2020年1月24日~2月11日の期間、渋谷パルコ地下1階・GALLERY Xにて、展覧会「伊藤万理華EXHIBITION “HOMESICK”」を開催する元乃木坂46で女優の伊藤万理華(いとう・まりか/23)。モデルプレスのインタビューでは、2度目の開催となる個展にかける思いや、女優業について語った。
伊藤:ありがとうございます!前回は乃木坂46を卒業する時だったので、最後の活動というか有終の美を飾るための個展でしたが、今回はよりパーソナルな部分を表現しています。今の自分じゃないとできないものになっているのかなと思いますね。
― 今回のテーマは“家族”ですが、なぜこのテーマにしようと思ったのですか?
伊藤:また個展をやると決めたのは、漫画家の椎名うみさんと何かご一緒したいなと思ったことがきっかけではあったのですが、今私が伝えられることは何だろうと考えた時に浮かんだのが、“人との関わり”や“人と向き合う”ということでした。そう考えた時に、自分の正解がこの個展で見つかって、そこから人と関わったことによってプラスに働いて前に進めると良いなという思いを込めて「HOMESICK」というタイトルにしたんです。
― 伊藤さんにとって、家族には特別な思いがあった?
伊藤:特別な思いというよりは、家族は切っても切れない縁があるじゃないですか。家族とコミュニケーションを取る一環として何ができるかなとなった時に、私にとっての答えは一着のドレスを制作することでした。
― 伊藤さんのお母さまと一緒に制作されたんですよね。
伊藤:はい。私がドレスのデザインをして、お母さんと一緒に共同制作しました。これまでそういう作業をあまりしたことがなかったのですが、服や何かを作るのが好きという共通点が2人にはあって自然とやり取りが生まれてドレスを完成させることができました。私は言葉で伝えるのがあまり得意ではないからこそ、こういう方法でいろんな人と関わり合ってそれぞれ作品に落とし込んだので、実際にでき上がったものを見て思いを感じて欲しいなと思います。
あとは、漫画でも家族や過去のことなどパーソナルな部分を全部さらけ出して、それぞれのクリエイターさんの家族像も入れ込みつつ、作品になって新しいものにならないかなと思いました。個展の準備をする過程でも人との関わり合いをすごく感じたので、そこもみなさんにも見ていただきたいなと思っています。
伊藤:そもそも個展をやるということ自体が踏み切れた理由の1つです。乃木坂46を卒業してから、人と話す機会を閉ざしていた時期があったのですが、何が自分のモヤになっているんだろうと考えた時に「あ、人と関わってないからだ!」と単純なことに気づいたんです。
そこから一歩を踏み出すのにも結構時間がかかっちゃって…。誰かから誘われてもずっと断っていたのですが、行ってみたらすごく視野が広がったことがあって、そこからもっと外に出てみようと思えました。そのことがきっかけで、親とも話してみようと踏み切ったのかなと思います。
― 人と話す機会を閉ざしていた時期があったのですね。
伊藤:“乃木坂46”というすごく大きな場所に6年間いて、そこから急に1人になると整理しきれない部分があったんです。それと、前回個展を開催した時に完全燃焼してしまって、こういう創作活動はもう2度とやらないと思って、自分から何か提案したり表現したりすることから1年半くらい避けてきました。でも、自分のパーソナルな部分は真っ裸にならないと消化できない部分なんだなと思ったので、自分の中ではかなり勇気を持って踏み出した個展になっています。
― 作品を見て伊藤さんの思いを感じとるというのが正解だと思いますが、あえて言葉にするとしたら作品を通して1番伝えたいことはなんですか?
伊藤:私はこういう形で個展をやると決めて一歩前に進むことが正解だったけれど、例えば私みたいに引きこもって悩んでいる子が、作品を見て「自分からやってみよう」とか「人に何か伝えたら変わるかもしれない」ということを感じて欲しいです。特に同年代の子たちはコミュニケーションや家族について悩むことも多いと思うので、個展を見に行ったことによって踏み出すきっかけになれば、私はやって良かったと思えるんだろうなと思います。
伊藤:まだまだそういうことを言える立場ではないので本当にわからなくて…。でも、今の気持ちだと何でも挑戦したいです。
― お芝居の難しさは感じますか?
伊藤:「潤一」や「賭ケグルイ」はハードルが高かったですね。でも、きっかけをいただけることはなかなかないし、その現場にいること自体が自分にとってすごく勉強になります。これまではついていくのに必死だったので、次作品に出る時には作品を良くしたいとかそういう気持ちにもっともっと自分がなれるようにしたいです。
― 乃木坂46を卒業して、女優として活躍する中で環境も一気に変わったと思いますが、仕事に対する意識に変化はありましたか?
伊藤:だいぶ変わりました。個展もですが、待つばかりではなく、自分から動くことが大事だなと思います。メディアも変わってきて、自分から何でも発信できるようになったので、そういう環境にいるならばやるべきだなと思いますね。
― 今後やってみたいことはありますか?
伊藤:自分は映像がすごく好きなので、やったことがないような、実験的な映像作品に関わりたいです。でも、もしかしたらこの先また「何かをやりたい!」と思った衝動で展覧会をやるかもしれないので、あまりカテゴリを決めつけないでおこうと思います。
伊藤:2020年の1月に個展ができるのは、自分の中でかなり良いスタートですし、もう前に進めている気がします。あまり焦ることもなく、伸び伸びとできることは全部挑戦していきたいです!
― 最後に伊藤さんが今思う、夢を叶える秘訣を教えてください。
伊藤:いろんなものを見て、いろんな人と話すこと。発言することや外に出ること、人と話すことは勇気のいることだけど、その1歩で本当に世界が変わることを知って欲しいです。自分を閉ざさないで、何かやりたいと思ったらそこから殻を破るために行動してみると良いんじゃないかなと思います。
私も勇気を出して個展という形で思いが叶ったので、もし興味があれば個展に来て、何かを感じ取って帰って欲しいなと思います。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
今回は彼女のクリエイター、キュレーターとしての観点からクリエイター4人と3ブランドを起用しコラボレーション作品を製作・展示。彼女自身がディレクションに関わったZINEをはじめ、アパレルグッズ、ポストカードなど展覧会記念商品も販売する。
また、伊藤が連載を持つファッション誌「装苑」ともコラボを行い、誌面での特集など幅広い方法で展覧会・作品を展開していく。
期間:2020年1月24日(金)~2月11日(火・祝)11時~21時
※最終日は18時閉場※入場は閉場の30分前まで
会場:GALLERY X(SHIBUYAパルコB1)
https://art.parco.jp/galleryx/detail/?id=357&pv=on
血液型:O型
身長:158cm
好きな事:絵、ダンス、ファッション 



伊藤万理華、2度目個展に込めた思い
― 初個展「脳内博覧会」から2度目の個展開催、おめでとうございます!伊藤:ありがとうございます!前回は乃木坂46を卒業する時だったので、最後の活動というか有終の美を飾るための個展でしたが、今回はよりパーソナルな部分を表現しています。今の自分じゃないとできないものになっているのかなと思いますね。
― 今回のテーマは“家族”ですが、なぜこのテーマにしようと思ったのですか?
伊藤:また個展をやると決めたのは、漫画家の椎名うみさんと何かご一緒したいなと思ったことがきっかけではあったのですが、今私が伝えられることは何だろうと考えた時に浮かんだのが、“人との関わり”や“人と向き合う”ということでした。そう考えた時に、自分の正解がこの個展で見つかって、そこから人と関わったことによってプラスに働いて前に進めると良いなという思いを込めて「HOMESICK」というタイトルにしたんです。
― 伊藤さんにとって、家族には特別な思いがあった?
伊藤:特別な思いというよりは、家族は切っても切れない縁があるじゃないですか。家族とコミュニケーションを取る一環として何ができるかなとなった時に、私にとっての答えは一着のドレスを制作することでした。
― 伊藤さんのお母さまと一緒に制作されたんですよね。
伊藤:はい。私がドレスのデザインをして、お母さんと一緒に共同制作しました。これまでそういう作業をあまりしたことがなかったのですが、服や何かを作るのが好きという共通点が2人にはあって自然とやり取りが生まれてドレスを完成させることができました。私は言葉で伝えるのがあまり得意ではないからこそ、こういう方法でいろんな人と関わり合ってそれぞれ作品に落とし込んだので、実際にでき上がったものを見て思いを感じて欲しいなと思います。
あとは、漫画でも家族や過去のことなどパーソナルな部分を全部さらけ出して、それぞれのクリエイターさんの家族像も入れ込みつつ、作品になって新しいものにならないかなと思いました。個展の準備をする過程でも人との関わり合いをすごく感じたので、そこもみなさんにも見ていただきたいなと思っています。
「人と話す機会を閉ざしていた時期があった」踏み切れたきっかけは?
― 今回の個展を開催するにあたって「過去に家族との関係性で悩み、消化しきれなかった思いを作品にして前に進みたい」ということですが、その思いを表現として形にしようと踏み切れた理由やきっかけは?伊藤:そもそも個展をやるということ自体が踏み切れた理由の1つです。乃木坂46を卒業してから、人と話す機会を閉ざしていた時期があったのですが、何が自分のモヤになっているんだろうと考えた時に「あ、人と関わってないからだ!」と単純なことに気づいたんです。
そこから一歩を踏み出すのにも結構時間がかかっちゃって…。誰かから誘われてもずっと断っていたのですが、行ってみたらすごく視野が広がったことがあって、そこからもっと外に出てみようと思えました。そのことがきっかけで、親とも話してみようと踏み切ったのかなと思います。
― 人と話す機会を閉ざしていた時期があったのですね。
伊藤:“乃木坂46”というすごく大きな場所に6年間いて、そこから急に1人になると整理しきれない部分があったんです。それと、前回個展を開催した時に完全燃焼してしまって、こういう創作活動はもう2度とやらないと思って、自分から何か提案したり表現したりすることから1年半くらい避けてきました。でも、自分のパーソナルな部分は真っ裸にならないと消化できない部分なんだなと思ったので、自分の中ではかなり勇気を持って踏み出した個展になっています。
― 作品を見て伊藤さんの思いを感じとるというのが正解だと思いますが、あえて言葉にするとしたら作品を通して1番伝えたいことはなんですか?
伊藤:私はこういう形で個展をやると決めて一歩前に進むことが正解だったけれど、例えば私みたいに引きこもって悩んでいる子が、作品を見て「自分からやってみよう」とか「人に何か伝えたら変わるかもしれない」ということを感じて欲しいです。特に同年代の子たちはコミュニケーションや家族について悩むことも多いと思うので、個展を見に行ったことによって踏み出すきっかけになれば、私はやって良かったと思えるんだろうなと思います。
女優としても活躍 乃木坂46卒業後の変化は?
― 伊藤さんは女優としても目覚ましい活躍ですよね!「潤一」での官能的なシーンや、「賭ケグルイ」での大胆なショートカット・アクションなど、体当たりな演技が印象的です。女優業をするにあたって、心がけていることはありますか?伊藤:まだまだそういうことを言える立場ではないので本当にわからなくて…。でも、今の気持ちだと何でも挑戦したいです。
― お芝居の難しさは感じますか?
伊藤:「潤一」や「賭ケグルイ」はハードルが高かったですね。でも、きっかけをいただけることはなかなかないし、その現場にいること自体が自分にとってすごく勉強になります。これまではついていくのに必死だったので、次作品に出る時には作品を良くしたいとかそういう気持ちにもっともっと自分がなれるようにしたいです。
― 乃木坂46を卒業して、女優として活躍する中で環境も一気に変わったと思いますが、仕事に対する意識に変化はありましたか?
伊藤:だいぶ変わりました。個展もですが、待つばかりではなく、自分から動くことが大事だなと思います。メディアも変わってきて、自分から何でも発信できるようになったので、そういう環境にいるならばやるべきだなと思いますね。
― 今後やってみたいことはありますか?
伊藤:自分は映像がすごく好きなので、やったことがないような、実験的な映像作品に関わりたいです。でも、もしかしたらこの先また「何かをやりたい!」と思った衝動で展覧会をやるかもしれないので、あまりカテゴリを決めつけないでおこうと思います。
伊藤万理華、夢を叶える秘訣
― 伊藤さんは子年(ねずみどし)で“年女”ということで、1年の目標を教えてください。伊藤:2020年の1月に個展ができるのは、自分の中でかなり良いスタートですし、もう前に進めている気がします。あまり焦ることもなく、伸び伸びとできることは全部挑戦していきたいです!
― 最後に伊藤さんが今思う、夢を叶える秘訣を教えてください。
伊藤:いろんなものを見て、いろんな人と話すこと。発言することや外に出ること、人と話すことは勇気のいることだけど、その1歩で本当に世界が変わることを知って欲しいです。自分を閉ざさないで、何かやりたいと思ったらそこから殻を破るために行動してみると良いんじゃないかなと思います。
私も勇気を出して個展という形で思いが叶ったので、もし興味があれば個展に来て、何かを感じ取って帰って欲しいなと思います。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
伊藤万理華、個展第2弾「伊藤万理華EXHIBITION “HOMESICK”」
2017年に開催された初の展覧会「伊藤万理華の脳内博覧会」ではFASHION・ART・CULTUREなど、独自の視点で世界を見つめる伊藤万理華の脳内に迫り、渋谷・福岡・京都の全国3箇所で3万人以上を動員。初開催地の渋谷では展示ギャラリーに入りきれない観客が日に日に増えるという現象まで巻き起こした。今回は彼女のクリエイター、キュレーターとしての観点からクリエイター4人と3ブランドを起用しコラボレーション作品を製作・展示。彼女自身がディレクションに関わったZINEをはじめ、アパレルグッズ、ポストカードなど展覧会記念商品も販売する。
また、伊藤が連載を持つファッション誌「装苑」ともコラボを行い、誌面での特集など幅広い方法で展覧会・作品を展開していく。
「伊藤万理華EXHIBITION “HOMESICK”」開催概要
タイトル:伊藤万理華EXHIBITION “HOMESICK”期間:2020年1月24日(金)~2月11日(火・祝)11時~21時
※最終日は18時閉場※入場は閉場の30分前まで
会場:GALLERY X(SHIBUYAパルコB1)
https://art.parco.jp/galleryx/detail/?id=357&pv=on
伊藤万理華(いとう・まりか)プロフィール
生年月日:1996年2月20日血液型:O型
身長:158cm
好きな事:絵、ダンス、ファッション
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