナウンサーを中心に8人のアナウンサーが参加。コンセプトや撮影場所、そしてスタイリングやメイクに至るまで、普段テレビには映らない女性アナウンサーの魅力、さらにはお台場の魅力を最大限表現すべく、愛情たっぷり意欲的に制作に携わった。
販売価格:2300円(税別)
発売日:9月末店頭販売開始
WEBショップ等では、9月上旬より順次予約受付スタート。
販売場所:フジテレビショップ、フジテレビ公式通販サイト「フジテレビe!ショップ」、全国書店他
「フジテレビアナウンサー卓上カレンダー2020 一緒に学ぼう!間違いやすい日本語」
販売価格:2000円(税別)サイズ:A5
仕様:全28枚(表紙含む)卓上カレンダー
フジテレビ全アナウンサーが登場する間違いやすい日本語を写真とイラストで楽しく学べるカレンダー。
「榎並大二郎アナプロデュース フジテレビ男性アナウンサー 万年日めくりカレンダー」
販売価格:1500円(税別)サイズ:B6
仕様:32枚つづり万年日めくり卓上カレンダー
毎日の運動を16名のフジテレビ男性アナウンサーの写真とイラストでわかりやすく紹介。置き換えダイエットも合わせて1か月続けて1㎏の減量(約7000キロカロリーの消費)を目指すことができるカレンダー。
※体重60kgの方を想定した消費エネルギー量です。
※体重1kgを減らすためには約7000Kcalの消費が必要です。
※消費エネルギー量は個人差がありますので、あくまで目安としてご覧ください。身体活動状況、環境条件により消費エネルギーは変動します。
※置き換えダイエットのカロリーは、一般的な食品・メニューのカロリーを元に算出しております。種類によって実際のカロリーは異なりますので参考数値としてご覧ください。
【Not Sponsored 記事】
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